みきまるの優待バリュー株日誌

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Jan 28, 2018
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カテゴリ: 株式投資全般
​  さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第68位は、





規律とトレンドフォロー売買法 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社)





 です。














​​ 著者のマイケル・コベルは「トレンドフォローの伝道師」として有名な人物で、その一連の著作は「とにかくアツい」ことで知られています。また  彼はトレンドフォロー以外の投資手法には極めて否定的で、我々が専門としているバリュー投資やインデックス投資を「徹底的にこき下ろす」激しい性格  であるため、  この本の評価は「最高と言う人と最悪と言う人」がいて完全に真っ二つ  に分かれています。​​









 実は私はずいぶん昔に軽く流し読みした時に、「なんじゃこりゃ? 傲慢で不遜な本だな。」と思ってそのまま忘却の彼方へと旅立っていたのですが、その後、 





 ​ ウォール街のモメンタムウォーカー ​ 





 や、その





 ​ 個別銘柄編






 を読んで、「モメンタム/トレンドフォロー戦略にはバリュー戦略を遥かに超える高いパフォーマンス実績がある。」ことを再認識し、更に近い将来に紹介する予定の 株式売買スクール という本でもこの本が激賞されていたことを思い出して改めて虚心坦懐に再読したところ、とてつもなく良い1冊だったのです。











​以前の「バリュー一辺倒」だった頃の私は、トレンドフォロー手法に対して「完全に目も心も閉ざしていた」ので、それで初読のときには全く心に響かなかった​​









 のだと思います。












 今日はまずはコベル自身による序文と、監修者の長尾慎太郎氏の言葉を見ていきましょう。






​私は日本の投資家が大きな利益を出すのに、トレンドフォローが役立つと信じています。  トレンドフォローとは何でしょうか?それは一言で言えば「考え」  です。​




​ なぜ「トレンドに乗る」ことが良い考えなのでしょう?   第一に、トレンドフォロワーたちはこの40年にわたって文字どおり何十億ドルも儲けています。  それはこれまでに考えられた取引戦略で、最も利益を上げられるもののひとつです。第二に、人間性は変わりません。​




​ 1989年の日経平均は3万9000円でした。今はざっと1万円です。(みきまる注 この本の発売は2010年)  日本人はバイ・アンド・ホールドがうまくいかないと分かっているでしょう。




​​  私たちは全員、バイ・アンド・ホールドはやめて、トレンドフォロワーが大金を稼いでいるやり方に従うべき  です。。。周りの人よりもより  多くのお金を稼ぐチャンスが欲しいのならば、トレンドフォローが最高の選択肢  です。​​











​ この序文を読んだだけで、コベルのトレンドフォローへの入れ込み具合と、それ以外の投資戦略をメッタ斬りする性格の激しさが分かりますね。実際、  本文の中では「世界一の投資家」ウォーレン・バフェットのことさえも「爽快なくらいにボロクソ」  に書いています。(笑)​










 続いて監修の長尾氏の言葉を見ていきましょう。





トレンドフォロー手法の良し悪しやそれを取り巻く環境などに関する彼の記述は実に的確。




 CTA(商品投資顧問業者)のなかでかなりの割合の運用会社がこの手法をとっているにもかかわらず、資産運用業界にあってトレンドフォロー手法は特異な存在である。。。あまりにも単純であることも大きな原因である。




​​​ 実際、私が見たところ  トレンドフォロー手法をまともに理解できる人は次の2種類  しかいない。  資産運用に関して多くの知識や高いレベルの技術を持った非常に聡明な人  か、 もしくは物事を理解するのに邪念がなく、対象をありのままに見ることができる大変素直な人  である。  ​過半の人々は、その身に着けた知識や個人的な経験による先入観が邪魔をして真実を受け入れることができない。​​​​










 この長尾氏の指摘は強烈です。









 トレンドフォロー/モメンタム戦略が他の投資戦略を圧倒的に凌駕する





 ​ パフォーマンスキング





 であることは今や明白











 ですし、例えば日本を代表する凄腕投資家のcisさんが典型的にそうであるように、 








​「圧倒的な成功」を収めている投資家にトレンドフォロワーが多いことは「公然の秘密」​​









 でもあります。なのに、日々流されている多くの投資情報はこの「聖杯」に触れることは何故だかほとんどありません。










​​ また非常に恥ずかしい話ですが、 






​  私がトレンドフォロー/モメンタム戦略の偉大さに気付き、自分の投資理論にそれを取り入れて再構築し始めたのもほんの「この数年」のこと






 ​
です。  それまでの私は目が曇っていて「バリュー一辺倒」で視野の狭い、片手落ちの偏狭な投資家だった  のです。そして「アホみたいに単純なトレンドフォロー戦略など継続してうまく行くはずもない。」と鼻で嗤ってもいたのです。今では痛切に反省し、自らのパフォーマンス改善のためにそれらをどう活かすかに心血を注いでいます。​​











 長尾氏の言葉の続きを見ていきましょう。







 ​
​エド・スィコータが言うように、マーケットにおいてそんなに単純な方法で結果が出せる方法が存在することを認めることは、自分のこれまでの努力や知性の価値を否定することになりはしないかと人は潜在的に恐れる。。。実にもったいないことである。​












​ はい、初心に戻って心を開いて見てみれば、  トレンドフォローの力を日々の投資で使わない手はないですし、すべての投資家がこの投資戦略を学ぶ必要性があることは明白  です。それでは次回から、この「クセが凄い。」名著の世界を隈なく探検していくことと致しましょう。(続く)​





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Last updated  Jan 28, 2018 11:41:58 AM
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