inti-solのブログ

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2015.04.15
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カテゴリ: 政治
落選の「ニート25才」候補に千葉市長 「参院選比例区なら当選も」

一方で「地方選は地元の活動とネット上の活動のバランスが必要」とも指摘。地方選ではネットだけの活動での当選は難しいとの考えを示した。
上野氏のポスターは氏名と「ニート25才」としか書かれておらず、顔写真もない白黒コピーだったことがツイッターなどで話題に。選挙カーなどによる一般的な選挙活動は行わず、10年間の引きこもり経験から同じ境遇の人の気持ちを代弁するなどと真摯に訴えた選挙公報やブログの内容にネット上で支持が広がったが、15人中12位で落選した。

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この人、落選したとはいえ、50万円の供託金は没収を免れたとの話。まったくの泡沫候補ではなく、一定の支持は得たということで、なかなかやるなあ、と思います。ただ、参院比例区ならひょっとして、というのは現実的には難しいでしょう。千葉市議選の供託金50万円でさえ、安い金額ではありません。まして参院比例区の供託金は600万円です。しかも、比例区は一人では立候補できません。どこかの党派に所属して、その公認候補としてしか出馬できない。自分で党派を作るとしたら、候補者が10人必要ですから、3300万円は必要(選挙区なら供託金は300万円なので、選挙区に9人、比例区に1人が、供託金が最も安く上がる)ということになってしまいます。3300万円は言うまでもなく、600万円だって、ニートであるいち個人が何とかできる金額ではないでしょう。

仮にどこかの既成政党から出馬するとして、どこの党でしょうか。本人のツイッターには日の丸が出ているようで、そこだけ見れば自民党?でも、サービス残業の問題や、もちろん引きこもりの問題に目を向けて立候補した、という経緯は、あまり自民党的ではりません。いずれにしても、もし彼が「こういうスタイルの選挙運動をするのですが、立候補したいです」と既成政党の公認を求めても、多分、公認してくれない、または、供託金は負担してくれないのではないでしょうか。そして、公認候補だったとしたら、そこまでの話題性も注目も、集めることはできなかっただろう、と思います。無所属だから注目を集めたわけで。

しかし、そう考えると、政治家のなり手というのは、いったいどういう人たちだろう、と考えてしまいます。
普通のサラリーマンが、自らの職をなげうって、というのは、あまりにリスクが高すぎます。退職して政治家への道に挑んで、落選すれば、ただの無職ですから。そう考えると、やたらと二世議員ばかりが増殖している昨今の状況は、二世議員が有利な立ち位置にいる、ということばかりではなく、二世議員以外の人が、「政治家になりたい」という動機を持ちにくい社会状況になっている、ということも言えそうです。
実際のところ、維新の党(に限らないかもしれませんが)など、議員としてのレベルに疑問符がつく人が最近急増しているように思います。社会人として疑問符がつくような人ばかりが政治家を目指す(あるいは、親の七光りで政治家の切符を約束される)というのは、非常に困ったことであるように思います。





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最終更新日  2015.04.16 21:26:31
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