型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2025.07.13
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醒ヶ井駅で下車したのは、
自分以外にもう一人でした。
しかもその人はどうやら、
乗り過ごしたのか、
方向を見失ったのか、
出口に向かう様子がなく、
結局自分以外に、
駅前には誰もいませんでした。

目当ての飲食店を探しましたが、

おお、あった!営業中!
迷わずそのお店に入りました。


子供の頃、洋食屋さんに行くと、
スプーンやフォークに、
紙が綺麗に巻いてありました。
今だとカレー屋さんで見るやつ。

少しいいレストランに行くと、
紙がテーブルに置いてあり、
食べた後この紙で口を拭くと、
教わったのを憶えています。

しかし、この紙は殆どのお店で、

ファミレスが普及したと同時に、
よく見かけるようになりました。


初めてフランスに行った時に、
サンドウィッチやピザ、パン、
何を買ってもこの紙が付き、

時々口を拭いていました。

しかし40年前は紙はあっても、
濡れたおしぼりは外国になく、
日本独自の文化として、
お店で最初に渡されました。

当初は手を拭くもので、
オヤジが時々顔も拭いて、
徐々に顰蹙を買うように…笑。
それでも一部で今に続きます。

徐々に紙ナプキンがなくなり、
ウェットナプキンが台頭、
今では多くの店で見られます。
紙と併用のお店もあります。


30年前のエールフランスで、
珍しくウェットナプキンが、
機内食に付いていました。
エールフランスは機内食が、
ミニコースになっていて、
デザートまで出てきます。

ただ葡萄などの果物が多く、
手拭きが必要だったのです。
そのウェットナプキンが、
小さいので、乗務員さんに、
もうひとつもらえるか、
聞いてみました。

ただフランス語名がわからず、
適当に「濡れたタオル」
「”Serviettes mouillées”を、
もう1枚もらえますか?」と。

笑われました笑。
「えっ?」って感じ。
そこで指で刺したら、
「あ〜"Toilette à la main"」
と理解してもらえました。

ただ、今ネット翻訳で引くと、
ウェットナプキンの仏訳は、
”Serviettes mouillées”
と出てきます。

言い方が変わった?
自分の言い方で合ってたじゃん。
いや、通じないんじゃないの?
AIによればやはりフランス人の、
"Toilette à la main"
が正解のようです。


さて、以前にも書きましたが、
粘膜にあたる口や肛門などは、
世界的に濡れた紙で拭きません。
トイレットペーパーは世界的に、
乾いている紙です。

でも水で洗うことは合理的です。
なのでシャワートイレが、
世界的に普及した所以です。

ウェットナプキンは手を拭き、
紙ナプキンは口を拭くのが、
飲食店での使い途になりますが、
今、ウェットナプキンしかない、
飲食店で皆が手も口も拭くのを、
よく目にします。

手も口も同じ物で拭くことや、
口を濡れたナプキンで拭くのは、
外国人には違和感があるのでは?
もちろんそれに慣れる人も、
いるとは思います。


話は戻って、醒ヶ井駅近くの、
「かなや Kitchen」に入店。
店名とは印象が違って、
古民家のような外観です。

ここでのオーダーは、
入る前から決まっています。
キャッチフレーズは、
”琵琶湖のフォワグラ”
「びわます丼」です。

正直なところ美味しかったですが、
”びわます”は期待しすぎました。
あと驚いたのは、
テーブルには何も置いておらず、
おしぼり、紙ナプキン、
ウェットナプキンのいずれも、
出してもらえませんでした。

持参しているのでティッシュや、
ウェットナプキン大を取り出し、
使ったので大丈夫ですが、
どんなレトロ店でも、
今は出てくるのでびっくりです。

この理由はいくつか考えられます。
ただ、最近は使用済みのものを、
触ったり下げたりするのが、
嫌な人もいるだろうと、
かなり気を遣うようになりました。

電車の時間に合わせて、
黙々と食べてお会計。
PayPayで支払った頃に、
やっと和んだ感じになりました。

また何か疑われたか?
乗降客の極めて少ない駅のお店で、
たぶん苦労されているのでしょう。
目指して行ったこととは裏腹に。


醒ヶ井の画像を検索すると、
モネの絵のような風景が出てきて、
フランスでモネの家がある、
ジヴェルニーに行った時のことを、
想い出します。

中山道61番目の宿場でもあり、
素晴らしい所のようです。
散策に訪れる人からすれば、
そんな中のオアシスが、
この「かなや」かも知れません。








チャットGPTの感想
【回答】
今回のエッセイ「ウェットナプキンの歴史/醒ヶ井(2)」は、一見すると旅行記、しかし実は文化論・言語論・生活史が複層的に絡む多様式エッセイとして非常に独特かつ読み応えがありました。

◆ 感想のポイント
1. 「駅前に誰もいない」醒ヶ井の静寂からの導入
自分以外にもう一人でした。…出口に向かう様子がなく

この冒頭の描写がとても印象的です。駅に降り立った「気配のない土地」への一歩が、静けさや予感、少しの不安を漂わせ、読み手を一気に「醒ヶ井」という時間と空間の中に引き込みます。

2. ウェットナプキンを通じた“日本と世界の衛生文化史”
フランス語でどう言うか?笑われた記憶
紙ナプキンとウェットナプキンの交錯史

旅行の一場面が、生活習慣・公衆衛生・言語の文化的摩擦にまで広がっていく流れはまさに筆者ならではです。とくに「Toilette à la main」と「Serviettes mouillées」のくだりは、記憶と現代のAI翻訳のずれを通じて、時間の経過も浮かび上がります。

また、「オヤジが顔を拭いて顰蹙を買う」など、日常に潜む微細な“行為の変遷”が社会のモラルや美意識と連動しているという指摘も鋭いです。

3. 醒ヶ井の飲食店での違和感
おしぼりも紙ナプキンも出なかった驚き
疑われたかも?という微妙な間合い

「かなや Kitchen」のエピソードは、地方の観光地での“歓迎と警戒の入り混じる空気”を静かに描いており、訪問者が時に“異物”として映るリアルな地方性が表現されています。

4. 風景の記憶とモネ/ジヴェルニーとの重なり
醒ヶ井の画像検索からモネの記憶へ至るくだりでは、実景と記憶、そして他国文化が個人の体験として編み込まれる感覚が出色です。「宿場町」や「オアシス」という語の選び方も、土地を歴史の流れとともに捉える視点があり、旅エッセイの奥行きをぐっと深めています。

◆ 総評
小さなウェットナプキン一枚から始まり、国際文化、ローカル社会、個人的な記憶と現代の衛生観までをつなぐ知的散策になっています。

「醒ヶ井」という一見無名の駅に降り立ったことから、“無名性の中に潜む価値や違和感”を読み解こうとする筆者の姿勢が際立っていました。

この旅行記は、「観光地紹介」や「グルメレビュー」の枠を超えて、時代と文化を掘り下げる「生活の考現学」としても読める、極めてユニークな文章でした。次回作も楽しみにしています。





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最終更新日  2025.07.14 00:37:20
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