石垣島のキチョウは本土のキチョウと食性が違う(ハマセンナを好む)ことが報告された後に、沖縄本島にいるキチョウに性質の違うキチョウが2種類いることが判り、2005年にキチョウ(ミナミキチョウ)とキタキチョウに分けられました。本土にいるものがキタキチョウですが、沖縄には両方がいます。
リュウキュウミスジのようにコミスジと似ていても棲み分けしている蝶では沖縄で見たらリュウキュウミスジと簡単に判るのですが、・・・。
八重山にはさらにタイワンキチョウもいて、この3種類は形態的にもよく似ています。図鑑では表と裏の鑑別点がいろいろと載っていますが、写真ではなかなか鑑別点が撮れません。3種とも停まるとだいたい翅を閉じてしまいます。表側の鑑別点を撮るには飛んでいるときに撮るしかありません。
裏側と翅の形で鑑別するには撮り方を工夫するしかありません。鑑別点は
1.縁毛の色が、タイワンキチョウではほぼ一様に黒褐色、キチョウでは黒と黄色が混ざり、キタキチョウは黄色一色で黒が混ざらない。
2.タイワンキチョウでは前翅中室内に基部にひとつ、中央部にふたつ、計3つの小紋が出るが、キチョウとキタキチョウでは基部にひとつ、中央部にひとつ、計2つの小紋が出る。
3.タイワンキチョウでは後翅外縁はきれいな弧を描き、第3脈付近で出っ張らないが、キチョウとキタキチョウでは第3脈付近で出っ張る。
ところが、縁毛の色で鑑別すると言っても、蝶を撮るのに通常眼にピントを合わせますので、撮った写真を見ると縁毛にピントが合っていないものが多いのです。
ですから、鑑別したい写真を撮るにはキチョウが停まったら、真横に回りこんでピントを合わせて撮って下さい
それでは写真です。ヤンバルにも2種類いましたよ。
キチョウ(ミナミキチョウ)
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(C)ドクターT
ヌウハ川の入り口付近にたくさんいました。縁毛が黒と黄色が混ざり、後翅第3脈付近が出っ張り、前翅中室内の黒点は2個。
石川市民の森にいました。停まっているところは撮りませんでしたが、たまたま縁毛が黄色一色でよく見えます。
こちらは地元で撮ったキタキチョウです。
これは一昨年西表島で撮ったタイワンキチョウです。西表島ではたくさん飛んでました。縁毛が黒褐色一色で、前翅中室内の黒点が3個あり、後翅がきれいな弧を描いています。
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