「新訳 引き寄せの法則」をまとめていく中で、わかったことは「引き寄せの法則」と「創造の法則」を理解していないと、「ありのまま受け入れること」に怖れを感じてしまうということです。

　確かに現実がどうやってできたのか、という仕組みをわかっていないと、すべて受け入れることに躊躇したり、戸惑ってしまうことでしょう。すると、ネガティブな感情や執着の心などが出てきてしまうのだと思います。だからこそ、理解する順番が大切なのです。

　さて今回は「ありのまま受け入れること」の深掘りの 2 回目です。では、詳しく見ていきましょう！

「自分と調和した見方」をすること

　非物質世界にいたときの視点（この物質世界の肉体に焦点を定めて生まれてくる前の視点）から、あなたは「ありのまま受け入れる人」になり、「ありのまま受け取ること」を意図していました。

　それは決して完成することはありません。あなたは、常に創造の過程にあり、永遠に成長し続ける存在です。しかし、常に「この瞬間のあなた」があなたなのです。

　自分がしたり、考えたり、話しているとき、ポジティブな感情になっていれば、あなたは「自分をありのまま受け入れる人」になっています。また、他人の経験をポジティブな感情をもって見ることができているときは、あなたは他人を「ありのまま受け入れる人」になっています。

「ありのまま受け入れる人」になるということは、ポジティブな感情をもつ人であるということです。ネガティブな感情をもちながら、「ありのまま受け入れる人」になることはできません。

「自分と調和した見方」をすることで、宇宙からも、あなたの世界や友人たちからも、調和したものを引き寄せることができます。同時に、「自分と調和しないものを認識しないこと」で、引き寄せを働かせないし、自分の経験にも招き入れることもないのです。

　つまり、これは自分が注意を向ける対象をコントロールしなければならないということです。それが「ありのまま受け入れる」ということなのです。

誰の経験に参加するのかをコントロールする

　実際に、世界のほとんどが自分と無関係のことばかりで、どうこうするものでもなければ、どうこうできるものでもありません。他人の引き寄せは他人のものであり、他人の経験は他人のものなのです。相手が創造したものは、その人自身が受け取らないといけないのです。

　大切なことは、あなた自身が誰の経験に参加するのかをコントロールすることです。そのために、自分が望む人生の明確なイメージを持つことが必要で、それがあればスムーズで心地よい経験の道筋の準備ができます。

　万が一、他人が「ありのままのあなた」を受け入れなくても、あなたが「その人たちもそのままでいい」と受け入れられれば、あなたは「ありのまま受け入れること」をマスターしたことになります。

　けれども、自分自身がどのように現実を引き寄せたのかを理解していないと、その域に達することはできません。好ましくないことは、あなたの経験の一部でないということを認識するのです。

宇宙の仕組みを理解すること

「自分に起こる出来事がどのようにやってくるのか」という仕組み（＝「引き寄せの法則」 + 「創造の法則」）を理解していなければ、恐れを感じるでしょう。

　自分の思考を通して創造したものではない限り、自分の経験には現れません。つまり、他人の思考は、自分に影響を与えることはできないのです。これを知らなければ、他人の言動を意識してしまうのは当然と言えます。

　あなたの思考があなたの経験を引き寄せるのです。だから今、経験していることは過去のあなたの思考の積み重ねの結果です。

　そして、今日の思考は未来へ放たれ、道を整え、そのときがくれば、今放った思考の結果を経験するのです。それは、「いま」、あなたが過去に放った思考の結果を生きているように。

　いかがでしょうか？　今回は「ありのまま受け入れること」の深掘りまとめでした。

　エイブラハムが言っている「ありのまま受け入れる」について、いま一度まとめてみると、

・「自分という存在に満足し、喜びを感じている」

・「あなたはあなた。私は私。違うかもしれないけれど、それもまたよいこと」

・「自分を不快にするものに焦点を定めない」

・「自分の望みに焦点を定めているので、ネガティブな感情に苦しむことはない」

　といったことです。ありのまま受け入れるためには、引き寄せの法則と創造の法則を理解し、そして自分を知ることが大事なのですね。

　さて明日は、エイブラハムの隠し法則（？）である「場面ごとの意図確認」を見ていきましょう。お楽しみに！

　それでは読んでいただき、ありがとうございます。

【参考文献】

新訳 引き寄せの法則 エイブラハムとの対話 [ エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス ]

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