inti-solのブログ

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2021.05.30
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テーマ: ニュース(95880)
【東京五輪】選手村での飲酒はOK 国民の不満爆発「アスリートだけ特別扱い」
東京五輪の開幕まで残り2か月を切ったが、国民の怒りが噴火間近となっている。
米国などでは新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、一部地域では規制が緩和がされつつある。一方で、日本では9都道府県に発令中の緊急事態宣言が6月20日まで延長。東京都の小池百合子知事は、酒類を提供する飲食店、カラオケを使用する飲食店、遊興施設に引き続き休業を要請しており「居酒屋に行きたい」との声が多方面から聞かれる。
そんな中、関係者によると、東京五輪に出場する選手らが宿泊する「選手村」に、アルコール類の持ち込みが許可される見込みだという。この判断にネット上では「国は五輪のことしか考えてない」「居酒屋でも節度をもって飲酒すればOKですよね!」「アスリートだけ特別扱いはおかしいな?」などのコメントがあふれている。(以下略)

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緊急事態宣言を公然と無視して三宅島に探鳥に行ったinti-solです。いや、だって都道府県境は超えてないし(笑)、日帰り(夜行だけど)だし、10人部屋に往路2人、復路1人だけの超ソーシャルディスタンス確保の船旅だし、帰路の乗船前を除いて誰とも話していないし、人がいる時はマスクしているし、あれで感染するようなら、毎日の通勤電車で百回くらい感染してますから。

オリンピック云々とは無関係に、もうこれ以上自粛は無理と思ってはいましたけど、それでも、もし東京オリンピックが中止になったら、あえて今三宅島までは行かなかったかも知れません。東京オリンピックをやるなら、何の気兼ねもなく三宅島でもなんでも行ってやれと思いましたね(実際には多少気兼ねと逡巡はありましたけど)。
だって、ここまでの感染状況を鑑みるに、交通機関で感染したという話はないわけです。前述のとおり、交通機関で感染するようなら、毎日の通勤電車でとっくのむかしに感染しています。通勤電車も昨今はそんなに混雑はしていませんが、それでも休日に利用するどんな交通機関よりも、平日朝晩の通勤時の方が圧倒的に混雑していますから。
おそらく、感染があるとすれば家族経由か外での飲食時でしょう。外での飲食時は、こればっかりは避けようがありませんが、昨今は前後左右の席と仕切り版で仕切られている飲食店も多いので、リスクはかなり低くなってきています。

というわけで、進んで感染して自爆する気はないので自分なりの感染予防はしますが、かといって外出を自重するようなことは一切必要なさそうです。丸一日や泊りがけの遠方も含めてです。
だってオリンピックをやるのに、なんで私が外出を自粛する必要性があるんですか。

しかも、選手村でアルコールの持ち込みが許可されるんですって?
何だか飲食店でアルコール提供禁止、ばかりではなくアルコールの持ち込みも問題視されてませんでしたっけ?


もちろん、オリンピックに限った話ではありません。政治家の資金パーティーも自粛の気配はなく、日本医師会のトップがそこに出席し、更に寿司デートとか何とか。「自粛要請なんか真面目に従う必要はない」と、政治家の面々も日本医師会すらも、全力を挙げてそう説いてくれているのですから、それに従おうではありませんか。

いや、私個人としては、もうしばらくの間、家族以外との飲酒は自重しておこうと思います。でも、それは正直なところ、演奏活動や山登りや探鳥に比べれば、他人との飲酒の欲求はそこまで強くはなく、我慢できる範囲のものだからです。それに、人と一緒に、というのは相手のある問題ですし(演奏活動も同様ですが)。
だけど、もし自分がもう少しお酒好き、というか飲み会が好きだったら、この記事を見た瞬間に誰彼構わず人を誘って、外に酒飲みに行きますよ。あまりにバカバカしくて、自粛要請など従ってられないから。

人間は、不自由にはなかなか耐えられないものです。
しかし、それ以上に耐えられないのは不公平です。
みんなが不自由で自分も不自由なのは(みんなが貧しく自分も貧しい、も同様)、もちろん嫌です。でも、まだあきらめもつきます。しかし一部の人だけが自由で自分たちは不自由を強いられる(一部の人だけが豊かで自分たちは貧しい)のは、もっとも不満を蓄積しやすいものです。

ところが、こういう現状に対して、こんなバカバカしいことを言い出すやつがいる。

高橋洋一氏「日本は先進国で唯一、緊急事態条項がない国」憲法改正の必要性を訴える
ツイッターでの「さざ波」「屁みたい」発言の責任を取り、内閣官房参与の職を辞した嘉悦大教授の高橋洋一氏が29日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演。辞任について改めて言及した。~
ツイートに添付していた各国の行動制限を数値化した図を示し「民主主義国は規制がしにくいと言われているが実はできている。日本だけできていない。鎖国すればと言うけど、私権制限になるからできにくい」と問題点を指摘。
続けて「日本は先進国で唯一、緊急事態条項がない国だから、あるところにしわ寄せしたり、長々とやったりする。憲法の改正のない国はない。緊急事態条項ない国なんてない。この際、きちんと議論した方がいい」と憲法改正の必要性を訴えた。

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コロナ禍は「さざ波」だからオリンピックを開催しても問題がないと言いながら、そのためにどうして強権発動が必要なんですか?論理破綻の最たるものです。

憲法に緊急事態条項を設けるということは、上記の緊急事態宣言が、国民に「自粛を求めるもの」ではなく、「国民に強制するもの」になるわけです。
オリンピックはやります、オリンピック選手村は酒の持ち込み自由です、でも一般国民は「多様不急の外出はしないでください」「飲食店は8時以降営業しないでください」「酒は出さないでください」「酒は持ち込ませないでください」だったものが、「不要不急の外出は禁止」「8時以降の営業は禁止」「酒の提供は禁止」「酒の持ち込みは禁止」になる。


つまり、緊急事態条項を設けるということは、現状の「お願い」レベルでの不公正が、「命令」レベルの不公正に拡大するわけです。「憲法に緊急事態条項を」と言っている連中は、そうなっても仕方がない、あるいはたいした問題ではないと思っているのでしょうね。

でも、そんな法律の規制をどうやって国民に納得させる気ですか?現状の「お願い」レベルでもすでに国民のフラストレーションは相当に溜まっています。それが「命令」レベルでこんな不公正がまかりとおったら、フラストレーションは極大化します。それに対して「グダグダ文句を言わず、汝臣民黙ってお上の命令に従え」という理論もへったくれもない威圧以外に、何か納得できる説明がありますか?
そうなったら、そんな法律は誰も守らなくなるだけです。法律と政治・行政に対する信頼感は地に落ち、国民の遵法意識など消えてなくなる、百年前の米国の禁酒法がそういう事態を招いたようですが、そういう社会がお望みですか?

緊急事態条項を作って振りかざせば、みんなが黙ってそれに従って、問題が解決すると思っているような人たちは、人間の本性というものがまるで分かっていないと言わざるを得ません。





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最終更新日  2021.05.30 19:23:57
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