inti-solのブログ

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2015.09.10
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カテゴリ: 災害
鬼怒川堤防が決壊、9人不明 鹿沼の土砂崩れで1人死亡

鬼怒川上流域の栃木県では10日夕までの48時間の雨量が600ミリを超え、9月の平均雨量を上回った。10日午後9時時点での48時間降水量は、栃木県日光市瀬川で605・5mmに達したほか、同市五十里でも604・5mm。いずれも観測史上1位の値を更新した。茨城県でも300mmを超える記録的な大雨になった。避難者数は、関東と東北の各県で少なくとも1万3千人に上った。
茨城県常総市では午後0時50分、鬼怒川が66年ぶりに決壊。約6500棟がある一帯が冠水し、住宅が流され、県警などに「人が流された」との通報が相次いだ。(以下略)

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今年は、夏の前半は猛暑でしてたが、お盆明け頃から一転して雨雨雨、ひたすら雨続きでしたが、その最後にまた強烈な雨が来てしまいました。昨日から、東京も断続的に強烈な雨、それも台風に特有の、豪雨→ぱたりと止み→また豪雨という繰り返しでした。気象庁のレーダーで見ると、23区東部から千葉、茨城栃木にかけて、南北に極端に細長い雨雲が丸一日以上居座り続けて、しかもレーダー画像が真っ赤(つまり、雨量が強烈に多い)なので、これはヤバイなと思っていたら、案の定でした。

今回の台風は、中心気圧や最大風速という意味では、弱い勢力の台風でした。暴風圏はなく、ということは、最大風速は25mに達しなかった、ということです。でも、雨は強烈でした。
秋雨前線に進路を阻まれていたので台風の速度がなかなか上がらず、降雨が長く続いたこと、台風(崩れの低気圧)が過ぎた後も、そこかに湿った空気が流れ込んで雨が続いたことなどが原因です。
強い台風、大型の台風が危険なのは誰にでも分かることですが、弱い台風、小さい台風も時によっては危険、ということです。風の強さは台風の強さにある程度比例しますが、雨量は必ずしも台風の強さとは比例しないわけです。こういうことがあるので、気象庁は台風について「弱い」「小型」という表現をしなくなっています。

降水量が48時間で600mmを超えた、というのも凄まじい話です。引用記事には「9月の平均雨量を上回った」とありますが、東京の9月の平均降水量は209.9mmです(年間で最も降水量が多いのが9月)。つまり、3か月分の降水量が2日間で降った、ということです。滝のような雨が何時間も続いた、ということです。

足立区在住の友人がフェイスブックに江戸川の写真をアップしているんだけど、河川敷がない。全部水没しています。東京では堤防を越流したり、まして堤防決壊ということは起きていませんけど、こりゃ大変だ。
それにしても、震災のときにも思いましたけど、人間の科学技術がいくら進歩したように見えても、自然災害の前では人は無力なものです。
もっとも、地震と違って、気象災害は、かなりの精度で予測が可能です。今回も、台風の進路は数日前から分かっていたし、気象庁は10日の午前0時過ぎには栃木県に特別警報を出しています。台風や雨雲の進路を変える力は人間にはないけれど、事前に予測する力はある、はずです。その力を有効に使えれば、人的被害を最小限に抑えることも不可能ではないと思うのですが、現実にはなかなかそうなりません。


ともかく、被災者が一刻も早く救助されることを願っています。





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最終更新日  2015.09.11 00:19:41
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