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休養していた馬がどこまで順調に仕上げても後一歩と言うところでつまずいてしまうことがある。シンボリクリスエスの時もそうだったように、なかなか6ヶ月という休養期間が馬に与える影響は大きいと実感する。データ上もそういった傾向を示している。有馬記念後の一流馬のローテーションというものを考えざるをえなかった。今日のゼンノロブロイは馬体的には9割といったところと判断できた。それでもタップダンスシチーよりも先着したが、当初はゼンノロブロイがGI3連勝できた理由を考えた時にひいき目もあったにせよ昨年秋の私の絶頂ぶりは異常とも取れた。当時はタップダンスシチーが不在であった、あるいは体調自体が有馬記念で8割、直前で漸く9割カと思わせるものであった事を覚えている。当時の評価はそれでよいのだろうが、その後6ヶ月経た今、その力関係が変化している可能性を再度考える事は今回のケースだと重要であるにもかかわらず、判断しずらいものになっていたと思える。たかが前回だが、競争馬の6ヶ月という時間は非常に大きな変化をもたらすことのできる期間である。春先は条件レベルであった馬が急にGIで接戦を演じるまでに到達してしまうのだ。例えば身近ではトウショウナイトの例がそれに当る。(天皇賞)ゼンノロブロイは今回4コーナーで外に持ち出すまでにスムーズさを欠いていて、直線でもそのようなそぶりが見られた。しかもタップダンスシチーが早めに動いたということも影響している。2頭の馬が意識しあい、ゴール前での逆転を生んでいる。少々古いが、イーグルカフェが勝った時のJCダートのイメージに似ている。更に、ハーツクライは大阪杯では休み明けでサンライズペガサスより1K重い斤量で02差。天皇賞は前から言っているようにこの馬には向かない競馬。2400までが守備範囲と考えられるハーツクライにとって今回はその範囲に収まっている。スイープトウショウも前回は人気がなさ過ぎた。しかも池添ジョッキーがそれでも前回は早めに動いていたという事を言っていて、ハーツクライ+スイープトウショウは前に有利な流れ、そうでない流れで展開的にセットで考えることができるという判断ができる。シルクフェイマスは前回の内容から先着が難しい。というより、金鯱賞で負けた馬はどう考えても分が悪いと考えれます。リンカーンは武ジョッキーから乗り変わった時以来少し評価を下げて考えていますがハーツクライの成長力に今回は負けたというところでしょうか。ハーツクライはあのアイリッシュダンスの子供なのですから後々成長してくるということは十分に予測ができたといっていいと思います。デビュー2戦目のきさらぎ賞で3着だった馬ですが当時の勝ち馬マイネルブルックとの差は今では大分変化したように思います。競馬には魔物が住んでいると言いますが、私はそれは馬柱の成績欄という魔物だと思う。馬柱の成績欄は非常に有用ですが、一つ間違えると「前回勝っているから良いだろう」などというような誤解の元となり、波乱を演出します。前回という評価と、休み明けであるという評価だけでなく、前回からどれくらい時間がたっているかということも考える必要があるし、競馬会の動向と、変化にも気を使わなくてはならない。特にこの春の古馬戦線ではそういったことが目立ちます。それはフェブラリーSのアドマイヤドンから始まっているではありませんか。この春に新興勢力が押し寄せてきているのですが、過去の実績からどうしても印を回せない心理的状況に追い込まれますが、今後もこれに打ち勝っていきたいと思います。これに打ち勝つということが倍率にかかわらず何より高額な配当を得るチャンスをつかむことであると考えています。総合的に考えると、今回は全て上手く言った馬と全てうまくいかなかった馬に分かれた印象です。2強といわれていましたが今回にいたっては6ヶ月の休養期間がもたらす影響と、その後の変化によって、有馬記念でのタップダンスシチーとの着差に変化があるか分かりずらいところでしたので、展開面と距離、コース適正、パドックでの上位馬の仕上がりが9分であることを判断し、ハーツクライとスイープトウショウはセットとして組み込みました。まだ牧場に残っている馬も沢山いますが、それより私の馬が函館デビュー予定なので、北との往復が忙しい状況です。毎日飼葉を食べながらがんばっていこうと考えています。
2005年06月26日
どの世界にも世代交代の波はやってくる。競争の激しい世界ならなおさらである。競走馬のスピードと年齢に対する関係は通常年齢を重ねるごとに失われていくのが通常で、逆に距離に対しての耐性が強化されていくと考えていくとよい。では本日の安田記念を勝利したアサクサデンエンはどういった状況下に置かれていたのだろうか。アサクサデンエンの3走前を見てみよう。アルビレオ(本日10着)に負けている。16着フジサイレンスにも先着を許している。4走前では13着ハットトリックに先着を許しているのだ。このような状況では通常この馬の評価は著しく低いものになってしまう。しかし、馬には馬の事情があり場合によっては方向性が明らかに変化したことを読み取らなくてはならない。マイラーズC3着はローエングリンが緩やかに逃げたレース。332で追い込んでも届かないのはやむをえないだろう。この時点でアルビレオに先着しているのであり、ハットトリック、テレグノシスに先着しているのである。この時点では各有力馬が目標を安田記念に置いているものと判断してもいい。だから3着まで押し上げることができた。ここまではこういった考えもできるのだが、前回の京王杯SCは明らかに完勝である。少なくともフジサイレンスなどよりはずっと上だったし、アドマイヤマックスは特に不利があったわけではなく敗退。アサクサデンエンとの位置関係がそれほど変化するとは思えない状況となってしまったのだ。この時点で3走前のアルビレオ、フジサイレンスとの関係は見直さなくてはならないと気づかなくてはならない。こういった時は通常より新しい方を信頼するのが通常である。従って、アルビレオ、フジサイレンスに先着するのは辻褄が合うし、某調教師からの「アサクサデンエンが怖いと思っている」発言からも裏が取れている。ハットトリックとの比較では前回負かして多少詰めたとしてもそれほど位置関係に変化がないと思われるアドマイヤマックスに武ジョッキーが乗ったのである。ハットトリックはこの時点でアドマイヤマックスに先着することが難しくなったと考えても良い。加えて唯一前回不利があったテレグノシスにも2度の先着。ローエングリンは直前でいつも乗っている横山から乗り代わり。こういった状況はどう考えてもアサクサデンエンには有利な状況で、ここ数ヶ月で明らかに力関係に変化があったと認めざるを得ない状況なのである。加えて、多少緩い良馬場というのは前回の京王杯と同じ状況で、しかも東京コースがベストの馬。更に、午前中からのレースではそこまで有利とは思えなかったが、今週は仮柵を外したAコース。比較的内側のこの馬には有利で、マイナスにはならない材料だ。私は今回の異変を察知し、3番手評価に評価していたが、パドックの内容も加味して最終的にアサクサデンエンの評価を上げた。お馴染みダンスインザムードのパドックの評価はお世辞にも良いとは思えず、さすがにデビューから見続けているとこの馬が走る状態の時が分かるし、桜花賞当時より気性面での成長をあまり感じることができない。もう少し何とかして欲しいものだ。従ってこの馬の評価を大きく下げたのである。更にスイープトウショウはデュランダルが出走しないこともあり池添が騎乗しているという状況が非常に好感が持てるし、東京の長い直線はこの馬にとってプラス。前回は安田記念目標のためのステップであるとはっきりしているし、スローで他馬と異なる56Kを背負っているのだから評価ガタ落ちの理由にはならないはずだ。この馬の異常な末脚はデビュー時から評価し続けてきているし、2000M位でも勝っているくらいの方が東京1600のG1には有利だ。サイレントウィットネスはこれだけ体が減っていてしかもスプリントがベストと思われる状況で、ここまでやれるとは恐れ入る。さすがに17連勝はまともではない。パドックでは競馬暦ウン10年のベテランが初めて見るという体型で脾腹とお尻の肉が物凄かった。お尻の肉がすごいというのはまだしも、脾腹にあそこまでくっきりと筋肉の塊がある状態というのを見るのは初めてだったため、本当にいいものを見させてもらいました。やはり17連勝は本物だと思わざるを得ず、-20Kはともかくとして評価を上げざるを得ませんでした。ブリッシュラックはサイレントウィットネスを負かした馬であるが、馬場がちょっと硬かったとの事。17連勝の怪物にはそう簡単には先着できないはずだ。カンパニーはマイラーズCでアサクサデンエンに01差であり、アサクサデンエンの上昇度と東京コースなどその他モロモロの理由を加えて考えればこの位走れてもおかしいとは思わない。テレグノシスはこのクラスにしてはそこまで前が早くならなかったというのもあるが、私は切れ味に変化が生じてきているのではないかとそろそろ感じてきている。外枠のまま内に入れなかった分もありこの着順。
2005年06月05日
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