inti-solのブログ

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2018.02.19
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カテゴリ: 政治
三浦瑠麗氏、ワイドナショーでの発言に批判殺到


三浦氏は朝鮮半島における安全保障問題に触れ、戦争によって北朝鮮の指導者・金正恩氏が死亡した場合、ソウルや東京、大阪に潜む北朝鮮のテロリストたちが活動し始めると指摘。中でも大阪について「今ちょっとやばいって言われていて」などと、潜伏者が多数いるとも受け取れる発言をした。(以下略)

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今をときめく(笑)国際政治学者サマの、何とまあ程度の低い発言か、と驚かざるを得ません。
確かに、拉致問題などを見る限り、70年代から80年代当時、日本国内に北朝鮮の協力者がいたのは、おそらく事実であろうと思います。ただし、「だからやっぱり戦争になったら北のテロリストが」と言うのは、あまりに短絡に過ぎます。
第一に、70~80年代当時に北朝鮮の協力者がいた、ということと、現在もいる、ということはイコールではありません。日本国内の社会状況、政治状況がこんなに変化しているのに、工作員だけが何の変化もなく存在し続ける、と考えるのは不自然というものです。
第二に、北朝鮮への協力者がいたことは事実でも、彼らが武器を用いた破壊工作を行った痕跡はありません。
第三に、大阪という具体的な地名を挙げて「今ちょっとやばい」と言うことの根拠が、まったく不明確です。過去の拉致問題を見ても、圧倒的に多いのは日本海沿いの地域であり、東京やその周辺の事例もありますが、大阪(および神戸)の事例は「あることはある」という程度でしかありません。

要するに、なんら具体的根拠が伺われないヨタ話に過ぎない、ということです。
批判を受けると、三浦は阪神淡路大震災の際に被災地から工作員の隠匿する迫撃砲が発見された、という根拠の不明確な話を根拠に挙げて反論しているそうですが、その「被災地から迫撃砲」も、事実は「旧日本軍の迫撃砲弾が被災地から発見された」というのが真相のようです。つまり、工作員とはまったく無関係の事案です。

結局、2チャンネルだのヤフーニュースのコメント欄だのにたむろしているネトウヨ連中の言っていることをそのまま引き写しているだけ、ということです。大阪という地名を挙げている辺りからもそれがうかがわれます。大阪の名を挙げることの根拠が不明確と私は書きましたが、実のところ、根拠は不明確ですが、心情は明確であるように思います。つまり、ネトウヨ連中が何かと「大阪民国」などと揶揄するその風潮に乗っかっただけだろ?ということです。



かつて、ルアンダで大量虐殺が起こったとき、それに先立って、まずラジオ局が対立する少数派「民族」に対する憎悪の宣伝を繰り広げた、という先例を、わたしは思い出してしまいます。

ルワンダに見る虐殺の構図

日本はもはや、その段階に至っている・・・・・・・とは、思いたくありませんけどね。





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最終更新日  2018.06.26 22:06:26
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