メートル・ド・テル徒然草

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エルネスト1969

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Mar 9, 2006
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(3月1日の日記からの続き)

 一見無関係に見える事象をつなぎ合わせるためには、そこに「考える」という行為が必要になります。海外のことは良く分かりませんが、少なくとも日本の教育においてはこの「考える」という行為が欠如しているように思います。結果を早く求めるには時間を掛けて考えることより、成功例を「記憶する」方が手っ取り早いからです。

 しかし、人間の、社会の営みとはそれぞれ、さして違いのあるモノではありません。
 恋愛においても様々な事例があるように、レストランの営業においても様々な事例があります。

この事は

大勢にモテる=来客数が多い
深く好かれる=客単価が高い
モテない=お客さんが来ない

と、置き換えることが出来ます。


往々にして言いがちなのが、

「客が俺の料理わからへんねん。」と、お客様のせいにしてしまう。

こうなると末期症状です。閉店されるのもそう遠い将来では無さそうです。

これを恋愛に置き換えると、

「俺がこんなに好きになっているのに、なんで好きになってくれへんねん。」

と、言っているのも同じこと。ひいては「モテる」人を逆恨みするようになってしまったりする。これでは、現代でいうストーカーですね。

 世間には自らを好いてくれる人と、好いてくれない人とは同数であるとの意見がありました。おっしゃるとおりで、それでも好いてくれる絶対数が多ければ多いほど嬉しいのも確かです。

 となると、やっぱりどんな人がモテるのかを充分なほど熟慮しなくてはならなくなります。

 それでは、どうするのがてっとり早い方法かというと、「自分が多くの人を好きになってみる。」ではないかと思うのです。
 他人に眼もくれない人が、モテモテになるというのはドラマチックなのですが、あまり現実的な話ではありません。よくよく考えてみると、他人に惚れっぽい人ほど、ホントはモテてるんじゃぁないでしょうか。

 我々も食べ歩きだ勉強だと言って、よそのお店を訪れます。となると、さてその時に、いいお客さんになれるでしょうか?お店の人に好かれるようないいお客さんになれる人ならば、いいサービスマンになれるのではないでしょうか?



 自分の店のサービスが良いか悪いか、料理が美味いか不美味いのか、本当の事を知っているのは他ならぬ不特定多数の「お客様さま」だったからです。

 どんなふうにしたら、人から好かれるかを考えるより、人をどんなふうに好きになるか。そこに感性とかセンスとかいうものが現れるのかも知れません。

どんな人が好きですか?

真面目な人。一生懸命な人。教養のある人。優しい人。

 人を「好きになる」という感性と、「こんな人から好かれたい」という感性は、ひとりの人間の中ではまるで同じものです。









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Last updated  Mar 29, 2006 01:16:34 PM
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背番号のないエースG @ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

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