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ソ連・東欧のマルクス・レーニン主義を掲げる党の独裁体制とともに、社会主義(を標榜する官僚統制の)経済体制は崩壊したが、これを予言した人物は多々挙げることができる。
しかし、ベストセラーの著者としては、ラビ・バトラに並ぶ者はいないだろう。出版および関連業界の景気浮揚に貢献した (笑) として、イグ・ノーベル賞を受けている。
さて、ラビ・バトラの予言は続きがあり、来年「2010年」までに資本主義経済が破綻・崩壊するということである。
追随者によって要約されているものだけでも十分に論旨は明快であり、資本主義破綻の理由の部分については、私には反論の余地を見出せない。
大衆は雇用を介して搾取され、消費できなくなるので、商品は売れない。国際競争の結果、どこの国でもますますそれが避けられなくなる。販路拡大に注がれるエネルギーの浪費が地球環境を傷めつけ、資源が枯渇するということだ。
ただし、原文は読んではいないが (笑) 。
使える核兵器を巡って両陣営がしのぎをけずっていたあの時期に、2つの体制の破綻・崩壊を予言し、これまで着々と実現しているのを見れば、下手な占い師などよりも予知能力に長けていることは認められるだろう。
ヨハネ黙示録など、聖書の中の預言の解釈には、これに類似するものがある。
巨人像の両足が1本ずつ砕かれるという夢の場面が語られ、その解釈として、米ソ2陣営の崩壊を予表するものと解釈されていた。
この解釈のオリジナルは知らないが、私は「七枝の燭台」とかいう私家本で読んだ。日本人の福音派牧師によるもので、1985年以降の事件をラビ・バトラが予言した時期と同じである。そういえば、ある過激派がチラシに断片的に引用していたように記憶する。
宗教家とその信者たちには予言を好む人が少なくないように思うが、ラビ・バトラのように、経済活動に直接関与している人々を納得させるような具体的な予言にはなかなかお目に掛かれない。
「心の時代」を説き、宗教家を自任する資産家も、他のあさましい人々に交じって、蓄財、より有利な投資、狡猾な節税に励んでいるのではないかと思われるが?
ところで、いまさらどうでもよいことかもしれないが、ダンベリー刑務所から帰ってきた老人からは、どんな予言を聞いただろうか。
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