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直前まで労使交渉が続けられたものの、結局29日の午後6時半より、24時間のストに突入してしまいました。しかもこのストライキ、24時間と言っておきながら、30日の深夜いっぱいまで続くとのことで「それなら30時間ストライキと言わんかい!」と言いたくなります。今日のロンドンは、バスが「スクランブル体勢」の大増発を行ったとのことで、たしかに僕が利用したバスも1分おきに途切れなく来ていたほど。それでも混雑で乗り切れないバスが多く、僕の場合、普段は地下鉄と徒歩で40分の道のりを、バス3本乗り継いで1時間半以上かかってしまいました。今回のストライキ、イブニング・スタンダード紙は一面に大きく「これは悪夢だ」の大見出し。また、ダーリング運輸大臣が「まったく意味の無いものですな」と発言したり、先日再選されたばかりのリヴィングストン市長も「私が地下鉄職員なら、今日も死ぬ気で働きますよ」なんて言ったり、イギリス人はストに理解があるのかと思いきや、意外と風当たりは強いようです。それでも、イギリスに住む限り、今後もストライキにはたびたび遭遇することになると思います。なにせこの国は「労働者が誰よりも偉い」国ですからね・・・。
2004年06月30日
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さて、今度はお隣の温泉スパ「カラカラテルメ」へ。こちらは水着を着て入り、室内および屋外の温水プールのようなスパと、10種類以上のサウナで構成されています。入場料は2時間12ユーロ(約1600円)より。ですが、サマースペシャルとかで、夏期間は1時間おまけでサービスされるそうです。やっぱりドイツでも冬の方が温泉のハイシーズンなんでしょうか。入場カードをもらって、2階に上がると入場ゲートがあります。ゲートにカードを通すと、期限時刻が表示されるので、その時間を過ぎないように注意しましょう。その先には更衣室。ここはフリードリッヒ浴場と同じ形式で、各個室に扉が2つずつ付いていて、一つは入場ゲート側、もう一つがプールやサウナの向きに向いています。ですので、入った扉と反対の扉を開けて出ないと、永遠にスパにはたどり着けません。僕など、最初この仕組みが理解できなくて、水着姿で入り口付近を15分ほどもうろうろとさまよってしまいました(恥ずかしすぎ)。スパは大きなドームに囲まれ、明るい日差しがふんだんに入るように設計された大きな室内スパと、屋外のスパがあります。屋外のスパには流れるプールなどもあるのですが、なぜか流れと逆周りに鯉のように一生懸命いつまでも泳ぎつづけているひげのおじさんが印象的でした。あと、ここのスパはジャグジーがとても気持ち良いです。ここのジャグジーは強烈で、人の頭ほどもあるような巨大な泡が突然ぶくぶくと吹き出してくるので、うっかり不意打ちを食らわないように気をつけましょう。プールは少しずつ区切られて、それぞれ微妙に温度が違います。ですが、1番高い温度でも40度ほど。それでも壁には「医師の指導により、10分以上続けて湯に入るのは控えてください」なんて注意書きがしてあります。ドイツ人、弱いですね。これなら「ネコ肌」のぼくでも勝てそうです!あと、もう一つ気が付いたのは、カップル率が異常に高く、しかもあちこちでいちゃついています。キスしてたり、抱き合ってたり、抱っこしたり(水の中ではお姫様だっこも楽々!)、おんぶしてたり・・・。なんでこういうのは、医師の指導を受けないのでしょうかね!?そんな雰囲気の中、ひとり窓の外の雲の行方をぼんやりと眺める僕の姿と言ったら・・・。さて、気を取り直して今度はサウナへ。サウナは65度から95度まで、それにミストサウナやアロマサウナもあって非常に充実しています。なぜか2階部分だけは裸で入る決まりのようです。一通り試してみたのですが、ミストサウナや65度のアロマサウナは結構楽しめましたが、「ネコ肌」の本領発揮で、温度の高いサウナはドアを開けたところで引き返してしまいました。情けない・・・。なぜドイツ人は熱いお湯には入れないのに、暑いサウナには入れるのでしょうか。謎です。あと、もう一つ面白いのが「ブルールーム」。ここは幻想的で、アンビエントっぽい音楽が耳元で流れるカプセルのようなところに入って寝そべるのですが、天井には不規則に変化する波模様。外の様子も青みがかったぼんやりとした風景に見える、という不思議な体験が出来ます。他にもいろいろとあるのですが、なにせ種類が多いので、3時間くらいあっという間に過ぎてしまいました。
2004年06月29日
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「フリードリッヒ浴場」は、バーデン・バーデンの町の中心部にあり、もうひとつの温泉スパ、「カラカラテルメ」とも隣り合っているので、とても便利なロケーションにあります。こちらの浴場は、古代ローマ式の入浴法にのっとったコース制となっており、1番~16番まで、番号にしたがって、浴槽やらサウナやらを順番に巡る、という方式になっています。入場料は3時間で21ユーロ(約2700円)。ただしマッサージをつけると3時間半で29ユーロ(約3800円)のコースになります。ぼくは、裸でマッサージを受けるとなんだかくすぐったくて変な気分になりそうなので、マッサージなしのコースにしました。ここで入場カードをもらい、2階の入場ゲートへ。階段を上ると右手に男性用、左手に女性用の入り口があります。もちろん僕は右へ。ゲートをくぐると更衣室。この更衣室は面白い作りになっていて、言葉で説明しにくいのですが、各個室に扉が2つずつ付いていて、一方が入場ゲート側、他方がロッカーおよび浴場側に向いています。したがって、入った扉と反対側の扉を開けて出ればオーケー。ちなみにこの浴場は裸で入る決まりになっていますので、ここですべて服を脱ぎます。ロッカーは、扉の内側に入場カードを差し込んで扉を閉めると、鍵をかけることができるようになっています。そして書かれた順路に従い進むと、いよいよコースの「1番」にたどり着きます。1番 シャワー 5分まず、係の人から巨大な白シーツを渡されます。これは体を拭いたり、あとでサウナのベッドに敷いたりするのに使います。さっそくシャワーを浴びて、体を拭く。ここは、コースと言うより、とりあえず体を洗い流すためのもの、といった感じ。2番 サウナ54度 15分これは面白いです。薄暗い石造りの天井の高い部屋がサウナになっているのですが、ここに木製のベッドがたくさん並べてあり、これに先ほどもらったシーツを敷いて仰向けに寝るのです。まさにミイラがたくさん並んでる、という光景にしか見えないのですが、そんな中、自分もミイラの一員に加わることになります。3番 サウナ68度 5分これも2番と同じような形式ですが、唯一違うのは、こちらはさらに暑い。「猫舌」ならぬ「ネコ肌」の僕にはちょっとつらい・・・。4番 飲水 1分これは蛇口があって、水を飲むだけ。どうってことないです。硫黄くさい、なんてこともなくてミネラルウォーターみたいな感じ。5番 マッサージ 8分これは、僕はパスしましたが、やっている人の様子を見ると、台の上に乗せられて、たわしを持ったおじさんが体をこすったりしてました。まさに「まな板の上の鯉」、みたいな状態。止めといてよかったかも!?6番 飲水 1分ここでもまた水を飲みます。飲んだら次へ。7番 スチームサウナ45度 10分これは温泉が壁から滝のように伝って流れる横に、石造りの台が並べてあり、そこに座るようになっています。ちょっと温泉ぽいにおいがしました。なかなか雰囲気があります。8番 スチームサウナ48度 5分これは7番の隣にあって、ちょっと温度が高いくらいで、あとは7番と似たような作りになっています。9番 浴槽36度 10分ここからいよいよ湯船へ。ここはちょっとぬるいけど、人並みはずれた「ネコ肌」の僕にはちょうど良いくらいです。この浴槽は妙に深くて、小柄な人は背が届かないかも。端が階段になっているのでそこに腰掛けるか、浴槽の縁にしがみついてぷかぷかと浮かんで過ごします。のーんびり。ステンドグラスや彫刻、壁画に囲まれてゆったりと過ごすと、気分はすっかり「古代ローマ人」です(!?)。10番 浴槽34度 15分こちらはジャグジーが付いていて、浅いのでゆったり座ってくつろげます。ここでぼんやりと過ごすのは最高です。11番 浴槽28度 5分 ここがこの浴場のシンボルとも言うべき直径10メートルほどの円形の浴槽。高ーいドームになっていて日も差し込み、彫刻や壁細工、大理石の円柱など、幻想的な空間です。もうほとんど「泳げ」と言っているような浴槽で、みんな思い思いに走ったり泳いだりしていました。僕も思わず平泳ぎで15往復もしたところ、肩をひねって痛めてしまいました(泳ぎすぎ)。また、なぜか反時計回りに必死な形相で何週も走り続ける、変な日本人のオバサン3人組もいました・・・。12番 シャワー 8分ここで浴槽は終わって、再びシャワーで体を洗い流します。13番 浴槽18度 8分これは死ぬほど冷たい。こんなところに8分も入れて殺す気か!、ということでつま先だけ入れただけであきらめて、次へ向かいました。14番 タオル 4分ここで、暖かな巨大タオルが渡されます。なぜか最初に渡されたシーツと同じですが。これで体を拭きます。こんなものまでコースの数の中に入れるなんて、ただ数を稼いでるだけなんではないかと・・・。15番 クリームサービス 8分これは、ココナッツなどの香りのクリームが置いてあり、それを体に塗る、というもの。でもぼくはアレルギー体質なのでパスして次へ。16番 休憩室 30分いよいよ最後。ここもなかなか面白い空間です。薄暗い大きな円形の部屋の中で、シーツと毛布にくるまってベッドに横たわります。ぐーぐーと、寝ている人もいる。ほかほかと温まってなかなかいい気分。というところで一通り終了です。ちなみに火曜~日曜は、9番から11番までが混浴になりますのでご注意を。また、まもなく改修工事が始まるため一度閉鎖され、7月中旬に再オープンするとのことです。どんな姿に生まれ変わるのか、楽しみですね。ぜひまた行きたい所です。
2004年06月28日
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今回は友人の勧めで、ドイツの温泉保養地、バーデン・バーデンに行ってきました。「バーデン・バーデン」のバーデンとは、「温泉」の意味。ですから、バーデン・バーデンは、日本語で言えば「温泉温泉」ということになります。おそらく、よっぽどしつこい性格の人が名づけたのでしょうね。2度も言うこと無いのに。まぁ、日本で言えば石川の「湯湧温泉」みたいなものでしょうか。こちらも「温泉から湯が沸くことくらい言われなくても知ってるよ。余計なお世話だ!」と思わず言いたくなりますよね!?さて、話がそれてしまいましたが、このバーデン・バーデン、なんと古代ローマ時代から知られる歴史ある温泉保養地とのこと。現在でもヨーロッパ最大級の温泉街として、多くの観光客が訪れています。日本からですと、フランクフルトから鉄道を利用するアクセスが一般的だと思いますが、最近になって、ライアンエアーがロンドンより「バーデンエアパーク」に定期便を就航したため、英国からも気軽に訪れることができるようになりました。ちなみに、この「バーデンエアパーク」、ライアンエアーの就航地にありがちなことに、相当の泡沫空港ですので覚悟しなければなりません。注意しなければならない点がいくつかあります。まず、ここの到着ターミナルには、両替所はおろか、なんと銀行ATMすらありません。ですから、出発地で多少のユーロ現金を用意しておかないと、困ったことになります。僕もこれにはあせりました。聞いたところ、200メートルほど離れた「出発ターミナル」(ターミナルと言うより小屋みたいなものですが)には、かろうじて1台ATMがありましたので、なんとか事なきを得ました。2つ目に、公共交通機関の問題です。この空港には、鉄道はもちろんのこと、なんとバス路線すら来ていません。いや、正確には平日には来ているらしいのですが、週末は「運休」です。したがって、街までタクシーを利用することになりますが、これが30ユーロ前後(約3900円)片道でかかりますので、一人旅だと結構痛いです。ここまで節約して格安系の航空会社で来た努力はいったい何だったのだろう・・・、と泣きたくなります。タクシーを利用して同方向に行く人がたいがい何人かはいるはずですので、うまく「相乗り」させてもらえば大分安くつくことでしょう。しかし筆者が出発ターミナルまで行って、もたもたと現金を下ろしているうちに、すでに周りには誰もいなくなってしまい、僕は泣く泣く一人でタクシーに乗るはめになりました。さて、15分ほどでバーデン・バーデンの街に到着。ここはドイツ南西部のシュバルツバルト(黒い森)の中に佇まう小さな町。さすが森の中だけあって、ロンドンよりちょっと湿度も高め。でもきっとマイナスイオン全開!です。また街の中心地は、とってもお洒落な高級リゾート地の雰囲気。僕は、日本の草津温泉とか、熱海のようなひなびた温泉街を想像していたのですが、垢抜けていて、日本で言えば軽井沢のようなイメージでしょうか。温泉のほかにも大きなショッピングストリート、野外音楽堂、カジノ、オペラハウスなど、さまざまな立派な施設が目白押しです。また中心部は歩行者専用道路が多くて、安心して歩くことが出来ます。さらに石畳の道にはゴミ一つ落ちてなくて、とってもクリーン。さすがドイツ人、几帳面です。どこかの島国の首都とはえらい違いです(もちろん日本のことじゃないよ)。こんなところで老後を過ごせたら幸せだろうなぁ・・・。夜になると、カジノではスーツやドレスに身を包んだ紳士・淑女がワイングラスを傾けながら優雅な夜を過ごすのを伺うことができました。ぼくも今度はスーツを持ってきて挑戦してみたいものです。さて、日本の温泉街と異なるのは、それぞれのホテルに温泉が引かれているのではなく、街の真ん中に大きな大浴場が2種類あって、そこにみんな集まってくるようです。一つは「フリードリッヒ浴場」。これは、古代ローマ式の浴場の形式を再現したものとあって、外観からしてとても壮厳な趣きです。もう一つは「カラカラテルメ」。こちらは最近東京などでも見受けられるようになった、現代的ないわゆる「スパ」。打って変わってとってもカジュアルな雰囲気。ということで次回こそは本当に肝心の温泉について書きます!
2004年06月27日
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今回は僕の乗った便が連続の大トラブルで、大変な目にあってしまいました。「もう僕もライアンエアー2回目だし、今回は楽勝だね。ふふーん。」と高をくくっていたのが甘かったです。さすがライアンエアー。ひょっとすると、先日、茶化してさんざんに書いたのが、ライアンの神様の怒りに触れたのかもしれません(!?)。この日は朝7時ちょうどの便で、ロンドン・スタンステッドからドイツの有名な温泉地、バーデン・バーデンへむかう予定。ところが、第一の異変は、6時45分ころ、滑走路に向かう誘導路の途中でおこりました。「こちら機長です。機体に異常が発生しましたので引き返します」とか何とか言って、なんとターミナルへ逆戻り。そしてターミナルに着くと、暫くして前方のドアが開き、整備士らしき人が3人ほど入ってきました。直後にまた機長のアナウンス。「計器盤が壊れてしまいました。至急、修理しますので30分ほどそのままお待ちください」むむむ。計器盤が壊れるなんて、結構重大な事態ではないのか? 30分でちゃちゃっと直しちゃって大丈夫なんだろうか・・・。不安な30分が過ぎると、再び機長より、「部品を交換したのですが、直りません。修理にあと1時間半ほどかかりそうなので一度降機してターミナルで待っていてください。」とのこと。ここで「トランジット」と書かれたボーディングパスが全員に配られ、ライアンエアーですのでやはり階段を上り下りしてターミナルに戻ります。しかしながら、この待ち時間がつらかった。正確に言うと、ここは「ターミナル」ではなくて、自動運行の「トレイン」に乗って5分ほど移動した「サテライト」なんです。成田空港第2ターミナルのサテライトが確か似たような作りなので、利用されたことがあれば分かるかと思うのですが、この「トレイン」は一方通行で、一度「サテライト」に移動すると、もうメインの「ターミナル」には戻れません。ショッピングで時間をつぶすこともままならず、せまーいサテライトで全員が軟禁状態です。しばらくして、アナウンス。「計器盤が直りましたので9時半に搭乗を開始します」とのこと。しかし、これでようやく出発、と思ったのが甘かったのです。全員の搭乗が済み、動き出そうとしたところで、再び機長から「また計器盤が壊れてしまいました。どうやらもうこの機体で飛ぶのは無理のようです。新しい機体が手配できないか掛け合いますのでちょっと待っていてください」とのこと。ここでさすがに乗客がいっせいにため息です。僕も「もうこれは欠航か!? 雨も降ってきたし、もうおとなしく帰って日記でも書いてよう」と、ほとんどあきらめかけていました。しかーし、最後の最後で意地を見せました。ライアンエアー。サテライトで待ち続けること、トータルで約5時間あまり。午後12時についに代替機が登場です!救いの女神に見えました。そして、この日なんと三回目の搭乗で、ようやく無事に出発。ドイツについたのは、もう午後3時でした。予定より約5時間30分の大幅な遅れでありました。多分この会社、欠航した場合の補償などが発生するのが嫌で、いくら遅れても意地でも飛ばすんだと思います。さて、次回はいよいよ「ドイツの温泉体験」について書きたいと思います。
2004年06月26日
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うーん。日本で「スパゲティの缶詰」っていったら、普通「スパゲティの具(ソース)の缶詰」のことだと思いますよねえ?ところがどっこい、イギリスのスーパーには、ご丁寧に(?)麺まで入った「スパゲティの缶詰」が堂々と売られています。それも一種類や二種類ではなく、ずらーーーーっと、それだけで一つのコーナーが出来上がっているかも、ってくらいたくさん置いてあるので、かなりの売れ筋商品のようなのです。でもこれって麺がふやけていそうで、おいしそうだとは思えないですよねえ。僕の感覚、合ってますよね?なんだか海外生活をしていると、だんだん自分の感覚に自信がなくなってくるのです。僕はこう見えても(!?)実は毎日自炊をしているのですが、「やはりこれは一度挑戦してみなければならない」、「これに取り組まねば永遠にイギリスを理解することは出来ない」、などと長い間真剣に思いつめてしまい、ついに買ってしまいました。ハイ○ツの「スパゲティボロネーゼ」さっそくレンジで暖めます。まず気づいたのは、まず、麺が大胆に太い。うどんでもこれだけの太麺はなかなか無いかもしれません。さらに、フォークで巻きつけようとすると、やわらかすぎて形が崩れてしまい、巻きつけません!それにもめげず、一生懸命すくって食べました。我ながら良くがんばりました。味付けについては、甘口でちょっと濃いけどまあ、オーケー。ただやっぱり麺が・・・。感想は、一言で言えば、イギリス人を理解するにはまだまだ修行が足りない、といったところでしょうか。勇気のある方は、ぜひお試しあれ。
2004年06月25日
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夕方のニュースによると、来週火曜日の夕方から予定されていた、ロンドン地下鉄を含む全国鉄道の24時間一斉ストライキが延期されたそうです。他の欧州諸国もそうですが、イギリスはスト大国。思えば昨夏に来て以来、僕もいろいろなストライキを体験したものです・・・(遠い目)。英国では、ちょっと日本では考えられないような業種のストライキがしばしば起こります。まずは忘れもしない昨夏の「消防署ストライキ」。これは、みんな本当に困っていました(当たり前だ)。このときは、なんと陸軍がかわりに出動。消火活動を行って事なきを得ました。秋には、郵便局ストライキがありました。このときは丸二週間にわたって郵便が完全にストップ。どうなることかと思いました。鉄道ストライキも最近では普通のやり方がマンネリ化してきたのか、ちょっとひねりを利かせることがあります。これは後から人づてに聞いた話なのですが、昨冬にロンドン地下鉄が行ったのが「時速25マイル(約40キロ)以上出さないストライキ」。このときはのろのろと運転していましたが、そもそもロンドンの地下鉄はもともと遅いので、僕も含めて周りの人は誰も気づいていませんでした。したがって、残念ながらこれは大失敗に終わったといっていいのではないでしょうか。というわけで、イギリスに滞在しているとストライキにはすっかり慣れっこになってしまうのですが、「来週は地下鉄ストライキ体験記を書けるぞ」、と楽しみにしていたのに延期になって、ちょっとがっかりの筆者でありました。ちなみに筆者は週末に小旅行に出かけるので、更新は来週までお休みの予定です。では良い週末を!
2004年06月24日
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今日のロンドンは朝から土砂降りの大雨でした。こんな日のイギリス人のあいさつは"Beautiful day!"なんて冗談を言ったりします。(あんまり面白くないけど。)さて、昼休みのこと。フランス人の同僚Cさんが、「銀行に行ってきますわ」と言って出て行ったきり、しばらく戻ってこない。で、2時間くらいしてようやく戻ってくるなり、ひとこと。"I ate bank"え・・・、銀行を・・・食べちゃったの・・・?"Yes!"Yes・・・って、そんな無茶な・・・、としばらく考え、"I hate bank" って言ったんだ、と気づくのに15分くらいかかりました。(遅すぎ。)どうやら行員の態度が気に食わなかったようです。フランス人の英語はHを一切発音しないので、時々聞き取りに難儀します。挨拶のときも「アロー」と元気よく言ってくるし。特筆すべきは、僕が"You ate bank?"と聞き返しているのに、"Yes!"と答えたことです。彼女はHの聞き取りもあいまいなのかもしれません。ロンドンはNYに負けず劣らずの「人種のるつぼ」なので、いろいろな国の人がいます。僕の同僚だけでも、イギリス人、フランス人、中国人、ドイツ人、ロシア人、スペイン人、そして日本人・・・といった具合。で、それぞれの国の人が話す英語の発音のくせみたいな物があるので、それに慣れるのにかなり四苦八苦。特にヨーロッパ系の人は、単語を区切らずにつなげてしゃべるので難しく感じます。実践では誰も英会話の教材のような綺麗な発音をする人はいませんので、やはり「生きた教材」が一番大事なのかもしれません。
2004年06月23日
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以前にも取り上げたイギリスの地価高騰についてですが、先週政府により発表された最新の数字はさらに驚くべきものでした。平均住宅価格の上昇率「4.5%」、ていうと「んー、まあまあ高いかな」と思われるかも知れませんが、これが「年率」でなくて、「月率」(こんな言葉あるのかどうか知らないけど)であるところが今のイギリスのすごいところ。つまり年率に換算すると約54.0%。単純計算で、毎日0.1%以上上昇しているのですよ。5000万円の家として、一日5万円以上・・・。僕はいったいなんという世界に生きているのでしょう。これは前月までの2%台の数字から一気のジャンプアップで、「金利引き上げが逆効果になっているのではないか」、とか「むしろ住宅ブームを煽っているのではないか」、という意見も聞かれるようになりました。ニュースや新聞でも今の「急騰」が「暴落」につながるのではないか、という論調がにわかに増えています。以前も書きましたが、イギリスはここ5年間の地価上昇率が約20%前後で推移していて、すでに5年前の3倍近い水準にまで達しています。さらにその上での今回の数字ですから、さすがにここのところの動きは急すぎる、という意見が大きくなるのも当然といえます。そんな中、最近の僕のマイブーム(!?)、ブラウン経済相が人気ニュース番組「おはようテレビ」に出演。インタビューに答え、以下のように言っていました。「地価暴落の危機? 何をおっしゃいますか。私はただ、リスクがある、と申し上げているのですよ。テロのリスク、戦争のリスク、いろいろなリスクがあるじゃあ御座いませんか。そういったリスクに比べればたいしたことはありませんよ」と、やや苦しい弁明に追われていました。ブレア政権もかなりの長期政権になってきましたが、イラク政策、EU憲法などの外交政策に加えて、大学授業料値上げ問題など、ここのところ国内政策でも苦境に立たされています。現在は失業率がわずか2.8%など足元の経済は好調ですが、地価問題の舵取りを間違えると大ピンチに陥る可能性もありそうな雲行き、といったところでしょうか。
2004年06月22日
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ロンドンでは騎馬警察を目にすることが、ままあります。特にサッカーの試合会場ではかなりの数、たぶん40-50頭くらいの馬を一度に見れます。ちなみにイギリスのサッカーの試合、というと90年代半ばまでは非常に危険なイメージがありましたが、今は警備が厳重になっていることと、チケットの高騰による客層の変化により、すっかり安心して見にいけるようになりました。さて、この騎馬警察に関して厳重に注意しなければならないことは、彼らはかなりの量の落し物を道の真ん中に落としていくのです(お食事中の方、すみません・・・)。警官が、そのたびにいちいち路上に降りて、回収に当たる・・・、なんてことをするはずもなく、かなりの量が放置されています。道を渡るときなど、十分な注意が必要といえます。また、イギリス人は犬が大好きですが、犬の散歩の際に糞を回収する飼い主、というのを見たことがありません。日本人など、つい日本の感覚で飼い犬の糞を回収しようものなら「この人、変な性癖を持ってるんじゃないか」と疑われかねない勢いです。ちなみに犬はリード(引き綱)なしで散歩していることが多く、概ねしつけも非常に良いのですが、飼い主のしつけの方がいまいちなのかもしれません。というわけで、イギリスの道では足元に十分なご注意を。
2004年06月21日
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午前3時半。まだ夜も明けきらないロンドン、ヴィクトリアの「コーチ・ステーション」には、どこからともなく続々と貧乏旅行者が集結する・・・。そう、ここから「ライアンエアー(RYANAIR.COM)」をはじめとする格安航空会社が乗りいれるスタンステッドやルートン空港行きのバスが出るのです。今イギリスでは、90年代の航空規制緩和により登場した格安系航空会社が大盛況。もっと遅い時間にすればいいのに・・・、と思われるかもしれませんが、格安航空会社の出発便の殆どは、空港使用料の安い朝5時ー7時に集中しているため、仕方ないのです。早朝のバスに1時間以上揺られて、ようやく空港に到着。空港チェックインでは、チケットなんて高貴なものはもちろんありませんので、ネットで予約した際の画面を印刷したものと、パスポートを提示します。渡される搭乗券は、しばしばどう見ても使いまわしの木札だったり、整理券みたいなものだったりしますが、気にしない。裏に大きく「ライアンエアーはあなたを待たずに出発します。搭乗時間を守ってください。」と書かれています。なお、機内預け荷物は15キロ以下のことが多いので注意しましょう。セキュリティチェックを受け、ゲートへ向かうと、すでに黒山の人だかり。わたされた整理券(?)の番号順に搭乗します。もちろん、機内へのボーディングブリッジやバスなどがあるはずもなく、大雨の中でも自力で機体まで歩きます。機体は新しいボーイング737が多いですので安心ですね。当然ながら全席自由席ですので、窓際だろうと通路側だろうと、前だろうと後ろだろうと、好きなところに座ってください。慌てなくても大丈夫です。席は人数分ありますから。座席は、汚れてもすぐにふき取れる合成レザー。やや硬いですが、短時間なら問題なし。ちなみにリクライニングは付いていませんので、背中は常に直立のまま、我慢してくださいね。背筋が伸びて健康によさそうじゃないですか。全員搭乗すると非常時の脱出などについての説明がはじまります。が、ビデオなどあるはずもなく、すべてアテンダントの実演です。この方がかえって頭に入りそうですね。ちょっと恥ずかしそうに実演しているので、じっと見つめてあげてください。さて、いよいよ出発・・・のはずなのですが、滑走路を前にして一時間以上離陸待ちをすることも珍しくありません。滑走路は1本しかないのです。膨大な数の出発便が短時間に集中しているのですから、そもそも時間通りに出発できるはずがないのです。気長に待ちましょう。僕など、その間にうとうとしてしまい、30分くらいして起きたところ、まだほとんど動いていませんでした。さて、いよいよ離陸です。一度離陸してしまえば普通の飛行機と大して変わりません。妙に低いところを飛ぶとか、きりもみ飛行をするとか、そんなこともないはず。一つ違うのは水平飛行に入ると機内販売が始まり「ビールに、お弁当、おつまみ、サンドイッチはいかがでしょうか?」みたいな感じで売りにきますので、一瞬、新幹線に乗っているかのような錯覚に陥ります。おおよそ1-2時間で目的地に到着。「着陸態勢に入りますので、座席位置を元にお戻しください」なんてことは言いません。そもそもリクライニングは付いて無いのですから。到着したら、こんどはターミナルまで歩いて移動して終了です。意外とあっけないものです。そんなわけで、みなさんもヨーロッパに来た際にはぜひ体験してみてくださいな。ちなみに、僕がどこへいったのかというと・・・、それはまたの機会に書きたいと思います(^^;)
2004年06月20日
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近年、北米やヨーロッパでは「格安系航空会社」と呼ばれる新興キャリアが急速にシェアを伸ばしていることをご存知の方も多いと思います。中でも、ロンドンを本拠地とする(本社はアイルランドですが)ライアンエアーは、自他共にみとめる世界最大の格安系航空会社として、すでに確固たる地位を築いたといってよいでしょう。さて、どれだけ安いのか、百聞は一見にしかず。まずは実感していただくためにオフィシャルウェブサイトの本日付の料金表の中から一部をご紹介しますね。ーーーーーーーーーーーーーーーロンドン(スタンステッド空港)発英国内デリー(ロンドンデリー) 0.99ポンド(約199円)ソールズベリ 0.99ポンド(約199円)オランダアイントホーフェン 0.99ポンド(約199円)ドイツデュッセルドルフ 0.99ポンド(約199円)バーデンーカールスルーエ 0.99ポンド(約199円)フランクフルト(ハーン) 0.99ポンド(約199円)イタリアベローナ(ブレシア) 0.99ポンド(約199円)ミラノ(ベルガモ) 0.99ポンド(約199円)トリノ 0.99ポンド(約199円)ジェノヴァ 0.99ポンド(約199円)ノルウェーオスロ(トープ) 0.99ポンド(約199円)フランストゥール 0.99ポンド(約199円)ランス 0.99ポンド(約199円)ーーーーーーーーーーーーーーー衝撃的ですね。こんな具合で、まだまだ続くのですが、桁を二つくらい間違えたんじゃないか、と思いたくなるような値段です。時期によっては、0.49ポンド(約99円)で出ているときもあります。まあ、どっちでももはや大して変わりませんが。また、閑散期のキャンペーンの際には「FREE!」(無料)、なんてのも、恒例になってしまいました。もはや会社を挙げた渾身のギャグ、ともいえます。もちろん、これはあくまでも早めに予約した場合の料金ですが、2ヶ月も前に予約すれば、ほぼこの値段で取れるでしょう。実際には税金、空港使用料が2000円程度加算されてしまいますが、それでも激安であることにいささかの揺らぎもありません。僕も実際に利用したことがあるのですが、こうした格安系航空会社のコスト削減策は徹底しています。例えばほぼすべての格安系航空会社は主要空港(ロンドンで言えばヒースロー、ガトウィック、シティ空港)を使わず、使用料金の安い不便な第二、第三空港(ロンドンではスタンステッド、ルートン)を使います。スタンステッドといえば、ロンドンから北に約50キロ。ロンドンとは名ばかりの、地理的にはもうケンブリッジのほうが近いんじゃないか、というあたり。これなどはまだ良いほうで、ドイツ、フランクフルトのハーン空港などは、市の中心部から130キロも離れた山の中で、ライアンエアーがこれを「フランクフルト(ハーン)」と表記したことをめぐって裁判沙汰になっているほどです。さて、ライアンエアーがベースとするロンドン・スタンステッド空港の出発エリアの免税品店の様子。僕はもっと辺境な、たとえば岩手の花巻空港のような空港を想像していたのですが、実際に行ってみると少なくとも伊丹空港レベルの意外と大きな空港でした。 でもこれだけ安いと、「ちゃんと飛べるのだろうか、途中で燃料が足りなくなって落ちちゃったりしないだろうか」、と誰もが不安になるかと思います。(ならないか。)そこで、ライアンエアー搭乗体験記を書こうと思っているのですが、雰囲気を盛り上げつつ、なんと次回につづくのでありました。
2004年06月19日
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今朝のイギリス各紙一面は、昨日のEURO2004スイス戦の勝利を伝え、「OVER THE ROON」などの見出しが躍っていました(これは2ゴールを決めたルーニー選手とMOONのもじりですね)。これでイングランドはフランス戦のショッキングな敗戦から息を吹き返し、同日にフランス対クロアチア戦が引き分けに終わったことも幸いして、第3戦のクロアチア戦は引き分けでもベスト8に進める状況になりました。さて、パブについては先日の日記でも取り上げましたが、イギリスのパブには「飲み屋」であること以外にもう一つ大きな役割があります。それが、「パブリック・ビューイング」日本でも最近は「スポーツバー」なんてものが現れてきましたが、ロンドンには本当にこれが多い!「各通りに一つは最低でもなければならない」、という法律でもあるのかと思われるほど。多くのパブはTVスクリーンを備えていて、入り口にその日の放映番組の案内が掲示してあります。この掲示は、パブによってポスターだったり、黒板だったりします。最近ではもっぱらEURO2004ですね。みんなで集まって楽しく見ています(やや殺気立ってるけど)。ところで、英国人が家でサッカーを見ずに、パブで見るのにはもう一つ理由があります。国際戦についてはたいてい地上波でも見れるのですが、実は国内のプレミアリーグは衛星放送のスカイスポーツに加入しなければ一切見ることが出来ないのです。これは日本でいえば「プロ野球」が地上波でまったく見れないようなもので、実は大変なことなんじゃないかと思うのですが、イギリス人は物分りがよいのか、それともよっぽどパブが好きなのか、ともかくあきもせず黙々とパブに通います。ひょっとするとこれがパブに行く良い口実になっているのかもしれません。ていうか、決定的なことを言ってしまうと、そもそもイギリス人にはパブ以外には娯楽が無いのです。(ああ、言ってしまった・・・。)また、最近では好景気の影響もあってプレミアリーグのチケットが高騰し、最低価格の席でも定価で6000円くらいしますから、日本における1500円程度のJリーグとは比較になりません。それでもほぼ全試合が満員になり、人気カードのチケットを確保するのは今や至難のわざ。そんなわけで、パブは貧乏なサッカーファンにとっての最後の味方なのでありました。
2004年06月18日
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イギリスの国営放送、BBCは視聴者からの受信料で成り立っています。これは日本におけるNHKの受信料に当たるものですが、彼らの取立ての厳しさをなめていると痛い目にあいます。まず、イギリスで住居を借りて住み始めると、テレビを買う買わないに関わらず、毎月執拗に取り立ての手紙が送られてくることに気づくでしょう。今回はなんと、その全文を翻訳して公開してみようと思います!ーーーーーーーーーーーーーーーTVライセンス検査官が、まもなくお宅を訪問します!TVライセンスはたったの一月10ポンド(約2000円)以下。罰金はそれよりはるかに高額です!居住者の方へ私たちの記録によると、あなたはTVライセンスを支払われておりません。私たちはこの地域を担当している検査官ですが、まもなくお宅を訪問させていただく予定です。ライセンスを持たずに、テレビ番組の受信あるいは記録をする行為は法律で禁止されており、違反者は法廷により裁かれ、1000ポンド(約201000円)以下の罰金刑となります。私たちは、あなたが最近こちらに引っ越してきたのかもしれない、ということは理解いたします。もしあなたが以前の住所でTVライセンスをお持ちなのでしたら、新しい家に移す手続きをしてください。しかしながら、もし新たなライセンスが必要なのでしたら、本日中に購入してください。カラーTVの場合は110ポンド(約22100円)をお支払いいただけば、法的に裁かれる心配はありません。もしあなたが最近ライセンスを購入済でしたら、お侘び申し上げます。以上ーーーーーーーーーーーーーーーと、これが毎月来ます。「知らなかった、とは言わせないぞ」、という態度で「支払わないと大変なことになりますよ」と言っている訳です。小心者の筆者が、慌てて郵便局に行きライセンスを購入したことは言うまでもない。また、手紙に書かれている検査官についてのくだりは、決してただの脅しではなく、実際に近所に住む友人のK君の家にはやってきたのだそうです。彼の話によると、ある晩、急に検査官が訪ねてきました。K君宅ではTVを一台持っていたので、その分のライセンスは購入していたのですが、どうやら検査官は「隠れてもう一台持っているんじゃないか」と疑っている様子。そして、なんと各部屋を隅から隅まで探しまわり、無いことを確認するとようやく帰っていったとのことです。なんともブラッドベリの未来小説のような話。しかもそれだけではない。彼らは「デテクターバン」、と呼ばれる恐るべき秘密兵器を備えています。これは、車で走りながら周辺の家の電磁波をキャッチし、隠れてテレビを使っていないかどうかをチェックするマシン。敵はなかなかのツワモノのようです。というわけで、NHKの受信料と違っておとなしく払っておいたほうが身のためかと思うのですが、度胸のある人はぜひ踏み倒しにチャレンジしてレポートしていただきたい、と思います。
2004年06月17日
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日本では、電車やバスにおける携帯電話の使用の是非について、ずいぶん議論になったと記憶していますが、ロンドンでは他人が車内で携帯電話を使っても全く気にされる様子はありません。また日本でも最近定着(?)したように、車内でお化粧をしている人もいます。またウォークマンをガンガン音漏れさせてる人がいてもみんな全然お構いなしのようですし、それどころか、車内にラジカセを持ち込んで音楽を流している人さえいます。どうやらイギリス人は他人のすることにいちいち干渉したり文句をつけたりしない、という態度みたいですね。さらにびっくりするのは、地下鉄やバスの運転手さえも、携帯電話で話しながら運転しているところをしばしば目にします。日本だったら新聞沙汰になりそうな話ではないでしょうか。さて、悪口(?)ばかりでは不公平なので良いところもあげると、ロンドンのバスは今やほとんどが車椅子対応のいわゆる「低床バス」になっています。この点に関しては、さすが福祉国家だな、と感心します。あと原則24時間営業というところもすごいですね。話がそれましたが、イギリス人は他人の行動に関してはかなり寛容なようです。職場においても、人のすることにとやかく口出ししない、というスタイルは彼らに共通して感じます。車内での携帯電話やウォークマン程度ならば、彼らにとっては余裕で許容範囲内、ということなのでしょう。さて、ある日のこと。いつもどおりバスに乗っていたのですが、その日はいつもより空いていて、乗客は僕一人でした。そして僕が途中のバス停で降りて車内に乗客が誰もいなくなると、運転手も一緒に降りてくるではありませんか。片側1車線の道ですがかなりの幹線道路なため、後ろにはあっという間に長い車の列で大渋滞に。「いったい何事?」と思ったら、なんのことはない。彼はさっそうとマクドナルドに入って行き、ハンバーガーを買いに並んでいたのでありました。
2004年06月16日
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ロンドンに旅行にいらした際には、一度は「パブ」に行かれることをお勧めします。パブとは「パブリックハウス」の略で、ロンドンはどこに行ってもパブだらけ。我が家のそばにもお洒落なパブがいくつかあります。パブは老若男女、あらゆる人たちの社交場となっていて、毎晩ビールやワインとお喋り(ホントにやかましい!)を楽しまれています。さて、僕がそのパブに関して少々気に入らないところといえば、いつ行ってもタバコがもくもく。日本や米国と違ってイギリス人にはあまり分煙や禁煙といった習慣が浸透していないようで、先日の新聞「メトロ」紙によると、一晩パブに行ったときの受動喫煙だけで、なんとタバコ3本吸ったのと同じ効果があるとか。これさえ何とかしてくれれば、もう少し行く気になるんですけどね。また面白いのは、パブにしてもレストランにしても必ず「ベジタリアンメニュー」が用意されているところ。日本人にとって「ベジタリアン」というのはあまりなじみの無いものと思うのですが、厳しい立場の人はミルクやチーズも食べられない、とか、僕も含めて日本にとってはちょっと「神聖」なイメージが持たれているのではないでしょうか。そんな僕にとって、先日の「デイリーテレグラフ」紙に載っていた世論調査結果は衝撃的なものでした。その記事には、「ベジタリアンを自称する英国人のうち約60%は、時々誘惑に負けて肉や魚を食べていることが分かった」とあったのです。これには「な、なんだってー!」と声を大にして言いたいところです。それで思い出したのですが、イングランド北部出身の職場の同僚Aさん(推定24)も「おいらはベジタリアンやってたんだけどさぁ、先月やめちまったんだよね。あははは。」とかなんとか、能天気に話していました。もちろん、宗教的な理由で食べられない人は厳格に守っているはずですから、そういった人を除けば、「肉を食べるベジタリアン」はさらに多いはず。どうも彼らにとって、ベジタリアン、というのは「禁煙」と同じようなもので、「健康には良いとはいってもなかなか続けられんなあ」といった類のもののようなのです。
2004年06月15日
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「TUBE」といっても歌手の話ではなくて、ロンドン地下鉄のことを通称「TUBE」と呼びます。かつて工事の際に少しでも穴を掘る断面積を小さくするために丸く彫ったので、電車も丸い形をしているのがその所以だそうです。ですが丸っこい形のため、ドアのそばに背の高い人がうっかり立つと、首だけ挟まれそうになるので注意しましょう。また、トンネルが電車の大きさぴったりに作ってあるので、万が一電車が動けなくなっても外に出ることは出来ないそうです。え!? ではどうするかって?「ロンドン交通局」によると、そのときは運転席あるいは最後尾の非常口から前後に出るのだそうです。そんな思いはしたくないものですが・・・ところでロンドンに住んでた人は必ずと言っていいほどこの地下鉄ネタの話をせずにはいられないようです。それほど強烈なインパクトを持った乗り物といっていいでしょう。なにが凄いかと言われると枚挙に暇がないのですが、とりあえず思いつくままに挙げてみます。まず殆ど遅れない日がない。しかもその理由というのが滅茶苦茶です。掲示板にはよく「パワー不足で遅れています」などと書いてあったりします。いったい何なのでしょうか。パワー不足って。また工事による運休も非常に多いです。もちろん日本でも少し前の中央線のように工事で遅れることもありますが、そんなものの比ではないのです。たとえば僕が普段使っている路線のセントラルラインにクイーンズウェイという駅がありますが、この駅は先日エレベータが故障したために1ヶ月間閉鎖になってしまいました。クイーンズウェイといえばまあまあの繁華街で、東京で言えば下北沢のような雰囲気のところです。井の頭線の下北沢が1ヶ月閉鎖になってしまうようなもの。それもエレベータの故障のためだけで。最後に分岐の話をひとつ。ロンドンの地下鉄はあちこちで分岐しているので、知らずに乗ると思わぬところに行ってしまうことがあります。東京で言えば丸の内線の「中野坂上」とか有楽町線の「小竹向原」みたいな感じですが、ロンドンではもっと複雑怪奇で、一度「分岐」した路線がまた途中で「合流」して、その後再び「分岐」する、なんてものまであったりして、少々頭が混乱します。さて、そんな路線では駅に必ず次の列車の「行き先」が電光掲示されていますが、注意しなければならないのは、これが電車の車体に表示されている「行き先」と違ってる!、なんてことがままあるのです。そんなケースでは、車体の行き先のほうが正しいケースが殆どなので、そちらを信じましょう。しかし、まだ安心してはいけない。そういった路線では分岐する駅で大抵「この電車は○○行きです」なんてアナウンスが入るのですが、このアナウンスがまた表示の行き先と違っていたりする。そんな場合はアナウンスのほうを信じましょう。ところが、ひどいときには降りた瞬間「行き先を変更します」なんてアナウンスが再度入ったりすることもあります。あわてて電車に戻ろうとしたのですが、時すでに遅し。目の前でドアが閉じられ、唖然とする僕を残して電車は去っていったのでした。(;_;)
2004年06月14日
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こんにちは。ロンドンは今日も一日とっってもいいお天気で、絶好の行楽日和の日曜日でした。今日はあまりに暑いので、夏物のシャツを買いにショッピングに出かけたのですが、こんな日にロンドンの街を歩くと、公園で裸で寝そべっている人を大勢見ることができます。彼らは本当に日光浴が大好き。紫外線が肌に及ぼす影響について、はたして正しく理解しているのだろうか、とこちらが心配になるほどです。ちなみに、普段着も日本よりずっと露出度が高いです。日本では、たとえば渋谷を歩いてる女の子はかなりの露出度ですが、僕がいるような理系の大学の研究室などだと、女の子はコンサバティブな服装と決まっているものです。ところが、イギリスでは研究室にいる女性でも概してとっても解放的。ローライズのジーンズにタンクトップやノースリーブなんていう格好が当たり前で、おへそを出してないほうが珍しい、というくらいです。もっとも欧米の女性は日本人より腰骨が大きいのでローライズが体型に合っている、ということもあるみたいですが、かがんだりすると背中からTバックの下着が覗いたり、なんてこともしばしばで、少々目のやり場に困ります。(ちなみに友人の調査によると色は黒が多いそうです。)それから、透けて見える、ということにもとても無頓着なようです。日本では、白は透けて見えるから、という理由でしばしば敬遠されることがありますが、イギリスの女性はそんなことはお構いなし、といったご様子。平気で透けたまま着てます。今日買い物に入ったお店でも、上半身裸で買い物に来てた男性もいたりしてびっくりしたのですが、日本ではちょっと考えられないのではないでしょうか。よく「日本は恥の文化で、欧米は罪の文化だ」なんて言われたりしますが、逆に言うと、こちらの人たちは「恥ずかしい」という感覚があまり無いのではないかな、と思うのです。もっとも最近は日本でもあまりなくなってきているみたいですが。良いのやら悪いのやら!?
2004年06月13日
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6月に入ってからというもの、ロンドンはくっきりと季節が変わったかのように暑くて乾燥した夏色の日々が続いています。さて、日本でも最近はすっかり知名度が上がってきましたが、ロンドンでは今日開幕した4年に一度のサッカーヨーロッパ選手権(EURO2004)ポルトガル大会の話題で持ちきりです。街を歩けば、ユニフォームを着た人や、イングランド国旗をつけた車がたくさん。また家にも大きな国旗を飾っていたりとかね。その上テレビをつけてもサッカー関連番組ばっかりで、CMでも「イングランド、ユナイテッド、プライスレス」とか、そんなんばっかりです。「買えるものはマスターカードで」なんて。そんな中、我が職場でもPさんが「サッカーくじをやろう」、と言いだして、1人3ポンド(約600円)ずつ払って参加させられるはめになりました。さて、どんな風にやるのかな、と思って彼が決めたルールを見ると、これが単純に優勝チームを当てよう、とかそんなものじゃなくて、何だかポイント制になっててえらく複雑なんです。さすが、賭け事の好きなお国柄だけはある。まず、くじで強豪チームと弱小チームの中からひとつずつ応援するチームを決めます(そもそもこれをどうやって分けたのかも極めてあやしいのだが。チェコがなぜか弱小に入ってたりするし)。ちなみに僕がひいたのは優勝候補ポルトガルとデンマーク。まあ悪くないかな。ホントは好きなバレンシアCFというチームの選手がたくさんいるスペインを応援したかったんだけど。そしてポイント。「勝利 3点」「引き分け 1点」。とこのあたりまではまあ普通なのですが、変わってるのは「ハットトリック 2点」、「最速ゴール 2点」なんてのでもポイントが付くらしい。しかも引き分けより点多いし。挙句の果てに「PK失敗 ー1点」、「選手の強制送還 -2点」とか「チーム失格 -3点」なんてのまであるが、このあたりはさすがにただのギャグだろう。「通常76ポンドの手数料は今回はいただきません」なんて書いてあるし。そんなわけで、観戦する楽しみも一つ増えたわけですが、応援するポルトガルは開幕戦で早速、格下のギリシャに破れたのでした。 _| ̄|○
2004年06月12日
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はじめまして! fumi fumiです。昨夏に単身ロンドンに渡ってからもうすぐ一年。これから留学やイギリス滞在を計画している方にも役立つような情報を交えつつ、こちらに書いていけたらな、と思っています。どうぞよろしゅう。ところで最近ウェブログって流行ってるんでしょうかねえ。昨日、日記ページを開設しただけでまだ何もアップしてないのに、楽天から「10アクセスを突破しました」なんて通知がきてびっくり。まだ何も無いのに来てくれた人に申し訳ないやら何やら・・・さて、ここから本題です。初回からいきなりちょっとまじめな話です。もう昨日になってしまいましたが、こちらではイングランド中央銀行が異例の2ヶ月連続の政策金利引き上げを発表したことが、大きなニュースとして報道されました。先月までの4.25 % から 0.25 % 引き上げて 4.50 % にするとのこと。さらに多くのアナリストは、今年中になんと 5 % 台にまで引き上げるであろうと予測しています。日本では「ゼロ金利政策」が続き、普通預金の金利が0.001 % なんていうあほみたいな事態に陥っていることを考えると、なんとも羨ましい話ではありませんか?とはいえ、政府がこれほどの極端な「金融引き締め策」に転じた理由は、先日ブラウン経済相が演説で「産業革命の時代以来でっせ」とまで言うほどの長期にわたる好景気があり、それを背景とした極端な地価上昇を抑えるため、というのが最大の理由ですので、これからロンドンに住みたいと思っている人は家賃の高騰にくれぐれも注意が必要です。ちなみに大手住宅ローン会社の「ハリファクス」によると、最近5年間の地価は毎年約20%ずつ上昇し続けていて、すでに5年前の3倍近くに達しているとのこと。さらに今年に入ってからは年率換算での上昇率が25%に迫る勢いにまで加速しており、急激な住宅バブルの懸念が政府を慌てさせた、というのが異例の金融政策の背景みたいです。そんな事情におそらく一番被害を受けているのが、海外からロンドンにやってくる多くの留学生たちではないでしょうか。僕はロンドン西部のイーリングというところに住んでいるのですが、このあたりではステューディオ(日本で言うワンルーム)タイプのアパート(こちらではフラットと呼ぶ)でも月700ポンド(約14万1000円)くらいが相場です。イーリングといったら、東京で言えばせいぜい西荻窪あたりですよ。ありえねえ。フラットや住宅にもいろんなスタイルがあって面白いので、これについては探し方なども含めてまた改めて次の機会に書いてみますね。日本に住んでいる人たちは、東京の家賃は世界一高い、なんていまだに信じ込んでる人が多いみたいですが、それはすでに10年以上前の話。なので留学を考えている皆さん、覚悟しましょう(^_^)
2004年06月11日
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