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朝から曇りで肌寒い日となりましたが、手賀沼沿岸をシギ・チドリの姿求めて探索しました。耕起されていた田んぼにムナグロ、チュウシャクシギ、キョウジョシギ、キアシシギの姿を見つけました。帰り道、谷津田に立ち寄り、木のてっぺんに止まり田んぼの餌の動きを凝視していたサシバ雄成鳥の姿を見つけました。(ムナグロの羽衣)最初は群れのすべてが耕起してある田んぼに座り込んでしましたが、待機していると起き上がり餌探しをはじめたので記録写真をとらせてもらいました。全体的に黄色味が強く頭部が小さめの印象のある幼鳥、下面に黒い羽(夏羽)が点在する冬羽から夏羽に換羽中の個体、下面が真っ黒になっている成鳥夏羽個体といろいろでした。(チュウシャクシギの羽衣)ムナグロが休んでいた田んぼに飛翔してきたチュウシャクシギが降り立ち、餌探しをスタートした光景を記録写真をとらせてもらいました。明瞭な眉斑と側頭線、喉から脇にかけて褐色斑があり、雨覆・三列風切の摩耗がないように見えるので成鳥夏羽と思われました。(キョウジョシギの羽衣)キョウジョシギは、ムナグロの群れの外側をせわしなく移動し餌探しをしていました。上面の暗色部が残り、雨覆の羽縁に白っぽさがあり幼鳥または第一回冬羽と思われました。(キアシシギの羽衣)キョウジョシギ以上の忙しそうに水田を動き回るキアシシギを見つけました。頭部から体上面が灰色で眉斑が見られたので成鳥夏羽と思われました。(幼鳥は上面が灰色で小さな白斑があります)(その他)ムナグロなどの姿があった田んぼでキジバトが餌探しをしていました。普段は地面で餌探しをしている姿を見ることか多いので、シギ・チドリと思って注目してしまいました。(キジバトさん、失礼)(写真)2026年4月30日撮影
2026.04.30
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今シーズンの初認は3月25日で、35日目の朝となりました。26日から本日まで一日ごとに晴れ、雨・曇り、暖かかな日、肌寒さと目まぐるしく変化しています。今朝は、雌成鳥が林で外敵カラスを警戒する姿がありました。さて、ツミの造巣であらたな動きを目撃しました。雌が直立している木の枝に止まり長い枝を折り、木の又に運搬していました。その間、雄はその間は林全体が見通せる枝に止まり外敵カラス襲来を警戒していました。(今シーズンは雌主導で巣作り?)ツミが新しい巣づくりをはじめる際は、雌が細めの枝を、雄が太目の枝を雄が運搬し分担をしているようです。天気のよい年は集中して造巣が行われますが、今シーズンのような年では途切れ途切れになる傾向があります。今シーズン目撃した雌の枝折りの光景と過去の記録画像を復習してみました。四枚目から七枚目がその光景です。バランス感覚に優れた雌成鳥では細くて長い枝をパチンと折りますが、若鳥の場合は枝の折り方がぎこちないようで短いサイズのものが多い印象があります。(どの巣を使うかはまだ不明)ツミのペアの動きを観察していると、林に飛来するとカラスの古巣2か所程度の雌が入って居心地を試すような動きを目撃します。そのまま、古巣を自分たちの巣とする場合や新しい巣づくりに着手する場合があります。最終的には雌がその中に入り、座り心地などを確かめた後決定するようです。(写真八枚目、九枚目はカラスの古巣を利用した年、写真十枚目は新しく造巣したもの)(写真)一枚目・二枚目:2026年4月29日、三枚目:2026年4月27日、四枚目:2026年4月26日、五枚目:2012年4月28日、六枚目:2014年4月20日、七枚目:2018年5月3日、八枚目:2022年5月14日、九枚目:2011年4月24日、十枚目:2019年5月3日、いずれも千葉県内で観察・撮影
2026.04.29
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4月もあと少しで終わりを迎えます。JR三郷駅から土手下のグランドを探索しました。(ツグミは餌の捕食に熱中)渡去の時期を迎えるツグミのクロツグミ似の囀りが聞けないかとこの時期に足を運びます。しか、いつものケッケッという鳴き声を出すことはなく、地面で虫を捕食するのに熱中していました。ツグミの名前の由来は噤みと聞いていますが、囀る前はほとんど鳴かなくなるのかと想像をめぐらしました。囀りは次のお楽しみとなりました。(ヒバリの囀りと複数羽でのまちぶせしての狩りを目撃)ヒバリの英名はSKy Larkでほとんどの方が空高く上昇しながら囀るイメージを持っているものと思います。ところが、三郷市の江戸川では90%程度が地上で囀っています。今日の発見は、複数のヒバリが獲物の昆虫類を取り囲むようにして待伏せする光景を目撃しました。写真1枚目がその光景です。このほか、写真2枚目から4枚目は正面、後ろ姿を記録したものです。上面は淡赤褐色で黒い縦斑がありますが、個体によって少しずつ違いがありました。(イソヒヨドリの嘴に注目)オフィスの最寄り駅近くで嘴に奇形のイソヒヨドリ雄を見かけて以来、出会う都度嘴に注目しています。三郷駅近くで雄がピーチョヒーシーと涼やかな声で囀っていましたが、嘴は長め印象がありましたが奇形はなしでした。(写真)2026年4月28日撮影
2026.04.28
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サンショウクイ科サンショウクイとリュウキュウサンショウクイは、サンショウクイが夏鳥として主に本州から九州で繁殖している種類、リュウキュウサンショウクイは南西諸島で繁殖し、九州南部等でもまれに繁殖、越冬している種類です。ところが、2012年以降、もともと南方系の亜種リュウキュウサンショウクイが越冬期に大阪府、静岡県、神奈川県で観察されてその後、都内水元公園でも2020年前後から姿が目撃されています。越冬してきた個体がそのまま繁殖にいたる可能性も考えられることから動向が注目されています。(1)全国的な分布傾向奴賀・森本(2022)は全国規模で行っている陸生鳥類調査の結果を報告しています。報告では「近年,亜種リュウキュウサンショウクイは分布が拡大傾向にある(中略)亜種リュウキュウサンショウクイの過去6年間(2016~2020年)の出現率は増加傾向にあり、2018年度以降は10%前後で推移しています。2019年度までは,沖縄県,九州,四国での確認でしたが、2020年以降は,関西,関東でも記録され、2016~2021年度で記録のある都道府県は,沖縄,鹿児島,熊本,宮崎,佐賀,福岡,徳島,高知,愛媛,岡山,大阪,和歌山,三重,東京です」と報告しています。(2)西日本における分布拡大三上・植田(2011)はアンケートや文献調査から,亜種リュウキュウサンショウクイの西日本における分布拡大状況を把握し「1970 年前後には既に九州南部に生息し,繁殖していた。1980 年代後半から 90 年代後半にかけて九州南部から北部へと確認地点が増加したが、福岡よりも早く四国で確認され、2000 年代には高知,広島,奈良などで記録されるようになった」と報告しています。(3)リュウキュウサンショウクイの関東地方における動向現時点では、関東地方での繁殖は認められていないものの、営巣しようとした事例も耳にします。越冬したリュウキュウサンショウクイがそのまま繁殖する可能性も捨てきれないことから注目されています。関東地方各県ではじめて観察された記録を整理してみると、つぎのとおりです。(なお、茨城県は確認できず)(1)神奈川県八木(2020)の報告では、2012年12月に松田町、2015年 3月に秦野市で観察したと記されています。(2)東京都(ユリカモメ No.749 2018.3)ゆりかもめ(2018)に2017年1月11日に都立野川公園の小金井市内、同公園で同年2月17日に観察記録があると記されています。(3)埼玉県(そうかいきものだより 2020年2月 p6草加市(2020)に2019年11月2日、そうか公園で観察されていると記されています。(4)千葉県(千葉県立中央博物館 しいむじな p2.2018年5月26日に鴨川市清澄寺で観察されたと記されています。(5)群馬県(群馬県立自然史博物館研究報告(29):124)深井(2025)2021年1月8日に高崎市寺尾町で観察されていると記されています。(6)栃木県(日本野鳥の会栃木県支部の調査研究報告書(Accipiter Volume 24)2019年11月4日および6日宇都宮市内で観察されたと記されています。(2)リュウキュウサンショウクイとサンショウクイの識別についてa.声による識別三上・植田(2016)が鳴き声を解析した結果を報告しており、その中で「言葉で表現すると「尻上がり調子なら亜種サンショウクイ,フラットか尻下がり調子なら亜種リュウキュウサンショウクイ」といえるだろう」と報告しています。b.観察での識別五百沢(2000)は、リュウキュウサンショウクイについて「胸が黒っぽい、正面の灰色が濃く、黒味を帯びる、額の白色部は狭いなどの点でサンショウクイと異なる」と報告しています。永井(2014)は、リュウキュウサンショウクイ雄は額の白色部はわずかで、サンショウクイ雄との識別点であり、上面は黒灰色、下面は黒味のあるものが一般的だが白い個体もいる。雌は頭が黒灰色で上面はサンショウクイに似るがより暗色、胸や脇に黒色味があると記しています。(引用)ゆりかもめ.2018.日本野鳥の会 東京支部報.第749号.しいむじな.2018.千葉県立中央博物館 ニュースレターしいむじな.p2.平野敏明・戸室由美.2019.日本野鳥の会 栃木県支部研究報告書Accipiter.第24巻.五百沢日丸.2000.日本の鳥550山野の鳥.p142.文一総合出版.永井真人.2014.比べて識別 野鳥図鑑.670.p78.文一総合出版.八木 茂.2020.神奈川県秦野市におけるリュウキュウサンショウクイの造巣から巣立ちまでの観察.日本野鳥の会神奈川支部研究年報 BINOS vol.27.p1-10.草加市.2020.そうかいきものだより.2020年2月号.p6.(写真)1枚目、2枚目:2024年1月3日都内で観察・撮影、3枚目、4枚目:2025年5月22日長野県で観察・撮影
2026.04.27
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茨城県の広大な蓮田エリアにシギチドリの姿を探索しに出かけました。(ツルシギの劇的変化)今月8日に観察したツルシギの羽衣やオジロトウネンの羽衣の変化を楽しみでその姿を探しました。ツルシギは蓮田の一角に姿があり全身黒色で背と翼に白斑が点在する夏羽に変化していました。8日に出会った個体の画像を参考としてアップしておきます。(ツルシギの換羽は頭部から上面、下面が黒くなり、その後真っ黒となります)(オジロトウネンの羽衣)蓮田の一角に7羽の姿を見つけました。うち1羽は撮影はかなわなかったものの、頭・胸・上面が灰褐色で、赤褐色と黒色の斑のある夏羽でした。このほか雨覆・三列風切の褐色で黄橙色の羽縁が出ていた成鳥夏羽に換羽中の個体、上面が灰色味が強く風切・雨覆が褐色の夏羽に換羽中の個体を観察しました。目立つ羽衣ではありませんが、1羽ずつ見ていくと微妙に違いがあるのもオジロトウネン観察の醍醐味です。(その他)ツルシギ、オジロトウネン以外では、セイタカシギ、上空を移動していたムナグロ20羽強、イソシギ、婚姻色となっていたアオサギ、ダイサギの姿を観察できました。(写真)2026年4月26日撮影
2026.04.26
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今シーズンの初認は3月25日で、31日目の朝となりました。(ツミの造巣は案外気まぐれ)昨日はツミ雄成鳥、雌成鳥が林で巣作りに没頭し、それぞれが枝を折り巣の候補ポイントに何度も運搬する光景が見られました。その様子からは月内に巣が完成することだろうと思っていたら、今朝は雄が餌探しで林の外に出かけていて、雌の姿は枝にあるもののまったく枝を運搬する仕草も観察できずでした。先週から出入りしていたポイントは二か所がカラスの使った巣、一か所は昨日枝を運び入れていたところです。どれを巣として使うつまりかはまだ不明です。(ツミの獲物はエナガ)昨日、雄成鳥が捕獲し林の持ち帰り、雌にプレゼントしたのはエナガと思われました。繁殖期を通してスズメがほとんどで、ヒナが誕生してからシジュウカラを捕獲して持ち帰るのを目撃していましたからそれが普通と思っていました。調べてみると、植田(1993)が都内で調査をした結果を報告している中にコジュケイ、キジバト、ドバト、コゲラ、ヒヨドリ、モズ、ノゴマ、メボソムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、オナガ、アブラコウモリ、ハツカネズミ、トブネズミ、モグラ類、アブラゼミと24種にのぼると報告がありました。ただし、スズメ、シジュウカラで全体の80%を占めていたと記されていました。今シーズン、まだスズメが抱卵中で近隣で捕獲できず、その代替としてエナガを捕獲した可能性があります。どんな種類を捕獲し雌にプレゼントしたかを丁寧に観察していきたいと思います。(引用)植田睦之.1992.ツミが繁殖期に捕獲する獲物数の推定.Strix第ll号.p131-136.(財)日本野鳥の会.(写真)2026年4月24日・25日撮影(5枚目、6枚目は25日撮影)
2026.04.25
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20日に姿をみつけたカモ科シマアジをもう一度観察したいと思い、手賀沼沿岸に出かけました。ほとんどのカモ類が北帰行となった後ですが、シマアジのほか、コガモ、ヒドリガモ、カルガモの姿がまだ観察できました。このほか、遊歩道脇の荒地ではコチドリ雌雄が鳴きながら移動。産卵できる場所探いで忙しい模様でした。(シマアジ再会)非繁殖羽の期間が長いと言われているシマアジ雄生殖羽をじっくり観察できる機会はなかなかありません。もう一度観察して気が付いたのが、目の上から後方にかけて眉のように走る模様が眉斑と呼ばれますが、シマアジを前方向から見ると意外と立体的でした。また、脇から下腹にかけて白地に波状の黒いさざ波のような模様が入っているのも発見でした。このほか、雌の姿も発見。羽縁の幅広で羽衣が明るく見えるのが特徴です。(コガモ雄成鳥生殖羽の翼)コガモは尖翼中腕型の翼は、翼面荷重が軽く狭い空間でも離着陸が可能です。このおかげで天敵が登場しても水面からすぐに飛び上がり、狭い空間を逃げ延びることが可能です。雨の翌日、浅瀬で翼を広げて羽づくろいを余裕たっぷりに行うのもコガモのなせる業です。(草地を威風堂々と移動するキジ雄成鳥)手賀沼遊歩道脇には草地があります。ここを縄張りにしているのがキジ。ケン、ケーンし鳴き母衣うちを披露しながら雌を呼ぶのがキジの雄。縄張りを移動して餌を探す光景をよく見かけます。(ツバメの採餌)畑地の地面に何度もツバメが降り立ち、採餌する光景を見かけました。飛翔性昆虫を採食することが知られていますが、畑地で虫を捕食する光景を目撃しました。(遊歩道脇のベニシジミ)ハルジオンの花蜜を吸いにベニシジミが登場。草地があると姿を現すシジミチョウ科の蝶です。白い花に飛来するその姿のコラボが素敵でした。(写真)2026年4月24日撮影
2026.04.24
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日本に飛来したツバメ、みなさまの街でも姿を見かけているものと思います。みなさまの知識の引き出しを増やす話題としてご覧ください。1.ツバメとコシアカツバメの巣の比較亀岡高校(2023)は、巣が自重と雛を十分支える強度で接着されているが、ツバメの巣には藁がふくまれているが、コシアカツバメの巣には藁が含まれていないことが判明したため、巣のサイズや巣材に混ぜる材料を調査した結果を報告しています。(報告の概要)a.2種は同じ場所で採泥しているが、巣に使用されている泥のサイズに違いはない。b.両種の巣に唾液由来のムチンが含まれており、巣作りに唾液を使っている。c.ツバメは藁を混ぜることで接着強度を確保しているのに対して、コシアカツバメは唾液を多く分泌して接着強度を確保している。2.ツバメの離婚と雌雄の到着時期の差神山(2010)は、新潟県上越市で2005~07年の3年間に168組のツバメ夫婦にカラーリングを付けた結果を紹介しています。内容によると、越冬のために南へ去ったツバメがオス・メスともに翌年も生存していたのは168組のうち26組で, その中で離婚した夫婦は65.4%(17組)だったと報告しています。さらに、原因について、「オスがメスより早く到着していて、オス・メスの到着日の差が10日以内なら両者はふたたび夫婦になる場合が多いのに対して,オスの到着がメスより1日でも遅 れれば、メスは別のオスと夫婦になってしまっていたツバメが離婚するのは両性の到着日の差が原因」と述べています。3.ツバメのもてるのはどこが決め手藤田(2008)が「ヨーロッパのツバメでは尾の長いオスがつがい相手としても浮気相手としてもメスに好まれる。しかし、「北米には尾羽の長さではなく、オスの喉の赤さがメスの選り好みの対象になっている地域がある(中略) 日本でもヨーロッパほど尾羽長が重要でないことが明らかにされ始めている」述べています。ツバメの雌が相手を選ぶ基準として燕尾の長いオスはつがいになるのが早く、短いオスは日数がかかる」という内容は複数の図鑑類で記されています。しかし、藤田(2008)が「ヨーロッパのツバメでは尾の長いオスがつがい相手としても浮気相手としてもメスに好まれる。しかし、「北米には尾羽の長さではなく、オスの喉の赤さがメスの選り好みの対象になっている地域がある(中略) 日本でもヨーロッパほど尾羽長が重要でないことが明らかにされ始めている」述べおり、選り好みの地域差を指摘しています。(引用)藤田 剛.2008.ツバメ Bird Research News Vol.5 No.4.p4-5.神山和夫.2010.ツバメの離婚と雌雄の到着時期の差 ~なにがツバメの夫婦を別れさせるのか?~.Bird Research News Vol.7 No.3.p2.京都府立亀山高等学校.2023.ツバメ類の巣に含まれるムチンは巣の強度の向上に寄与しているか ~ツバメとコシアカツバメの巣材の比較~.公益財団法人中谷医工計測技術振興財団 加科学教育振興助成2023年度成果報告書.p161-164.(写真)1枚目:2026年4月14日柏市、2枚目、3枚目:2026年4月13日野田市、4枚目、5枚目:2023年5月24日茨城県で観察・撮影
2026.04.23
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一か月ぶりに吉川市吉川美南駅西口と東口の調整池を探索しました。新緑の美しい時期となり、滞在している鳥たちにも変化が見られます。(カモの仲間の変化)カルガモ、コガモは水際で草の種子、水生昆虫、藻類なども嘴ですくい取って食べる水面採食を披露していました。カルガモは淡色の羽縁が羽先で途切れない成鳥個体がすべてを占め、コガモは全体的に褐色味の強い羽色に変化していました。雌個体は胸から腹にかけて比較的大きな斑も目立っていました。(コチドリの羽衣のいろいろ)黄色のアイリングは雌雄とも一緒ですが、雄は前頭部と胸が黒色ですが、雌はその部分に褐色味があります。ところが胸のリングは雌雄ともに太い個体、細い個体が存在します。あれっ、これもコチドリ!という具合でした。その特徴で個体識別が可能かもしれません。(カワウの婚姻色の期間は短くて)繁殖期の成鳥では皮膚の裸出部が黄色から黒ずんだ色に変化し、目の下に紅色の斑紋がでます。3月14日には紅色の斑紋を観察しましたが、すでに見られなくなっていました。地元の方の話しを聞くと1~2週間程度の期間だったようです。(小鳥の変化)・電線に止まってキリリ、コロロと鳴いていたカワラヒワの羽は緑色が強く感じました。冬には緑色味が乏しいのに変化していました。・吉川美南の戸建てエリアで姿を目撃したスズメ、嘴が黒色の成鳥で、淡色から黄色の幼鳥は見かけませんでした。幼鳥の行く先はどうなったかと興味を持ちました。・ハクセキレイの上面が黒色で一見するとセグロセキレイのように見えました。しかし、セグロセキレイであれば耳羽が黒色ですが、そうではありませんでした。(写真)2026年4月22日撮影
2026.04.22
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昨日手賀沼でカモ科シマアジを観察できました。観察した個体の特徴を整理するとともに18日柏の葉キャンパス駅近郊で観察したシマアジ雌似のコガモとの違い、シマアジの齢の特徴などを整理したものを提供します。(昨日観察した個体の特徴)写真1枚目から3枚が昨日手賀沼沿岸で観察した個体です。・写真1枚目の奥に移っているのが雄成鳥、手前が雌成鳥です。(1)シマアジ成鳥雄は、海老茶の頭部と白く幅広の眉斑が目立ちます。雌は眉斑はコガモに比べてはっきりしています。脇と腹の模様は褐色の地にクリーム色の羽縁があります。(コガモ雌は脇・腹の色模様がクリーム色の羽軸があります)雌雄共に虹彩は赤味が強いのが特徴です。(幼鳥の虹彩には赤味はありません)(2)シマアジ雌とシマアジ似のコガモ写真4枚目は18日に観察したコガモです。嘴基部に白い斑があり、雰囲気はシマアジに似ています。しかし、コガモ雌は嘴基部側面に黄色味があり、シマアジ雌には黄色味はありません。さらに嘴基部に着目すると、シマアジの基部はがっしりとしている印象があり、コガモより長い印象があります。(3)シマアジの齢a.幼鳥:写真7枚目、8枚目は2019年にさいたま市で観察・撮影した個体です。虹彩に赤味がなく暗色です。b.成鳥:(1)で述べたように虹彩は赤味が強いです。(4)近似種との違いシマアジ雌とトモエガモ雌を比べると、ともに嘴基部に白い斑があります。しかし、トモエガモ成鳥では喉から頬にかけて白色部があります。(写真7枚目、幼鳥や雄エクリプスでは喉から頬の白色部ははっきりしていません)写真6枚目の個体は、喉から頬の白色部ははっきりとせず、上面ら換羽した新羽と思われる羽が認められるので幼羽から第一回生殖羽に移行中の個体と思われます。(写真)1枚目から3枚目:2026年4月20日手賀沼沿岸で観察・撮影4枚目:柏市内で2026年4月13日観察・撮影のコガモ5枚目:印旛沼で2026年2月1日観察・撮影のトモエガモ6枚目:印西市で2020年11月8日観察・撮影のトモエガモ7枚目、8枚目:さいたま市で2019年10月7日観察・撮影のシマアジ
2026.04.21
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手賀沼沿岸の柏市側、我孫子市側を探索して歩きました。(シマアジとの出会い)白くて太い眉斑が目立つシマアジ雄、過眼線を挟む2本の線と嘴基部の白斑が目立つ雌を観察できました。非繁殖春羽の期間が長く2月頃にようやく生殖羽が完成すると言われている種類で、写真のような羽衣はなかなか出会えないことが多いので貴重な出会いとなりました。類似種のコガモ雌の写真もアップしておきます。(沿岸の水田にはムナグロが登場)耕起してある田んぼにムナグロの姿を見つけました。最初に飛来する個体はほとんど鳴き声をあげず、じっとしているので気がつかないも多く、目を凝らして注目していて発見できました。(サシバの新しい髪形?)強風とうほどではなかったのですが、時折風が吹き抜けるときにサシバが電柱に止まっていて、頭部の羽毛がふっくらして今までまた事のない新鮮な姿を観察。(春を実感する鳥たちの姿、声)沼の浅瀬で採餌しているダイサギの目先は緑に変化し、カワラヒワはキリリ、コロロと鳴き声を披露、ホオジロも天を仰ぐようにして囀っていました。(写真)2026年4月20日撮影
2026.04.20
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初認から25日目となりました。ツミが飛来している林に出かけました。到着から20分程度はその姿がなく、林の外に餌探しに出かけているようでした。不在の間に複数のハシブトガラスが林に飛来し、鳴きながら周囲を移動したり以前に作った巣の様子を見てみたりを繰り返していました。そこにも、ツミ雌成鳥が帰還。(カラスを捕捉する時のツミの瞳孔の動き)林の上層部に止まっているハシブトガラスの姿を捕捉する時には縮瞳(瞳孔を小さく)、比較的暗い場所にいる姿を捕捉する時は散瞳(大きく)し、追い払い行動を繰り返しました。林上層部に止まっている場合、林の中層部に止まっている場合、地面を移動していた時にも藻スピードで襲撃をしていました。一度だけ、観察で待機していた場所の近くにカラスが移動してきた時にはこちらを凝視しているのがわかりましたのですぐ移動しました。これに気がつかないと、襲撃される恐れがありますのでその視線がどこを向いているかは大切なポイントです。(ツミの武器の鋭い湾曲した爪と細長い足)獲物を捕らえるのに最適な鋭く湾曲した爪を持ち、狭いポイントにいる獲物を捕らえるのに最適な細長い足が特徴です。(ツミのカラスに対する追い払い行動)ツミとカラスが同所に造巣し繁殖している場合に追い払い行動が観察されます。カラスが先に林に飛来し、営巣し複数のカラスが行動している場合には繁殖を断念するケースがほとんどです。(写真)2026年4月19日撮影(ハシボソガラス、ハシブトガラスは3月に観察・撮影)
2026.04.19
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東京近郊の複数かの公園にキビタキ、コマドリが飛来したと耳にして、オフィスのある柏市近郊の市川大町自然公園に出かけました。市川大町駅から徒歩で公園入口から探索をスタート。入口近くの池では複数のカルガモが嘴を土の中に突っ込んで餌を物色中。雑食なので植物の葉や実をついばむことがありますが、何を摂っていたのかは不明でした。(モズの嘴)散策路を動物園方向に進むと、草地でモズを発見。ところが、嘴の形状が何か変なのです。第一印象がクワガタムシのような印象があり、上嘴が長く、下嘴がそれより短いものでした。帰宅後、モズの嘴を復習してみると、嘴縁突起(しえんとっき)であることが判明しました。ハヤブサやモズの上嘴縁に見られる突起でした。この突起に対して下嘴縁に見られる凹みは嘴縁欠刻(しえんけっこく)と呼ばれることがわかりました。しかし、この冬に観察したモズ雌でも嘴縁突起、嘴縁欠刻があまり目立たない個体なのでしょうか。成長の度合いで違いがあるのか学習のテーマです。(写真3枚目から5枚目と6枚目の個体を比較すると違いがおわかりいただけるものと思います。(肝心の夏鳥は)キビタキは1羽が林の中でコジュケイ似のピッチュコイと声を出したので待機してみましたが姿は観察できず。このほか、ウグイスは複数が囀っていましたが、こちらも姿を観察できずでした。(写真)2026年4月18日撮影(6枚目モズは茨城県で撮影、7枚目ウグイスは同地で過去撮影したもの、8枚目キビタキは同地で撮影したもの)
2026.04.18
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干潮が11時前で穏やかなお天気で春の三番瀬を探索するのに絶好の条件でした。(三番瀬のカモたち)水面にはススガモ、ビロードキンクロの姿を発見。ビロードキンクロは浅瀬で寝入っていましたが少し経つと水面に出て移動をはじめました。全身黒っぽく、眼の後に吊り上がった三日月型の白色部、嘴上部基部の瘤状突起があり、嘴前半は紅色で外縁に沿って黄色部があり、翼を広げた時に次列風切の白色部が目立ちました。(三番瀬のシギ・チドリ)浦安側の干潟からスタート。ダイゼン夏羽の頭が白くなっている個体、上面の各羽の羽縁は白色ですが、遠目では黄色味があるように見えましたが胸に細かい斑があった第一回冬羽、背や翼の各羽に黒い軸斑があった幼羽個体と実にいろいろなバリエーションを観察しました。続いて出会ったオオソリハシシギ、下面の橙色。上面の黒い軸斑と橙色の羽縁の夏羽、背と翼の羽縁が白っぽい幼羽個体を観察しました。このほか、近年激減したと言われているハマシギも群れで降り立ってくれて頭と背の赤褐色の地に黒褐色の斑を堪能しました。なお、サルハマシギはハマシギの群れの中に1羽で下面は赤褐色で、背と翼は黒、赤褐色、白の斑がある夏羽でした。記録撮影はかなわず、残念。(その他水鳥)14時前後から潮が満ちてきて、水面のあるか遠くに姿のあったユリカモメが近くに降り立ち、姿を観察することができました。頭部が褐色味のある黒の成鳥夏羽、雨覆や風切に褐色の斑が残っている第一回冬羽と出会えました。このほか、波打ち際を餌を探して忙しく動き回っていたコサギ。こんなに長かったのと思うくらいの冠羽が目立ちました。(写真)2026年4月17日撮影
2026.04.17
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水戸街道の宿場町として賑わった街の橋梁で長年チョウゲンボウが営巣・子育てをしています。日中は北よりの風が吹き抜けていました。チョウゲンボウは、風上に向かってはばたき、速度を得ながら翼のまわりに空気の流れをつくるウィンドホバリングと呼ばれる動きで揚力を得ています。しかし、風速20m前後の中では巣に出入りするのもままならない状態でした。それでも、外敵であるカラスの接近がないように追い払う行動を何度となく見せていました。風に飛ばされないように尾を下方向に向けて見張りポストで見張る姿はさすがでした。(タヒバリの羽衣のいろいろを観察できる醍醐味)前回訪ねた際には、20羽以上のタヒバリの姿がありましたが、その数は半減していました。しかし、ほぼ夏羽に換羽している個体、冬羽から移行中の個体と1羽ずつ違いがあり、見ごたえがありました。(1)夏羽に近い個体7枚目、8枚目の個体は、下面がバフ色で縦斑は冬羽(写真10枚目)に比べると少なめでした。この個体では眉斑は不明瞭と言われていますが、白くはっきりとしていました。(2)冬羽から夏羽に移行中の個体写真9枚目の個体は、眉斑が不明瞭で、下面の縦斑は冬羽より不明瞭でした。(3)冬羽個体写真10枚目の個体は、眉斑が短く目の後方あたりからありました。下面の縦斑がかなりありました。(ツグミのだるまさん転んだの姿勢)草地で餌を探していたツグミ、胸を張ったと思ったら背を伸ばし、翼を下げた姿勢で立ち止まりました。近くで遊んでいたお子さんがだるまさん転んだを知っているんですねとその姿を見てコメント。その探索は、聴覚を使って採餌をしているとも言われています。(地中のミミズは動く際に6400~7920ヘルツ(Hz)程度の非常に微弱な音を発すると言われており、突然立ち止まるのは、その音を察知していると考えられています)(写真)2026年4月16日撮影
2026.04.16
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今シーズンの初認は3月25日でした。過日、報告したように求愛期のステージにありますが、造巣場所はまだ決まっていないようで雌成鳥が比較的長い時間を林で過ごす姿が観察されています。雄成鳥の方は林に登場する頻度は限られた回数に留まっています。(これから造巣期に)造巣期に入ると、雄が巣に敷く青葉のついた枝を折って巣に運び入れる行動が見られるようになり、雌雄揃って林で過ごす時間が増えて雄が林に接近してくるハシブトガラス、オナガを追い払う頻度が高くなります。そして、抱卵期を迎えます。(ツミの視線の先)林の枝に止まっていた時、ツミの散瞳して瞬時にしてキジバトを追尾していました。明るい場所を凝視する時は縮瞳(瞳孔を小さく)、暗い場所を凝視する時は散瞳(大きく)して網膜に届く光の量を調整していますが、その速さにびっくりします。帰宅後、ツミをはじめとする猛禽類の目と視線がどうなっているかと獣医師の友人に質問をしてみました。紹介された狩野(2019)を閲覧してみると、タカやハヤブサなど猛禽では、両眼が前方につき、各眼球の網膜には中心窩が2つある。そのうち1つの中心窩は、もう1つよりも後頭側にあるため前方を向いている。つまり、より両眼視に適している」と記されていました。獲物を両眼視野の中心にあわせた後、その方向に追撃できるということがわかりました。(引用)狩野 文浩.2019.空飛ぶ鳥は何を見ているのか? 最先端センサー技術を用いた鳥の視線研究への挑戦.動物心理学研究 / 日本動物心理学会 編第69巻第2号.p1-15.(写真)2026年4月15日撮影
2026.04.15
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オフィスの最寄り駅周辺と隣駅周辺でイソヒヨドリの鳴き声を耳にしていたので、久しぶりに都市探索。まずは隣駅の1km圏内では、2羽のイソヒヨドリ雄成鳥がそれぞれ別の場所アンテナに止まり囀っている様子でした。姿を消したと思っていたツバメが消防署近くの電線に止まっているのを見つけました。続いて、オフィスの最寄り駅へ移動し姿を探すと、改修工事中の商業施設の一角で囀っている姿を見つけました。オオルリ似の「ホイピリーチョチョ」と聞こえる囀り、「ヒィーチョイ」と聞こる短い声を出していました。くわえて、嘴の長さがいつも見ている個体より長く、上嘴が下嘴よりも長く先端が下方向に垂れていました。参考までに昨シーズン同じ場所で繁殖していた雄成鳥の画像をアップします。(イソヒヨドリの鳴き声のレパートリー)今日聞いた鳴き声が伊澤・松井(2011)が「短いsongと長いsongでは使われる場面や機能が異なる。長いsongは他個体に対する直接的ななわばり防衛や求愛など実際に個体間のコンタクトの場面で使われ、短いsongは対象を特定せずに発するなわばりの宣言等につかわれる」と述べているようなものかどうか、観察を積み重ねていきたいと思います。(上嘴と下嘴の長さが違うイソヒヨドリ)上嘴が下嘴よりも長く先端が下方向に垂れているイソヒヨドリと同様の報告がないかを検索してみると、しらこばと(2020)に2020年4月16日の行事報告の中に「電線にイソヒヨドリ♂1、下の手すりや草地に降りたりしたが、一声も鳴かず。細長い虫をずっとくわえているのかと思ったが、よく見たら、クチバシの奇形。上下とも長く伸びて、イスカのようにクロスしている」と報告があります。林(2005)は、2000年代に入って嘴が奇形の野鳥に出会うことが増えたとし、国内での標識調査での記録写真を掲載し紹介しています。いつ、どんな種類で、奇形の内容などのファクトの積み重ねが必要だと思っています。(写真)2026年4月14日千葉県で観察・撮影(5枚目のみ2025年5月2日千葉県で観察・撮影)(引用)林 吉彦.2005.気になる野鳥のくちばしの奇形.Bird Research News Vol.2 No.3.p2-3.伊澤雅子・松井 晋.2011.イソヒヨドリ Bird Research News Vol.8 No.8.p4-5.しらこばと.2020.日本野鳥の会 埼玉 支部報.p7.
2026.04.14
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(コウノトリの里を訪ねて)今シーズン初めて野田市のコウノトリの里を訪ねました。田んぼの耕起がスタートしており、掘り起こされて登場する小動物などを目当てにアオサギ、ダイサギ、コサギがいろいろな角度から集まっている光景を見ながら、巣台に注目するとコウノトリの姿を発見。最初に巣台にいた個体と地面に姿があった個体が交代すると、地面に降りた個体がカエルと追われる獲物を嘴にくわえている光景を観察しました。このほか、林に止まって畔を動く獲物をゲットした後に上空を旋回していたサシバ、獲物を探しに出かけていたチョウゲンボウが帰還する姿、田んぼで餌探しをしていたコチドリをみつけたり楽しい時間を過ごしました。(柏の葉キャンパス駅近郊でカモの羽色のいろいろ)コウノトリの里を訪ねた後、近郊の柏の葉キャンパス駅近くの湿地に立ち寄りました。先週から今週にかけての雨で湿地の水位が上昇していたため、シギ・チドリの姿を間近に観察できませんでしたが、全体に明るい色調となっているハシビロガモ雌、頭部が光沢のある群青色に見えたハシビロガモ雄、一見するとトモエガモ雌やシマアジ雌に似たコガモ雌個体を観察しました。コガモ雌は嘴基部側面に黄色味があり、トモエガモ雌、シマアジ雌には黄色味はありません。また、顔つきにも違いがあります。この点については、後日改めて復習編を整理して提供したいと思います。(写真)2026年4月13日撮影
2026.04.13
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出先からオフィスに戻り、昼食をとった後にツミが飛来しいるフィールドにでかけました。昨日、ツミが上空を旋回していた折、ツバメから何度もホバリングをされていました。同様の光景が目撃できるのでは期待していましたが、かないませんでした。かわりにツミ雌成鳥の羽づくろいをしっかりと観察させてもらいました。胸から腹の羽毛をふっくらと膨らませ風を通し、続いて翼、尾羽の手入れ。ただし、今日は日光の具合でアップできる画像がないので画像は昨日のものをアップしました。ツバメのモビングで思い出したことがありますので、紹介しておきます。植田(2014)は、「コシアカツバメの縦縞は速さ擬態?~ ツミは縦縞のあるツバメを襲わない」と題して報告しています。内容は、ツミの繁殖地にツバメとコシアカツバメの剥製を設置し、それをツミが襲うかどうかを記録したとするものです。そして、「ツミはツバメの場合でもコシアカツバメの場合でも胸に線のないものは襲うけれども線のあるものはあまり襲わない」、「縦線で速く見せることによって獲物があきらめてくれる」、「スピード効果線は実際にツミが襲うかどうかの判断に影響しているよう」とフィクションと断り記しています。しかし、後述するように、ツミが樹冠に止まっているところをマヒワがモビングしていたとの観察報告があり、縦斑のある種類を襲わないという仮説は現実味を帯びています。(マヒワがツミにモビング)しらこばと(2011)が2011年2月に「ツミ1羽が樹冠にとまっている所をマヒワがモビング」していた観察記録を紹介していました。マヒワ雌の下面には褐色の縦斑があります。このため、ツミはマヒワを襲わないという仮説を考えられます。下面に縦斑がある小鳥では、エビビタキ、タヒバリ、マヒワ雌、カシラダカがあげられますが、これらはツミに襲われることがないのかどうか注目してみるのも一興ではないかと思います。(そもそもモビングとは)小鳥のモビングは擬攻撃とも呼ばれ、タカやフクロウ、カラスに対して集団で体当たりをしたり、泣き叫ぶなどの追い払い行動が知られています。ただし、カラスは猛禽類が接近してくると鳴きたてて追い払う行動を見せます。これもモビング行動と言われています。(引用)しらこばと.2011.野鳥情報.p6.日本野鳥の会埼玉 支部報.植田睦之.2014.コシアカツバメの縦縞は速さ擬態?~ ツミは縦縞のあるツバメを襲わない ~.2014年4月1日号.pp1.(写真)1枚目から4枚目:2026年4月5日撮影、5枚目2021年5月30日千葉県、6枚目:2023年5月24日茨城県
2026.04.12
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使う巣の場所が決定した模様のサシバペアの様子を観察しに出かけました。到着してからのルーティンは、ペアの姿の位置関係を把握することから始めます。そうでないと、営巣した場所に出入りしなくなったり影響を与えてしまうからです。(テリトリー防衛と餌探しに全力投球のサシバ雄)雄の姿は谷津田を見渡せる最も高い木のてっぺんにありました。その後、田んぼ脇の電柱に止まり、畔を移動する小動物の動きを凝視し捕獲。(写真1枚目、2枚目を参照)途中、上空にオオタカ、トビが出現し飛翔し追い払うために一時的に渡去しました。(この2種は、サシバと同様に見晴らしのよい場所に止まり待伏せ型の狩りをしますので餌場が重ならないように防衛しています)(営巣場所の近くの電柱で雄の帰りを待つ雌)雄が狩りに出かけている間、雌は羽根の手入れに没頭。前日の雨で手入れができなかったのでいつもより念入りの印象を受けました。雄が出かけて30分弱経過した時、ピークィーと鳴き声をあげたのでどうしたのかと待機場所から確認すると、雌の止まっている電柱に雄が飛来し小さな虫をプレゼントした模様でした。(写真6枚目、7枚目)その後雌は、電柱の直下の畔に動く小動物を発見した模様で凝視している様子を観察し、谷津田を後にしました。(写真)2026年4月11日撮影
2026.04.11
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鳥友から東京湾沿岸にサルハマシギが飛来したとニュースをもらいました。頭から胸にかけてバフ色で上面が褐色味があったとのことですから冬鳥または幼鳥個体と思われます。朝から荒天となり観察がかないませんが、サルハマシギの撮影画像を復習していました。(サルハマシギと類似種ハマシギ)サルハマシギとハマシギは、上面が灰褐色で下面が白い冬羽、第一回冬羽では識別が難しいといわれます。嘴が長くて下方に湾曲しているなど、似ている印象がありますが、嘴の形状の違い、足の長さに着目して観察することをおすすめします。(1)嘴の形状についてサルハマシギの嘴はハマシギよりも緩やかに湾曲し、先端が細いのが特徴です。(2)嘴峰長について(*)(嘴の先端から基部の長さ)サルハマシギの嘴峰長は43-38mm、平均41mm、ハマシギは42-31mm、平均31mmです。(*)榎本佳樹.日本産鳥類測定表.野鳥便覧下巻.pp170野外で観察していると、ハマシギと同じ程度の嘴の長さの個体も見かけますから、目安のひとつです。(3)餌の取り方の違い観察していると、サルハマシギはハマシギに比べて嘴を細かく動かす傾向があるように思います。(写真)サルハマシギ、1枚目、2枚目:2014年4月29日習志野市、3枚目:2014年5月4日習志野市、いずれも第一回冬羽ハマシギ、4枚目:第一回冬羽、2014年9月14日船橋市、5枚目:第一回冬羽、2024年9月20日茨城県で観察・撮影
2026.04.10
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昨日、茨城県の蓮田エリアを訪ね、オジロトウネンほかを観察してきました。オジロトウネンは、夏羽を除くと上面の灰褐色味が強く、体が小さいので識別が難しいと言われます。昨日の観察個体とおもな羽衣を整理してみました。(昨日の観察個体)上面が灰色で目立つ斑はなく、胸から腹が白色でした。(写真1枚目、2枚目)肩羽に褐色の新羽が認められ、雨覆にサブターミナルバンドと思われる羽があり第一回冬羽と思われます。(1)成鳥冬羽写真3枚目、4枚目は同じ日の姿を観察した個体です。3枚目の個体は上面が灰色で、頭部は無斑で眉斑は認められません。4枚目の個体は、上面が灰褐色で、全体はのっぺりした印象があります。(2)成鳥夏羽写真5枚目は、肩羽の軸斑が黒く、一部淡い橙色の羽縁が認められる夏羽個体です。(類似種との識別)・オジロトウネンは、短くて黄色(光線や角度によって黄緑)の足です。トウネンは黒いので姿をみつけたら確認したいポイントです。(写真)1枚目、2枚目:2026年4月8日撮影、3枚目、4枚目:2020年3月1日撮影、5枚目:2024年8月8日撮影、いずれも茨城県。
2026.04.09
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茨城県の広大な蓮田エリアにシギチドリの姿を探索しに出かけました。隣接する川にはコガモ、カルガモ合計で120羽前後が羽をやすめていたと思ったら、蓮田エリアではセイタカシギ、ムナグロ、オジロトウネン、タカブシギ、ツルシギ、クサシギ、タシギの姿を見つけました。(シギ・チドリの観察メモ)・ツルシギは泳ぐことを厭わないふうで泳いで移動し餌を探していました。下嘴基部の赤さ、羽が白い部分と羽軸の灰色でまだら模様に見え、腰が白さを観察しました。・セイタカシギは、頭の黒色部が淡色で上面が成鳥に比べて淡色の第一回冬羽、頭が黒色で上面が青黒色の成鳥個体を観察しました。・ムナグロは、上面に黄色味があり、下面に黒い羽がまじる冬羽から夏羽に移行中の個体を観察しました。・オジロトウネンは、上面が灰色で目立つ斑はなく、胸から腹が白色の冬羽個体でした。(4/9訂正:肩羽に褐色の新羽が認められ、雨覆にサブターミナルバンドと思われる羽があり第一回冬羽と訂正させてもらいます)・タカブシギは眉斑が目の後方まで伸び、翼の羽縁か白い幼羽と思われる個体でした。(トビは昆虫類が好きな個体と魚が好きな個体を観察)トビは蓮田に隣接する電柱に上に止まり、昆虫類を捕獲していた個体と川の水面に設置されている工作物に止まり水中の魚を捕獲していた個体と両方を観察しました。(蓮田の隣接する水田脇の電柱にはサシバの姿)帰り道、水田脇の電柱にサシバが止まり、畦を移動する小動物を捕獲していた個体を観察しました。この界隈ではサシバは複数の姿があり、繁殖期は餌を採餌する姿をよく見かけます。(写真)2026年4月8日撮影
2026.04.08
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アトリ科のシメは、大きな嘴で地面で採食している姿を冬中観察できました。4月に入り渡去する時期を迎えますが、その嘴の色が変化すること、雌雄のコミュニケーションがどのようになっているかと鳥友から質問をもらいました。(嘴の色の変化)シメの嘴は冬はピンク色ですが、繁殖期になると雌雄共も鉛色に変化します。嘴は骨の表面をケラチン(皮膚の角質層)が覆ったもので、外皮がはがれて色に変化すると言われています。嘴の色に注目して記録写真を見返してみると、1月から3月初旬はまだピンク色(写真一枚目、二枚目)ですが、3月半ばを過ぎると嘴基部に近い部分が鉛色に変化(写真三枚目)、3月下旬ななると鉛色になっている面積が広い個体(写真四枚目)とピンク色の面積がかなり残っている個体(写真五枚目)を同じタイミングで見かけます。色の変化は、フェイスシールドのようにぺりっとはがれるわけではなさそうです。(シメの地鳴きと囀り)蒲谷(1996)が「越冬地の本州より南の地方では10月中旬から5月上旬まで見られその間地鳴きが聞かれる機会がある」と述べ、地鳴きの声について「チッと短い声を出すものやピチッというきつく聞こえるものなどがある」と報告しています。さらに、「囀ることは極めて稀」としながらも「チューピッピッピピィ、チィッチィッという声を1回だけ聞いたことがある」と記しています。(嘴の形状が似ているカエデチョウ科ブンチョウのコミュニケーション)カエデチョウ科ブンチョウは、紅色の嘴か太くシメと嘴の形状が似ている印象があります。相馬(2021)が「オスが歌とダンスを表出し、歌を持たないメスはダンスのみで応答する」と報告しています。さらに、求愛をはじめてからペアリングに至るまでを観察すると、「嘴で出す音でコミュニケーションを交わしている可能性が高い」と記しています。シメの雌雄のコミュニケーションがどのようにとられているかに関する研究は見当たらず、ブンチョウのように嘴で出す音でやりとりすることはないのかと興味は尽きません。(引用)蒲谷鶴彦.1996.日本野鳥大鑑.下巻.p133.小学館.相馬雅代.2021.鳥類の非発声音コミュニケーションの機能と進化.—求愛信号の多様性からの考察—.日本音響学会誌77巻10号.pp664-671.(写真)1枚目:2017年1月23日松戸市、2枚目:2026年3月2日柏市、3枚目:2026年3月19日柏市、4杭目、5枚目:2026年3月25日柏市で観察・撮影
2026.04.07
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先月27日にサシバを初認してその後の様子を見に出かけました。サシバの生活ステージは、求愛期(テリトリー誇示や求愛給餌)、造巣期(雄が巣材運びと造巣、雌は主に産座つぐりを担当)、抱卵期、巣内育雛期、巣外育雛期から構成されています。(求愛期の雌はなわばり内でたたずみ、雄がひたすらテリトリーを守り、餌探し)今日訪ねた谷津田では雌が例年巣作りしている一角の電柱小一時間以上止まっていたのに対して、雄はテリトリーに侵入してきたハヤブサ、トビを追い払い、雌への求愛給餌の餌探しに余念がありませんでした。電柱のてっぺんに止まり、水田の畦を動く小動物を捕食する光景を目撃しました。捕獲した餌は電柱に止まる雌に運搬し、さらにそのあとも餌探しをしていました。雌からすれば、雄の餌獲得の能力、テリトリー防衛の能力などを求愛期に見極めているのかもしれません。(サシバの雄、雌の特徴)雄は頭が灰色味があり、胸が茶色、対する雌は眉斑が雄に比べると目立つこと、胸が斑状となっています。(サシバが住む谷津田には食べ物のヘビ、カエルが豊富)水田が耕作されている谷津田ではサシバが餌とする両生類(カエルなど)、爬虫類(シマヘビ、ヤマカガシ)、哺乳類(ネズミ)、昆虫(カミキリなど)、その他(ムカデなど)が豊富です。これらにくわえて、草刈が行われているのでサシバが餌を捕獲しやすいということも大事に要素となっています。農家の営みとサシバの暮らしが結びついていることを表しています。(写真)2026年4月6日撮影1枚目から4枚目:雌成鳥個体、5枚目から7枚目:雄成鳥個体
2026.04.06
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ツミが飛来した林にでかけました。雌が枝にとまり周囲を見渡していましたが、雄の飛翔する姿が見えるとキーキーと鳴き声をあげて呼び寄せ、雄が降り立ちクウクウと声をだし雌を呼び寄せペアリング。そのあと、雄が上空を鳴きながら飛翔している姿を目撃しました。どうしてだろうと見上げていたら、ハイタカが飛翔しており追尾しているようでした、3月には2回姿を目撃していたものの、雌雄が同じ林にいるのは今日が初めてでした。ツミの繁殖ステージは、求愛期、造巣期、抱卵期、巣内育雛期、巣外育雛期に区分されます。今朝の行動は求愛期の段階と思われ今朝観察した林で造巣するかは今後注目です。(ハシブトガラスとの攻防)ツミの営巣に適した木はそれほど多くありません。しかし、近年、ハシブトガラスの営巣木が競合したり、近い状況が発生しています。ツミがシーズンになって姿を現すとカラスが生息している場合には林とその上空の制空権をカラスから奪取する光景を目撃します。奪取した後、造巣行動に入っています。ハシブトガラスは、人間が出すゴミに比例して個体数が増えることが知られています。カラスの個体数が増加しているエリアでは、ツミの造巣や産卵後の抱卵放棄となることが多い印象があります。今シーズンも造巣場所が決まったらその近隣住民の皆さんに協力をお願いしながら見守りをしていきます。(写真)2026年4月5日撮影
2026.04.05
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雨のやみ間にオフィス近くのコチドリ飛来地を訪ねました。畑地を動き回り活発に採餌していました。通りかかった市民の方に朝日新聞に「都会の鳥は人が近づいてもなかなか逃げないと掲載されていたが、この鳥(コチドリ)もこんなに近くに来る(最接近した時の距離は2m程度)んだね」とお話しを伺いました。(朝日新聞の掲載記事の概要)3月30日の朝日新聞に掲載されていたのは、東京都心と茨城県南部の農村で繁殖している7種(スズメ、ハシブトガラス、ムクドリ、キジバト、シジュウカラ、ヒヨドリ、ハクセキレイ)について逃避開始距離の測定を行った結果を報じたものでした。調査では、東京の個体の警戒性が顕著に低下している結果が得られ、一例としてスズメの逃避開始距離は、茨城の115個体の平均が11.1mで一部の個体は20mを超えていたのに対し、東京の82個体の平均は4.2mで10mを超えた例はほとんどなかった旨が記されていました。なお、東京における警戒性の低下は比較的短期間に起こったもので、世代を経て獲得された遺伝的な変化ではないことも添えられていました。なお、報道されたのは、2026年1月17日に独立行政法人国立科学博物館がプレースリリースに記載されていた内容の一部でした。(ヒトとトリの距離について)浅野ほか(1996)は、鳥類が人間の存在や干渉に対してストレスを感じない距離に関する知見を整理し報告しています。接近を許す距離について「種によって人間の接近を許す距離が異なってくる(中略)小型鳥類で30-50m、大型鳥類で100-250mほど」と述べています。あわせて、鳥類の人間に対する認識とその能力について、人間がまっすぐ巣に歩いているか、巣をそれで通り過ぎるか、馴れている周辺の人間を識別する旨を記しています。オフィス近くのコチドリが比較的近い距離まで接近してくるのは、区画された畑地で中には人が立ち入らないこと、買い物などで人が通過していくのみであることも関与しているものと思われます。(引用)浅野 文・島谷幸宏・渡辺裕二・渡辺昭彦.1996.ヒトとトリの距離-ヒトとトリの共存関係を求めて-土木計画学研究論文集.第13号.p303-312.国立科学博物館.2026.都市の鳥はリスクを回避しない傾向をもつ~大都市東京で野生鳥類の警戒性の低下を実証~.pp4.(写真)2026年4月4日撮影写真1枚目、3枚目:雄成鳥(嘴基部、過眼線、前頭は黒く、黒い前頭と褐色の頭頂の間に白い線があります)写真2枚目、4枚目:雌成鳥(過眼線の黒色に褐色味があります)
2026.04.04
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4月に入っても三郷市側の土手ぞいは菜の花が咲きほこっていました。平年3月から4月はイカルチドリ、コチドリ、タゲリといったシギ・チドリ類と出会えるので楽しみにしています。JR三郷駅から徒歩で土手下のグランド脇を北方向に向かって探索。(鷹匠の訓練の光景)人気のないグランドの一角で鷹匠が2羽のタカを訓練している光景を目撃しました。茶色と白の各1羽がトレーニングしていました。このうち、茶色のタカが鷹匠の方向からそれて地面に降り立った後にポールのとまる事態が起こり、その時に撮影したのが写真1枚目、2枚目です。肩や翼に茶色、風切がこげ茶、嘴は鉛色で基部が黄色でモモアカノスリ(Parabuteo unicinctus)の若鳥ではないかと思われました。(成鳥は肩や腿が鮮やかな赤褐色になり、白と黒のコントラストがはっきりした尾羽で、観察した個体には尾羽の白黒はない)この個体を観察していると、上空にトビ、ノスリが相次いで登場。(グランドには20羽をこえるハクセキレイが食事中)グランドの地面で採餌に余念のない小鳥が集まっていたので確認してみると、ハクセキレイでした。しかも、上面の黒さが目立つ雄成鳥夏羽、背か灰色で黒い羽が入る雌成鳥夏羽、頭に黄色味のある第一回冬羽の姿を観察できました。くわえて、地面にいる虫を採食するのに姿勢を低く突進していく個体を見かけました。先月訪ねた際には、タヒバリが集まっていましたが、ハクセキレイに置き換わっており、餌の豊富さが人気の的なのかもしれません。尚、タヒバリは1羽が縁を移動していたのみでした。(菜の花が咲き誇るエリア)菜の花が咲き誇っている土手下では巣に出入りするヒバリを複数目撃。巣材をくわえて戻る個体、餌をくわえて帰還する複数の個体といろいろでした。このほか、近くのビル屋上でイソヒヨドリ雌成鳥(上面に青色味があり、下面が鱗状)がピーチョヒと囀っていました。(写真)2026年4月3日撮影
2026.04.03
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4月に入ると水田にムナグロが飛来し、初夏到来を実感できます。胸が黒いチドリ科ムナグロとダイゼンの違いについて質問をもらうことがあります。違いについて整理してみました。(ムナグロとダイゼンの飛翔している場面の決定的な違い)決定的な違いは、ダイゼンの脇羽は黒く、ムナグロの脇羽は黒くないことにあります。飛翔している時にこの点を確認できれば遠距離であっても種類の同定が可能です。ダイゼンでは年齢に関係なく翼下面の大部分が白く黒い脇羽が目立ちます。対するムナグロは、翼下面は淡い灰褐色で、脇羽は淡褐色でありません、また、飛翔時に見えるムナグロの腰は褐色斑があり白く見えず、翼帯は不明瞭です。ダイゼンでは飛翔時に翼上面に明瞭な白帯が出て腰が白く見える点で違いがあります。(ムナグロ雄夏羽について)ダイゼン雄夏羽は、頭頂が白く、顔、腹が黒く、体上面は白く黒斑が散在します。ムナグロ雄夏羽では、頭頂には黄褐色斑と黒色斑があり、ダイゼン夏羽のように白くはありません。額から側頸、脇に続く白い帯は下尾筒まで続いていて体上面は黄褐色、黒色、白色の斑模様があります。(写真1枚目、2枚目のムナグロと7枚目のダイゼン成鳥をご覧ください)(ムナグロ夏羽、冬羽から夏羽に移行中の個体)写真3枚目から5枚目が冬羽から夏羽に移行の個体です。同じ水田に採餌しているムナグロを観察していると、実に羽衣はいろいろです。写真5枚目のような顔の黒色が不鮮明で下面の黒色斑がで始まった個体を見かけたと思ったら、換羽が進行して3枚目、4枚目のような顔や下面の黒さが濃くなっている個体と遭遇します。(ムナグロ幼羽)写真6枚目は手前が幼羽、奥が冬羽から夏羽の換羽が進行している個体です。幼羽は冬羽に似ていますが、眉斑の黄色味が強く、背や翼の黄色味が出ています。(ダイゼン雄夏羽について)写真7枚目はダイゼン成鳥夏羽です。頭上、背、翼に白斑が散在しています。くわえて、額から脇にかけての白い帯が目立ちます。ダイゼンの頭上は白色ですが、ムナグロの頭上は黄・黒・白の斑があります。このほか、ダイゼンは頚が太く、嘴も太い印象があります。(ダイゼンの冬羽から夏羽に移行中の個体)写真8枚目は、ダイゼンの冬羽から夏羽に移行中の個体です。顔と下面の黒色が濃くなりつつあります。(写真)1枚目:ムナグロ、2020年4月26日印西市、2枚目:ムナグロ、2022年5月4日手賀沼沿岸、3枚目:ムナグロ、2000年5月3日茨城県、4枚目:ムナグロ、2020年4月25日手賀沼沿岸、5枚目:ムナグロ、2019年4月24日手賀沼沿岸、6枚目:ダイゼン、2021年4月28日船橋市、7枚目:ダイゼン、2022年4月21日船橋市で観察・撮影
2026.04.02
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先月30日オフィス近郊の畑地でコチドリを見かけました。飛来しているのは雌雄合計4羽で、雄がピュオーと鳴きながら上空を旋回したり、畑地の地面を雌雄で並走し突進したり、雄がピピピッと雌を呼ぶ鳴き声を発していました。雌が体を水平に維持しているところに後ろから雄が接近しペアリングの光景も目撃しました。(足で畑地の土を小刻みに叩いて虫を追い出す)畑地を歩きながら突然突進し、急停止して地面のミミズのようなものを採食したと思ったら、土を小刻みに叩く動きを見せ小動物を追い出す光景を目撃しました。写真1枚目から4枚目がその光景です。(1枚目はミミズのようなのを捕食、2枚目と3枚目は地面を震わせるような動き、4枚目は地面を叩く動きを記録したものです)笠原(2020)がコチドリの採食行動について「歩きながら、もしくは突然走り出しては急に止まるなどして、地表面の食物をくわえとる。片足で泥の表面を小刻みに叩いたり揺すったりして、昆虫などを追いだして採食することもある」と報告しています。どこかでその行動を見てみたいと思っていましたが、身近な環境で遭遇できました。(公園の一角で嘴が鉛色になったシメと遭遇)冬羽ではピンク色の嘴だったシメの嘴が鉛色にかわっているのを観察しました。頭部はきれいな黄土色で、風切が濃紺で基部に白斑があり、一部先端が角張っている特徴をおさらいできました。(ツグミ雄の黒っぽい個体、赤褐色味のない雌を観察)ツグミは、頭上・胸から脇が真っ黒な個体から全体に褐色味が淡い個体までさまざまな個体が地面で採餌する姿がありました。(写真)2026年4月1日撮影(引用)笠原里恵.2020.コチドリ Bird Research News Vol.17 No.4.p1-2.
2026.04.01
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