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3月17日に環境省が公表した「第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)」の解説版である第5次レッドデータブックに掲載されている種類について注目される種類について紹介します。アマサギは、今回はじめて掲載された1種です。手賀沼とその周辺地域での明治から令和までの動向などを整理してみました。(概要)環境省(2026)は、「全国の水辺に生息する種で主に留鳥だが、北日本では夏鳥。1970年代より継続的に減少しており、湿地の減少や水田の整備などによる生息環境の悪化が原因と考えられる」と報告しています。近年の状況として「1997-2002年に実施された全国鳥類繁殖分布調査、1993-1997年に実施された東京都鳥類繁殖分布調査がある。いずれも減少が示されている」、「2016-2021年に実施された全国鳥類繁殖分布調査および東京都繁殖分布調査がある。また2008-2022年の減少率を推定したモニタリングサイト1000里地調査でも-9.4%/年の減少が示されている」と記されています。(手賀沼とその周辺の状況)我孫子市(2012)は、標本と文献に報告のある鳥類について報告しています。(1)明治から昭和にかけての記録明治期ではクイナ類の正確な記録は認められないが、大正期ではクイナ、バン、オオバンの3種の記載があると記しています。ただし、大正期以降の文献以降にはクイナ、バンについて記録が認められず、1965年頃にそれ以前よりも減少傾向にあったとの記述があると述べています。(2)昭和から平成のかけての記録手賀沼の鳥(2004)に1973年以降毎年観察されているとの報告があり、あわせて1977年から2002年に行った個体数調査では季節による変動は少ないものの、6月に最も減少すると記されています。(3)令和においての記録昭和から平成にかけてと同様に季節による変動は少ないが、2020年頃より繁殖期では手賀沼以外で観察されることが増え、2025年8月には柏市内商業施設近くで幼鳥7羽が誕生しています。バンは水草の茂る静かな止水域を好むこと、水面に浮かぶ水草、小動物や水にむぐって水底の水草、水田の中の昆虫類を採食することが知られています。北千葉導水路導入以降手賀沼の水位が上昇し、水草が壊滅したこと水面で小動物が採食できなきなったために手賀沼から周辺地域に移動して繁殖をはじめたのではないかと考えられています。(引用)我孫子市.2012.我孫子市自然環境調査 鳥類調査報告書.p83-84.手賀沼の鳥.2004.手賀沼の鳥Ⅱ.p164.我孫子野鳥を守る会.(写真)1枚目:成鳥夏羽、2024年4月22日柏市内、2枚目:成鳥冬羽、2023年1月2日柏市内、3枚目:ヒナ、2025年9月7日柏市内、4枚目:幼羽、2025年9月7日柏市内、5枚目:幼羽、2024年7月26日柏市内、6枚目:幼羽、2024年9月23日柏市内で撮影5枚目のような個体はシロハラクイナに似ています。ただし、脇に白斑があること、下尾筒両脇が白い点がバンの特徴です。
2026.03.31
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水戸街道の宿場町として賑わった街の橋梁で長年チョウゲンボウが営巣・子育てをしています。今日、現地を訪ねましたら、チョウゲンボウは7羽に増えていました。うち2ペアが営巣場所を決めた模様で、ペアでディスプレーフライトを披露したり求愛給餌の光景が見られました。(チョウゲンボウの営巣場所は最終的には雌が決定)求愛給餌を行った後、雄が何回も営巣場所に出入りし中を整えてから、巣から近くの橋梁に止まっていた雌に鳴き声で合図し、ペアリング後に今度は雌が巣に入った後今度は雌が雄を呼びここでいいわよとばかりの返答の声を出していました。(写真3枚目から6枚目)(広大なグランドには多数のツグミ、でも雌は1羽広大なグランドでは複数のツグミが採餌する姿を見つけました。でもコントラストの淡い雌個体は1羽のみでした。多くの雄にガードされながら渡るのかしら。(下面が赤褐色のタヒバリは多数)グランドで採餌していたタヒバリは総勢20羽以上を数えました。大半の個体は下面が赤褐色となっており冬羽から夏羽に移行中の個体でした。ただし、1羽はホオアカのような胸に黒い帯が見えました。(川沿いの草地で複数のベニマシコを発見)草地でフィフィと鳴きながら移動する複数のベニマシコの姿を見つけました。羽毛の赤色が艶やかで、大雨覆、中雨覆の白斑が2本の翼帯となっているのを観察しました。(写真)2026年3月30日撮影
2026.03.30
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3月17日に環境省が公表した「第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)」の解説版である第5次レッドデータブックに掲載されている種類について注目される種類について紹介します。アマサギは、今回はじめて掲載された1種です。手賀沼とその周辺地域での状況とあわせて紹介します。(概要)環境省(2026)は、「1990年代頃まで各地で多くの個体数が認められたが、その後、確認地点数や個体数が顕著に減少している」と報告しています。近年の状況として「1980年の全国アンケート調査では、37県・79ヶ所のコロニーで確認された集団繁殖性サギ類のうちアマサギは10%(約4,800個体)で、ゴイサギ、コサギに次いで3番目に個体数の多い種だった。1991~92年の全国調査でも、現地調査が行われた国内主要3地域のコロニーにおいてアマサギは22.1%を占めた。(中略)全国鳥類繁殖分布調査では1990年代と2010年代にほぼ同じコースを調査できた全国1,947地点のうち、アマサギの記録は117地点から38地点に大きく減った。茨城県のサギ類コロニーにおけるアマサギの推定個体数は2002〜2012年にかけて減少傾向で、約4,000個体から約2,000個体に半減」と述べています。(手賀沼とその周辺地域)1977年以降、継続して観察されているものの、2020年以降多くが10羽未満が観察されるのみとなっています。2020年以前では、2001年9月に手賀沼で82羽が沼の杭に止まっていた姿や2006年8月に水田で56羽が採餌していた姿、2007年8月に49羽が水田で採餌していた姿、2008年8月9日に水田で63羽が採餌していた姿など群れで観察されていました。その後2010年9月に50羽程度が観察されて以降は、大半は10羽未満が観察されるのみとなりました。(アマサギの羽色について)藤岡(2006)は、形態、分布、生息、食性などに関して知見を整理し報告しています。羽色について「雌雄同色。非繁殖羽はほぼ全身白色だが、前頭部がわずかにオレンジ色をおびる。繁殖羽では、頭部から首と背中の飾り羽がオレンジ色のほかは白色。嘴と虹彩、目先の裸出部は求愛期には朱色や赤紫色になるが、ペアになると色あせ始め抱卵期までには黄色に戻る」と記しています。(サギの婚姻色について)婚姻色について種類ごとに整理してみると、次の通りです。ダイサギ: 目先が青緑色、脚が黒っぽく変化します。チュウサギ: 目先が黄色(黄色が強くなります)コサギ: 目先がピンク色や橙色になりますアマサギ: 頭部から首、背がオレンジ色になり、嘴・目先が赤みを帯びます。アオサギ: 嘴と脚がピンク色〜オレンジ色になるササゴイ: 嘴や目先、脚が赤くなります。(写真)1枚目:2014年4月20日手賀沼沿岸、2枚目:2018年6月16日手賀沼沿岸、3枚目:2020年6月21日埼玉県で撮影(引用)藤岡正博.2006.アマサギ Bird Research News Vol.3 No.4.p4-5.環境省(編).2026.第5次レッドデータブック:絶滅のおそれのある日本の野生生物 鳥類.環境省.東京.911pp.
2026.03.29
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オフィス近くの学校法人内で咲く桜鑑賞と飛来している鳥たちを観察しに出かけました。敷地内には、ソメイヨシノ、淡墨桜、河津桜、枝垂桜、大島桜といろいろな品種が植えられています。このうち、鳥たちが花蜜を吸いに飛来しているのはソメイヨシノと淡墨桜でした。(小鳥と桜)淡墨桜は、つぼみが薄いピンクで、満開で白色となり、散際は薄墨色となります。毎年この桜はヒヨドリがお気に入りで今日は20羽前後が飛来し花蜜を吸っていました。ソメイヨシノに比べて早く開花するのでそれが人気の秘密なのかもしれません。このほか、園内の枝垂桜にはメジロが15羽が飛来し、花蜜を吸っている姿がありました。花のピンク色とメジロの黄緑がコラボするので大好きな光景です。(ツミの成鳥雌と若鳥)キィキィキィと鳴きながら上空を飛翔し、成鳥雌が枝に降り立ったのち、別の個体が降り立ちました。双眼鏡で姿を確認しましたら、下腹部にハート型の斑の見えるツミの若鳥でした。てっきり成鳥のペアと思っていたので驚きでした。(その他の小鳥たち)園内ではシジュウカラ、ハクセキレイ成鳥夏羽、オナガ、キジバト、シメの姿も見かけました。(写真)2026年3月28日撮影
2026.03.28
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1978年に手賀沼沿岸で姿が目撃されて以来、毎年観察されているのがタカ科のサシバです。サシバが渡来しているかを確認するために柏市から印西市にかけての沿岸を探索しました。複数の谷で合計3羽のサシバが飛来していました。(観察できた個体について)写真1枚目から3枚目は同じ谷で姿を観察した成鳥雄個体です。頭が灰色、喉に黒線があり、眉斑は認められず、胸全体は褐色でした。写真4枚目から5枚目は前記の谷とは別のエリアで成鳥個体です。電柱に止まり地面を凝視している姿は武者のような印象がありました。写真6枚目から8枚目は同じ谷に姿のあった成鳥雌個体です。眉斑があり、喉に黒線があり。胸は斑状で腹には横斑が認められました。(絶滅危惧Ⅱ類に区分されたサシバ)先日3月17日に環境省が公表した「第5次レッドリスト」の解説版である第5次レッドデータブックには絶滅危惧Ⅱ類(VU)と報告されています。環境省(2026)は、「生息数はまだ少なくないが、関東南部では生息数が激減」、「生息環境である里地環境に悪化傾向があり、今後も改善が難しい」くわえて「道路脇や水田の畔の除草剤使用により、繁殖期間中の草地環境の消失も起こっている。これらは、採食場所の消失や食物資源となる両生・爬虫類や昆虫類の減少を引き起こしている可能性が高い」と記しています。手賀沼沿岸に飛来しているサシバを見ていると、畔で獲物を捕らえている姿を見かけます。谷津にすむ生き物の住処を維持できるように農家のみなさんと取り組みを強めてゆく必要があります。(写真)2026年3月27日撮影
2026.03.27
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4月に入るとセッカ科のセッカが姿を見せるようになります。探鳥会の折、リーダーがセッカの雄は「ヒッ、ヒッ、ヒッ」と鳴きながら上昇し、下降しながら「チャチャッ、チャチャッと鳴く一夫多妻性の鳥です」と解説しているのを見かけます。「一夫多妻ということは、雌が多いのでしょうね」と聞かれることがありますので理解をすすめるために知見を整理してみます。(1)セッカの一夫多妻性について上田(2006)は、セッカの形態、生活史、生態についての知見を整理し報告しいます。一夫多妻制については、「一夫多妻だが、特にメスの数が多いわけではない。ヒナの性比は、判定ができていないので断定はできないが、おそらく性比は1:1だろうと思われる」と述べています。くわえて、一夫十一妻となった例を紹介し、「1羽の雄が同時に11羽ものメスとつがっているわけではなく、次々とつくった巣にメスを引き入れて、連続的に一夫多妻になる」と記しています。(参考:オオヨシキリの一夫多妻性)ヨシキリ科のオオヨシキリも一夫多妻性の小鳥です。西海(2007)がセッカについて「一夫多妻制。オスの20~30%が2~3羽のメスとつがう半面、なわばりを持っても1羽のメスともつがえないオスが15%前後いる。同一なわばり内で複数のメスが別々に順次営巣する」と報告しています。(2)セッカの雌雄a.頭部上面と尾羽先端部上田(2006)が「繁殖期のオスの頭部上面は一様な褐色であるのに対し、メスの頭部上面は淡い褐色の地に黒褐色の縦班が存在するため、一見してザクザクした感じになる。この縦斑はメス幼鳥ではよく目立つが、成鳥ではいくぶん不鮮明になるので注意が必要。またセッカでは中央の2枚を除く、10枚の尾羽の先端部に白色部があらわれるが、この白色部分がオスでは鮮明であるのに対し、メスではかすかに褐色がかっている」と報告しています。茨城県稲敷市浮島で2020年5月に観察した個体(一枚目の写真)を見ると、たしかに尾羽先端部に白色が現れています。これに対して、2016年7月に浮島で観察した個体(二枚目の写真)の尾羽先端部をみると褐色がかっています。b.口の中の色上田(2006)は、「繁殖期のセッカでは、オスの舌及び上下の嘴の内側(つまり口の中)が真っ黒になる。メスは普通舌の基部に舌に平行に2個の黒班が存在する以外は嘴の内側は肉色」と記しています。(引用文献)上田恵介.2006.セッカ.Bird Research News Vol.3 No.5.p2-3.
2026.03.26
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柏市のオフィス近くの公園には、カワヅザクラ、カンヒザクラ、エゾヒカンザクラ、ソメイヨシノが植林されています。花見を兼ねて探索しました。(アルビノのカワラバト、ツミと遭遇)スタート直後、草地をカワラバトのアルビノ個体が移動する姿を観察しました。羽、胸から腹にかけて少し黒い部分があり、虹彩は橙色、足は紅色でした。その後、複数のオナガが鳴いていたのでその方向を注目していると、ツミ成鳥雌が登場。下面に黒褐色の横斑、背中や翼のに白い斑点がある個体でした。(シメの雌雄と出会う)雄(頭部が褐色で目先から喉が黒く、大雨覆が白い)、雌(頭部は淡い褐色、次列風切外弁と初列風切一部が灰色、嘴は基部付近が鉛色)が地面で種子をついばんでいました。雌は眼先は淡色でないので成鳥と思われました。(上嘴と下嘴の長さが違うオナガを観察)木のてっぺんに止まって鳴いていたオナガの上嘴が長く下嘴が短いのに気がつきました。何らかの要因で上嘴が異常に伸びた(*)のではないかと思われます。(*)石田(1988)が飼育下のアカゲラ雄の上嘴が脱落し再成長する過程や同じキツツキ類のコゲラ雌若鳥で上嘴が異常に伸びた後に元に戻った事例を報告しています。(引用)石田健.1988.Two examples of Upper Bill Abnormality in Woodpeckers,Dendrocopos major and D. kizukiKen Ishida、Abstract Two observations of the woodpecker bill in captivity.山階鳥研報.第20巻.p111-115.(写真)2026年3月25日撮影
2026.03.25
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青空が広がり、本格的な春を実感する朝となりました。鎌倉時代から戦国時代にかけて築かれた城山内と鎌ケ谷市から柏市の手賀沼に注ぎこむ全長7.9kmの大津川沿いを探索して歩きました。(手賀沼の原風景と水鳥たち)城山近くの大津川ではコガモが水面を移動し、浅瀬でオオバンが採餌する姿、泥地の浅瀬で長い嘴を使って採餌していたタシギ、チーリーリーと鳴きながら堤防に降り立ったイソシギを観察しました。(イソシギは肩羽、雨覆に黒い横線がみえていた夏羽でした)シギ・チドリは、2000年以前では大津川が注ぎ込む手賀沼河口周辺や北柏近くの大堀川河口先に広がる干潟でその姿が見られたものでしたが、北千葉導水路運用開始以降では手賀沼の水位がアップしたために観察記録が途絶えてしまい、手賀沼の原風景が残る今日のコースで僅かな個体と出会えるのみとなっています。(チョウゲンボウの求愛給餌とディスプレーフライト)キィーキィーキィー,キッキッキッと鳴き声が聞こえたと思ったら頭上に2羽のチョウゲンボウが登場。2羽で上方向に上昇したと思ったら何回も降下を繰り返すディスプレーフライトを目撃しました。その後、電線の上に雌が移動した後に雄とペアリング、そして餌場の草地へ移動し地面に降りて採餌をしている姿を観察しました。(春の川沿いは縄張り争いが熾烈)大津川の堤防周辺の低木と草地が広がるエリアは、モズをはじめとする小鳥たちの絶好の営巣地です。縄張りを確保したモズの雄が低木の枝にとまり、接近してくるツグミ、ジョウビタキ、ホオジロ、アオジといった鳥たちを何度も追い払う光景を目にしました。(里山ではムクドリ、ヒヨドリが堆肥集積所に集合し採餌)城山に近いエリアには何軒かの農家があり、田んぼの畔には体上面がかなり黒っぽくなったツグミ、堆肥集積所には20羽前後のムクドリ、ヒヨドリが集合し、ミミズのような餌をついばんでいるのを目にしました。このほか、公園の一角にある柳の新芽をついばみにヒヨドリが集合していました。(写真)2026年3月24日撮影(参考:交通アクセス)駐車スペースがないのでJR柏駅から大津ケ丘団地行きなどのバスを利用し、刈込坂バス停下車。徒歩にて大津川にかかっている中の橋から手賀沼方向、または芝浦工大柏高校方面の遊歩道を散策。なお、トイレは近郊の増尾城址総合公園、コンビニエンス利用の上利用するしかありません。
2026.03.24
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昨日、水戸街道の宿場町でチョウゲンボウそしてタヒバリを観察してきました。鳥友から冬から春に林が隣接する田んぼでは、タヒバリ・ビンズイ共に好む環境であり、両方観察できるが識別のポイントを終えてほしいと質問をもらいました。写真と共に特徴を比較してみます。参考となったら幸いです。(1)眉斑についてタヒバリについて、五百沢(2000)は、夏羽では淡い眉斑、冬羽では目の後あたりから短い眉斑がある、永井(2014)は基本的に不明瞭だが短い眉斑が眼の後方にある個体が多いと報告しています。昨日観察した個体(写真1枚目)では比較的長めに見えました。ビンズイについて、五百沢(2000)は淡褐色で明瞭で上に黒い縁取りがある、永井(2014)は明瞭な眉斑と報告しています。写真2枚目は2014年1月に松戸市で観察・撮影した個体で、眉斑が明瞭で上に黒い縁取りが見えます。(2)頭上から背にかけての色タヒバリについて、五百沢(2000)は冬羽は頭上から耳羽、背にかけてオリーブ褐色、夏羽は頭上から背は灰褐色、永井(2014)は上面全体は暗色で縦斑は目立たないと報告しています。ビンズイについては、五百沢(2000)は頭上から背は緑褐色で褐色の不明瞭な縦斑がある、永井(2014)は成鳥は上面に緑色味があると報告しています。写真1枚目と2枚目を比べると色の違いがおわかりいただけると思います。(3)耳羽後方の小さな白斑と黒斑永井(2014)は、ビンズイは冬羽では頬に小さな白斑と黒斑がある。夏羽では耳羽後方に小さな白斑と黒斑があると報告しています。写真2枚目をご覧になると、おわかりいただけるものと思います。(4)下面について五百沢(2000)はタヒバリの冬羽は下面は白く褐色で細目の縦斑が密にある、夏羽は下面が淡赤褐色、永井(2014)は冬羽は五百沢と同様の特徴を図示し、夏羽は顔から下面がバフ色で下面の縦斑は冬羽より少ないと報告しています。写真5枚目と6枚目をご覧になるとおわかりいただると思います。なお、タヒバリり縦斑は丸味を帯びているのに対してビンズイは太くてつながっているように見えます。(5)後ろ姿写真3枚目がタヒバリ、写真4枚目がビンズイです。タヒバリの上面が黒褐色なのに対しビンズイは緑褐色なのがおわかりいただけると思います。あわせて、ビンズイには上面に縦斑があることがわかります。(引用)五百沢日丸.2000.日本の鳥550.山野の鳥.p137、p140.文一総合出版.永井真人.2014.比べて識別 野鳥図鑑670.p173、p175.文一総合出版.(写真)1枚目、3枚目、5枚目:2026年3月22日茨城県で観察・撮影2枚目、4枚目、6枚目:2014年1月3日千葉県で撮影
2026.03.23
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水戸街道の宿場町として賑わった街の橋梁で長年チョウゲンボウが営巣・子育てをしています。二週間ぶりに現地を訪ねました。(チョウゲンボウの求愛給餌)1番の雌雄は、真っ先に飛来して今シーズンの営巣場所を決定した模様です。巣の近くで雌雄の求愛給餌を観察できました。餌を受ける雌はキィーキィーという鳴き声を出し翼を下げ細かくふるわせながら口を開け、まるで雛が餌をねだるような姿勢をとっていました。(タヒバリの羽衣が別種と思えるような艶やかに)成鳥冬羽は頭から上面が灰褐色で体下面がバフ色、黒褐色の縦斑があります。それに対してこの時期から上面の灰色味が増し、下面が赤橙色を帯びてきます。別種のような雰囲気を楽しめます。(ハクセキレイも夏羽に換羽)広大なグランドの上を複数のハクセキレイが餌探しで移動していました。ハクセキレイ成鳥雄は頭上から背が黒く、胸の黒さと雨覆の白さが際立ちます。雌は背が灰色味が強く、胸の黒色はオスに比べると面積は狭いものの目立ちます。地面を移動した後、時折垂直に飛び上がって昆虫を捕食する姿はお見事です。(その他)グランドとその周辺地域では、ツグミが餌探しに余念のない姿やホオジロ、モズが枝に一旦止まり巣があると思われるポイントに出入りする姿を目撃しました。このほか、最寄り駅周辺では、ビル屋上でイソヒヨドリが囀っていました。雄の姿は捕捉できなかったものの、雌が姿を現したと思ったら巣のあるあたりに移動していきました。(写真)2026年3月22日撮影
2026.03.22
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エナガは、冬はシジュウカラ、ヤマガラ、メジロと混群で行動をしていましたが、今朝オフィス近くの公園で目撃したエナガは単独で近くに単独のシジュウカラの姿があるのみでした。冬の混群は早春に解消され、一夫一婦制に移行し繁殖活動に入ったものと思われます。(エナガの地鳴き、警戒の声、音階の声)春からの楽しみは、エナガのコミュニケーション・コールのいろいろを堪能できる点です。エナガマニアを自称している赤塚(2012)が、観察記録や知見を整理しエナガに関して報告しています。その中で「ジィール・ ジィールという特徴的な発声の他、地鳴き的なジッ・ジッやチョッ・チョッ,警戒発声のチリリリリリなどバリエーションが 多く,同じ発声でも、速さを変えたり,スタッカートさせて異なる場面で使う。また、造巣期に限って聞かれる音階のある長めのソングを持ち、これは主として巣内で鳴き,おそら くはオスの発声であるが,明確な判定はできていない」と記しています。このほか、蒲谷(1996)が研究者の報告を整理し紹介しています。中村(1959)が5系統に区分しており、「単音のチッ、ツッ、今までの行動をやめる意味の「ツリュリュ、これはジュルリとも聞こえ警戒の意味も持つ」、「移動を主張するピーピピ、結集を要求するチルルルル、争いを含めた自己主張のツピッである」と記してます。フィールドで聞こえるエナガのさまざまな声を聞き分けるには、集中して耳を傾ける必要があります。(エナガの造巣について)エナガは、てコケを絡めて編み上げた楕円形の袋状の巣を作ることが知られています。赤塚(2012)には「表面にはウメノキゴケなどの地衣類,あるいはチップ状の発泡スチロールやティッシュのような人工物を付ける。(中略)内側から細い枝や樹皮から裂いた繊維で補強される。内部には他の鳥類の羽毛を大量に運び込む」と記されています。今朝は移動しているのみでしたので、これからの観察で注目したいテーマです。(引用)蒲谷鶴彦.1996.日本野鳥大鑑.下巻.p90.小学館.赤塚隆幸.2012.Bird Research News Vol.9 No.7.p2-3.(写真)2026年3月11日茨城県、2025年12月6日茨城県、2024年2月20日千葉県で観察・撮影
2026.03.21
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鳥友から3月17日に環境省が公表した「第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)」が公表されリストの解説板である第5次レッドデータブックについて質問をもらいました。質問は、ハヤブサについてレッドデータブックに「2000年代に入り、これまで生息や繁殖が確認されていなかった地域で、個体の目撃や生息の事例が増えていることから、個体数は回復してきていると思われる」と記載があるが、手賀沼とその周辺地域での状況はどうかというものでした。(手賀沼とその周辺地域におけるハヤブサの観察記録)(1)昭和中期以降の観察記録我孫子市(1995)は、鳥類の生息状況について文献に報告されている記録をもらいました整理し報告しています。報告には、「1959年-1969年の間にトビ・クマタカ・チュウヒ・ハヤブサの4種が記録」、1970年から1980年代になると、ハヤブサを含むワシタカ類の記録があると記されています。(2)手賀沼とその周辺地域の観察記録1973年から2000年の間では観察記録は見当たらないが、2001年12月に手賀沼沿岸で観察されて以来断続的に観察されています。その後、繁殖期である2008年5月、2009年4月に姿が観察され、2020年8月には柏市内で飛翔する姿が目撃されています。さらに、2024年6月、2025年4月に柏市内で姿が観察されています。このうち、2025年4月では高層住宅の一角で繁殖の可能性が考えられる行動が見られています。(3)全国的なハヤブサの繁殖状況バードリサーチ(2025)は、全国145地点におけるハヤブサの繁殖状況について収集した情報を整理し報告しています。報告には「繁殖成績を営巣地タイプ別に比較すると、と自然崖では繁殖成功率が高く,人工崖や人工構造物では繁殖成功率が低い」、「繁殖に成功した巣の巣立ちビナ数について見ると,自然崖では巣立ちヒナ数が少なく、人工構造物では多いという傾向が見られました」と記されています。(4)レッドデータブックが指摘している生息状況の悪化報告には、「レジャーの影響による営巣放棄と思われる事例が確認されており、その他の地域でも同様の影響が指摘されている」と記載されています。(写真)2021年12月4日茨城県、2025年4月11日千葉県で観察撮影(引用)我孫子市.1995.我孫子市自然環境調査 鳥類調査報告書.p81-82.バードリサーチ.2005.ハヤブサの繁殖状況調2025年 年次報告.pp2.環境省(編).2026.第5次レッドデータブック:絶滅のおそれのある日本の野生生物 鳥類.環境省.東京.911pp.
2026.03.20
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オフィス近くの小さな谷津田を訪ねました。珍しい鳥の姿があるわけでもありませんが、訪ねる度に発見があります。(カルガモの水かきを使った漁)今朝は、谷津田の一角にある田んぼの中でカルガモ2羽が人間でいえば中腰で水の中で水かきで底にある植物の根を浮かせてそれを採食するという光景を目撃しました。雌の三列風切には淡い褐色斑が見られ、非生殖羽との違いを学びました。(ヒヨドリの花とのかかわりを目撃)ヒヨドリがハクモクレンの白い花をついばむところ、桜の花蜜を吸う姿を観察しました。花は子孫を残すためのいわば遺産で、栄養が豊富と聞いていますので、ついばむのも納得。帰宅後調べてみると、モクレンの花被片は9枚、外側の3枚は萼片状、内側の6枚が花弁状となっていると記されていました。特に花の中心の長い花托(かたく)に、多数の雄しべと雌しべがらせん状に配置されている点は原始的な被子植物の特徴なのだとか。桜の花蜜をすっていたヒヨドリの姿は実に変幻自在、逆さになったり上方向に姿勢を変化させたり桜に含まれているサクラニンによる覚醒効果なのかもしれません。(シメは成鳥が幼鳥をエスコートして移動)2羽の成鳥が越冬していましたが、今朝は成鳥1羽に第一回冬羽の姿を観察しました。頭が雄成鳥に比べると淡く、喉が黒くて印象としてはコイカル雌のような感じでした。北海道、本州以北で局所的に繁殖すると聞いており、成鳥と共に移動していくのかと興味は尽きません。なお、成鳥の嘴の一部が銀色のように見えました。夏羽の嘴全体が銀色となるので一度は見てみたいと思っています。(写真)2026年3月19日撮影
2026.03.19
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柏の葉キャンパス駅近郊の湿地帯を訪ねました。彼岸を迎える時期でが、複数のカモを見かけますし、湿地では長い嘴で草の根の周りや浅瀬で食物の生き物を探す地タシギ、飾り羽を丹念に手入れをしているコサギの姿を観察したり、楽しい時間でした。(オカヨシガモ雌の非繁殖羽)この時期に注目したいのがオカヨシガモ雌の羽衣です。春だから生殖羽になってしますよねと聞かれることがありますが、オカヨシガモ雌を見ていると非繁殖羽はよく見かけるのに、生殖羽を見かけることは少ない印象です。非繁殖羽では三列風切に薄橙色の斑はありません。生殖羽では薄橙色の斑があります。この特徴さえ確認できれば、寝込んでいる姿でも非繁殖羽と判断が可能です。(写真2枚目、3枚目の写真がオカヨシガモ非生殖羽です)(コサギの飾り羽の手入れ)繁殖期のコサギには、長い数本の冠羽、首から上胸部、上背面に飾り羽があります。コサギは本羽、大羽と呼ばれる正羽と名付けられている羽毛で体が覆われています。特に背面の飾り羽はその美しさに目を奪われます。不思議なのが、サギは羽毛の手入れはこまめなのに、ほとんど水浴びをしないような印象があります。夏の暑い日に水浴びをしているのを見かけることから体温を下げる目的なのではと思っています。(地面で囀るヒバリが見上げる先)草地でヒバリの囀りが聞こえ、空を見上げましたがヒバリの姿が見当たらずでした。ところが草地の地面で囀りを披露しているのを見つけました。先日埼玉県で空を上昇しながら上空で囀る個体と地面で囀る個体の両方を観察しました。当地でも同様でした。近くには、ハクセキレイのペアの姿があり、ヒバリに接近しましたが何事もおこらずでした。(湿地で採餌していたタシギ)6cmから8cm程度あると言われている長い嘴を湿地に突き刺して、ミミズを挟みとっている姿を観察しました。嘴の先端は箸のような形状ですが、どうやら上下に曲がるような見えました。写真記録には至らずでしたが、そんな瞬間をぜひ観察してみたいと思います。(カモの換羽)今日観察したカモのうち、頭部や胸が茶色になっていたのが、カルガモ、コガモでした。1月後半には胸が少し茶色の個体がいると印象だったものが、頭部と胸が茶色となるのがこの時期です。換羽のピーク前の状態と言われ、次のステージではボロポロの状態に変化していきます。換羽がピークとなると風切羽が全て脱落します。こんな視点でカモの羽衣に注目するのも一興です。(写真)2026年3月18日撮影
2026.03.18
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鳥友からキレンジャクの繁殖地、成鳥、第一回冬羽の羽衣について質問をもらいました。整理したものを提供します。(キレンジャクの繁殖地について)キレンジャクは、吉井(1988)が「北アメリカとスカンジナビア北部からシベリアを経てカムチャッカ半島までのタイガ地帯で繁殖」と述べているレンジャク科の鳥類です。ヒレンジャクはアルダン川、マヤ川上流域からアムール川・ウスリー川下流域までのシベリア南東部といったツンドラ地帯が繁殖地と言われているレンジャク科の鳥類です。タイガ地帯は亜寒帯に広がる針葉樹林帯で、針葉樹の種がキレンジャクの主な餌です。ツンドラ地帯は寒帯で永久凍土が広がるエリアで、夏は白夜で餌は豊富で冬は極寒のため暖地に渡りをせざるを得ないところです。(キレンジャクとヒレンジャクの識別)キレンジャクは過眼線が後頭に及ばないのに、ヒレンジャクの過眼線は冠羽に達します。尾羽先端は黄色で、ヒレンジャクの尾羽先端が赤い点と異なります。さらに、キレンジャクの次列風切の蝋状突起物は幼鳥や第一回冬羽では2つから4つしかないとされています。(キレンジャクの初列風切)(1)雄成鳥成鳥雄は成鳥雌に比べて初列風切の白線が太く、最外側先端が白いのが特徴です。写真1枚目は2009年3月8日山梨県で撮影した個体です。少し距離がありわかりずらさがあるものと思いますがご容赦ください。(2)雄第一回冬羽第一冬羽の初列風切外縁の白色部は、I字で黄色味があります。写真2枚目、3枚目は2020年2月23日さいたま市で観察・撮影した個体です。2枚目の個体の次列風切には複数の蝋状突起物が見えますが、3枚目の個体は突起物は1つのみでした。(3)雌成鳥撮影した画像があいにく手元にないことをご容赦ください。雌は雄に比べて初列風切の白線が細く、最外側先端は白くありません。(引用)吉井 正.1988.コンサイス鳥名事典.p180.p437-438.三省堂.
2026.03.17
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朝方小雨が降っていましたので、小止みを待ちオフィス近くの谷津田を訪ねました。道すがら畑地で複数のツグミやシロハラが餌を物色している姿を見ながら到着。到着すると、谷津田の一角にある柳に芽(*)についばむ複数のヒヨドリ、キジバトの姿にくわえてキョーと鳴きながらアカゲラも登場し花芽をついばみ、幹をつついて虫を捕食していました。(*)柳は、透き通った萌黄色の若葉を次々と出します。柔らかくて小鳥たちの大好物と言われており、レンジャク、キジバト、キツツキ類などいろいろな小鳥たちが飛来しています。(アカゲラが今春も登場)谷津田とその近郊では、2006年9月に初めて観察して以来、春と秋に出会う鳥です。49件の観察記録のうち、9月から11月が19件、2月から4月が17件、その他が13件の内訳です。これまでの観察では、ついばんでいるのは柳の芽、他樹木をつついてイモムシやカミキリの幼虫を採食しているのを観察しています。今朝、観察した個体は頭頂部は黒、後頭部に赤色部があり、肩羽に大きな白斑、白い腹部、風切が黒く白斑が入っている成鳥雄個体でした。(婿入りしたモズ雄の細やかさ)3月4日にモズ成鳥雄が谷津田に登場して以来、成鳥雌が畑地で餌を捕食する際にはその背後に雄が一段高い枝やフェンスにとまり地面で餌を探す雌をガードしています。今朝は近くの桜に降り立ったヒヨドリや複数のハシブトガラスが接近したときに追い払うような仕草を見せたりしていました。(コサギのダイナミックな採食)コサギが小さな池を移動しながら、水面を振動させて波紋をつくりに近づいてくる魚をくわえとる漁法を披露していました。捕獲して嘴の中に放り込んだ後に嘴を大きく開けていたのにはびっくり。飲み込む際に喉の膨らみを見ていると大物だった模様です。翼を広げ羽繕いをした後、また移動しながら新たな餌さがしに余念がありませんでした。このほか、ハシブトガラが屋敷林の林の枝を折っている姿を観察。巣作り用に運搬しているようでした。(その他)谷津田の一角にある池と水田では2羽のカルガモの姿、畑地では採餌するツグミ、シロハラ、地面に落ちいてる種子を探すシメの姿を見つけました。(写真)2026年3月16日撮影
2026.03.16
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昨日、吉川市で観察したヒバリ、空中で囀る個体と地上で囀っている姿を観察しました。複雑な声で鳴きながら上昇し、空高く上がったあと降りてくるまで囀るというイメージを持っている方がほとんどと思います。ところが、空中での囀りは営巣初期で、その他の時期は地上での囀りの方が多いと記されている研究報告があります。(ヒバリの囀りについて)羽田・小淵(1967)は、長野県小諸市でヒバリについて行った調査結果を報告しています。報告では「雄のサエズリは、空中サエズリ、地上サエズリの二種類があり、またサエズリは常に防衛行動と関連してなされている」と記されています。(サエズリの種類)空中サエズリについて「ナワバリ内の地上から飛び立ち、強くはばたきながらどんどん上空へへのぼり、一点で静止したり、静かに輪を描いたりしてさえずる。降りるときは,ほとんど直角くらいのことが多い」と述べ、地上サエズリについて「小高いところ(石、土もり、ネギボウズ)で静止し、さえずるもの、歩きながら採食もかねて、つぶやくようにさえずるものの二通りある」「サエズリは♂ だけが行ない、♀は単声だけを発する」と記しています。(空中サエズリと地上サエズリの割合)報告では、「地上、空中両サエズリの割合をみると、巣造り初期だけ空中サエズリが多くなっているが、それ以後の各期も全期を通じてもすべて地上サエズリが多い」と述べています。石田(2015)が「上空を飛翔しながら長い時間にぎやかにさえずる」「さえずり飛翔が本種らしい」と記しているのに代表される解説が常識と思ってきた方にはびっくりなことです。(ヒバリの減少の原因)ヒバリが減少していると言われて久しいのですが、大方は原因は定かでないと終えている報告が多い印象があります。せいぜい、農地などの平坦な環境に建築物が建つことによって生息適地の分断化が進んでいるのが一因と指摘しているのを見かける程度です。しかし、囀りは小高い箇所で地上囀りを行うので、石、土もりなどの存在が必須であり、平坦な土で舗装されてしまうことが減少の要因となっていることを忘れてはならないと思います。(引用)羽田健三・小淵順子.1967.ヒバリの生活史に関する研究 1.繁殖生活.山階鳥研報.第5巻.第1号.p72-84.佐々木茂樹.2008.ヒバリ Bird Research News Vol.5 No.3.p4-5.石田光史.2015.野鳥図鑑.p270.ナツメ社.(写真)1枚目・2枚目:2011年6月12日柏市手賀沼沿岸、3枚目・4枚目:2026年3月14日吉川市吉川美南で観察・撮影
2026.03.15
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3月に入りはじめて吉川美南駅西口中央公園前調整池、東口の第一調整池を探索しました。カモの姿、モズのなわばり争いや草地での複数の鳥を見かけたり、楽しい時間でした。(ハシビロガモの多様な羽衣)第一調整池でハシビロガモ雄幼羽から第一回生殖羽に移行中の個体、雌幼羽、雌生殖羽と思われる個体、雄生殖羽と4つのバリエーションの個体を観察できました。(1)雄幼羽から第一回生殖羽に移行中の個体(写真1枚目)平べったい幅広の黒い嘴、首が光沢はありませんが緑色と変化していますが、脇に幼羽が残っていたり、胸から腹にかけて細かい斑が並んでいます。(2)雌幼羽(写真2枚目)嘴が橙色で無斑、胸から腹にかけて細かい斑があること、風切羽に褐色味があり雌幼羽と思われます。(雄幼羽では風切に比べて黒味があります)(3)雌生殖羽(写真3枚目)嘴に小さな黒い斑が点在し、脇の羽に丸みがあることから雌生殖羽と思われます。(西口、東口で観察できたカモ類と水鳥たち)西口調整池ではコガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、東口調整池ではハシビロガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、バン、オオバンを観察しました。(草地が小鳥たちで大賑わい)・西口では草地で最低でも3羽のモズ雄がなわばり争いを展開し、なわばりを獲得した個体が草地を見渡せるポイントに止まり勝ち誇っているような感じでした。・東口の草地では、複数タヒバリとヒバリの姿があり、餌の昆虫類を採食していました。このうちヒバリは大方が上空へ舞い上がり囀っていましたが、1羽は地面に座って囀っていました。・セグロセキレイ、ハクセキレイの姿を見かけましたが、西口では水路ではセグロセキレイが採餌場所である水路を制しており、東口ではハクセキレイを採餌場所で多く見かけました。棲み分けがされているのがよくわかります。(カワウの目の下の紅色の斑紋)繁殖期の成鳥では皮膚の裸出部が黄色から黒ずんだ色に変化し、目の下に紅色の斑紋がでます。前回2月24日に観察した同一と思われる個体はまだ紅色(角度により橙色)でした。サギの婚姻色は短期間ですが、カワウの場合は長いのですね。(写真6枚目が本日、写真7枚目が前回2月24日撮影)(写真)2026年3月14日撮影(写真7枚目は2月24日撮影)
2026.03.14
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オフィス近くの谷津田を訪ねました。1月31日の観察を最後に姿が見られなくなったカワセミ雌が谷津田の池に戻ってきました。畑地で採餌しているモズ、ヒヨドリ、ツグミを見ていたら遠くからチィーとカワセミと思われる声か聞こえたので一角で待機。(カワセミ雌が40日ぶりに登場)青い塊がすーと目の前を横切ったと思ったら、池の小枝に降り立ちました。下嘴の赤い雌個体でした。枝に止まったと思うと水面に飛び込み餌を捕獲。以前のようにザリガニを捕獲したかどうかは確認できなかったものの、捕獲の迫力に圧倒されました。お腹のあたのが少し白っぽく見え、長時間抱卵している場合白く見えると聞いており、抱卵を雄に任せて雌が採餌をしに出掛けてきたのかは不明です。これからも姿を見せるのか楽しみが増えました。(モズのペアの動きも活発)今月はじめにモズ雌の縄張りにモズ成鳥雄が姿を見せるようになり、雄が林縁の枝に止まり雌の餌場を見守るような仕草を見せています。雌は落ち着いて地面に降りてみみず、昆虫類などを捕獲しています。雌は、体に近い側の初列雨覆先端の褐色斑の有無で前年生まれ(斑有り)とそれ以前に生まれた個体(斑なし)の識別が可能です。観察した個体では斑はなしで、前年生まれより以前の個体とわかります。(カルガモが池に浮いている葉をついばむ)2羽のカルガモがこの間谷津田の池に姿を見かけます。今朝もずっと眠りこんでいましたが、目が覚めると池の水面に浮かんでいる葉をついばんでいました。雑食で葉のほか果実もたべると聞いています。(写真)2026年3月13日撮影
2026.03.13
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キツツキ科の鳥類は、スズメ位の大きさからカラス大の大きさの鳥類で、千葉県ではアカゲラ、コゲラを観察しています。鳥友からアオゲラは分布を広げているが、見かけたことはないかと問い合わせをもらうことがあります。(アオゲラの分布拡大と空白地帯の千葉県)植田(2023)が報告しているように、アオゲラが記録されたメッシュ数は1970年代の463メッシュから,1990年代は528メッシュ,2010年代は674メッシュへと増加しています。ただし、「本州以南に広く分布し、分布も拡がっているアオゲラですが,現時点でも分布の空白域になっている地域があります。それが関東地方の平野部から房総半島にかけてです」と述べています。(アオゲラ空白地帯の要因)植田(2023)は、「関東の平野部は,農地や住宅地が中心で、そこに樹林が点在しています。こうした環境は樹林性のアオゲラにとっては生息地として適していなかった」と指摘しています。しかし、「平地部の公園に植栽された樹木や,雑木林が利用されなくなったことで、大径木の樹林となり、平野部の林も樹林性の鳥にとって十分な生息地となってきていて、樹林性の鳥が増えてきています」と報告しています。(千葉県北西部部におけるアオゲラの観察記録)千葉県北西部の柏市では、2014年以前は観察記録は見当たらないものの、2014年12月から2015年3月にかけてアオゲラが鳴きながら移動する姿を観察しています。その後、観察記録が中断し再び2024年4月6日に柏市内で木のてっぺんに止まっていた姿と鳴き声が観察されました。2014年の観察地は市街地に存在する谷津田、2024年の観察地は市郊外の谷津田の一角の林で観察されています。(ナラ菌によるナラ枯れとアオゲラ)植田(2023)は、「関東地方にカシノナガキクイムシが媒介するナラ菌によるナラ枯れが2010年代後半から拡大しています。佐渡ではナラ枯れが増えた時期に,それまでいなかったアカゲラが定着・増加し,現在は普通種となっています」と報告しています。仮にアオゲラがカシノナガキクイムシを採食しているとすれば、食物がふえたことで拡大しているとも考えることができます。千葉県柏市でもナラ枯れの被害は複数箇所で認められており、動向が注目されます。(写真)1枚目:2016年2月16日栃木県真岡市で観察・撮影2枚目:2024年4月6日柏市手賀沼沿岸で観察・撮影
2026.03.12
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3月の入って初めて守谷市にある守谷野鳥のみちを訪ねました。鳥のみち駐車場を出発し、湿地コースから水辺ルート経由で愛宕北口で折り返し湿地コース(上流域)から湿地コース(下流域)を経由し守谷沼に立ち寄り、再び湿地コース(下流域)というようなコースで探索しました。(ホオジロ科が勢ぞろいのフィールド)昼過ぎは気温が上昇し、人も鳥も活動には絶好の条件でした。スタート直後からベニマシコ、ホオジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ、オオジュリンが次々に登場し、目を楽しませてくれました。ピッポと響く声を出して葦に止まったベニマシコ雄、大雨覆、中雨覆の白斑が2本の翼帯となつているのをしっかり観察できました。このほか、フィールドの自慢は、ホオジロ科の鳥の多いことです。過眼線から頬と顎線かげ茶色のホオジロ雌、腰が赤褐色で地色が鱗模様のカシラダカ雌、冠羽と黄色の眉斑が目立つミヤマホオジロが地面で採餌している姿、頭部が褐色を帯びてやや緑灰色味のあるアオジ、体上面の灰色味のあるオオジュリンが葦原に降り立つ姿をしっかり観察しました。(その他)今冬、立ち寄るたびに姿や声を観察できたウソ、フィフィと鳴き声が聞こえたと思ったら木の枝の上に姿を見つけました。また、瞼が黄色のエナガ、桜に胸をはって止まっていたツグミ、守谷沼のほとりで羽を休めていたカワウの姿を観察しました。(写真)2026年3月11日撮影
2026.03.11
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3月2日に埼玉県の公園、5日・7日に都内水元公園でヒレンジャクを観察しました。鳥友から雄成鳥、雌成鳥、第一回冬羽の識別について質問をもらいました。整理したものを提供します。(1)雄成鳥について1枚目、2枚目の写真はヒレンジャク雄成鳥です。永井(2014)が述べているように、成鳥雄では初列風切各羽の先端が白く、白色部がU形で横斑状になっています。白色部に赤い蝋状の付属物があります。(1枚目:2026年3月2日埼玉県、2枚目:2020年2月19日埼玉県で観察・撮影)(2)雌成鳥について3枚目、4枚目の写真は、ヒレンジャク雌成鳥です。永井(2014)が述べているように、雌は初列風切先端は外弁のみ白色で白色部はI形で縦斑状になっています。(3枚目:2026年3月2日埼玉県、4枚目:2017年4月5日埼玉県で観察・撮影)(3)第一回冬羽5枚目の写真は、ヒレンジャク第一回冬羽です。次列風切先端が赤くなく、下尾筒が橙色、喉の黒い境界線が明瞭だったので雄第一回冬羽と思われました。(雌では喉の黒い境界は不明瞭)(5枚目:2014年3月19日埼玉県で観察・撮影)(第一回冬羽:生まれた年の秋の換羽による羽衣となっている個体です。幼羽(顕著に幼羽が残る)の次の羽衣が第一回冬羽です。また、第一回夏羽は生まれた翌年の春の換羽による羽衣です。)(引用)永井真人.2014.比べて識別 野鳥図鑑670.p125.文一総合出版.
2026.03.10
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3月に入りはじめて手賀沼を探索しました。東端の水田地帯をスタートし、西端の柏市大堀川河口までの計8キロを見て回りました。(コブハクチョウ上嘴基部の瘤のサイズの違い)東端の水面に64羽のコブハクチョウが水面で休んでいました。瘤が短くて薄い若鳥、成鳥で瘤の厚みがあり鼻孔が隠れている個体、鼻孔は見えてして瘤の発達している個体と実にさまざまでした。3月から6月の期間では繁殖に関連して瘤の長さは変動すると聞いているので、個体識別に使えるのかどうかは。嘴爪、眼、下顎部などの顔面にどんな違いがあるかなどを観察してみる必要があるものと思います。(利根川方面から手賀沼上空にコウノトリが出現)14時すぎ緯度35.852779、経度140.055429の上空をカラス2羽に追尾されてコウノトリが上空を飛翔する姿を目撃しました。我孫子市布佐方面より飛来し、上空を旋回し印西市方向に渡去しました。上空高くを飛翔していたので標識その識別はかないませんでした。(オオジュリン成鳥冬羽の上嘴の特徴)沼の遊歩道脇の葦原には複数のオオジュリンが葦の中に潜む虫を採食していました。上嘴が暗色で下嘴が鉛色、上嘴の丸みがあるのをあらためて観察できました。近似種シベリアジュリンの上嘴が直線的で黒いのとは違うのでしっかり観察できてよかった。(複数のミサゴの姿)手賀沼大橋から東側で1羽、西側で1羽のミサゴの姿を見つけました。ボラ、スズキ、マス、コイ、フナなどを捕食することが知られています。手賀沼ではボラ、コイ、フナなどを捕獲しているものと思われます。普段は水面の杭に止まり、接近するカラスなどはあまり気にかけないのですが、今日は視線の先をコブハクチヨウ7羽が接近してきた時にその様子を睨んでいました。(その他観察できた鳥類)ハシビロガモ、ヒドリガモ、カルガモ、マガモ、コガモ、ミコアイサ、キジバト、バン、オオバン、カイツブリ、カンムリカイツブリ、セグロカモメ、コウノトリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ミサゴ、ノスリ、トビ、チョウゲンボウ、カワセミ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、ホオアカ、アオジ、オオジュリン、(写真)2026年3月9日撮影
2026.03.09
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3月6日茨城県の宿場町でチョウゲンボウを観察した折、ガビチョウ8羽を観察しました。鳥友より日本で野生化した時期、その影響と対策について質問をもらいました。(観察したガチョウの特徴)観察した個体は、上面がオリーブがかった褐色、頭頂に褐色の斑があり、目の周りが白く勾玉のような模様が認められました。また、上嘴の黒い部分がありました。(野生化した時期)環境省(2005)は、ソウシチョウ、カビチョウについて資料を発信しています。資料によると、カビチョウ、カオグロガビチョウ、ソウシチョウの3種が九州、四国、本州の落葉樹林に定着していると報告しています。定着の多い九州でも1970年代以前の野生化の記録はないことから最近輸入された個体に由来しているものと考えられると述べています。(カビチョウについて)川上(2003)は、森林性移入種について知見を整理し報告しています。カビチョウについては、中国南部を中心に自然分布する種と述べ、中国、東南アジアで非常に人気のある飼い鳥と記しています。さらに、1980年代から九州北部、関東地方、福島県などで野生化し、分布は拡大中と述べています。(ガビチョウ侵入の影響)ガビチョウが侵入して影響のあるのは、資源利用が似ている鳥類が考えられます。茨城県の宿場町の場合、河川沿いの草地にガビチョウの姿があります。ガビチョウは地上を歩き回り昆虫類や果実などを採食するとされていますので、昆虫類、クモ、果実を採食するウグイス、ホオジロ、植物の種子や芽を食べるベニマシコなどが影響を受ける可能性が考えられます。ガビチョウの侵入で影響を受けたとも断言ができませんが、ベニマシコは3羽から10羽前後が河川脇の草地で姿を見かけていましたが、2024年3月を最後に姿を観察していませんし、3月6日にはホオジロの姿は1羽のみで例年複数の個体を見かけていたのに減少した印象があります。(ガビチョウの定着を防ぐには)山崎(2019)は、東京都と埼玉県にまたがる狭山丘陵で調査した結果を報告しています。報告では、ガビチョウは2006年から顕著に増加したが、ガビチョウの選好する下層植生の発達した環境が減少したため2018年に大きく減少したと述べています。下層植生の発達した環境については、下層植生を刈り払う等の整備を行うと短期間のうちにガビチョウの出現割合が低下していると指摘し、移入初期であれば適切な管理をすることで定着と繁殖を防ぐことができると結んでいます。ウォッチャーの皆さんがいつ、どこで、何羽を見たかの情報を管理者や行政に伝えることが適切な対策を講じる第一歩になることは間違いがありません。(引用)環境省.2005.ソウシチョウ、カビチョウの取り扱い.第2回特定外来生物等分類専門家グループ会合資料.pp2川上和人.2003.私たち、中国から来ました-森林性移入鳥類の現状-.自然科学のとびら.第9巻第2号.p12-13.山崎法子.2019.外来鳥類ガビチョウが在来鳥類に与える影響について.人間科学研究.第32巻.p36.(写真)2026年3月6日撮影
2026.03.08
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一昨日よりは北西の風は弱かったものの風が吹き抜け気温14度より寒く感じる日中、都内水元公園に出かけました。(アキニレの実を食べていたマヒワ)先日、出会えなかったマヒワを探すためにアキニレの実を訪ね歩きました。その甲斐あって合計7羽と対面が叶いました。幼鳥雌の下面の縦斑が明瞭なのを観察・撮影できて大満足。(ヒレンジャクもアキニレの実を食べ、ホバリング後水面に降下)一昨日とは違うポイントにヒレンジャクの姿はありました。マヒワとは違うアキニレの実をついばむ姿があり、頻繁についばみ、その後は上空に舞い上がりホバリングして水面に降下する独特の動きを観察できました。なお、風が抜きぬけた時に喉の部分の羽毛が髭のようになびいたのにはびっくり。ただ黒色でなかったのは発見でした。(ユリカモメの第一回冬羽が黒く変化)水面に浮かんでいたユリカモメ第一回冬羽が強い風にあおられて岸辺に降り立った時、成鳥の同様に黒く変化していました。3年で成鳥となると聞いていますが、羽衣が第一回冬羽で頭だけ黒くなるのかと興味を持ちました。(写真)2026年3月7日撮影
2026.03.07
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水戸街道の宿場町として賑わった街の橋梁で長年チョウゲンボウが営巣・子育てをしています。そろそろペアとなり巣に出入りしたり、餌探しをできる時期なので現地に出向きました。(チョウゲンボウとキジバト)到着すると菜の花が咲いているエリアにキジバトペアの姿、そして広大なグランドのポールにチョウゲンボウが止まり、地面を凝視している姿を見つけました。複数回道路上、クランド、草地に降り立ってはまた違うポールの上やグランドのネットの上に移動したりと行動が活発でした。(外来種ガビチョウに負けるな野生の鳥たち)川沿いの草原で最低でも8羽のガビチョウが枝に同時に止まったり、キーコピリッジョーとクロツグミ似のさえずりを繰り返していました。例年草むらに姿のあるベニマシコ、カシラダカ、アオジの姿がまったく見られませんでした。藪の中を走り回るように採餌すると言われていますので野生の小鳥たちに影響で出ているのではないかと思われます。こんな中でもかろうじてホオジロは草丈の高い小枝に止まりさえずりを披露し、アカハラも枝に降り立っていました。(写真)2026年3月6日撮影
2026.03.06
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北西3mをこえる風が強く、気温10℃より体感は寒く感じる朝となりました。都内水元公園に飛来しているヒレンジャクに出会いたいと思い、現地に出かけました。いつものようにJR金町駅からバスで公園東端の桜土手で下車し、公園西端までを探索。(ごんぱち池と小合溜のカモと水鳥)絶滅危惧種アサザが都内で自生するのがごんぱち池です。0.4haほどの池で羽をやすめているカモの様子をまず観察しました。ヨシガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、カルガモの姿がありました。このうち、ヨシガモ雄は羽ばたきを披露してくれた時に小、中雨覆が灰色をしっかり見ることができました。雄第一回では雨覆の色は褐色味があり違いがあります。続いて江戸時代に築かれた用水池「溜井」のひとつの小合溜の水面で羽を休めているホシハジロ、キンクロハジロ、カンムリカイツブリ、ユリカモメの姿を観察。カンムリカイツブリの1羽は夏羽で黒い冠羽(飾り羽)と後頭に橙色の飾り羽があり、威風堂々の風貌でした。(魚をついばむハシボソカラス)岸辺でハシボソガラスが魚をついばんでいる光景を見つけました。おいしい腸からついばんでいました。日頃は木の実などをついばむ姿を目にしているのですが、雑食性であることを再認識しました。(ヒーヒーとヒレンジャクの声)公園中央エリアを追加した後、ヒーヒーと鳴き声が聞こえたと思ったら、ヒレンジャクが枝に止まり、時折枝からピーピーと鳴いて上方向に飛翔し、ホバリング後に水面で水を飲む仕草を観察しました。ヒレンジャクは合計3羽で、同じ枝に降りたつヒヨドリを警戒して時折冠羽を立てて警戒していました。2日に観察した埼玉県荒川沿岸の公園ではリュウノヒゲの実を食べていましたが、今日は何を採餌しているのかは確認できませんでした。(写真)2026年3月5日撮影
2026.03.05
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オフィス近くの谷津田を訪ねました。先月半ばに開花した河津桜は満開となっていて市民の皆さんの目を楽しませています。モズの雄成鳥が雌成鳥のなわばりに飛来し、雄が雌を盛んに追尾する姿、採餌するヒヨドリ、シロハラの雌雄、シメが低木の枝に止まり地面で採餌するのを目撃しました。(モズの嫁入りとは真逆の光景)西田(2019)は、大阪府河内長野市・富田林市でモズの調査結果を整理し報告しています。報告では「交尾前の時期は、モズのメスはオスのなわばりを頻繁に出入りするなどペア関係があやふやな時期」「交尾後の時期になると、メスはオスの元から逃げ出すことはなくなり、ペア関係は強固になります」と記されています。しかし、私が観察している谷津田では、毎冬モズ雌がずっとなわばりを守っています。そこに雄が姿を見せてペアとなっています。春になると、モズのメスはオスのなわばりに「嫁入り」するとされていますが、婿入りになっているのです。(冬のモズ雌雄の分布が変化?)植田(2011)が、1977年から1978年にモズの雌雄比を調査した結果を報告しています。報告によると、北海道、宮城県などの寒さが厳しい場所では雄が優先しており、関東と中京、西日本では雌雄が変わらない地域と述べ、「メスは冬を過ごしやすい温暖な地域に移動するのに対し、オスは次の繁殖期に早くなわばりを構えることができるように,繁殖地あるいは繁殖地に近い場所に無理して残っているためこのようなことが生じるのだと考えられます」と結んでいます。(ヒヨドリの二刀流)池の縁に河津桜が咲いており、花蜜を吸うヒヨドリ、メジロの姿を観察しました。ヒヨドリが程なくして姿がなくなったと思ったら今度は畑地に植えてある大根の葉を盛んについばんていました。大根の葉は甘みがあり好物らしく見えました。秋から2月頃までは木の実を食べている姿をよく見かけますが、河津桜が開花する時期前後から小松菜、大根の葉をついばむのを見かける頻度が多い印象があります。(シロハラ雄冬羽と雌冬羽揃い踏み)梅を主体として植林されているエリアで頭が黒っぽく見えるシロハラと頭が褐色味があり喉が白い雌を見つけました。雄は飛翔した時に外側尾羽の先に白いのを観察しました。(引用)植田睦之.2011.モズ、ジョウビタキ、ルリビタキ雄雌むに注目.バードリサーチニュース.2011年9月号.p1.西田有佑.2019.泥棒からはやにえを守れ!―モズの雄ははやにえを雌に盗まれないように、はやにえを物かげに隠す?.バードリサーチ調査研究支援プロジェクト.支援先 調査研究プラン 成果報告.p31-36.(写真)2026年3月4日撮影
2026.03.04
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かつては、首都圏では姿を見かけることのなかったスグロカモメですが、1994年以降では谷津干潟、三番瀬に飛来しています。今春も頭が黒くなる頃に訪ねる予定です。ズグロカモメについて分布の変化、餌生物に関しての知見を整理してみました。また、主な羽衣について整理してみました。(スグロカモメの世界での個体数)ズグロカモメは、松井ほか(2011)が「世界的にも局所的な分布を示す種で、(中略)世界の総生息確認数は5000~8000羽程度で個体数は非常に少なく環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に選定されている」と報告しているカモメ科の鳥類です。(日本における分布の変化)全国鳥類分布調査報告の越冬期データでは1984年から1986年の間は大半が西日本の限られた報告のみでした。ところが2016年から2022年の間では西日本の報告が大半を占めているものの、報告数か増加しています。武下(1996)が国内越冬地の調査結果について「1994年から1995年の越冬地について干潟が12か所、河口が7か所」、「4か所は砂質の場所だったが、ほかはすべて砂泥質の場所だった」と述べています。越冬数の多かったのは長崎県諫早市小野島海岸283羽、福岡県北九州市曽根干潟213羽、佐賀県東与賀町大授搦198羽と記されています。(ズグロカモメの餌生物)小野原・高比良(2005)は、前記曽根干潟での餌生物についての調査結果を報告しています。報告では、集団で汀線そばの干出部をゆっくり汀線と平行に歩きながら表層の底生動物を嘴で探してついばむ「つつき捕り」を主に行っていたと述べ、カニ類が干潟上で活動していないときは、嘴による触感での探索が主体で底生生物を採餌していたと記しています。(ズグロカモメの羽衣)成鳥夏羽、成鳥冬羽について写真をアップしました。1枚目:2022年3月21日谷津干潟で撮影成鳥夏羽の頭は黒い頭巾状でユリカモメに比べると深い印象があります。足の色は赤黒く見えました。2枚目、3枚目:2023年3月11日三番瀬で撮影成鳥夏羽で頭が黒頭巾となる直前の羽衣です。頭上に白い部分が残っています。4枚目:2023年3月11日三番瀬で撮影成鳥夏羽への換羽中と思われる個体です。頭部が黒く変化しており、眼先、頬が黒くなっています。5枚目:2023年3月11日三番瀬で撮影成鳥冬羽個体です。頭部、眼先、頭頂、頬が僅かに黒いこと、初列風切先端に白斑があるので成鳥です。なお、第一回夏羽個体では初列風切先端に白斑はありません。(引用)武下雅文.1996.日本におけるズグロカモメの生息記録.Strix.第14巻.p182-185.小野原一・高比良光治.2005.曽根干潟におけるズグロカモメの餌生物把握調査.p6-11.多自然研究第117巻.自然環境定量評価研究会.松井 晋・小林さやか・高木昌興.2011.南大東島におけるズグロカモメの記録.日本鳥学会誌第60巻第2号.p262–265.
2026.03.03
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レンジャク類の様子を見に埼玉県荒川沿岸の公園に足を運びました。到着して探索していると、ハンノキにヒレンジャクが14羽が止まっているのを発見。枝に止まり、じっとしているかと思うと、リュウノヒゲの植えている地面に降りる姿を観察しました。リュウノヒゲは林床などに自生する常緑の多年草で、実は瑠璃色です。この実をヒレンジャクがついばんでいました。(顔に赤みがあり、次列風切先端の赤斑が特徴のヒレンジャク)ヒレンジャクは、尾の先端が赤く、先端が尖る長い冠羽、額から伸びる過眼線が冠羽に達すしています。顔に頬紅を塗ったような赤みがある素敵な配色が魅力です。(キレンジャクとの違い)キレンジャクは尾羽先端が黄色で過眼線は冠羽に達しないので、ヒレンジャクとの違いがあります。また、冠羽先端は黒く、今日のヒレンジャクはヒーヒーと鳴き声を出していましたが、キレンジャクはチーチーという鳴き声で違いがあります。このほか、ヒレンジャクでは尾羽に蝋状突起はありませんが、キレンジャクでは尾羽先端に赤い蝋状突起のある個体も存在します。また、ヒレンジャクの下尾筒先端は鮮やかな赤ですが、キレンジャクでは赤褐色の部分が大きく見える違いがあります。くわえて、ヒレンジャクの次列風切の外弁先端は赤いのですが蝋状突起はありません。対して、キレンジャクの次列風切には赤い蝋状突起があります(この他観察できた冬の小鳥)レンジャクを観察した公園に隣接するフィールドを探索しましたら、多数のツグミ、シメ、ハシボソガラスの姿を観察しました。お目当てのアリスイは見つけられず、次回のお楽しみとなりました。(撮影) 2026年3月2日埼玉県内で撮影平日にもかかわらず、多数の撮影者が存在していましたので、観察地は非公開とします。
2026.03.02
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柏市のオフィス近くで朝と晩にイソヒヨドリを見かけるようになり2シーズン目。今朝、雨戸を受けたら電柱のてっぺんでイソヒヨドリ2羽の姿を発見しました。うち1羽は「ホイピリーチョチョ」とオオルリの囀りの雰囲気のある鳴き声を披露。2006年以来、最寄り駅の商業施設の最上階で子育てを続けていますが、特徴がよく似ており、同一個体ではないかと思っています。不思議なのは、朝と夕方に ここのところ連日立ち寄り、のど自慢をして渡去するパターンが続いています。駅近くの商業施設で姿を目撃するのは、昼前後から午後にかけてです。想像の域をこえませんが、非繁殖期は住宅街に居を構えて商業施設の縄張りの防衛、夕方に戻り塒で休むパターンなのではと考えています。例年ですと、3月下旬に営巣場所で日々姿を見かけていますので、繁殖期の行動はどうなのかと関心を寄せているところです。(学名とわが町での実際)学名Monticola solitariusはMonticolaは山の住民、山に生息するとの意味で、solitariesは単独性の鳥を意味しています。学名は一旦つけられると変更できませんが、2000年以降内陸部に進出し繁殖していることを考えると、vivere in urbe(都市で暮らす)、solitaries(単独)の鳥ととらえる方がフィットするねと鳥友と話しています。(海岸のイソヒヨドリと都会のイソヒヨドリの食性)伊澤・松井(2011)が「海岸で生息するイソヒヨドリはフナムシやカニ類を採餌する」と報告しているの共に沖縄県の人工建造物で営巣・繁殖している個体では「巣内ヒナに親が運ぶ餌の種類は、鱗翅目幼虫、ゴキブリ類が多く、甲虫目、コオロギやバッタなどの直翅目、ミミズ類、ムカデ、ヤモリ、アオカナヘビ、カエル、クワやガジュマルの実」と報告しています。非繁殖期は何を餌としているのか、商業施設ではどんな餌をヒナに与えているのか等興味が尽きません。(引用)伊澤雅子・松井 晋.イソヒヨドリ Bird Research News Vol.8 No.8.p4-5.(写真)1枚目:2026年3月1日柏以内、2枚目:2025年5月2日柏市内、3枚目:2024年2月14日埼玉県で撮影
2026.03.01
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