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2014.12.18
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テーマ: ニュース(96636)
<米キューバ>国交正常化交渉を開始 米大統領が発表


制限されてきた米国からキューバへの旅行についても条件を大幅に緩和。キューバ人に対する送金の上限額も、特定の政府関係者などを除いて引き上げる。
複数の米メディアによると、キューバ政府は同日、2009年からキューバで拘束されていた米国人アラン・グロス氏を解放した。スパイ容疑などで15年の禁錮刑に服していた同氏の解放は、両国関係の関係改善に向けた必要条件だった。
キューバはかつて米国の実質的な保護国だったが、1959年のキューバ革命後に米系企業の接収などが行われ、米側もカストロ政権転覆を目指して亡命キューバ人部隊の侵攻を図った「ピッグズ湾事件」を引き起こすなどし、外交関係は61年に断絶。両国の対立は東西冷戦の最前線の一つとなり、62年にはキューバを舞台に米ソ核戦争寸前の対立をまねいた「キューバ危機」も起きた。(以下略)

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あのキューバと米国が国交回復というのはビッグニュースです。オバマは、2期目の後半に入って、やりたい政策をやり始めた、というところなのでしょうか。でも、これは歓迎すべき政策だと私は思います。
キューバは、冷戦が崩壊して旧ソ連からの援助が途絶えたとき、大方の「識者」はそのうち崩壊するだろうと見てきたわけですが、確かに一時期経済的な苦境には陥ったものの、崩壊することはなかった。観光産業の劇的な発展、有機農法の発展による食糧の自給など、いろいろな策を駆使して、とにかく生き残って、かつラテンアメリカの中では極めて高い水準の医療、保健、公衆衛生を維持してきたわけです※。最近はベネズエラからの有形無形の援助もありましたが、このところの原油価格暴落で先行きが不透明になりつつあります。

※逆に言うと、キューバ以外のラテンアメリカ一般に、低所得者が受けられる医療水準が、極めて低い、ということの裏返しでもあります。ボリビアなんて、街を歩くと、片手片足のない人と、かなりの頻度で遭遇するのですが、知人によると、「ボリビアは、医療水準が低いから、ちょっとひどい複雑骨折だと、医者が面倒がって、切断しちゃうんだよね」と。ヒーーーーッ、間違ってもここで大怪我はしてはいけないな、という感じです。

キューバにはカナダ、ラテンアメリカ、ヨーロッパからは相当数の観光客が来ていますが、米国からの観光客は、旅行制限のためほとんどいない。もちろん、その気になれば行く手段はいくらでもあるでしょうが、そこいらの旅行代理店で気軽にパックツアーに申し込んで、とは行かない。あの立地で、米国からの観光客をほとんど抜きで観光業を成り立たせてきたキューバはすごいけど、経済的な本音では米国から観光客が来てほしいのは間違いないでしょう。
一方の米国も、自国の経済活動をキューバに拡大して利益を得たいという経済的欲求は当然ある。従来は、カストロ政権を打倒して親米政権になったら、という「欲しがりません、勝つまでは」の建前でこの欲求を封じてきたわけですが、もはやキューバの現体制崩壊なんてないわけで、ならば今の体制のままでも経済活動を拡大したいという現実的な欲求の方が勝利を収めつつあり、キューバと米国の利害が一致した、というところでしょう。
ただ、一歩間違えると、再び米国の経済支配に屈する危険もあります。すでに、部分的な経済自由化によって、あのキューバでさえ、貧富の格差が生じつつあると言われています。米国との経済交流が本格化すれば、これが拡大することは間違いない。しまいには、中国のように、社会主義は政治的な建前だけ、という状況にだって、なりかねません。

今は、革命の立役者の一人であるラウル・カストロがトップにいて、フィデル・カストロも引退したとはいえまだ生きているけれど、この二人が亡くなった後は、キューバ革命を直接知らない若手指導者の集団指導体制になった場合、キューバがどういう方向を目指していくのでしょうか。大いに注目していきたいです。





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最終更新日  2014.12.18 12:40:46
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