お茶かけごはん と ねこまんま

お茶かけごはん と ねこまんま

2008.07.11
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4月から、ある所で女性の就業に関するアドバイザーを務めている。


先日はDVについて、詳しく聴講した。
そこで思ったのは
舅の姑への仕打ちは、まさしくDV以外の何者でもなかったということ。

どんな理不尽な文句にも、要求にも
全て「私が悪い」「私が我慢すれば」
と思い続け、子どもたちにも言い続けた50年余りは
姑にとって、どんな価値があったのだろう。




週末ごとに姑を見舞って家にもどり
舅に、その様子を話す。
舅は、元気な頃とは変わり果てた姑を直視することができず
昨年11月、入所1週間後に面会に行ったきり
一度も会いに行ったことはない。

「話しはできるとな」
「いいや、話はできんけど、じっと顔をみたり、視線を辿ったりして
時間をかけて言いたいことを推理するんよ。」
「・・・」

舅に話すたびに、同じ会話が繰り返される。

二週間前。

「え?」

舅が言ったことが聞き取れず、聞き返すと
「嫁をもらいそこなった。」

私のことかと思い
「あら、ごめんね。何が悪かったかいな」と返事すると

もうちょっと違うのばもらわんばやった。」

姑のことだ。
「なんてこと言うんかね! 罰当たりな。口が腐るよ!
 今までおばあちゃんから、どれだけのことをしてもらったとね!」

私の大声に、舅は苦笑いして部屋に引っ込んだ。

姑は、別れて暮らしてもなお舅のDVの被害者なのだ。
夫や義妹には、とてもこんなことは言えない。
これは、長男の嫁の胸に収めるしかなさそうだ。

舅に、同情の余地があるだろうか。





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Last updated  2008.07.12 03:43:45
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