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2014.12.12
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カテゴリ: その他
鳥の種類、恐竜絶滅後に急増…ゲノム解析で判明

関連する論文8本が12日付の米科学誌サイエンスに掲載される。
国際研究には日本の理化学研究所を含む20か国、数百人の研究者が参加した。カラス、タカ、キツツキ、ダチョウなどの鳥45種のゲノムを4年がかりで解読し、過去にゲノムが解読された鶏など3種と合わせ、鳥が進化した系統や、種が分かれた時期などを推定した。
その結果、鳥と爬虫類の進化を比べると鳥の進化が速かったとみられることや、鳥は1億1600万年前頃に歯がなくなったことなどが、推定された。6600万年前に恐竜が絶滅すると、その後の1000万~1500万年の間に鳥の種が増えたことも裏付けられたという。
国立科学博物館の西海功・研究主幹(鳥類学)は「今後の鳥類研究の基本となる成果」と話している。

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これは、なかなかに興味深い話です。
今日では、鳥は恐竜から進化した生物ということがほぼ定説となっています。恐竜の中に、鳥のような羽毛に覆われた、「羽毛恐竜」が数多く発見されています。羽毛の痕跡が発見されている恐竜は、必ずしも近縁な種類同士とは限らず、かなり縁遠いグループにまたがっています。ということは、そもそも恐竜の最初の祖先グループに、すでに羽毛があったのかもしれません。
それら羽毛を持つ恐竜の中から、飛翔能力を持つものが現れました。それが鳥です。現生の鳥類は、おそらく単系統、つまり祖先をさかのぼると1種の恐竜に行き着く可能性が高いと思われます。しかし、絶滅した鳥(あるいは鳥のようなもの)のグループの中には、現生の鳥とは別系統のものもいます。
たとえば始祖鳥です。始祖鳥といえば鳥の祖先として有名ですが、厳密に言うと始祖鳥は現生の鳥の祖先ではないのです※。現生の鳥の祖先と始祖鳥は、おそらくかなり近縁同士だったと思われますが、祖先と子孫の関係ではない。いわばいとこ同士の関係です。

※ただし、現生生物と異なり、絶滅した生物のDNAは分析不能なので、骨格等の類似性からの推定です。

始祖鳥は、おそらく飛行はできたでしょうが、あまり自在に飛べたわけではなさそうです。しかし、始祖鳥より現生の鳥に近いグループは、次第に飛翔能力を発達させていきます。現生鳥類に特に近いグループに、イクチオルニスという鳥がいます。始祖鳥は現生鳥類といわばいとこ同士の関係と書きましたが、イクチオルニスになると、兄弟同士くらいの関係になります。でも、やっぱり現生の鳥の直接の祖先ではないのですが。
このイクチオルニスは、化石から読み取れる骨格の特徴から、現生の鳥類並みに自在に飛翔していたと思われます。始祖鳥の尻尾は、恐竜時代のままの長い尾ですが、イクチオルニスは尾の長さもだいぶ短くなっています。でも、まだ現生鳥類と外観上違うのは、くちばしには歯があることと、翼に指が残っていることです。
このイクチオルニスは、白亜紀後期、9500万年前頃に姿を現していましたが、白亜紀末に絶滅します。でも、引用記事によると現生の鳥が歯を失ったのは1億1600万年前だそうです。ということは、歯を残したイクチオルニス類と、歯を失った現生鳥類の共通祖先が枝分かれしたのは1億1600万年より古い時代、ということになります。



現生鳥類は、まずダチョウやヒクイドリなど走鳥類の仲間(古顎類)とそれ以外すべて(新顎類)に枝分かれします。それがいつの時代だったのかは、私は知りませんが、恐竜絶滅以前ではあるはずです。ダチョウやヒクイドリは空を飛べませんが、このグループの中でシギダチョウという鳥だけは、空を飛ぶことができます(飛ぶのはあまり得意ではないが)。だから、古顎類の祖先は飛翔能力を持っていたはずです。
で、走鳥類の次は、キジとカモの仲間(キジカモ類)がそれ以外の系統と枝分かれします。ただ、恐竜絶滅から1000~1500万年というと、スズメ目(スズメ、カラス、ツバメ、ヒヨドリ、ヒバリ、シジュウカラなど、いわゆる小鳥の仲間)は、まだ登場していない時代です。現生鳥類の半分以上がスズメ目というくらい繁栄している仲間ですが、それが登場する前の時代に鳥の種類が急激に増えた、というのはどういう意味でしょうか。いろいろ考えると、おそらくスズメ目の登場(化石が発見された最古の年代という意味)は新しい時代だけど、スズメ目の祖先が他の鳥の祖先と枝分かれしたのは、5000万年前頃、という意味なのだろうと思います。

それにしても、われわれ人類が食用に供している鳥の大部分はキジの仲間(ニワトリ、ウズラ、シチメンチョウなど)であり、それに次いで多いのがカモの仲間です。人間が最も一般的に食べる鳥が、実は鳥の中ではかなり古いグループに属しているのですね。





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最終更新日  2014.12.13 09:50:40
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