たまには役に立つ医学の情報も載せましょう。
一昨日は午後名古屋でライオンズの第4回キャビネット会議があった後、すぐに新幹線で豊橋に移動して、武○薬品協賛の東三河乳がん勉強会がありました。この会は私が代表世話人を務めており、年に1回豊橋のアソシアで行われています。
今回は大学の同級生で同門の名古屋医療センターの佐藤先生を招いて、再発乳癌の治療戦略について講演してもらいました。話の内容は「昔は乳癌は再発したら、いかにQOLを維持しながら延命させるかが問題でしたが、今では様々なホルモン療法剤や化学療法剤が出て、再発しても効いてCR(完治)となる症例がかなりの割合で出るようになり、乳癌のタイプによっても効きやすいタイプがあり、多施設協同研究で標準治療の確立をしなければいけない」といった内容でした。終わってから懇親会もあり、久し振りの同級生の話題やまた聴きにきてくれた院長やナオ君とも盛り上がりました。
そして、昨日はカワイ外科の外来の後、久し振りに市民病院で乳癌の手術をしました。その症例はカワイ外科で細胞診をしてクラス3ではっきりせず、市民病院でもう一度細胞診をしなおしましたが、やはり鑑別困難と出て、しかたなく切開生検(腫瘤の一部を採って組織検査すること)をして、浸潤性小葉癌という特殊な病理型であった方です。
その時に特殊免疫染色も出して、乳癌のサブタイプも調べました。ER(-),PGR(-),HER2(+)という結果が出て、分子標的治療剤(ハーセプチン)がよく効くHER2サブタイプでした。術前検査では遠隔転移の所見はありませんでしたが、センチネルリンパ節陽性でしたので、レベル2の郭清を行いました。このタイプでは術後にハーセプチンの補助化学療法を追加することで根治も目指せると思います。
さて、今日は親クラブである蒲郡LCのCN(チャーターナイト(設立))50周年記念式典です。そして明後日はヤンバルに旅立ちます。
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