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時刻表を見ながら、旅の計画を立てたり、空想旅行をしたりするのは楽しいことです。しかし、時刻表を見ながら殺人計画を立てるのは・・・。今回は、「線路上の殺意」という短編集を紹介します。この作品には、昭和の鉄道ミステリとして4作品が掲載されています。鮎川哲也氏の「早春に死す」、西村京太郎氏の「あずさ3号殺人事件」・夏樹静子氏の「特急夕月」、山村美紗氏の「新幹線ジャック」です。そうそうたるメンバーですね。少しかいつまんで紹介します。「あずさ3号殺人事件」は、クイズ番組で当たった京都旅行を、別のクイズ番組で当たったという人の長野旅行と交換するというやや奇妙な設定から始まります。長野〜京都をまたいで鉄壁のアリバイを巡る捜査が始まります。推理をしては行き詰まり、行けたかと思えば強固なアリバイが出てくる、という謎の追求過程が楽しめます。トリックの意外性よりプロセス重視かと思います。タイトルから想像されるとおり、名曲「あずさ2号」に関する雑学?も入っていたりします。「特急夕月」は、実際に時刻表やフローチャートが挿絵として挿入されており、頭で追うのが苦手でもついていけます。とはいえ、この作品は時刻表トリックよりむしろ犯人のパーソナリティーや行動のやや奇矯な面が面白みかなと感じました。犯人はうじうじしてみたり、強気になったり。その描写とともに、なぜそう振る舞ったのかが興味深い。「新幹線ジャック」は、緊迫の展開とともに、犯人の行動や要求の不自然なところを探っていく話。実際に出くわしたらとても怖い話です。線路上の殺意 鉄道ミステリ傑作選〈昭和国鉄編〉 (双葉文庫) [ 鮎川 哲也 ]
2022.01.03
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今日は、最近読んだミステリを紹介したいと思います。タイトルだけ聞くと、ミステリを想像できないかもしれませんが、れっきとしたミステリです。作者はマイケル=イネス。創元推理文庫のシャーロック・ホームズのライヴァルたちシリーズの1冊「アプルビイの事件簿」の作者です。スコットランドのアルカニー城というお城が舞台。そこに住んでいるガスリー氏という人物が奇矯な人物で、変にケチだったかと思えば旧に気前が良くなったり、死を連想させる詩を口ずさんでいたり。そんなガスリー氏が「墜落死」を遂げた。事故か?自殺か?殺人か?この謎を探っていく話ですが、色々な人の見方、様々な推理が出てくるところが本作品の面白みです。叙述は、複数の人の手紙や記録という形式によって進められます。語り手によって味方や見えているものが違いますし、人の捉え方も異なってきます。そういった差異を含みにして推理が展開されますが・・・果たして?城の構成などじっくり読まないと分かりづらいところもあると個人的には思いました。しかし、それを補って余りある推理と結末が待ち受けていることでしょう。※ 左が紙の書籍、右が電子書籍です。 ある詩人への挽歌 (創元推理文庫) [ マイケル・イネス ]ある詩人への挽歌【電子書籍】[ マイクル・イネス ]
2022.01.02
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読者の皆様、昨年はお世話になりました。ついに2022年になりました。今年もミステリの紹介や、マジック動画のアップをしていけたらと思っています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2022.01.01
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