型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2024.10.14
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カテゴリ: おかしいでしょ!
編曲や作曲の価値は、
聴いた人が決めると言いますが、
それは買物をする際の基準です。それとは別に、
評価基準は明確にあり自信がありますが、
その目安についてレクチャーする機会が持てず、
本当に残念に思っています。

個人レッスンではもちろん説明しますが、
それ以外では理論にあたる和声学や対位法など、
専門的なレクチャーしかできませんでした。


例えば、編曲で言えば以前にも書きましたが、
原曲を上回る付加価値が生まれなければ、
編曲する価値はありません。にも関わらず、
多くの場合は演奏者側の都合によるものです。

名曲と言われて残っている曲ほど、
その楽器編成でなければ出せない魅力を持ち、
楽器の特性をフルに活かしています。
他の楽器に置き換えるとそれだけで、
良さが失われます。だから芸術なのです。

編曲で個性を出すことは作曲で出すより、
遥かに難しいことですから、

現在のように編曲者名をアピールするのは、
わかる人が聴けば却ってマイナス効果です。


調性音楽の理論が無視され始めた歴史。
それは大衆迎合型芸術音楽の衰退の変遷です。
如実によくわかるのが次のCM音楽です。


1993年から毎年作られてきたCMで、
「サウンド・オブ・ミュージック」より、
「私のお気に入り」をテーマとして、
編曲者の腕が光る音楽で魅了してきました。

紅葉を前にして2024年秋「宇治篇」 ​が、
テレビで盛んに流れていますが、
このシリーズならではの巧みさは影を潜め、
専門家でなくても作れる編曲になりました。

声がメインなのかもしれませんが、
何の特徴のある演奏ではありません。
プロデューサーが変わった感もありますが、
正直なところわざわざ編曲する意味なしです。

これは音楽文化の衰退を表しています。
音楽に限らず文化は荒廃してきています。
”何でもいい”わけはありません。

可能性を潰すことはNGですが、
こどもがつくろうと稚拙なものは稚拙だよと、
きちんと説明することが教育です。
叡智の詰まったものを追い求めてきた人々は、
皆そう思っていると思います。





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最終更新日  2024.10.14 22:45:31
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