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2016.08.01
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カテゴリ: 政治
昨日の記事では、都知事選については、ごくわずかに触れただけですが、都知事選について書いて見たいと思います。

そもそも大前提として、 以前の記事にも書いた ことがありますが、私は舛添前都知事の政策が悪かったとはまったく思っていません。公私混同疑惑に関してはひどいと思いますが、道義上はともかく、法的に違法性に問えるようなものではないことも確かなのです。類似の行為は石原慎太郎にもありましたし、猪瀬の行為は「動議的」では済まず、法に触れました。
というわけで、そもそもわたしは今回の都知事選に関して、任期途中の知事の首が飛んだ経緯自体に対して疑問を感じざるを得ず、都知事選に強い熱意を抱くことができませんでした。

昨日も若干触れたように、わたしは鳥越俊太郎に投票しました(期日前)。しかし、その時点ですでに、鳥越候補は勝てないだろうという予感はありました。
鳥越候補は、立候補表明以来、各マスコミ総出で、凄まじいバッシングを浴びせかけられました。このやり方はあまりにひどいと思う反面、残念ながらそのようなバッシングを招きよせるような要素があったこともまた確かでしょう。
バッシングの中身は、大きく分けて3つです。ひとつは文春が報じた女性問題。もうひとつは、都政に関してどれだけの見識を持っているかがいまひとつ判然としなかったこと。そして、最後にやはり健康面の問題です。
女性問題に関しては、どこまで真実性のある話かはいささか疑問があると思っています。ただ、相手の女性が訴え出ているところから見ると、ただちに「全部捏造」と言い切ることは難しいようにも思います。真偽のほどに関してはともかく、少なくとも有権者への影響は大きかったでしょう。
女性問題報道に関しては、そういうわけで、私自身は報道が全部真実だとは思わないのですが、それ以上に深刻なのは、残る二つの問題です。


似た構図は前回の都知事選でもありました。脱原発を主張する候補者が、宇都宮候補と細川候補の2人立ってしまいました。このとき、わたしはどちらに投票するか、結構悩んだのですが、最終的には宇都宮候補に投票しました。なぜなら、宇都宮候補は、東京都政に関して、個別具体的な主張を持っていましたが、細川候補は、「脱原発」という国政の課題一本槍だったからです。もちろん、脱原発は都政に無関係ではありません。重要な課題のひとつではあります。が、それが都政の最優先課題かといわれると、さすがに首を傾げざるを得ません。
宇都宮候補の個別具体的な主張のすべてに賛成だったわけではないのですが、都政についての主張が見えない細川候補よりはよいと考えたわけです。

今回に関しては、野党陣営が鳥越候補に一本化したので、前回のように誰に入れるか迷う必要はなかったものの、告示直前の立候補表明にもかかわらず、「政策や公約はこれから考える」というのは、さすがにどうなのか、という懸念は抱きました。国政に関する見識には賛同するけれど、都政に関する見識がよく分からないのでは、一抹、いやそれ以上の不安を抱かざるを得ません。

もうひとつの健康問題ですが、癌に関しては、私はほとんどなんの心配もしていません。かつて癌の再発に苦しんだにしても、最後の手術からもう7年間再発していない、という時点で、これに関しては完治していると見て間違いないでしょう。しかし、問題は別の側面の健康問題です。個別具体的なことはあまり書きませんが、演説回数が少なく、一度の演説も短時間しかしない、そのほかいろいろな状況から考えても、体力に不安があることは否定しようがありませんし、もうひとつ、本人の名誉の問題もあるので具体的には書きませんが、不安材料を感じたことは事実です。

わたしですら、そんな懸念が頭を掠めるくらいですから、これでは多くの有権者の心を捉えることは難しいだろうな、と考えざるを得ませんでした。加えて、当選した後で健康問題が深刻化したり、女性問題のバッシングが激しさを増したりした場合、目も当てられない事態となってしまいます。
民主党政権の瓦解から学ばなければならないのは、選挙に勝つのは、ゴールではなくスタートだ、ということです。勝てば終わりではなく、勝ってどのような政治を行うかが問題です。もしも都知事に当選して、その後集中砲火を浴びて、立ち往生したり迷走したりする事態となれば、まして、万が一にも途中辞任ともなれば、推した4野党への影響は致命的です。

繰り返しますが、鳥越候補の政治に対する見識、主張には、全面的に賛同しますが、今回の都知事候補として適任だったかというと、どうも、なのです。
加えて、これはわたしが期日前投票をした後で気が付いたことですが、直前に立候補を取り下げた宇都宮陣営との確執があったようです。確執と言っても、私の見るところ、どうも鳥越陣営(あくまでも陣営であって、候補者本人の意向じゃないでしょうが)の一部関係者が一方的に宇都宮バッシングに走っていたように感じられます。

おそらく、野党が宇都宮候補で統一したほうが、得票は多かったのではないかと思います。ただし、宇都宮氏は過去の選挙での推薦の関係で共産党系と見られがちであり、宇都宮候補では民進党が乗れない、という事情はあったのでしょう。
参院選では、野党共闘のメリットがかなり出ましたが、残念ながら今回は共闘のデメリットばかりが目立ってしまう結果となってしまったようです。
そんなこんなで、どうも私は今回の都知事選に付いて、あまり大々的に取り上げる気になれなかったのが正直なところです。





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最終更新日  2016.08.01 21:45:32
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