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2014.11.15
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カタルーニャ住民投票は「うわべだけ」 スペイン首相


州政府のマス首相は、実際に独立の是非を問う住民投票を求めて交渉を進めたい考えだが、ラホイ氏は「憲法改正が必要だ」とした。国政の主要政党は独立に反対しており、憲法改正にいたる可能性は極めて小さい。

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少し前に、英国でスコットランド独立を巡る住民投票があり、僅差で独立派が敗北するという出来事がありました。今度は、スペインで、カタルーニャ独立を巡る争いが生じています。
イギリスの場合は、住民投票はイギリス政府の承認(不承不承ではあるにしても)の下で、公式の住民投票として行われましたが、スペインでは、中央政府が独立投票を認めず、阻止する構えを取ったため、非公式の民意調査という名目を取らざるを得なくなりました。投票は、独立賛成派は8割に達したものの、投票率が4割に満たない結果となりました。独立反対派は、反対票を投じるよりも投票自体をボイコットする道を選んだようです。

スペイン全体の二大政党であるPP(国民党)とPSOE(スペイン社会労働党)は、いずれもカタルーニャの独立に反対していますが、何といっても現在の与党PPは、カタルーニャに対して血の弾圧を計ったフランコ総統の政治体制を引き継ぐ党ですから、カタルーニャ独立なんて、絶対絶対、ぜーーーったい認めない!という考えであろうことは容易に想像が付きます。

ただ、カタルーニャの独立は、スコットランドの場合より複雑な側面があることは事実です。
スコットランドは、北海油田の存在から、独立しても経済的にやっていけるという目算が近年になって立つようになったけれど、もともとはイギリスの中では比較的貧しい地域とみなされていました。
一方、カタルーニャは、元々スペインの中では先進工業地域でした。そのため、「なぜ俺たちが貧しい南部(アンダルシアなど)のために税負担をしなければならないんだ」という富める者の論理が、なくはない。それが、逆にスペイン南部の比較的貧しい地域からの冷たい視線を招くわけです。また、スペインの中では豊かな先進地域だけに、スペイン南部やラテンアメリカ諸国からの出稼ぎ、移民がかなりの人数を占めています。彼らは、当然のことながらカタルーニャ人としての民族意識を持っているわけがないし、独立にも反対、あるいは無関心でしょう。元々外国人であるラテンアメリカからの出稼ぎはともかく、同じスペイン人であるアンダルシアなどからの出稼ぎ労働者にとっては、カタルーニャが独立して、自分たちが不法滞在外国人にされたのではたまらないでしょうから。

ちなみに、独立派は政治的イデオロギーと必ずしもイコールの関係ではありません。政治的イデオロギーという意味では、カタルーニャ独立派も、独立反対派も、右派左派を横断しています。イデオロギーと民族アイデンティティは、似て非なるものなのでしょう。

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もっとも、基本的に、スペインではスペイン語はみんな習うので、スペイン語が話せないカタルーニャ人はいません。私はスペインに行ったことはありませんが、スペイン語しか解せずにカタルーニャに行ったとしても、多分困ることはないでしょう。
逆に、カタルーニャ語に関しては、カタルーニャ人でも世代によって理解度に差があると言われます。フランコ総統死去後は、学校教育でカタルーニャ語教育が行われているので、40歳以下の世代は問題ない。逆に、フランコ以前の時代に生まれた超高齢世代(80歳以上)も問題ない。その間の世代、フランコ時代に学校教育を受けた世代は、カタルーニャ語が不得手だといわれます。フランコ政権がカタルーニャ語の使用を禁止したからです。会話はできても読み書きはできない、という人が中高年には一定程度いるようです。

で、実は「カタルーニャ語(カタラン語)」と言われますが、その実態は国境の北、フランス南部の少数言語であるオック語と、ほとんど同じものです。同じく、もう一つの公用語であるガリシア語は、事実上ポルトガル語と同じものです。というより、歴史的に見ると、ポルトガル語の起源はガリシア地方にあります。その後、スペインのガリシア地方とポルトガルが別の国家になったから、ガリシア語とポルトガル語という名前になりましたが、ガリシアとポルトガルの間に国境線がなかったら、一つの言語とみなされていたでしょう。オック語とカタルーニャ語も同じです。カタルーニャは、かつてカタルーニャ公国という独立国でした。もしカタルーニャ公国とフランスの間に国境線がなかったら、おそらくカタルーニャ語とオック語もおなじ言語と言うことになっていたでしょう。
逆に、チリやカリブ海のスペイン語は、標準スペイン語の話者にとってはほとんど理解不能に近い場合もあるのですが、「チリ語」とか「カリブ語」とは言われません。チリもキューバなどもれっきとした独立国ですが、もともとスペインの植民地だったから、でしょうか。
日本語だってそうです。例えば沖縄の言葉は(琉球語)は、言語学的には日本語とは親類関係の別の言語だといわれますが、一般的には沖縄方言とみなされています。
沖縄まで行かずとも、熊本弁鹿児島弁、あるいは津軽弁など、方言100%で話されたら、私の耳にはほとんど理解不能です。日本という統一国家の中の言語だから、鹿児島弁も津軽弁も日本語の一部と扱われていますが、もし日本が統一国家でなかったら、あれは別の言語でしょう。(中国語の北京語と上海語、福建語なども同様)。

「アナと雪の女王」テーマ曲のスペイン語版とカタルーニャ語版をYouTubeで拾ってきました。

カタルーニャ語版


スペインのスペイン語版


中南米のスペイン語版


スペイン語版は、画面に歌詞が出ているし、何てったって会話に比べたら圧倒的にゆっくりなので、私のつたないスペイン語力でも8割方理解できます。カタルーニャ語版は、まったく、全然理解できません。


追記 YouTubeの「アナ雪」の動画が全部リンク切れになっていたので変更しました。中南米スペイン語版の歌手はCarmen Sarahiというメキシコ人です。





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最終更新日  2018.06.09 08:23:25
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