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もう一つの痛みの原因というのが‥。
十分な睡眠がとれていないと、筋肉と脳は休めないということ。
これが痛みを感じやすくなる原因だというのだ。
通常痛みが脳に伝わると、セルトニンやノルアドレナリンといった、
神経伝達物質が放出され痛みの経路を遮断する為、
チョッとした痛みは感じないように出来ているという。
しかし、熟睡できていないと脳が休まらず、その働きが低下する。
すると痛みを遮断する成分が充分に放出されず、
痛みを感じやすくなるという仕組みのようだ。
北原先生が睡眠の質が悪いと感じたのは、いびきをかいているというヒデの言葉からだった。
いびきをかくというのは、睡眠時無呼吸症候群の典型的な症状。
睡眠時無呼吸症候群は、眠っていても脳を十分休ませる事ができず、
痛みを感じやすい傾向にある。
ヒデの腰痛と首の痛みの原因は、周辺の筋肉の緊張に加え、睡眠時無呼吸症候群が痛みを増幅させている可能性が高いと診断された。
腰痛なのに、首痛なのに、痛みの原因は意外なところにあったわけだ。筋肉の懲りと脳から痛みを和らげる物質を出させることが重要。
痛みからの解放に必要なことは、ストレッチと睡眠の質を高めることだったのである。
もう一人の例は‥。
北原先生の指導により、膝の痛みが劇的に改善したという、
静岡県で和食料理を営んでいるという、65歳の山口さんという男性。
痛めていたのは左ひざで、
3年前から階段の昇り降りも不自由になるほど酷い状態。
山口さんは、仕事を辞めることも考えたと言う。
「夕方になると立っているのも辛くなって、
夜もズキズキ傷んで目が覚めていた」と話す山口さん。
(仕事は無理かも‥)と思い詰めていた。
整形外科での診断は、変形性ひざ関節症。ヒアルロン酸注射を打っていた。
でも一時的に痛みが治まっても、根本的な解決には程遠い。
そこで山口さんはペインクリニックへ行き、
北原先生からアドバイスをもらう。
北原先生は、寝酒を飲むというところを問題視した。寝酒は睡眠の質を落とすものだから、止めて欲しいと言われた。
寝酒は眠りに落ちやすいが、眠りを浅くするものである。どうしても飲んで寝るというなら、睡眠までに一定の時間を置くこと。
目安は、ビール500mlまたは日本酒1合を飲んだ場合、就寝の2時間半前までに済ませることのようだ。
山口さんは就寝前に日本酒を3合程度飲むのが日課だったが、
きっぱりと止めた。やめるのは辛かったけれど、
ひざの痛みと比べたら寝酒はやめたほうが良いという結論に達した。
寝酒をやめた時点で、すぐにぐっすり眠れるようになった山口さん。
先生が同時に減量するように言われ、その二つを守った生活をしたところ、
半年後には階段を普通に降りられるようになったと報告。
ひざの痛みがとれてきて、人生180度変わったという。仕事への意欲も出てきたようで、嬉しい限りである。
寝酒と睡眠時無呼吸症候群は、
睡眠の質を落として痛みを感じやすくする、よくない習慣だった。
腰痛(痛み全般の)対策として考えるべき事例だった。