燃兎(Burnin'Bunny)活動記
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ASKAの「第二弾」アルバム「Black & White」が出ました 前作「too many people」から一年の間を空けずに出した今回のアルバム、 前作が思わず膝を叩くような「快作」だったので、 なおさら恐る恐る聴くことになりました 結論から言うと、私は「前作の方が好み」です 今作は、前作で私が恐れていて、あまり濃すぎずに安堵した 「開き直り」「言い訳」 「周囲への批判」 「独りよがりのメッセージ性」 「妙なほどのポジティブさ」 …などが、より前面に出ている気がします ↑ 「シンガー・ソングライター、かくあるべし」 ということなのは、前回と同じですがね 「そのときそのときの自分」が、ハッキリと刻印されてる ポップスでは、売れるための曲作りがなされ、誰が作っててもどーでもよい歌が溢れますが、 インディーズレーベルの「自由」さで、自作自演し、自らがプロデュースもすれば、そのときの自分がハッキリ出る その意味で非常にインディーズ的だし、「シンガー・ソングライターってこうだよね」ってアルバムです 社会的に孤独に陥った者が、世に自分を問い直すときのエネルギーは、 ともすれば「独善的」になるし「言い訳がまし」くなるし「攻撃的」にもなる 逆境のなかでは、それが無ければ立っていられない、潰されるだけなので、 解ってほしくて、そうなるのは私には十分理解できる だから彼のブログが「ああいう色」なのは私には解るし、 コメントもせず、賛成も反対も表明する気無く、たまに読むわけです ただ、残念なことに、時に滑稽、時に醜悪とも映りかねないその「ブログの色」が、いかに彼の作品に反映されるのか、 私にはそれが心配でたまらないわけです 前作は、彼が楽曲を「厳選した」と言うだけあって、 ブログの色は彼の「真摯な決意表明」と化して、「謙虚さ」も伴って、作品に反映されていたと私は感じています 何より、ちゃんとポップスだったし、ASKAが、今を生きるシンガー・ソングライターであると同時に「超一流のポップス職人」であることを世に証明した「快作」、 何があろうと、ある種「超然」とポップスを作り上げられる「天才」が未だに失わぬ底力を示した「奇跡の名盤」、 それが前作「too many people」だったのかと だから、今作はその意味で「しんどい」のです 前作の確かな手応えは、彼に再び自信を与えたけれども、 それは彼から「謙虚さ」を失わせ、「選曲眼(耳?)」を曇らせた 私には、残念ながら、そう感じられます… 声は戻りましたね メロディは、ポップです でも、楽曲に、魅力がない …(調子にのって?)急ぎすぎたのかも知れません 音楽活動を本格的に再始動するために、資金調達が必要なのかも知れません あるいは、やはり「言わずにはおれなかった」のかも知れません でも、これでは、売れない ASKAに「これ」は求められてない (独善的、勘違いな歌という意味では、作風は全く違いますが、同郷の●渕●氏にも近い、とも…彼のファンに殺されそうですが…) もし次作も「この色」が濃厚なら、その次は私は買わない 付き合ってられない てな印象ですな、今作は… amazonでは今作も大絶賛の嵐 私は彼が自作自演で書き込んだ、などという狂言はスルーしてますが、 自分は信者ではないんだなぁ… ということははっきり自覚しました 私は「前作の方が好み」というのが精一杯のフォローですわ 卑屈でなくてもよいのです ニュートラルでよい シンガー・ソングライターであってくれて構わない 言葉を選び、磨き、世に問う力がすでに証明された人です 今回、吐き出せたのなら、次は万人に向けた「快作」「意欲作」を願ってやみません それができたときに初めて、私は、今作を受け入れられる気がします
2017/10/30