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森の声

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2025.08.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
友人のFBで以下のような記事を知りました。
「何を今更」という感じです。「してきたこと」「してこなかったこと」の結果が出ただけなのに、なんでみんな驚くのでしょうか。私は、このような「水をやらなかったら草花が枯れてしまった」「餌をあげなかったら動物が死んでしまった」というような「当たり前レベルのニュース」にみんなが驚いている、ということの方に驚いています。





【解説】子どもの学力が大幅低下なぜ 小6・中3の学力調査…スマホ・テレビゲーム使用は増加


子ども達の学力低下の背景には、子ども達の思考力の低下があります。子ども達の思考力の低下の背景には、大人達の思考力の低下があります。どうして大人達の思考力が低下したのかというと、簡単で便利な機械やインフラに依存して「思考力を必要としない生活」をしているからです。そして、子ども達は幼いときからそのような大人の生活に巻き込まれています。それだけのことです。

「感覚を使わない生活」をしていれば「感じる能力」は育ちません。「力を使わない活動」ばかりしていれば、「力」は育ちません。「人とつながる必要がない生活」をしていれば「人とつながる能力」は育ちません。それは当然ですよね。それと同じです。

「子どもの問題」の背景には必ず「大人の問題」が隠れているのです。そのことに気づかず、「子どもだけ」何とかしようとすればするほど状態は悪化してしまうのです。

この学力調査で分かったのは「学力の低下」ですが、低下しているのは「学力」だけではありません。「思考力」「感じる力」「からだを動かす能力」「体力」「心とからだの柔軟性」「意思の力」「意識の働き」「他者とつながる能力」「自己表現能力」「コミュニケーション能力」も低下しています。それは大人達がそのような能力を必要としない生活をしているからです。ですから、大人達もまた似たような状態です。「学力の低下」は「氷山の一角」に過ぎないのです。でも人々は水面上に出ている部分だけを見て「本体」の方は見ようとしません。

というか、見えないのでしょう。「感じる能力が低い人」は「感じる能力が低い人」を見てもそのことに気づきません。「思考力が低い人」は「思考力が低い人」を見てもそのことに気づきません。「体力がない人」は「体力がない人」を見てもそのことに気づきません。人は他者を理解しようとするとき「自分」を物差しにしてしまう癖があるからです。

そんな変化に気づくためには「変化する自分」ではなく「変化しないもの」を基準にする必要があるのです。「変化する自分」を物差しにして変化を測っているから迷子になってしまうのです。昔の人は「自然」をその物差しにしました。でも、現代人は人工的に作り出した「社会の変化とともに変化するもの」を物差しにして、物事を判断しています。だから「子ども達の客観的な状態」も「自分たちの今の状態」も分からなくなってしまっているのです。

今回、「子ども達の学力の低下」が発覚した学力調査のようなものには、ある一定の客観的な基準もあるし、過去のデータとの比較も可能なのでの、「子ども達の今の状態」が分かりやすくなるだけなのです。

そもそも、語彙力が低下していれば学力も低下しているのです。年相応の語彙力がなければ、年相応の学力が育っていないのです。でも大人達は、「これが今時の若者言葉だ」なんて笑って見ているばかりです。


語彙力が育つためにはその語彙を必要とするような体験が必要になります。「本」という言葉を学ぶためには、「本」を読んで貰ったり、「本」に触れたり、自分で「本」を読む必要があります。タブレットで「本の写真」を見せても「本というもの」は理解できないのです。それは、見えない、聞こえない、話せないという状態のヘレンケラーが「水」という言葉を知るために「水」に触れる必要があったのと同じです。






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Last updated  2025.08.04 08:20:00
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