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ポリフェノールの含有量にこだわった、というのがウリのワイン、その名も「フェノリア」。一般的な赤ワインのポリフェノール値が約180mg/100mlのところ、このフェノリアは最大497mg/100mlという数字を出したらしい。多分一番良い記録を出したワインがこの数字であって、平均を出すともう少し下がるだろうw。 ラングドック IGPペイドック フェノリア2014 Phenolia GCF(レ・グラン・シェ・ド・フランス)社 Les Grands Chais de France ヴァンサン・ユゼ(ワインメーカー) マルベック70% マルスラン30%(カベルネソーヴィニヨンとグルナッシュの交配品種) アルコール分13% 輸入:株式会社リンクイン 購入価格:1192円色は濃い紫。香りはブラックベリー、インク、プルーン、ビスケット、檜?味は渋味と甘味を伴う苦味。余韻に薄い甘味と薄い苦味。まあまあ。香りはおよそ品種に忠実、渋味は思った程強くもなく、酸も薄い。余韻は軽いなりに薄い甘味がノリ易く、結構飲み易い。渋味は有るが酸味は控えめで、余韻まで届く甘味感で飲み易さを主張。香りが渋味の印象を強めるものがメインで、味の軽さをかろうじてサポート。1000円ボルドー、又は(酸の薄い)1000円トスカーナに近い雰囲気。ドッシリした重厚な味わいを求める人には、大分 肩透かしな内容かな。味云々よりはポリフェノールの含有量にこだわったワインだろうからw、変に飲みにくかったりするよりは、これでいいのだろう。 抜栓20分程で、甘味が薄くなってきた。 渋い水の1.5歩位手前の味になり、美味さが落ちる。 1000円ボルドー並には味は保ってるので、飲み易さ自体は残す。 抜栓50分程で香り出力も後退。 渋味の感覚もさらに軽い印象になり、渋い水化により近づく。 左岸系の1000円ボルドー、酸味の無い1000円キヤンティといよいよ変わらない。総合的には、普通の赤ワイン。渋味を軸にした濃いワインと思いきや、結構軽めの味。渋味が前面に出てはいるんだが、それがメインにならない。味や香りからは上手く特長を掴めない感じ。飲んでて嫌な気はしないし不味くもない。だが飲み易さ以外の長所が見えない。飲み応えが無い。飲んでて飽き易い。渋味が弱いから、アブラ要らない。ローストポークや薄焼きピッツァ辺りが適任。セブンイレブンとかで売ってるブリトーによく合いそう。とりあえず値段相応。実力的には約1000円レベル。「ポリフェノール含有量が多い」という部分に+200円弱分の価値を感じられるかどうか?の勝負。「渋味は欲しいが "しつこさ" まで行くと鬱陶しいので、メインにはならないで欲しい」「とにかくポリフェノール!ポリフェノールで健康!(願望)」みたいな人にはw、これはこれで悪くないのかな!?★楽天検索 フェノリア★楽天扱い4件 1388円~1550円 平均1480円前後この価格ならオススメはしない。マルベック主体のワインでポリフェノール云々を摂取したいなら、アルゼンチンのマルベックワインでも同じじゃない!?それで、アルゼンチンのマルベックなら1000円位で手に入る。
2018/12/26
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もらいもの久々に手に取ったボトルだったので、これはこれで結構うれしかったw ボルドー バロン・ド・レスタック・ルージュ2016 Baron de Lestac Rouge カステル社 Castel メルロー、カベルネソーヴィニヨン 割合不明 オーク樽熟成 アルコール度13% 輸入:サントリーワインインターナショナル株式会社 参考価格:1080円前後色はやや澄んだ紫。香りはブラックベリー、杉、インク、鉛筆、バター?カシス?味は渋味と苦味を伴う非常に薄い酸味。余韻に薄い渋味と苦味。まぁ、普通。よくある1000円ボルドー。渋味を軸に苦味が絡み、余韻まで通り抜ける、全体が軽めの味。香りは果実よりも木の香りが強め。ベリー香に木の香り。渋味基調の(比較的)軽めの酒質。樽感で厚みの雰囲気を補強し、軽さをウリにしがちな1000円ボルドーにボリュームを纏わせる。なんか・・酸が無いのよね。酸味が無いせいで、どうしても味の起伏が平坦気味。ベリー香も強いものではないので、果実味のイメージが出にくい。スペインの安ワイン(900円以下の)に近い。 開栓45分位で余韻に甘味の感覚が出てきた。(室温22℃、湿度42%) 苦味感の錯覚な気もするが、苦味が和らいだ感じになって飲み易さが増した。 香りや渋味の出力は変化無し。1000円のボルドーと言われて納得。ボルドーワインの1000円の基準。サンプル。良くも悪くも、予想も期待も裏切らない。美味くはないが、不味くもない。ヴィンテージの特徴なのか、どうしても酸味の出力に難が有るが、カベルネやメルローらしい渋味の存在感は手堅く発揮してる。しっかり焼いたハンバーグや、レバーのポワレとか、苦味の絡む味の肉料理に向いてる。もしくはトマト系のパスタ等、甘味と酸味を補填出来る料理でもよい。値段相応。この価格のボルドーとして非常に手堅い、たまに飲むのならこれはこれで、と思えるボルドー赤。ただし、そう思えるのは自分がボルドーファンで、さらにこの手のワインを飲み慣れてるからで、普通の人はただ渋くて苦いだけと思うかもしれない。安ワインの部類にしては、"万人向けの味わい" とは思えなかった。開栓24時間経過で次の日。香りはブラックベリー、インク、鉛筆、シンナー?味は渋味と薄く酸味を伴う苦味。余韻に薄い渋味と苦味を伴う薄い甘味。お、渋味の勢いが軽やかに、苦味も抑えられ、酸味の様な感覚が出てきた。果実の雰囲気が出てきた事で、バランスが綺麗になり、飲み易さは大きく向上。香り出力は順当に落ちてるが、特別良い香りと言うものでもないので、大して気にならない。むしろメインのブラックベリー香とインク香がしっかり残ってるだけ上等な方。だが、これこそ一般的な1000円ボルドーの味わいに過ぎないとは思う。確実に美味く、飲み易くなったと言える2日目のこの味は、ありふれた普通のカベルネ系ワインの味になってしまった。初日の味はちょっとやり過ぎか!?とは思ったものの、あくまでボルドー赤の特徴を強調した結果であっただけ。1000円の赤ワインがありふれた味で何も文句は無いのだがw、個性が大分薄れてた。初日の味も、あれはあれで完成形だったのだろう。でも2日に分けて楽しめると考えれば、・・・とりあえずアリか。初日はボルドー好きでないと良い評価は出せないかもねw。値段相応。金額を考えると、こっちの味の方がしっくり来ると思う。「渋味基調」の「フランス赤ワイン」としては2日目こそ万人向けの味。★楽天検索 バロン レスタック★楽天扱い約15件 1028円~2138円(2004年ボトル) 平均1300円前後実力的にはほぼ1000円。取って1280円。多分、これと似た様な味の赤ワインは、スペインなら900円以下で、チリなら700円台でも見つかると思う。「ボルドー(フランス)の赤」という点に意味が有るのならそれなりにオススメだが、特に理由が無いのならこのワインである必要は無いと思う。
2018/12/25
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・・・!? ヴィンテージ表記が見当たらないな。多分、どんなに古くても2014年以降のボトルだとは思うが・・・。 ブルゴーニュ シャブリ地区 フォション(フォッション、フォーション)・シャブリ Fauchon Chablis フォション社 Fauchon シャルドネ100% アルコール分12% 購入価格:2138円色は黄色がかった薄い金色。香りはレモン、グレープフルーツ、塩水、生ピーナッツ、シロップ、石灰、レモンオイル?味は苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と酸味を伴う薄い甘味。お手本の様な辛口白。柑橘香にナッツ香とシロップ、香りは辛口の雰囲気一辺倒という事もない。苦味基調で後から薄く酸が追ってきて、余韻まで真っ直ぐ。きちんと苦味(ミネラル)の張りを感じられる、シャブリらしいシャブリ。味を乱す苦味ではなく、メインを張れる綺麗な苦味と補強する酸味。飲み易い。苦味基調ではあるが、万人向けの雰囲気を持つ。 60分以上の時間経過(温度上昇)でも変化は限定的。(室温22℃、湿度43%) 冷温キープの方が苦味の張りが映えるのは間違い無いが、 ちょっと位温度が上がっても、苦味や酸がダレる事は少ない。白ワインの "苦味感" を楽しめる人向き。酸や甘味等の果実感を求める人にはイマイチ不向き。そもそもそういう人には辛口白ワイン自体が不向きだがw。味はそれなりに(経験によるとはいえ)良い出来なんだが、やっぱり香りがどうしても見劣りする。総合的には、良くも悪くも普通のシャブリ。「シャブリ」の看板背負える程度には、ちゃんと押さえるべき味わいは押さえられてる辛口シャルドネ。悪く言うと、味の動きに乏しく飽き易い、辛口と分かっていても少々物足りなさを感じさせる。出来の良いシャブリは香りに蜜感やカラメル感が有って、味全体を底上げするのだが、このワインにはそれが無い。「温度上昇に強い辛口白」という点は確かな見所だが、味は思ったよりも普通だった。一般的な辛口シャルドネに合わせるつもりでOK。「シャブリ」の名にこだわる必要は無い。牡蠣に合わせるのなら、生牡蠣よりもフライかオリーブオイルのソテーの方が良いと思う。とりあえず、塩と油の味の組み合わせには問題無い。値段相応。相応だけど、約2100円が事実上の上限だな。安くて1680円、高くて2200円って感じのレベル。フォションのブランド代が200円~400円載ってると思う。ウィリアム・フェーブルやルイ・ラトゥールのシャブリがほぼ同価格だし、自分だったら選べるならもう数百円足してもフェーブルかルイ・ラトゥールのシャブリを選ぶ。流石に↑この2社と比べるのはイジメとしてもw、コスパを考えると、1500円前後以下のもう少し安いシャブリでも必要充分な感じは有る。最初から最後まで妥協せず「シャブリワイン」を楽しむにはこのワインは明確に貫目不足。
2018/12/22
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27BYとあるから、酒自体は平成27年(2015年7月以降)製ということだな。で、製造(瓶詰め)が2018年。熟成酒っぽい雰囲気を持ってるのかな!? 三重県 伊賀市 妙の華・純米酒 TaeNoHana JunmaiShu 合名会社 森善酒造場 GoumeiGaisha Moriki ShuzouJou 国産米、国産米麹 (精米歩合70%) 2018年5月製造(27BYと記載) 7号酵母使用 日本酒度 +7 酸度 1.7 アミノ酸度 1.3 アルコール度 15.6 購入価格:2268円(1800ml)蒸し米、綿飴、水飴?ちょい熟の日本酒らしい香り。穏やかな味わい。独特の厚みを持ち、飲み応えは上々。酸味は出そうで意外と出ない。口当たりにほんのり甘味を出し、その後に旨味と苦味の押しがドンと来る。余韻に再び甘味が戻り、さらに再び苦味が帰ってきて締め。冷やおろしの酒に近い流れと動き。何となく、酒器によっても味の流れが微妙に変わりそうな気がする。鼻から抜ける香りがちょっと粗いかも。まぁ普通の純米酒だし、香り云々言うのはほぼ難癖。元々凄い香りってでもないし、ここは単なる趣味と好みの問題w。 ★燗酒にしてみた★(湯呑みで電子レンジ加熱。体感で48℃位) 甘味のふくらみは増したが、その分押しが浅くなった気がする。 熱で散ってるのか、旨味の感じ方も弱くなってる。 温度が下がってくると徐々に、冷やの時の味構成を取り戻してくる感じ。 やっても人肌~温め(35℃~45℃未満)位が適切なところだろう。良い意味で普通。普通さがウリ。奇を衒わず。甘味と旨味のシンプルな二面押し。普段の食中酒向け。まあまあ美味い。(凄く美味いとは言わないが、この酒はそれでいい、それがいい。)冷やの状態で十分な美味さ。燗酒を強くススメられたものの、燗にする場合はあまり温度は高めない方が良いと思う。料理は大体何でもあり。でも魚なら刺身とかよりは、焼き魚(西京漬けや味醂干し)や煮魚に向いてる。一番は煮物や鍋物かな。旨味に合わせた料理やツマミが最適。値段相応。4合瓶1000円の純米酒が有ったとして、そこにタンク熟成(?)3年分相当が上乗せ。その辺の珍しさも込みなら、1升瓶2200円強はまずまず良心的。半熟成酒的な厚み(飲み応え)を持っているのがポイント。吟醸酒の様な、クリアーな味の日本酒が好みの人には、あまりオススメではないかもね。この厚みを演出する苦味の出方に違和感を覚える人もいそう。その意味では「日本酒が好きな人向けの日本酒」とも言える。(日本酒が好きな人が好む要素と日本酒が苦手な人が嫌う要素を両方持ってる)
2018/12/19
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岡山県 真庭市 御前酒・ザ・サイレンス・クライ・ベイビー2017 Gozenshu The Silence Cry Baby 株式会社 辻本店 (備中杜氏)辻 麻衣子 KabushikiGaisha Thuji Honten 岡山県産雄町100%(精米歩合65%) 9号酵母使用(?) 2018年4月製造 アルコール度 16 購入価格:1512円(720ml)香りは梨、未熟なメロン、水飴?まずまず正統派の吟醸香。甘味と苦味の絡んだ酸味がしっかりと伸び、余韻に苦味と旨味を残してフェイドアウト。純米無濾過生原酒の中取り(酒を絞る時に自然に流れてくる最初の薄濁りの酒(あらばしり)の次に出てくる中間の澄んだ酒)とのことで、バランスは確かに良い。特に酸味の存在感が明快。中取り酒は甘味がケバケバしく感じられて自分には苦手な事が多いのだが、この酒はそういう事が無い。甘味が出てきたところで酸味が上手く被さってきて、余韻の苦味が走り過ぎを抑える、上手く出来てる。多分、山田錦を使ってたら、自分が苦手な甘味が無駄に強い味になってたのかな!?雄町米の無駄なwパワフルさが丁度良い勢いでコントロールされてる。無濾過生原酒にしては、重厚さや鮮烈な印象が弱い気もする。だが、これは飲み易さとバランスとの引き換え部分だな。重厚さを出したかったらアルコール度を高めればよかったのだろうけど、そうなるとただ強いだけの酒になってたかもしれないので、これでいいのだろう。 開栓30分程度(ほぼ温度上昇)で酸と苦味の出方が鈍る。香りも落ちてるかな。 冷温でシャープな出方を維持した方が飲み易さ維持に繋がる。 やや温くなった状態だと、味の鈍さが全体のバランスを乱すと言うより濁す感じになる。 そもそも生酒だから、なるべく冷温キープが無難。単純に、美味い。技術を感じるw。甘味の出方と伸びに偏らず、酸と旨味の存在感を真っ直ぐに出し、全体のバランスでキャラを演出。本来はシンプルな味の酒に複雑さを持たせた、みたいな雰囲気。飲んでて結構面白い。やっぱり美味い日本酒って、甘味の先に何が有るか、だよな。米の甘味が見えるだけではダメで、そこから酸や旨味の出方と伸びで厚みと格が出る。とりあえず脂のノッた魚の刺身は問題無い。薬味が有れば・・文句無し。酒単体で割とバランスが完成してるので、下手にツマミで味を補填しようとする必要は無い。淡白な食材に濃い味付けのもの、か旨味と塩味の強いものが適任かな。酢の物や甘味を感じるものは合わないと思う。ただし、南蛮漬けとか、酸味と甘みが組み合わさってるものなら合うはず。値段相応。「純米」「無濾過」「生原酒」の四合瓶1500円なら妥当。その上「雄町」米使用の「中取り酒」という部分に興味が有れば十分上出来。1300円の枠は超えてる。★楽天検索 御前酒 cry baby★楽天扱い2件 IMANAKA SAKE SHOPで1512円 IMANAKAと酒の勝鬨で1升瓶3024円おk、納得。「純米」「無濾過」「生原酒」「雄町米」「中取り」、属性は色々。高価くない。
2018/12/17
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もらいもの。状態は一切不詳だから料理用にでも、ということでいただいた。聞き覚えのあるシャトー名だったが、同名ワインの2005年ヴィンテージを2009年5月に飲んでた。同じシャトーと作り手なのかはよくわからない。(多分同じだと思う) ボルドー シャトー・バビー2003 Chateau Baby アドリアン・ベルタイヤン Adrien Bertaillan メルロー40% カベルネソーヴィニヨン30% カベルネフラン30%(?) アルコール分12.5% 輸入:日本酒類販売株式会社 参考価格:1150円前後(?)色は澄んだどどめ色。香りはアンズ、ブラックベリー、カカオ、餡、カラメル、軽く焦げた杉?黒胡椒?味は薄い苦味と薄い酸味。余韻も薄い苦味と薄い酸味。特に期待してもなかったが、思いの外生きてるなぁww。香りはよくあるボルドーの流れ。ベリー香に、やや焦げた感じの粉っぽい木の香り。味は大分スカスカ。渋味や甘味は無く、酸味もほぼ抜け切り、薄い苦味が支配的。およそ15年も経った安ボルドーだが、2003年というビッグ・ヴィンテージだからか生き残りに成功(!?)。コルクも綺麗だったし、懸念された熱劣化等の状態異常の印象も無い。香りはよくあるボルドー赤の内容。味も苦味が立つでもなく、ベリー香に誘導されたような穏やかな酸がゆっくり追ってくる。90分以上の時間経過でも変化は軽微。(室温25℃、湿度57%)経年相応故に、力はもう無い。悪く言えば、ちょい苦の酒入り赤い水。良く言っても、よくある熟成安ボルドー。だが安いなりにも形が整ってて、(飲み手の経験に大きく左右される話ではあるが)「これはこういうもの」と思える味わい。2005年ボトルを飲んだ時に、 >渋味の抜け方次第では化けそうな部分もありそうだがと書いてたが、特に化けてはいなかったw。だがこの経年耐久力は素晴らしいと思う。飲み頃はリリース後3年程度、おそらくそこから5年は味が落ち込んで渋味と苦味の調整が行われ、8年目から熟成感らしいものが出てくるワインなんだと思う。料理は肉が良いが、渋味は皆無なのでアブラは要らない。ローストポークに赤ワインソース、又は塩胡椒だけでもOK。チーズ類(口の中に残り易いもの)だとクドい。ワイン側を過度に潰してしまう。なんなら食パンにオリーブオイルと醤油でもいい。ワインに合わせてとことんシンプルに。値段相応。実力的には約1000円のボルドーワイン。これは経年熟成後でも、さほど変わらない。ただし、ビッグヴィンテージ補正は有ったと思うが 経年耐久力はかなり強い模様。多少雑に扱っても(?)品質に大きな影響は無さそう。本来は早飲み推奨だが、そこをハズしたならば8年以上経過を待てれば、それなりにだが別の魅力を発揮するようになる。【フランス プチシャトー】バビー 赤ワイン価格:1857円(税込、送料別) (2018/12/14時点)楽天で購入楽天では寺津屋のみ1800円以上出す価値が有るかは分からない。自分が飲んだのは10年近く前の2005年ヴィンテージの話だし、今回のボトルも2003年ヴィンテージのボトル。わざわざ今買う意味と価値が有るのかは・・・どうなんだろ!?(自分なら買わないと思うw)
2018/12/13
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スペイン ヴィノ・デ・ラ・ティエラ・バジェス・デ・サダシア Vino de la Tierra Valles de Sadacia アトランティス2007 Atlantis ボデガス・カスティーリョ・デ・マエティエラ Bodegas Castillo de Maetierra モスカテール・デ・グラメ・メヌード95% ビウラ2.5% マルヴァジア2.5% アルコール分12.5% 輸入:ドウシシャ株式会社 購入価格:2030円色は黄色がかったやや濃い金色。香りはレモン、洋梨、クリーム、火薬、鉄、ライチ、アンズ、ローレル? 30分程の時間経過でレモン、洋梨、ネクター、鉄粉、バターピーナッツ?タルタルソース?味は苦味と甘味。余韻に苦味と薄く酸味を伴う甘味。柑橘に南国系果実と金属的な雰囲気、基本は甘味、基礎に苦味、酸味が要所で香りと絡めて少し顔を出す。甘味がハッキリと出てきて、控えめな酸味は香りでほんのりサポート。余韻の苦味が思ったよりも伸び易いが、この苦味が甘味がダレてくるのを防ぎ、ボリューム感も生む。モスカテール・デ・グラメ・メヌードという葡萄はよく分からんが、要はモスカテルの亜種なんだろう。甘味の軸に苦味で支え、レモン、洋梨やライチの香りで果実味を底上げ。飲み易い傾向の味のはずだが、しつこい印象も感じた。香りもそうだけど、甘味の出方が粘っこいと言うか、あまりスッキリしない。やや甘口の味だが、万人向け、女性向け、と言うのも違う気がする。ただ、これはワインのタイプと自分の不慣れに因る部分が大きいと思う。 抜栓30分程(温度上昇)で香りの金属ニュアンスと甘味の厚みが強まった。 ピクルスの混じったマヨネーズ(油?)の様な感じの香り。 全体のバランスを乱す程ではないが、毛色が変わってくる。 これはこれで、と思える程度の変化。 苦味控えめ、甘味強めのローヌの白みたいな雰囲気。(室温23℃、湿度52%) 冷温キープが無難。ただ、温度変化による遊びの余地は意外と(?)広いかもしれない。味だけならニューワールド(南半球産)のゲヴェルツトラミネールに近いかも。(素直にマスカットでもいいが)甘味メインで飲み易さはそれなり、苦味も突出せず、酸は穏やか。熟成感みたいなものは有りそうで そんなに無かったが、味のバランスはそこそこで飲み応えも有る。スッキリした味わいではないので、軽い味わいを求める人には向かないと思う。一応重厚感は持ってるが、そもそもそれを美味さに活かす様な動きは弱く、また必要も無い。甘味と塩味の料理に相性良し。白ワインだが、下手な魚料理よりも肉料理に合う。イタリア系でカルパッチョやタリアータ、か辛味の有るソーセージとかにも適任。酸を補填しつつ、甘味に合わせられるものが適任だが、甘味に合わせるだけでもOK。ギリギリで値段相応。ギリ相応だが、1580円~1780円前後位と言われても納得。2000円の壁を変えるかどうか。甘味と香りの出方の好みによって、この辺の感覚は変動する部分と思う。2011年に閉店したスペインの超有名レストラン、エル・ブリ(エル・ブジ)のチーフ・ソムリエのセレクトワイン、という点が最大のウリだっんだろうけど、チーフソムリエのダビッド・セイハス氏の監修料!?。それで約1700円に+300円~+500円ってところかな・・・。エル・ブリといえば前衛的な料理を出すのでも有名だったので、オーソドックスな料理に合わせるには色々調整やテクが必要だったのかもしれない。これ、ワイン単独だとシンプルさと複雑さ(重み?)が噛み合わなくて、コスパ悪く感じる。1回飲んだら2回飲もうとは思わない。自分ならコノスル・レセルヴァのゲヴェルツやヴィオニエ飲んでも、おそらく満足度は同等。甘味を活かした白ワインということなら、安いレンジでいくらでも有る。
2018/12/09
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ジャパニーズ・スピリッツとあるが、中身は麦焼酎。熟成由来(?)の色調が一定より濃いと、ウィスキーとの誤認を防ぐためにこの表記になるらしい。「ホワイトオークを用い・・・」と書かれているが、オーク樽熟成とは書かれていない。原材料の欄にもホワイトオークと書かれてるので、オークチップを漬け込んで風味と香りを付ける製法もしてるのかな!? 鹿児島県 いちき串木野市 薩州魂 Sasshu Spirit 濱田酒造株式会社 Hamada Shuzou KabushikiGaisha 麦、麦麹、ホワイトオーク ホワイトオーク樽熟成(?) アルコール分40% 購入価格:1890円(700ml)香りはホワイトチョコレート、シンナー、バニラ、梨、レモンの皮?出力はそれなりだが、樽感はまあまあ良し。 【ストレート】口当たりは澄んだ雰囲気だが、口内に入ってからはピリピリとアルコールのアタックが出てくる。コクの浅さと粗さは、「やはりこれは焼酎なんだ」と納得。でも甘味の出方は悪くなく、この粗さも これはこれで飲み応えの内と思える。 【ロック】何か、香りも味も乱れるな・・。苦味が強く、余韻も浅く。【ストレート】と比べると、この酒の良さが大分削がれてる感じがする。 【水割り】 ・酒1:水0.1香りが出にくくなった。だがこれは1~2分の経過で馴染んでくるとやや復活。味の粗さも悪い方に行って、甘味が苦味に変わってしまった。これも水が馴染んでくると復活してくるが、あえてやる意味は無いと思う。 ・酒1:水1ミントっぽい香りが出てきた。多分バニラ香が細くなって錯覚してるんだろう。【水割り(酒1:水0.1)】と比べると、甘味が素直に感じられる。意外と(?)バランスは良いかもね。飲み易さと香りの出方が丁度良い。 ・酒1:水3~4香りは順当に弱体化。飲み易さは有るが、割と普通の(樽熟の)麦焼酎水割り。これも、面白さは無いな。 ☆ソーダ割り(酒1:炭酸水1~2)☆ 香りが結構ボヤけるかな。 でも味は甘味が軽やかな感じになって、飲み易さは良好。 苦味も出ないことはないが、そこは炭酸の勢いで散らせる。オススメは【ストレート】か【水割り(酒1:水1)】。この2つがオススメと言うより、それ以外をあまりオススメ出来ない。【ソーダ割り】は、香りよりも味重視で楽しむのなら結構良いと思う。ウィスキーとは別物とは思うが、焼酎としては面白い。香りと甘味の流れも、あくまで麦焼酎の枠内でウィスキーと闘えるモノを作ろうとしてる!?でもこの系統で言うと、やはり麹屋伝兵衛が頭1つか2つ抜けているんだよなぁ。麹屋伝兵衛は常圧蒸留と減圧蒸留のブレンドという技術の妙が有る。これはこれで悪い味ではないし長所も有るが、飲み手を掴むには もう一手必要だな。今回はやってないが、公式で推奨された飲み方の一つに「冷凍庫で冷やす」というのがあるが、香りの出方が穏やかになりつつ、甘味のシャープさと拡がりが強調されそうな飲み方と思う。ちょっとやってみようかな。一応、値段相応。1800円台以下という事なら、まあまあ上出来と思う。トゥワイスアップ(酒1:水1)で飲む事が前提なら、コスパ的にもそう悪いものでもない。通常の樽熟麦焼酎の1.5倍程度の価格評価かな!?(スピリッツ扱いによる税金分だなw)冷凍庫に保管して次の日(開栓20時間経過) 【ストレート】香りはシンナー、檜、バニラ、シナモン?口内で温められる事で一気に香りが開くのか、鼻から抜ける香りが強く感じられる。初日は焼酎らしさが有ったが、冷凍庫に置くとウィスキーっぽさが見えてくる。 【ロック】氷が溶けにくいのか、【ストレート】と大差無し。これは少し時間を置かないと違いが出にくいと思う。でもそれやると初日とあまり変わらなくなりそうで、わざわざやる意味も無いかも。 【水割り(酒1:1)】味も香りも薄まったな。木の香りが強調されて甘い要素が霞んでしまった。これならストレートでチビチビと舐める様に含みながらチェイサーで流し込んだ方が美味い。冷凍庫に保管して飲むならなるべく【ストレート】一択。ソーダ割りなら初日と大きな違いは無く楽しめるだろう。【ストレート】で飲むならパーシャルショットもまずまず良い感じ。2日目も値段相応。変わり種の麦焼酎としては、それなりに納得いくモノを持ってる。樽熟の麦焼酎が好きで、ウィスキーも好きな人なら、1回は飲んでみて良いと思う。麦焼酎とウィスキーの中間(麦焼酎寄りの)。★楽天検索 薩州魂★楽天扱い約13件 1980円~2706円 平均2100円前後アルコール度40%の樽熟焼酎が約2000円。まあまあこんなもん。樽の風味が効いた蒸留酒が好きな人ならそれなりにオススメ。特に水割り派の飲み手ならコスパも悪く感じないはず。
2018/12/07
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茨城県 常総市 一人娘・ひやおろし・純米酒 HitoriMusume Hiyaoroshi Junmaishu 株式会社 山中酒造店 KabushikiGaisha Yamanaka ShuzouTen 茨城県産米、米麹 (精米歩合70%) 日本酒度 +5 酸度 1.5 アミノ酸度 1.0 アルコール度 15 購入価格:933円(720ml)香りは水飴、カボス、シナモン?意外と甘い香りを感じる。酸の粘りと穏やかな苦味。甘味は大分控えめで、旨味の流れも大人しい感じ。この落ち着いた味はなかなか良い。甘味の出方が少々頼りないが、冷温キープで少量をサッと飲んでしまえば大した問題にならない。口当たりで一瞬だけ甘味を出せれば、それで十分。後は酸と旨味で余韻を引っ張る仕事。吟醸酒的な、派手な香りとクリアーな甘味が好みの人には物足りなさも出ると思う。そういう半熟成感を持たせた「ひやおろし」としては、良くも悪くも手堅い雰囲気の酒。特徴に乏しいところが目立つが、この辺は好みと選び方の問題かな!?派手さや勢いは無いが、素朴で奇を衒わない真っ直ぐな酒。良く言って「普通」、悪く言うと「退屈」。こういうもの と分かってればどうにでも納得いくが、初めて飲むと人を選ぶ酒と感じるかも。自分の場合、去年特別純米を飲んでて、何か普通・・という感想(情報)が有ったから、「一人娘は大体こんな感じ」という心構えが有ったが、知らずに飲んだら(知ってても?)やっぱり「普通」以上の感想は持ち辛い。でも食事に合わせるには、ほぼ文句無しだね。刺身、煮魚、焼き魚、酢締め、塩辛、漬け物、焼肉や野菜炒め等、何でもイケる。流石にカレーやシチューになると潰されると思うがw、特徴の薄さ故の 普段飲み適性 は想像以上に高い。値段相応。四合瓶1000円弱の純米酒、良くも悪くも(どちらかと言うと良い意味で)普通。「ひやおろし」要素を付加価値とすれば悪くない。飲んでて納得。
2018/12/05
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沖縄県 宮古島市 菊之露・ブラウン KikuNoTsuyu Brown 菊之露酒造株式会社 KikuNoTsuyu Shuzou KabushikiGaisha タイ産米、若麹(黒麹) 泡盛101酵母使用 常圧蒸留 ステンレスタンク貯蔵 2015年12月8日瓶詰め アルコール分 30% 購入価格:1026円(720ml)香りは未熟なバナナ、アーモンドオイル、甘くないリンゴ、ピーナッツ、ウエハース、生水?瓜?香り出力はそこそこ。油や香ばしいナッツの様な雰囲気の香りが強い。 【ストレート】なかなか甘味の主張がハッキリしてる。後に続く苦味の出方が強まりそうになるが、ここは甘味の勢いで上手く押さえ込む。古酒ではないが、古酒(3~5年熟成位)と言われたら信じそうになる位には、香りと味が綺麗。 【ロック】香りの印象が【ストレート】の時のを粘っこくした雰囲気に。冷えた事で甘味の出方がシャープになり、苦味感も軽くなる。味がさらにクリアーな印象になり、飲み易さ急上昇。これはいいな。 【水割り】 ・酒1:水0.1油系の香りが強まったかな?【ストレート】時の口当たりをもう少しソフトにした感じ。苦味の感覚が少々平坦になったかも。 ・酒1:水1油と一緒にナッツ系の香りも強まった。甘味に軽やかさが伴い、飲み易さは【ストレート】時よりも上昇。余韻の苦味も軽くなり、飲み易さが増した分 飲み応えは落ちた気がする。 ・酒1:水3~4ここまで来ても、結構香りが生き残ってるな。流石に味は、ちょっとクセの有る米焼酎水割り並だが、これはこれで万人向け。鼻から抜ける香りと共に余韻の存在感が明確に。オススメは【ストレート】か【ロック】。【水割り(酒1:水0.1~1)】も悪くないが、下手に飲み易さ重視で水で割り過ぎると、今度は魅力も薄まってしまいそうになる。【水割り】は好みと趣味だな。変化を楽しむつもりで。で、それなりに楽しめるはずw。なかなか美味い泡盛。菊之露は沖縄の居酒屋では定番のブランドらしいが、定番になるだけの実力を感じた。ただスッキリしてるだけの米焼酎と比べて、旨味の感覚や厚みも有り、「泡盛」の存在感を感じさせる。味だけでなく、香りの存在感もしっかりしてるから素晴らしい。今回、豚バラ肉と玉ねぎとシメジを塩胡椒で適当に炒めたものをツマミにしたが、豚肉との相性は申し分無し。豚の脂やシメジの香りにも酒が負けてない。(元々ケンカする様な内容でもないけど)沖縄料理とは かなりの相性の良さを見せると思う。値段以上。これで四合瓶約1000円なら上出来。1200円狙える。「久米島の久米仙」や「残波」「くら」といった関東の定番泡盛よりも確実に上を行ってる。★楽天検索 菊の露 ブラウン★楽天扱い約5件 1020円~1540円 平均1100円前後1100円以下ならまず損は無い。流石に1300円超えると、ちょっと話が違ってくるかな・・w。同価格(←1300円台)以上の下位ランクと比べるなら、闘えるモノは持ってるが埋もれる雰囲気も有る。確実にコレ!っていう決め手になるのは価格によるコスパになる。とりあえず泡盛に限らずに、焼酎としては間違いなく四合瓶1000円の枠は上回ってる。
2018/12/01
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