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例年なら新年のご挨拶は、明けまして・・・なのですが、いや、今年はやはりおめでとうとは言えない気分なので、言わない(まだ誰にも言っていない)でおきます。いやはや、年頭から日本は凄い揺さぶりに襲われ、元旦から来たかーとショックを受けました。次いであの空港での信じ難い炎上の画像をまだ払拭できないままでいます。大変な幕開けの年となりました。いよいよ日本・・・なんですね。年末に私、手抜きバージョンの大掃除なんかやったりしていたんですが、それでも日本の大晦日あたりから、底知れぬ胸のザワザワ感が拭えず、何これ?と意味がわかりませんでした。すると石川県在住のアンダラグリッドの有志Mさんからご連絡をいただき、彼女がご自宅に置いてくださっている細長い、偶然にも石川県の形をしたアンダラ(!!)にヒビが入ったというのです。え~~~!そしてアメリカの元日、朝起きてキッチンに行くと、窓の外には大きな図体の鹿さんがどーんと座っているではないですか!ぎょっとした~~。こんなの初めてです。 元旦朝、庭に大きな鹿がどっしりと座っていてびっくり!それからデスクでPCを開いて石川県の地震のニュースを知り、まさにびっくり仰天。それからキッチンにコーヒーを取りに行ったら(驚きのあまり、コーヒー煎れていたの忘れてた!)、あの鹿さん、まだずっとそこにいたんですよ。ゆうに30分以上・・・これって一体何なの? それで私もまずは自分を落ち着かせるためにもと、庭のプレマシヴァ様に、新年のご挨拶と感謝と、そして知ったばかりの日本のニュースのご報告をいたしました。そして年頭のグリッドの祈りをいたしました。でも日本のニュースからは悲しいかな、地震も事件も少しも実情、真実の姿が伝わってこないですね。マウイ島の悲惨なあの惨事のときと同じ・・・未だに何事の報告も解決もされないまま。これからは(これまでもだけど)特に、マスコミとかお上の言う事を信じていたら、助けが来る頃にはすでに時遅しになるので、自分のはらわたを信じて行動するしかないですね。もうじっと考えている時代は終わりました。Mさんの祖父母は被害の多かった珠洲市在住で、Mさんは避難所生活に入ったお祖父さん、お祖母さんともしばらく連絡がとれず、とても心配されていました。家屋は半壊したとのことなのに、何と!奇跡的に海岸の砂浜が盛り上がって(!!!)津波の被害は免れたというのです。そんなことって!!やはりこのミラクルは神技としかいえないですね。もちろんアンダラグリッドの功徳というつもりは毛頭ないわけですが、ミラクルというのは人智を超えたところではたらくことだけは確かです。ひとまず、感謝感謝です。Mさんは珠洲市近辺にあらためてアンダラご奉納をしてくださるというので、重ねて感謝いたします!!でもこれ、元旦に象徴されるように、試練の始まりに過ぎないような気がします。ゆっくりお雑煮食べている気分にもなれない1月2日には、空港でのあの惨事。あれも謎が多すぎて、にわかに信じ難いです。生前パイロットだった息子もよく言ってたことだけど、ICAOの取り決めにより、管制官とパイロットのやりとりは英語でと決まっている件。息子は英語が母国語だったからよかったけど、パイロットライセンスを取りにアメリカに来ていたアジア人生徒らがアメリカの本場の英語での管制塔とのやりとりにすごく苦労していたこと。インストラクターとしてアジア人生徒の隣に乗っていた自分も、その下手な英語通信のせいで、何度か命の危険を感じたことがあったというエピソードを思い出していました。なぜ日本人同士、英語でやり取りしなくてはいけないのか?ま、管制官との通信は周囲にいる他のパイロットたちも聞いているわけだから、別の外国から飛んできたパイロットたちにも分かるように、英語でという決まりがあるのは理解できるけど、滑走路に進入するかしないかといった、ごく重要な部分だけでも母国語の日本語で再度復唱し合っていて欲しかった。それにしてもあまりにも不可解過ぎる事件ですね。世のニュースによれば、大量の不法移民が連日、メキシコ国境からアメリカに入ってきているとのこと。今年は久しぶりにアリゾナで迎える新年でもあることだし、じゃあ、ちょっと自分の目で見に行ってこようと、思い立ったら吉日とばかり、急遽2日にジェムショー準備が進むツーソンからさらにインターステート19号線を南下しました。メキシコが近くなってくると、アメリカなのに道路もキロメートル表示になっていきます。正月早々、人々も時速130キロくらいでビュンビュン飛ばしてる。2時間くらいで国境に着いたので、アメリカ側に駐車して、歩いて一人メキシコへ入国しました。 行きは良い良い、メキシコへは入管も通らず、簡単に歩いて入れますが・・・もちろん、今どき、メキシコへ越境することは誰もが眉をひそめることではあります。政府のホームページなんて見たら、殺人、強盗事件多発地域に指定されている危険ゾーンと表示されていますしね。でも私は昔から自分の目で見ないと信じないタイプだからね。で、越境してみると確かに、何だか前回来たときと全然違うんですよ。前はもっとこう、いろんなお土産屋さんがひしめいていて、客引きとかもいっぱいいたのに、何だか静か。歯医者とかドラッグストアばかりが目立つけど、多くの店のシャッターは閉まっている。普段なら新年を祝う人々であふれるのにね。開いているのは中国人がやっている衣料雑貨の店ばかり。あと中華料理店もいっぱい増えていました。何だか奇妙です。 国境越えたらすぐ歯医者とドラッグストアと・・・が立ち並んでいるけど、なぜか閑散としている・・・ 街を歩けばメキシコらしい鮮やかな色あいの壁アートがいっぱい。なのになぜか閑散としている・・・ え?ルートカナル(根管治療)が280ドルって?しばらくあてもなく通りを歩いているとお腹も空いてきて、せっかくならメキシカンでしょう、と思い、拙いスペイン語で聞いてみると、マリスコス(シーフード)ならここだと教えてもらったところにたどり着きました。この辺一帯はソノラ州だけど、その南のシナロア州スタイルのお店だそう。シナロアと聞いたら、それだけで最初に麻薬カルテルを想像するけどね(笑)で何がお勧め?と聞くと、セビーチェと白身魚の唐揚げだという。メニューを見ると値段が書いてないやつ。つまりMP(時価)ですな。じゃあ、それでお願いします、と。 もちろんチリ・ピカンテソースだっていろいろ勢揃い! 外はカリカリ、白身魚身は柔らかくてとっても美味しかったです!そしたらほんとに大きな魚がすっぽりとディープフライされて、ライムとワカモレとライスとサルサと一緒にどーんと出てきました。南米でよく食べていたようなやつ。とても美味しかったです。エビのタコスも。食べきれないかと思ったけど意外と大丈夫だった!お値段は米ドルで20ドルくらい。それから大きな手芸品屋さんを見つけたので入ってみました。糸のスプールを買おうとすると、”Solo Pesos!” ( ペソだけだよ)って言うんです。以前なら喜んで米ドルを受け取ってくれたのにね。いや~、時代は大きく変わっていることを身にしみて感じたのでした。商人はサバイバルを肌で感じているから知っているんです。米ドルがもはやパワーないことをね。両替していなかったからカードで買うしかなかった。 え?こんなタコ足配線、ヤバくないですか? さあ、そろそろアメリカに戻ろう。柵の向こうはアメリカ。 帰りは米国入国の長い列に並んで順番を待ちました。以前なら、車での入国ラインならば、それこそ長時間待つことはあっても、歩いて帰るのは簡単にスッと入れたんですけどね。それで45分くらいでやっと入管にたどり着けました。長い列には大量の荷物を抱えたメキシコ人かメキシコ系のような人たちばかり。荷物なしは私だけ。 長い列に並んで待つこと45分、やっと入管オフィスが見えてきたけど、多数の家族が地べたで何を待つ?入管係官には何してきたの?どこへ行くの?なんてこれまで聞かれたこともない質問もされたけど、すんなり帰国できました。でも入管のすぐ手前には数十人の家族らが、毛布とかを体に巻いてコンクリートの地べたに座り込んでいる。長期戦の構えで入国待ちなのかも?以前なら物乞いを見かけることはあっても、こんなふうに入管の建物の中に座り込んでいる大量の人々を見たことはなかった。やっぱり自分で現地に行ってみて、見て、感じてみないとわからないものですね。さあ、年明けとともに、アリゾナではすでにジェムショーが始まっていますよ。まずはMesaショー、週末で家族連れも多く賑わっていました。でも石のお値段、びっくりするくらい高く値上がりしていて、ぎょっとしますよ。石との出会い。2017年くらいにデビューしたユーパーライトにはビビッときますね。ミシガン州、カナダと国境を接する湖岸で採れる、一見普通の石なんですが、UVライトが当たるともう~~!内側から強烈にオレンジ色模様を浮き上がらせるように一変して蛍光するんです。私きっと、何気ないふつーのフリしていて、実は内側にひときわ凄いもの、光るものを抱えているものが好きなのかも。ハックマナイトやルビーのような激しい赤色系の発色がどっきりものです。10億年以上前に、カナダ側大陸の氷河作用によってミシガン州に運ばれてきたというその歴史もまた、壮大なロマンを彷彿とさせるではないですかぁ。手のひらサイズをゲットしました。 UVライト下でパワフルな蛍光発色するユーパーライト、ビビッとくる石でした!!もうひとつビビッときた石、ジャワ島から初デビューのお目見えは、大好きなサイロミレーンとクリサコラが美しくミックスした石たちで、遠くからもうすぐに目が合ってしまいました。去年も店を出していたインドネシア在住の彼らは、この石を買ってくれたのは君が最初だと、目が高いよと(笑)。これからこの石はツーソンショーにデビューし、それから一般市場に知られるようになるには数年後かも? というわけで、困ったことに、年頭から石にやられております。もうツーソンには行かなくてもいいくらいかも。 大きな10キロくらいの原石! 遠くからもう目が離れず近づいて行った! さすがに原石は無理だったので、このエキサイティングなキャブにしました! さあ、今年は春、4月に来日してトウリーディングクラスを開催しますので、気になっておられる方はぜひ要チェックです。もうすぐ日にちが決まり次第、告知させていただきますね。そしてその後、私情ではありますが、私が長旅に出て発送等ができなくなるため、アンダラ、天然石などの販売は3月いっぱいまでとなります。申し訳ございませんが、ご了承のほど、よろしくお願いいたします。しばらくの開店休業後、受注再開できるのは夏8月からとなりますので、もしアンダラなどを入手されたい方がいらっしゃいましたら、どうぞ3月までにお願いいたします。年頭から予断を許さない状況が続いている厳しい年明けです。しかも寒の入りで急激に寒くなってきました。さらなるチャレンジの多い一年になりそうですが、どうぞ体調にも気をつけて、温かくして日々をお過ごしくださいね。そしてあの氷河の蛍光石のように、内側に驚くほどの輝く光を持ち続けていてください。そうすればきっと今年も大丈夫!今年最初の新月は11日です。ぜひともに祈りのグリッドに思いを乗せてください。一日も早い現場の日常復興を、そして何よりも人々の目覚めを、さらに行動していく勇気を祈りましょう。どうぞ今年もまた、よろしくお願いいたします。いつも感謝とともに!ナマステ~!
2024年01月08日