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2025.05.26

１６剤を処方されていた高齢者(訴:食欲低下/倦怠感/呼吸困難感)の話

(2)

テーマ：政治について(21577)

カテゴリ：健康・医療・介護

処方を転載すると．．．
＝＝＝
トルバプタン口腔内崩壊錠　1回1錠(1日1錠)
アゾセミド錠60mg 1回2錠(1日2錠)
フォシーガ錠10mg 1回1錠(1日1錠)
クエン酸第一鉄ナトリウム錠50mg(鉄として) 1回2錠(1日2錠)
タケキャブ錠20mg 1回1錠(1日1錠)
スピロノラクトン錠25mg 1回1錠(1日1錠)
カルベジロール錠10mg 1回1錠(1日2錠)
エリキュース錠2.5mg 1回1錠(1日2錠)
ドキサゾシンメシル酸塩錠1mg 1回1錠(1日2錠)
エンレスト錠200mg 1回1錠(1日2錠)
ニフェジピン徐放錠20mg(24時間持続) 1回1錠(1日2錠)
酸化マグネシウム 1回1g(1日3g)
ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー20%25g 1回1個(1日3個)
硝酸イソソルビドテープ40mg 30枚　（1回1枚 1日1回入浴後）
エチゾラム錠0.5mg 1回1錠(1日1錠)
ピコスルファートNa経口液0.75% 10mL （ 1回10〜15滴便秘時）
＝＝＝

記事は、この処方から、逆に疾患をあぶりだす”修練”、
　患者に話を聞くのではなく、過去の処方箋に聞くわけだ！
なるほど、
　これなら、マイナ保険証は利便性(医師の)に寄与しそうだ。

記事では、３人の先生で討論しながら３ステップで疾患をあぶりだす。
　Step1:処方箋から考えられる疾患を書き出す
　Step2:関連する病態を書き出して疾患とつなげる
　Step3:処方薬を書き込み、作用・副作用を考慮してつなげる

１１疾患から始まって、の最終的に↓↓↓

実例だったようで、
・鉄の利用障害が考えられたので精査したところ、
　前立腺がんが見つかり、
　鉄の利用障害は悪性腫瘍による慢性炎症によって生じていた可能性が高い
・鉄剤は中止され、タケキャブも胸焼けで数年前に処方されたまま
　漫然と処方されていたため中止
・前立腺がんと前立腺肥大により排尿障害、尿路感染症となって心不全が悪化
・呼吸困難は、貧血と心不全、感染症の合併で生じたようで、
　食欲不振も前立腺がんと尿路感染症が原因の可能性
その後、入院による加療が行われたそうです。

参考にした記事↓” 津島太陽の「病態流れ図で分かる! 処方解析」”
medical.nikkeibp．．．/tsushima/202412．．．
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