型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2021.05.06
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カテゴリ: 今だから
マイケル・サンデル教授が新たな本を出版したことで、
ANN報道ステーションがインタビューしました。(YouTube)

コロナ禍で社会の分断や不平等が浮き彫りになったという内容で、
「エリートが貧困層を見下している」「エリートは謙虚になるべき」
「実力も運のうち」「学歴偏重主義」「広がる経済格差は株式相場が物語る」
「両極化が深刻になっている現代、大勢の働く人々が無視され、
過小評価されていると感じている」
「家からリモートワークする恵まれた人たちは、
普段私たちが見落としがちな仕事で働く人たちに、

医療従事者、配達人、倉庫で働く人々、トラックの運転手、保育士…
彼らには高い報酬が支払われておらず社会的評価が低い人たちです
ところが、今ではエッセンシャルワーカー(必要不可欠な労働者)と呼ばれています」

「『努力と才能で誰でも成功できる』この考え方に潜む問題を見抜けますか?」
そして、エリート層は生まれ持った環境や支える人などの『運』を持っていたからで、
それを認めることからくる『謙虚さ』を持つべきだと言います。
また、「貧しい人は努力が足りなかったから苦しんでいるのではない」とし、
成功すると「自分たちの功績で、努力によるものだ」と考えるようになったと言います。

サンデル教授の話は、音楽という狭い社会を見ても同様のことが当てはまります。
ここ20年くらい「そのことを常に思えばいつか夢は叶う」とよく聞きました。
しかし、幼少期からの環境や教育、歩むべき知見などすでに差がついており、


夢がいつかは必ず叶うかのように若者に吹聴されてきました。
それはとても短絡的にてっぺんに憧れるだけの若者を作り出してしまいました。
夢にもよりますが身近な夢でなければ叶えられない確率は限りなく高いのです。
「学校教育の悪しき慣習こそが夢の強制なのです。生き方を教えず夢を強制する。
世間知らずの教師の自己陶酔が子供たちを夢の奴隷にする。
お花畑の無責任な夢の肯定でごまかす。
とくに中高年の教師はイデオロギーにまみれた連中もいてやっかいだ。
『みんな夢を持ちましょう』『それでは夢を発表してください』
 生き方の伴わない夢を強制することは、それこそ将来的な夢の成就の妨げである。」



自分の30年間の教育生活において、まさに夢を追うことの手助けとシミュレーション、
お花畑にならないように現実的な厳しさを伝えてきました。
今の若者が厳しさに弱いのも、それまでの教育の自己陶酔が影響しているのです。

人には向き不向きがあります。教師の自己陶酔が子供たちを夢の奴隷にしても、
生き方を教えずに向いていないのにそのまま大学に入った場合に本人は直ちに現実を知り、
そこから何ができるかということの模索が始まり教える側も必死になります。
このようにお花畑の夢のまま入学してくるようになったのはここ10数年のことです。

子供の頃、ピアノのレッスンで「ドビュッシーのアラベスクを弾きたい」と先生に言ったら、
「10年早い」くらいのことを言われたことがあり辞めたくなりましたが、
その頃は夢を持てるどころか、常に諦めることと隣り合わせでした。
しかし、夢を少しでも現実にできるように変えてくれた教師こそ今でも感謝できるのです。





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最終更新日  2021.05.06 22:30:11
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