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大潮で船橋港の干潮が9時45分(潮位20cm)なので、谷津干潟では昼前後に干潟が露出するのでシギ・チドリを探すのに最適でしたので現地を訪ねました。ただし、京成バラ園のバラが見ごろとなっているので周辺のパーキングは満車のため、京葉線で南船橋駅で下車し、干潟の遊歩道を経由し自然観察センター、津田沼高校前を経由してバラ園東隣りの干潟エリアにむかいました。(まだススガモの姿あり)競馬場となりの水面でススガモ雄成鳥、雌成鳥の姿を観察。雌個体は肩羽、脇に波状斑があり冬羽個体でした。(シギ・チドリの本格的登場は12時前)到着直後は、キアシシギ、チュウシャクシギが干潟北側エリアで採餌している姿のみでした。ハイドで直射日光をさけて待機すること小一時間経過後にハマシギのビュルという鳴き声がしたと思うと群れが干潟を低空で移動、さらに複数のピューイというキアシシギの声、プリィと鳴きながら干潟に降り立つトウネンが登場。この光景だけを切り取れば、1980年代半ばまでの谷津の原風景を思い出しました。(オオソリハシシギの羽衣のいろいろ)潮が満ちてきたので南船橋駅までの復路につきました。でも、この復路がなかなかのもの、オオソリハシシギがわずかに残った浅瀬に集結している姿を発見。雌成鳥の雨覆が笹の葉状で垂れさがりその先端が尖っている羽衣、雄成鳥の全体に赤みのある羽衣、翼の羽縁が成鳥に比べて白っぽさがある幼鳥個体を目に焼き付けました。(トウネンは見ていても飽きない奥の深さ)頭部と体上面が赤褐色で背中にV字型の帯が見える成鳥夏羽、頭部がごま塩状で上面の赤色が出てきている冬羽から夏羽に移行中の個体と観察していると、個体により羽衣がいろいろで観察していて飽きることがありません。(観察できた鳥類)ススガモ、キジバト、オオバン、コチドリ、メダイチドリ、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、トウネン、ハマシギ、キアシシギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、シジュウカラ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、スズメ
2026.05.15
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下総台地の街で子育てをしているフクロウの様子を見に出かけました。ふわふわの幼綿羽に覆われている幼鳥と成鳥の姿を観察できました。幼鳥は、孵化後30日前後を巣内で過ごし誕生後約1ヶ月で羽が生え揃い、約2ヶ月で親鳥とほぼ同じ大きさとなりと言われています。止まり木に止まるのは3週目頃と聞いていますので、写真の個体は3週前後ではと思われます。成鳥の姿は幼鳥の頭上の枝にあり、最初はうとうとしていましたが、私の方に視線を向けた後に別の幼鳥の動きがあったのかその方向を凝視していました。人が見ることができる光の10分の10~100分の一の弱い光まで見ることができるフクロウのなせる技でした。このほか、成鳥のハート型の顔盤を縁どる毛には、人間が聞き耳を立てる時に耳の後ろに手をそえるような機能があると聞いています。(写真)2026年5月14日撮影
2026.05.14
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今シーズンもオフィスの最寄り駅周辺でイソヒヨドリペアが産卵し、ジュニアが誕生した模様です。その様子を見に出かけました。(嘴の様子)前回観察した際には、嘴の長さがいつも見ている個体より長く、上嘴が下嘴よりも長く先端が下方向に垂れているのを観察しました。今朝登場した雄個体の嘴は長めの印象ですが、上嘴が下方向に垂れている状態ではありませんでした。嘴は、人間でいえば爪のようなものですから、先端が摩耗した可能性もあります。写真1枚目、2枚目が本日観察した個体、3枚目は前回4月14日に観察した個体です。あわせて、昨シーズン同地で子育てをした雄成鳥の写真(4枚目)をアップします。(駅周囲1km圏内を雌雄が餌探しと捕獲)昨日からペアともにあちこちのビルの屋上階やアンテナに止まり、獲得した鱗翅目幼虫や直翅目、ミミズ類などをたたきつけるか、つついた後に営巣場所に運び入れていました。5枚目の写真は本日観察した雌成鳥個体で雨覆いに白斑がありません。6枚目、7枚目は本日観察した駅から距離があるビルの一角に止まっていた雄成鳥で、翼の黒色がわかると思います。(元海の住民だったイソヒヨドリと元は森の住民だったヒヨドリが競合)イソヒヨドリは2006年春から駅前ビルで営巣・子育て、ヒヨドリは2024年秋以降姿を現すようになっています。ヒヨドリについては山口(2005)が「980年代には東京の都心部全域で繁殖するようになった」と記していますが、柏市市内では2002年以前では繁殖期の記録がなかったものの、2003年繁殖期に目撃し、2005年6月に成鳥と巣立ったばかりの幼鳥の観察記録があり、2008年以降は繁殖期に複数羽の姿が観察されるようになっています。ヒヨドリの食性は多岐に渡り、果実、花蜜、花弁、葉、新芽いった植物食、爬虫類、昆虫、クモ、カタツムリといった動物食と多岐にわたることが知られています。イソヒヨドリの餌である虫、クモといった餌を探して駅前に登場した可能性が考えられます。今後の動向を注目したいと思います。(イソヒヨドリとヒヨドリ)名前が似ていますが、イソヒヨドリはヒタキ科、ヒヨドリはヒヨドリ科の鳥類で、異なる系統群に属します。また、DNA配列に違いがあります。詳しい内容はボリュームかげ膨大なので説明を省きますが、鳥類は、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類の塩基から構成され、遺伝子の使い方を決定する「制御配列」であることが判明しています。(写真)1枚目、2枚目:2026年5月13日撮影、3枚目:2026年4月14日撮影、4枚目:2025年5月2日撮影、5枚目:2026年5月13日撮影、6枚目から8枚目:2026年5月13日撮影(引用)山口恭弘.2005.ヒヨドリ Bird Research News Vol.2 No.11.p4-5.
2026.05.13
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今シーズンの初認は3月25日で、48日目の朝となりました。6日以降、強風が吹き抜ける日が続き、造巣がストップしています。5日以前は雌が直立している木の枝に止まり長い枝を折り木の又に運搬していましたが、ほとんど行わなくなり、今朝はカラスの古巣と思われる中に雌が入る姿を目撃しました。雄も林の姿を現しましたが、雌と共に林の外に渡去。強風が体勢を安定できない要因となり、枝の運搬そのものを諦めたものと思われます。今朝、林に雌雄両方が姿を見せましたが、もう一度造巣をやり直すのか、風の影響を受けにくい林を探して造巣を最初からやり直すのか注目していきます。今朝は、待機しているポイントの近くの幹に人為的に持ち込まれた外来種アカボシゴマダラ春型(原産は中国)が登場し、樹液を吸汁する姿を観察。1998年に神奈川県で記録されて以来、南関東に定着したと言われています。在来種アカボシゴマダラは開発で生息地が減少しており、準絶滅危惧種に区分されています。かなり外来種と交雑しているのではと指摘されています。(写真)2026年5月12日撮影
2026.05.12
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今シーズンも都内浮間公園にササゴイが飛来し、巣作りをはじめています。その様子を見に現地に出かけました。訪ねた際に観察したのは4個体で、すべて成鳥でした。(ササゴイの婚姻色、蓑毛が目立つ個体)目先が赤っぽくなっている成鳥夏羽婚姻色1羽、額から後頭と頬線が青色で長い冠羽がある成鳥夏羽を目にしました。また、背中から腰にかけての白っぽい細長い蓑毛の目立つ個体とそうでない個体とじつにいろいろ。(写真1枚目が婚姻色、2枚目は婚姻色ではない成鳥個体)(巣材とする枝を運搬する姿を目撃)小島の中に造巣中で、小島をメインとして枝集めに余念がありませんでした。水際に浮かんでいる枝、島の地面に落ちている枝を嘴にくわえて地面を速足で移動し、巣のある枝にぴょんと飛び上がっていました。蓑毛が目立つ背中が見えて巣の場所がおおよそわかりました。写真3枚目から5枚目がその光景です。(短い枝を水面に浮かべルアーフィッシング)巣材には使えない短い枝を嘴にくわえては、水面に落とす仕草を何度も披露してくれました。枝を餌と勘違いして寄ってくる魚を捕食します。捕食する光景を目撃はできませんでしたが、知能行動として注目されています。写真7枚目、8枚目を参照してください。(その他)水面を複数のカイツブリが移動していたので、その尾羽に注目。尾羽が退化し他の体羽との違いが一見わからないと言われていますが、何度か潜水する際に尾羽を目撃。写真11枚目、12枚目の写真が不十分ですが、その時の光景です。写真9枚目、10枚目はゴイサギ第一回夏羽と思われる個体です。(写真)2026年5月11日撮影
2026.05.11
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稲敷市甘田干拓地と浮島にコジュリン、オオセッカ、シギ・チドリを探索しに出かけました。(かつての甘田干拓地の豊かな環境が激変)甘田干拓地では、農業の生産性向上や基盤強化を目的とした「経営体育成基盤整備事業 西の洲・甘田入地区」が計画・実施されており、一昨年頃よりオオセッカ、コジュリンが繁殖していた草地が次々と水田に転換されており、あちこちでオオセッカがジュクジュクと鳴き声を出して垂直に舞い上がる姿やコジュリンの姿が激減しています。観察できたオオセッカ、コジュリンの個体数は10羽未満で、姿が見れなくなるのではと心配になるレベルです。(浮島湿原ではオオセッカとコジュリンの姿を観察)今日は風もなく穏やかな一日との天気予報でしたが、浮島周辺では風が吹き抜けて葦原が揺れて小鳥たちが降り立つのが難儀な状況でした。オオセッカは成鳥夏羽の背にある褐色地に黒斑がある個体ではなく、黒斑は認められない幼鳥ではないかと思われる個体を記録することができました。コジュリンは、風が強かった影響で葦原のうまく静止した姿を記録できなかったので、昨シーズンの画像を参考までにアップしました。(蓮田にはセイタカシギとツルシギの姿)蓮田ではセイタカシギ、ツルシギの姿を観察できました。ツルシギは、眼の周囲の白斑が目立ち、嘴は細長く下嘴の基部半分ほどに赤味があり、下面はべた黒かと思っていたら少し紫色味がかっている印象でした。(帰りがけに立ち寄った手賀沼沿岸を塒としているムナグロ)オフィスに戻る前に立ち寄った手賀沼沿岸でムナグロ40羽弱が塒としている圃場に集合している姿を観察しました。上面が全体に黄色味のある成鳥夏羽、冬羽から夏羽に移行中の個体、全体的の黄色味のある若鳥とじつにいろいろな羽衣でした。茨城県稲敷市、河内町、龍ヶ崎市、千葉県成田市、栄町の水田にムナグロの姿は見つけられずでしたが、手賀沼沿岸でようやく出会えてほっとしました。(写真)2026年5月10日撮影(7枚目のオオセッカは2025年7月の撮影、コジュリンは2025年7月同地で撮影)
2026.05.10
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朝から風速10mを超える強風が吹き荒れ、フィールドに出かけたものの、途中で断念しオフィスに戻りました。これから夏鳥たちとの出会いに備えて鳴き声や生態について予習。そのうち、全長が約10cmでキクイタダキと並んで,国内の最も小型な種であるミソサザイは、興味深い行動に関する行動が研究者により報告されており、一部を紹介します。(ミソサザイの興味深い行動・生態)(1)コケの上を跳ねていきながら餌探し齋藤(2016)が研究者の報告や知見を整理し述べています。その中に「暗い樹林の林床で採食し、樹木の根元や岩に生えたコケの上を跳ねていきながら、餌を探す。昆虫類を主食とし、甲虫類(ゴミムシ,コメツキムシ等),チョウ目(シャクトリガ等)、ハエ目(ハエの卵等)を食べる.また、クモの仲間も好んで採餌する」と記しています。枝を次々渡る姿は観察したことがありますが、跳ねる光景には遭遇したことがなく一度出会ってみたい光景です。(2)ミソサザイの沢の個体と山の個体斎藤(2016)は囀りについて「沢の個体は、山の個体と比べて大きな声でさえずり、(中略)山の個体のさえずりは、沢音が邪魔しないので、それほど大きな声でさえずる必要がなく音要素の周波数変調が多い(つまり複雑な歌)さえずりを持つことができる」と報告しています。(シジュウカラのさえずり)国立科学博物館(2009)は、東京の都市緑地22 箇所でシジュウカラのさえずりを調査し、騒音とさえずりの関係に関する報告をしています。報告では「騒音の大きな場所ほど最低周波数が高く、またさえずりが長くなっている」と記しています。(ミソサザイの一夫多妻)羽田・小堺(1971)は、長野県での調査結果で一夫一婦から一夫多妻、最多で一夫四妻を観察したと記しています。その後、惣田(2023)が京都府での調査結果を整理し、報告しています。「5羽の雄のうち2羽のメスを獲得できたのは1 羽だけで、他の3羽は一夫一妻であった」と述べています。くわえて、「生息地の標高に大きく影響を受ける(中略)木の根の間のくぼみや崖の表面など、地上からそれほど高くない場所に巣を作るため、営巣可能な場所は積雪に影響される可能性が高い」ことも記しています。つまり、ミソサザイの配偶システムは、生息環境の質が大きく関与しているとも読み取れるものと思います。(引用)齋藤 武馬・2026・ ミソサザイ Bird Reserch News Vol13 no7.p1-2.惣田彩可.2023.年間を通したミソサザイの生態に関する調査.2022 年度(第37 回)タカラ・ハーモニストファンド研究助成報告.pp15.(写真)一枚目:2010年5月15日栃木県、二枚目:2021年6月29日長野県上高地、三枚目:2022年5月26日長野県戸隠
2026.05.09
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久しぶりに松戸市千駄堀池とその沿岸を探索しました。冬に比べると種類も個体数も少ないのですが、池と沿岸を見ていくと鳥たちの生活ぶりを垣間見る時間となり楽しい時間となります。(ダイサギの飾り羽と婚姻色)池の中ほどらある小島の草地でダイサギが羽つぐろいをしている姿を発見。眼先がコバルトブルーとなっている婚姻色となり、飾り羽が風になびいて素敵でした。婚姻色は、夏羽の中でも繁殖直前や繁殖中の一時期に現れると聞いています。一昨日吉川美南で観察したダイサギの目先は、十円玉に発生した錆のような色。冬羽の目先が黄色ですからそれから変化していく過程での色の変化なのかしらと思いました。まだまだ観察の積み重ねが足りませんね。写真6枚目が本日観察した個体、写真7枚は埼玉県で観察した個体(目先の色が薄いブルー)、写真8枚目は吉川美南で観察した個体です。ダイサギ冬羽の目先は黄色ですから、コバルトブルーとなるには一般的に混色では実現できず少量でも赤が加わらないと婚姻色の色とならないはずです。どんなふうに実現しているのかと興味を持ちました。(カルガモの幼羽が第一回繁殖羽に換羽中と思われる個体)池の杭に止まっていたカルガモは淡色の羽縁が目立ち、脇の羽が丸いので幼羽から第一回生殖羽に換羽中の個体ではと思われました。しかし、脇最上列に先の尖った幼羽は角度の具合で確認できずでした。(その他)このほか、池ではカワウ成鳥と若鳥の姿、芝生広場で巣材探しに余念のないハクセキレイ成鳥雄の姿を見つけました。ハクセキレイがくわえようとしていたのは草の綿毛のようなものに見えました。平野(2009)が「巣材は枯れ草を外装材に使い、内装材には獣毛や羽毛などを使う」と報告していますから、巣の内装材に使うのだろうなと想像を巡らしました。(写真)2026年5月8日撮影(7枚目は吉川市で2016年5月に撮影、8枚目は2026年5月6日吉川美南で観察したダイサギ)
2026.05.08
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手賀沼沿岸の複数個所の谷津田と隣接する水田地帯を探索しました。例年よりも田植えが遅く、田植えが終わった圃場を見ても稲の丈が小さい様子です。シギ・チドリが降り立つ時期と田植え作業のピークが重なったので、例年よりも水田で見かけるシギ・チドリ類が少ないのが今シーズンの特徴です。(チュウシャクシギ幼鳥の姿)田植えが終わった圃場の畦付近を移動するチュウシャクシギの姿を見つけました。肩羽(背中)、雨覆が黒っぽいので幼鳥と思われました。だし、幼鳥の特徴である下嘴のピンク色が目立たないので、採餌をしていた際の泥の汚れで目立たなかったかもしれません。図鑑通りの個体とぴたり一致している個体とはなかなか遭遇しません。(谷津田でキビタキの鳴き声と餌探し中のフクロウと遭遇)谷津田の林の中から複数のキビタキの囀りが聞こえたのでその方向に進むと、枝にじっと止まっているフクロウを発見しました。地面を凝視していたのでこちらも息を殺してじっと注視。ふわっと飛び立ったと思ったら小動物を捕獲して渡去していきました。褐色、茶色、白、黒が混ざり合ったモザイク模様の隠蔽色(保護色)を観察できました。(セグロセキレイが巣材運びで大忙し)セグロセキレイが何度も畑地に降り立ち、巣材をくわえて巣のある場所に帰還する姿を目撃しました。近くにある建物の隙間に営巣しているものと思われました。(写真)2026年5月7日撮影(八枚目の写真は2022年5月栃木県で観察・撮影)
2026.05.07
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一昨日、シマアジを見かけたとニュースをもらい、吉川美南駅近郊の調整池を訪ねました。(オオヨシキリの囀りと地鳴きの時の嘴の開け方)到着直後は、カルガモとコガモ数羽の姿があっただけで、シマアジの姿はなくしばらくオオヨシキリの囀り、地鳴きを出している姿をじっくり観察。ギョッギョシとソングポストで囀っている時の嘴の開け方と地鳴きの時の嘴の開け方に違いがあることや短い眉斑、上面の褐色、下面のバフ色がかった白色、長い尾などを観察させてもらいました。(シマアジはコガモと一緒に水面に降り立つ)到着後、小一時間経過した時、北方向からコガモ主体の群れ11羽が水面に降り立ちました。コガモとは雰囲気の近いがある1羽が水面を違う方向へ移動していくのを見つけ、確認すると白くて太い眉斑、肩羽の白・黒・灰色のカールした羽のシマアジ雄成鳥でした。(岸辺に近い水路にクイナ登場)調整池で水深の浅い湿地帯をずんぐりした体型のクイナが移動するのを目撃しました。頭頂から後頭、体上面の赤味のある褐色と黒い縦斑を観察できました。(沿岸を鳴きながら移動していたカワラヒワ)複数のカワラヒワが鳴きながら飛翔する姿を見つけました。三列風切外弁の白色部の幅は狭く、頭部が黒味のある褐色で、亜種カワラヒワででした。冬の間沿岸で姿のあった亜種オオカワラヒワといつ間にか入れ替わっていました。(写真)2026年5月6日撮影
2026.05.06
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ツミが飛来し造巣、産卵を行っている多くの林ではオナガの姿があります。オナガ、そしてツミの宿敵カラスの行動に注目してみると、見えてくるものがあります。オナガにスポットを当てた話題を提供します。(オナガのカラス類に対する追い払い行動)ツミの産卵前の時期のオナガの行動を見ていると、林にハシボソガラス、ハシブトガラスを接近させないように警戒的な声を出し、集団でカラスを追い払う行動をとっています。ツミが林に帰還すると時もオナガは鳴きながらツミに追尾するように飛翔しますが、追い払う行動は見られずツミが枝または造巣した場所に帰還すると何事もなかったのように静まります。細野(1975)が「最も多く通年みられたものは、警戒的音声の発声によるものである。これに対して、繁殖期はこれに攻撃,追撃行動が加わり、防衛行動が積極的な形であらわれる。オナガの反応行動は、巣近くでのハシボソガラスの休息や飛翔に最も強くあらわれ、この時は,攻撃,追撃になる。繁殖期の採食圏内でも、巣から離れた所で休息するハシボソガラスには反応行動を示さない」と報告している内容とほぼ同一です。(オナガのヘルパーは自ら繁殖しないのはなぜか)原田(2009)が、オナガではつがい以外に繁殖を手伝うヘルパーが存在していることを紹介し、「ヘルパーは巣材運び、造巣、メスへの給餌、巣内雛や巣立雛への給餌、ヒナの糞の運び出し、捕食への攻撃を行う」と報告しています。しかし、ヘルパーとなったオナガが自ら繁殖しないのはなぜかと疑問を持ちます。この謎について、いくつかの文献に目を通してみました。長谷川(2010)が、自然人類学、進化生物学の研究から共同繁殖について知見を整理したものを報告しています。その中で「さまざまな種における長年の研究成果を眺めると、多くの場合、繁殖のためのなわばりに空きがない。繁殖相手がいないなど、ヘルパーが自ら繁殖開始することを阻害する生態学的要因がある。そして、家族を離れて単独でいることは、捕食に会いやすいなどの理由で生存率が低くなる。さらに、弟妹は血縁者であり、両親の子育てを助ければ、ヘルパー自身の包括適応度の上昇が期待できる。このように、鳥類と哺乳類の共同繁殖は、自らの繁殖可能性の限られた個体が、次善の策としてヘルパー戦略をとる結果で生じると考えられる」と記しています。(ツミが巣を放棄した場合にはオナガも放棄)植田(1994)がツミによる巣の防衛がある場合とない場合について、オナガの繁殖成功率に関して調査結果を報告しています。その中で、「ツミの周囲で営巣しているオナガが柴に覆われていない捕食者から目立ちやすい場所に営巣していることが多いため、ツミによる巣の防衛がなくなると捕食をうけやすい可能性がある。(中略)ツミが巣を放棄すると、オナガの繁殖はすべて失敗した」と記しています。(引用)細野哲夫.1975.オナガの生活史に関する研究(10)オナガと他種の関係.山階鳥研報.第7巻第5号.p533-549.植田睦之.1994.ツミの巣の防衛行動がなくなった場合のオナガの繁殖成功率.Strix.第13号p205-208.日本野鳥の会長谷川眞理子.2010.「ヒトは共同繁殖:子どもの発達と社会的つながり」.第57回日本小児保健学会招待講演.小児保健研究.p126-129.(写真)2026年5月5日撮影(4枚目は5月3日撮影)
2026.05.05
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牛久沼沿岸に農道脇に点在している水田があります。連休前後の時期にシギ・チドリ類が渡りの途中に降り立ち、羽をやすめたり採餌する姿を見かけます。南よりの強風が吹き抜ける条件でしたが、現地を訪ねました。水田は耕起してあるところと雨ふりで水が溜まっているところがありましたが、耕起してある水田にコチドリ、ムナグロ、キョウジョシギの姿を見つけました。(ムナグロは夏羽、冬羽から夏羽に換羽中の個体、幼羽が勢ぞろい)ほとんどの個体が強風で水田に座り込んでいるものが大半でしたが、何羽かは虫またはミミズのようなものを捕食していました。(1)夏羽(写真2枚目):顔・胸・腹が黒く、上面の斑は黄色(2)冬羽から夏羽に換羽中(写真3枚目から5枚目)写真3枚目の個体は、夏羽への換羽がかなり進んでいる個体です。写真5枚目の個体は、上面に黄色味が弱く、下面も白っぽい部分が多い個体でした。写真6枚目の個体は、全体に黄色が強く、下面に黒い羽(夏羽)が点在している幼羽です。1羽ずつ見ていくと、それぞれ羽衣に少しずつ違いがあり、その特徴を観察しているとあっという間に時間が過ぎていきます。(キョウジョシギの羽衣)写真7枚目、8枚目はキョウジョシギ夏羽です。頭から胸にかけて白と黒、背と翼上面が赤褐色と黒色の模様があります。時折、ゲッケッと鳴き声を披露してくれました。キョウジョシギは、2010年以降減少となり年率6%程度のペースで減少していると聞きます。自然環境局生物多様性センターが行っているモニタリングサイト1000の調査結果でもキョウジョシギの個体数が2016年春は前年に比べて37.3%減少とショッキングな動きとなっています。(写真)2026年5月4日撮影
2026.05.04
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今シーズンの初認は3月25日で、39日目の朝となりました。雌が二か所のカラスの古巣に入る姿と新たに枝を運搬している姿を見かけます。今朝は、新しい木の又に何度も枝を運搬していました。やはり、子育て期間内でずっと使うので新築が最善なのでしょう。(造巣期は枝を運搬している以外は、巣が見える別の枝から監視する雌)造巣期は、雌はほとんどが林内に留まっています。巣が整うといよいよ産卵となりますが、産卵前は雌雄ともに林の中に留まる姿が見られます。これは、植田・平野(2003)が「産卵前の妓後の交尾が賎も受精に影響するので、この期間は最も受精に影響する期間にあたる。この時期に雄が雌と一緒にいる時間が長いことは、多くの種でみられており、つがい相手をつがい外交尾(*)から守るために行なっている行動と考えられる」と記している行動と考えられます。(*)採食地と鴬巣地が離れており、雄が採食のためなどに雌を営巣場所に残して遠くに離れる必要があり、雌を常時ほかの雄から防術することができない。そこで、つがい外交尾がおきる瀕度がほかの烏に比べて高くなると考えらると解説が付されています。(産卵前のディスプレー)平野(2005)は、ツミが産卵前にディスプレイに関して「産卵前の雌雄間のディスプレイには尾上げディスプレイと翼震わせディスプレイがある」と報告しています。一度観察してみたいとひそかに期待しています。(引用)植田睦之・平野敏明.2003.ツミの交尾行動一多数回交尾の適応的意義の検討一.Strix第21巻.p131-139.日本野鳥の会平野敏明.2005.ツミ Bird Research News Vol.2 No.2.p2-3.(写真)2026年5月3日撮影
2026.05.03
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国道356号線沿いに広がる水田地帯をシギ・チドリの姿を求めて探索しました。1998年から今シーズンで28シーズン目となりました。かつては、キョウジョシギ150羽前後、ムナグロ250羽前後、タシギ、キアシシギ、チュウシャクシギ20羽前後などが水田で採餌していたり、畔で休む姿を見かけましたが、2011年以降はチュウシャクシギ10羽未満の姿を見かけるのみとなっています。北西の風が強かったのですが、ホィ、ピピピピヒと鳴き声でその存在に気がつきました。(チュウシャクシギの渡り経路)5月連休前後からその姿を観察できるチュウシャクシギ、図鑑によっては春の田んぼで大群になるとか、ユーラシア北部、北アメリカ北部で繁殖し、アフリカ、中東、インド、東南アジア、オーストラリア。北アメリカ南部、南アフリカで越冬し、日本には旅鳥として飛来と解説されています。ところが、細谷ほか(2024)が指摘しているように、繁殖地、越冬地、中継地の生息場所詳細が解明されておらず、日本での移動情報は限られたのみで、標識調査での確認も6件のみです。にもかかわらず、多くの図鑑類に解明されているような記述がするのは摩訶不思議です。(本日見かけたチュウシャクシギ)国道356号線沿いの水田地帯で観察したチュウシャクシギの写真をアップしました。写真一枚目のような整った羽衣の成鳥、雨覆・三列風切が摩耗している第一回夏羽と思われる個体と実にいろいろでした。これらの個体がどこから来てどこへ向かうのか興味のあるところです。(その他)水が張られた田んぼの一角でツグミの姿を複数見かけました。(写真)2026年5月1日観察・撮影(引用)細谷淳・田谷昌仁・井上遠・仲村昇.2024.春を告げる渡り鳥、チュウシャクシギの命をつなぐ渡りルートを探る.バードリサーチ調査研究支援プロジェクト 2024年度.pp2.
2026.05.02
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橙色の喉とヒコリと一声出した後に長い節で囀るキビタキは、夏鳥の代表で、5月上旬にかけて飛来します。その囀りを聞くと初夏の訪れを実感します。雄成鳥と雄第一回夏羽の羽衣の違いし、齢と攻撃性、雄と雌の採餌行動に関するの報告の一部を紹介します。(雄成鳥と雄第一回夏羽)キビタキ成鳥は喉は橙色、眉斑、胸から腹、腰は黄色であるのに対して、キビタキ雄第一回夏羽(*)は喉の橙色は淡く全体的に淡く後頭と翼に褐色部がある点で異なります。また、光彩の色の変化について、岡久ほか(2011)がキビタキの羽衣の経年変化を調査し報告しています。報告では「虹彩の色は雄の齢によって有意に異なっていた(中略)第1回夏羽では全ての個体が灰色みを帯びた灰褐色の虹彩であった。また、第1回夏羽では全ての個体が褐色の虹彩をしていた。さらに第3回夏羽以降では強い赤みを帯びた赤褐色の個体が認められ一部は赤みの弱い褐色の個体があった」と述べています。(*)キビタキの雄では体羽が換羽し、初夏に見かけるあの鮮やかな色彩になります。初夏に見かける前年に生まれた鳥は第一回夏羽と表現されます。(齢による攻撃性)岡久(2015)が「越冬地で多くの羽を換羽した黒色の個体は体重が軽く、一方あまり換羽していない褐色の個体は体重が重い傾向にあることが分かってきた。若い個体にとって黒い羽を身にまとう事は換羽のためのエネルギー消費とった不利益がある(中略)褐色の割合が高い個体ほど攻撃性が低く、激しいオス間闘争を回避する傾向にある」と述べています。(キビタキの採餌行動での性差)岡久ほか(2012)は、山梨県で行ったキビタキについての調査結果を整理し報告しています。報告には「繁殖期におけるキビタキの採餌高は雌雄で異なり、かつ、植生に応じて性差の傾向が変化する」「キビタキの雄は植生に関わらず樹冠下部で囀り、なわばりの防衛のためにソングポストに留まっていた」、雌では「常緑針葉樹林では落葉広葉樹林より高い場所で採餌を行った」と記されています。つまり、雌は雄に比べて柔軟に環境に対応しているということになります。(引用)岡久雄二・小西広視・高木憲太郎・森本 元.2011.キビタキの雄の齢査定法の検討.鳥類標識誌第23巻.p12-18.岡久雄二1・森本 元・高木憲太郎.2012.キビタキFicedula narcissina の採餌行動の性差.日本鳥学会誌第61巻.p91-99.岡久雄二.2015.キビタキ Bird Research News Vol.12 No.6.p4-5.(写真)雄成鳥、1枚目:2024年4月18日都内、2枚目:2019年6月1日栃木県奥日光、雄第一回夏羽、3枚目:2015年5月23日栃木県奥日光、4枚目:2024年4月18日都内で観察・撮影
2026.05.01
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