私の自然観察の原点は知多市岡田にあった『禿山』というところにありました。保育園の遠足で行ったのが最初の出会いでした。そこはふたつ池という溜め池を造った時に出た粘土質の土を積み上げて出来た小さな山でその周りは湿地になっていました。トウカイコモウセンゴケやイシモチソウやミミカキグサなどの食虫植物があり、珍しい昆虫がたくさんいました。知多では珍しいオオウラギンスジヒョウモンを採集したのもここでした。中学時代まで時々通っていましたが、受験勉強で忙しくなり、自然と足が遠のいていきました。
ふたたび戻ったのは大学で行き詰まって、医学部への転向を考え始めた時です。何と、『禿山』は上池の埋め立てて無くなっていました。当然湿地も消失してしまい、私は帰る場所を失い途方に暮れましたが、それで医学部へ変わる決心がつきました。
知多半島には愛知用水が引かれるまでは、溜め池があちらこちらにあって、農業用水をまかなっており、溜め池の周りには湿地のようなところが付随していました。しかし、愛知用水の完成と、農業そのものの衰退によって、溜め池はどんどん埋め立てられて、それに付随する湿地も少なくなりました。
ふたたび自然観察をするようになって、知多半島の湿地を探すようになったのは当然の流れなのです。武豊の壱町田湿地、阿久比の板山湿地などよく知られた湿地もありますが、今日は常滑の隠れ湿地“大谷湿地”へ行ってきました。2年ほど場所が判らなくて、探しましたが、最終的に知多の湿地研究をしてみえる濱島先生から教わってようやく行きつくことが出来た湿地です。
まさかここが大谷湿地の入り口だと言っても誰も信じないでしょうね
こんな道を200mほど進み、・・・。
最後にこのシダの生い茂るところを抜けないと行きつくことは出来ません。
ハッチョウトンボの飛ぶ大谷湿地
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(C)ドクターT
苦労したものだけが味わうことが出来る別天地なのです。
ハッチョウトンボ♂(大谷湿地)-002
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ツノトンボ(大谷湿地)
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オオアオイトトンボ♀(大谷湿地)
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ヒメアカネ♂未熟個体(大谷湿地)
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ハッチョウトンボの他、ツノトンボ、オオアオイトトンボ、ヒメアカネなど珍しいトンボがいます。今日はいませんでしたが、入口のところでサツマシジミを見たこともあります。
50×70mくらいの痩せた粘土質の土地に何処からか水が湧いていて、低いところに貯まっています。ミカヅキソウの他、モウセンゴケ、トウカイコモウセンゴケ、ミミカキグサ、ホザキノミミカキグサなどの食虫植物が咲いていて、夏の終わりには、シラタマホシクサやミズギク、イワショウブなども咲きます。
最後に
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