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2024.02.21
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昨日、松戸市の江戸川河川敷でエナガが嘴に鳥の羽をくわえて移動していくのを観察しました。
エナガのイメージは落葉樹と広葉樹の林縁に生息しているイメージがありますが、河川敷のように木が点在している環境でも姿を見かけます。
赤塚(2012)が報告しているように、外部に動物性の糸材で主としてコケを絡めて編み上げた楕円形の袋を造り、表面には地衣類、人工物を付けることがあり、内部には他の鳥類の羽毛を
大量に運び込むことが知られています。また、赤塚(2012)の調査結果では利用される羽毛の多くは,おそらく猛禽類の食痕から調達され,調査地のキジ類、ハト類、カラス類、サギ類はオオタカの捕食痕である可能性が高いと記されています。
江戸川の河川敷には、オオタカが生息しハト類、カラス類を捕食することがありますのでその食痕を見かけることがあります。
昨日、エナガが嘴にくわえていた羽も食痕を利用しているものと思われます。
さて、赤塚(2001)が興味深い報告をしていますので、紹介します。
岐阜県と愛知県にまたがる木曽川中流域の河川敷には、スギなどの針葉樹や照葉樹の枝の分岐点など通常エナガが好んで使う営巣環境が多くありながら、高い割合で笹薮に営巣していたことを報告しています。また、笹薮への営巣は、飛翻力のほとんどない巣立ちビナが,間隔の狭い笹竹を利用しながら密生する葉によって上から探りにくい中を移動していくのに都合良いと考えられると結んでいます。
(引用)
赤塚隆幸.2001.河川敷で笹薮を利用して繁殖するエナガ群.
Strix第9巻.p21-30.日本野鳥の会.
赤塚隆幸.2012.エナガ.Bird Research News Vol.9 No.7.p2-3.バードリサーチ.
(写真)









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最終更新日  2024.02.21 11:53:26
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