小笠原諸島は海洋島で有史以来何処とも陸続きになったことのない島で、近くに大きな島はありません。ここに棲む鳥は、飛翔力が強くて渡りをすることが出来る鳥と、飛翔力が弱く、簡単に渡って来ることが出来ない代わりに島で独自の進化を遂げて、固有種、固有亜種となった鳥とがいます。本土に当たり前にいるスズメ、キジバト、カラスなどが全くいないのも特徴です。種類はそんなに多くないので、見ればすぐに何か判別できます。順番に今回見た鳥を載せます。
【オガサワラノスリ】(固有亜種、EN、国の天然記念物)
オガサワラノスリ (2)
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これは評議平グランドの横の電柱に停まっていたものですが、沖港から南崎の間で時々見ることができます。今回も3回ほど目撃しました。熊も猪も蛇もいない小笠原で生物界の頂点に君臨する存在です。トビや他の鷹類はいませんので、間違うことはありません。
【アカガシラカラスバト】(固有亜種、EN、国の天然記念物)
アカガシラカラスバト
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北港から大沢海岸へ出る林の中で3羽見ることが出来ました。キジバトもいない小笠原で間違うものはありません。アカガシラとついていますが、頭はそう言われると少し赤味があるかなという程度です。飛翔力は弱く、ジャングルの中で歩いていたり、少し飛んで枝に停まったりする程度で、野生化したノネコに襲われることもあり、数は減っていてなかなか見ることは出来ません。
【ハハジマメグロ】(固有種、VU、国の特別天然記念物)
小笠原諸島の母島、平島、姉島のみに分布する世界的稀少種、聟島にいた亜種ムコジマメグロは絶滅しました。メジロより少し大きく尾が長く、メジロに比べて眼の周りに黒い縁取りがあって泥棒顔をしています。母島では山の中へ入れば何処にでもいるし、民家の庭先にも出て来ます。今回も何回か写真に収めることが出来ました。
【イオウジマメジロ】(固有亜種)
バンジロウを啄むメジロ (2)
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日本本土に棲む亜種メジロとの識別は困難ですが、小笠原諸島、硫黄列島に分布するのはイオウジマメジロです。ハハジマメグロよりもこちらの方が少ない感じです。沖港近くにあるフルーツロードにはいろいろなフルーツの木が植えてあり、収穫されないので、格好の鳥の餌となっています。バンジロウの熟した実を啄みに来ていました。
【ハシナガウグイス】(固有亜種)
ハシナガウグイス (2)
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留鳥として小笠原諸島、硫黄列島に分布しています。名前の通り嘴が長く、鳴き声はよく聞こえますが、姿はなかなか現さないのは本土にいるウグイスと同じです。
【オガサワラヒヨドリ】(固有亜種)
オガサワラヒヨドリ (2)
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日本で8亜種が知られるヒヨドリの中で最も暗色で、嘴が太く大きい。鳥の種類が少ない小笠原ではこの大きさの鳥はこれとイソヒヨドリのどちらかです。民家周辺から山麓にかけて木の実を啄みに来ます。
【イソヒヨドリ】
海岸付近では何処でも見かけます。本土、南西諸島にいるイソヒヨドリと同じです。
【キョウジョシギ】
キョウジョシギ (4)
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旅鳥ですが、小笠原では5月にも見ましたし、越冬するのでしょうか?沖港の付近にはいつもいますし、評議平グランドや沖村小学校のグランドなどにも集団で来ることがあります。
【ムナグロ】
ムナグロ冬羽 (3)
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これは冬羽ですが、夏羽はその名の通り、胸の辺りが黒くなります。ダイゼンとは大きさが違います。これは評議平グランドで撮りましたが、脇浜公園でもキョウジョシギと一緒によくいます。
【アジサシ】
夏羽は頭部が黒いが、冬羽は白くなり、下面も白くなります。これは玉川ダムで撮りましたが、沖港でもよく飛んでいて時々ダイビングしています。
【カツオドリ】
カツオドリ(おがさわら丸より) (10)
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母島の南の鰹鳥島では繁殖しています。沖港周辺でも時々見ますが、ははじま丸やおがさわら丸についてくるので、その時に写真を撮れば近くで撮ることが出来ます。
【コグンカンドリ】
コグンカンドリ♀(ははじま丸) (3)
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カツオドリに混じって1羽だけははじま丸について来ました。迷鳥として稀に記録される鳥です。
猪の解体( ^)o(^ ) 2020年12月21日 コメント(6)
黒ピヨちゃんの種取り( ^)o(^ ) 2020年12月07日
鶏匠ドクターT( ^)o(^ ) 2020年10月29日
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