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2013.02.16
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テーマ: ニュース(96636)
カテゴリ: 対中・対韓関係
前回の記事

外患招き入れるOB政治家の危険外交



この問題で中国側は日本の発表を「全くのでっち上げ」だと開き直っている。その緊張時に防衛庁長官経験者でもある加藤氏がこんなことを言ったら、中国の自己正当化に使われるのは子供にも分かる道理だ。
もし中国側がこの発言を利用し、今後もレーダー照射を繰り返して知らん顔を決め込む事態となったら、日中間の偶発的な軍事衝突の危険性は格段に増す。

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この部分、ある意味でレーダー照射問題の本質を露にしています。
今回、中国軍の射撃管制レーダーの照射が問題となっていますが、今のところ、海上自衛隊の報告の基づいて日本政府が「照射された」と言っているだけで、その証拠は提示されていません。軍事機密の問題が絡むので提示するつもりはないようです。
つまり、「中国側が射撃管制レーダーを照射した、証拠は提示できないが信じろ」というわけです。
私は、中国の艦艇が射撃管制レーダーを照射したという話は、「おそらく事実だろう」とは推測しています。ただし、何の証拠も提示されていない以上、「本当の話か?」という疑問を抱く人が出てくるのは当然の話なのです。

実際のところ、射撃管制レーダーの照射というのは今回が史上初めてというわけではないようです。冷戦時代には旧ソ連軍から照射されたことが度々あったといわれていますし、日本ばかりでなく米ソが互いに相手を照射しあう事態もあったようです。
元米国務省日本部長のケビン・メアが、「米軍だったら反撃している」と発言したと報じられていますが、おそらくウソです。米軍は、イラクでは射撃管制レーダーの照射に対して報復攻撃を行っていますが、これはレーダー照射のみが理由ではなく、国連安保理決議違反という名目がありました。それに、米国はもともと「スキあらばイラクを攻撃したい」という意思をもっていた。つまり、攻撃したい理由を探しているところに、うまい具合に射撃管制レーダー照射という材料が飛び込んできたということに過ぎません。
さすがの米軍も、イラク以外の場所では「射撃管制レーダーを照射されたから報復攻撃」などという挙に出たことはありません。レーダーどころか、公海上で米軍の偵察機と中国軍の戦闘機が衝突する事件すらありましたが、米軍は報復攻撃など行わなかったではないですか。


米ソの場合は、お互いすねに傷を持つ身同士だから「お前の国だって」と反論されてしまうということもあるだろうし、それ以上に重要なことは、今回の例と同じで、軍事機密の関係で「動かぬ証拠を突きつける」わけにいかない、ということではないかと思います。証拠も提示せずに「射撃管制レーダーを照射した」と言っても説得力がないですから。

ところが、今回日本政府は「射撃管制レーダーを照射した」と発表してしまった。証拠がなくても発表するのは、それはそれでひとつの判断ではあります。しかし、それに対して「証拠も見せないでそんなことを言われても信用できない」という反応があるのは、あったりまえの話なのです。

政府というものは、無謬の存在でもなんでもない、いくらでも間違いを犯す存在です。政府の発表が常に事実なら、福島の原発はあんなことにはなっていなかったはずだし、安倍政権自身の例で言えば、年金記録の照合はぴったり1年以内で終了していたはずでしょう。
従って、証拠も明らかにされないこのような発表の真実性に疑いの目を向けるのは、ある意味で当然の、ごく健全な反応であると思います。(前述のとおり、私自身はレーダー照射は多分事実だと思っていますけど)
証拠も提示しない政府公式発表をそのまま信じろ、疑念を公にするものは「反日」だ国家の敵だというのでは、中国の非民主的な状況を笑うことなんかできません。

まあ、でも産経新聞のこの政治活動屋(阿比留瑠比)の本音としては、おそらく「民主党政府のいうことは何も信じるな、すべて信じるな。自民党(特に安倍政権)政府のいうことはすべて信じろ、疑う奴は許さない」ってところではないかと思うんですけどね。





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最終更新日  2013.02.17 10:07:56
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