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森の声

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2025.08.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
家を作るには順序があります。どんな家を作るときでも、最初にやるのは基礎作りです。

でも、家が建ってしまったら「基礎」は見えなくなります。そのため、「家の作り方」を知らない人は、他の家の「目に見える部分」ばかりを見て、自分もそれと同じような「素敵な家」を建てたいと思い「基礎作り」を無視していきなり「素敵な家」を建てようとし始めます。

でも、最終的な目標はその基礎の上の「素敵な家」かも知れませんが、目に見えない部分の基礎をしっかりと作ることなく、最初から目に見える部分の「素敵な家」を作り出したら、最初は「素敵な家」でも、工程が進むにつれて傾いてしまうかも知れません。また、地震や大雨で傾いてしまうか可能性も高いです。シロアリに食われてしまうかも知れません。でも、「基礎作り」というものに関心がないような人にはその原因が分かりません。後から分かってもやり直しが出来ません。

ここまでは「家の建て方」の話ですが、「まず最初に基礎作りから始めなければならない」というのは、他の様々な分野でも同じです。どんな分野でも、「基礎作り」をちゃんとしていなかったり、間違っていたりしたら、最初は調子が良くても後から色々なトラブルが起きてしまうのです。

そして「子育て」でも同じです。「人生の基礎」作りをすっ飛ばして、幼いうちから子どものを家の中に閉じ込め、お勉強を学ばせたり様々な習い事をさせてしまうと、最初は他の子よりも早く進むことが出来るので「自分は正しかった」と思い込んでしまうのでしょうが、次第にその勢いは失速して行きます。そして、遅れてやって来た「基礎がしっかりと出来ている子」に追い抜かれてしまうのです。

そうなってしまってから、お母さんやお父さんがいくら頑張ってお勉強させようとしても子どもはどんどんやる気を失っていきます。基礎が出来ていないのでそれから上を積み上げることが出来なくなってしまっているからです。それでも親が強制すると、「親が向かわせたい方向」とは別の方向に向かって勝手に進んで行ったりもします。



基礎の部分を育てている時には「大人の手助け」が必要なんですが、基礎作りが終わる頃になると、子どもは、それまでに出来ている基礎の状態に合わせて勝手にその上に自分の家を積み上げ始めてしまうのです。

まただから「特殊な目的に合わせた特殊化された基礎」ではなく、「自由に応用できるような汎用的な基礎」を育ててあげると、子どもは自分の人生の可能性を大きく広げることが出来るのです。そして、基礎がちゃんと出来ている子の場合は、この頃から子育てがどんどん楽になっていきます。ただ見守って、励ましているだけで、子どもは自分の力で勝手に成長して行き始めるからです。

でも、その時期までに基礎が育っていない子の場合は、上物を建て始める頃から子育てがますます困難になっていきます。倒れそうになったり、ぐらぐらする家を親が支えたりする必要が出て来るからです。中に入って修理できればいいのですが、親が家の中に入ることが出来るのは「基礎を作っている間」だけです。基礎作りの段階が終わってしまうと、子どもは親を家の中から閉め出してしまうのです。

だから「中に居る人」との「対話」が必要になるのですが、その「対話をする能力」も基礎作りの時代に育つので、基礎が育っていない子は対話も出来ません。そのため孤独と不安の中で、周囲とぶつかりながら一人で頑張ることになります。「親ガチャ」を呪うかも知れません。





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Last updated  2025.08.25 08:59:40
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