山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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2021.02.19
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カテゴリ: 街歩き

 仙台の脱原発デモはコロナの再流行で2ヶ月間の休止だったが、ようやくの再開である。ステイホームだの外出自粛だのと言っても、老齢の身にはさほど影響があるわけでもないのだが、2ヶ月間、それなりにいろいろあって、さほど退屈もしないで暮らしていた。
 40歳のときに癌で胃を切除した私は、7年ほど前から定期的にかかりつけの医院で内視鏡検診を受けている。ずっと何ごともなかったのでさぼって一年間検診をすっぽかして、この11月に2年ぶりに調べてもらった。34年前の手術痕の脇に早期胃癌があるという結果で、紹介状をもらって大きな病院にかかることになった。
 正月明け早々に入院したその翌日、内視鏡による胃癌の切除を受けた。「難しかったけれども、何とかきれいに取れました」と言われて、きっちり一週間(6泊7日)で退院した。34年前に比べて、あっという間に普通の生活に戻れることに本当に驚いてしまった。34年前の胃癌は、「よく見つけられた」と評されたほど小さな早期胃癌だったが、胃の5分の3が切除され、ほぼ1カ月の入院だったし、その後の食生活はたいへんだったのだ。
 今回の手術前の何度かの検査で、、もう一つ小さな胃癌が見つかった。これも「内視鏡で取れるでしょう」ということで、3月に入ったら前検査、入院、手術という段取りになっている。
 年老いてできることがどんどん減っているのに、癌の生産能力は高まっているらしい。しんそこ落胆するような能力の向上ということもあるのだ。
 私が自分でやれることはほとんど何もないのだけれども、気分的にはけっこういそがしい、というか、とてもせわしい感じ、やることがたくさんあるような気分の日が続いている。







元鍛冶丁公園から一番町へ。(2021/2/19 18:15~18:34)


 しばらくぶりの元鍛冶丁公園には時間通りについた。25人ほどが集まっている。集会が始まる前に昨年の中ごろから見かけるようになった参加者から話しかけられた。私のフェイスブックがこの脱原発デモに参加するきっかけになったという話である。「40年ぶりぐらいのデモですよ」と笑っておられた。最近、仙台に引っ越してこられたということだった。フェイスブックのことなど話し始めたら集会が始まった。

 フリースピーチでは東電福島第1原発の事故炉の上部が極めて強い放射性物質に汚染されていること、それを調べる際に原子炉内に空気が混入したこと、それを東電はきちんと公表しないことなどが話された。事故炉では水素爆発を防ぐため窒素ガスを充満させているのだが、そこに誤って空気を混入させたというのである。
 つまり、再度の水素爆発で放射能がばらまかれる危険があったのである。東電は、原発の事故を防ぐ管理能力に欠けていたし、くわえて事故炉を管理する能力もないということらしい。
 ここでもまた、原発廃炉しか残された道はないという結論しか得られないのである。















一番町。(2021/2/19 18:36~18:45)


 2か月の間に一番町のイルミネーションはすっかり取り払われており、コロナ禍での人出の少なさも手伝って、なにかわびしい感もするのだった。
 2か月間の原発関連のニュース、論説などの一覧を開いてみる。じつのところ、癌が見つかってからあまり丁寧に読む気にならなかったのだが、一応、それらを収集する作業はそれなりに続けていた。
 目立つタイトルをいくつか挙げて置いて、これからゆっくり読むことにしよう。このような作業を脱原発デモの再開に同期させられたら、私の中のデモ再開気分が少しは盛り上がるかもしれない。


(1) 日本原電に原子力規制委が異例の立ち入り調査 敦賀2号機の安全審査で資料書き換え(毎日新聞)。
(2)核燃料サイクル政策、行き詰まり露呈 電事連、苦肉のプルサーマル新計画 (毎日新聞)。
(3) 核のごみ最終処分地 5県、受け入れ反対 宮城と秋田は明示せず 東北・新潟アンケート(河北新報)。
(4) 東電が多核種除去設備を8年近く“試験”運転 「仮設」という指摘も(木野龍逸) 。
(5) 福島原発の処理水、海洋へ放出「反対」55% 世論調査(朝日新聞)。


 このように並べてみると、原発ゼロしか進むべき道がないことがよくわかる。私の選択や嗜好の問題もあるが、これら以外でも原発が必要というようなニュースはほとんどないのである(権力に忖度するようなマスコミのことはよく知らない)。









青葉通り。(2021/2/19 18:47~18:52)


 この2ヶ月、少しならず不思議な気分を味わった。早期胃癌が見つかったとはいえ、まったく自覚症状はなかったのである。最近になく体調良好な状態で検診を受け、入院、手術が終わっても、まったく病人らしい体調にはならないのである。
 とはいえ、まがりなりにも癌なのである。ましてや検査中にもう一つ見つかってまもなく除去手術を受けなければならない。けっこう深刻な事態ではないか、転移はないのか、癌体質なのではないのか、などと心理的にはたいへん立派な病人になっても仕方がないのだが、体は元気(としか思えない)なのである。
 体が元気な病人というのは、概念の矛盾だろう。いや、心が元気で体が不調と同じように、心が不調で体が元気なのも病気なのだろう。とすれば、私が正しい病人であるためには、心(精神)が不調でなければならないのか。癌宣告から一週間ほどはけっこう凹んだけれども、いつまでたっても自覚症状がないうえ、内視鏡手術であっさり除去できたことなどで、心もすっかり元に戻ってしまった。
 私は、病人としても正しく生きられないらしい。病気のときだけ正しく生きてもしょうがないのだが………。






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Last updated  2021.02.25 04:44:17
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