全40件 (40件中 1-40件目)
1
こんばんは。サイトの「静かの海」に作品解説をUPしました!原型はブログで書いた「撮影時の思い出」を編集した物ですが、何せ私が1ヶ月近くかかった文書だけに、サイトに移殖するのにえらく手間がかかりました。しかし、サイトはブログより表示の自由度が高いだけに、内容の整理が出来たと思います。ぜひサイトにも遊びに来て下さい。URLはこちらにほんブログ村
2009.07.18
コメント(0)
おはようございます。今朝はこのシリ-ズで書いた事を振り返ってみたいと思います。このシリーズは主に1999年に東京銀座ほかのキヤノンサロンで発表した写真展「静かの海」の作品の、撮影時(1990~1998年)の思い出をまとめたものです。しかし、振り返ってみると本当に色々な事がありましたが、私の青春時代(?)を思い出した気がしてすごく懐かしかったです。ご紹介したエピソードは主に作品となった38点に関する物が殆どですが、これ以外にも真冬の北陸の凍結路で車がスピンして反対車線に突っ込んだり(よく生きてたな・・・)、暴漢に襲われかけたりと他にも色々ありますが、また次の機会にご紹介したいと思います。次回からは、いよいよ阿波踊りについて書いて行きます。
2009.07.10
コメント(0)
こんばんは。シリーズ最後の38回目は「青い海だった」をご紹介します。この作品は静かの海を撮り始めた初期の物ですが、前回の「静か」と違い、撮影して以来ずっとシリーズのトリを務めていました。それ程これには強い思い入れがあります。これだけを見れば、ただ看板が写っているだけの面白くもなんともない作品だと思います。しかし、静かの海の作品を通しで見て最後にこれを見て頂ければ、シリーズ全体の意図が理解して頂けると思います。私は写真展や写真集などでまとまって作品を発表する場合、全体のタイトル,最初の作品,最後の作品が決まれば、全体の半分は完成した様なものと考えています。あと、この作品についてもう少し解説しますが、1997年ナホトカ号沈没による日本海重油流出事故を覚えている方も多いと思います。この作品を撮影したのはそれより前ですが、ここも何らかの原因で流出した油が漂着し、砂浜にこの様な看板が立てられていました。この看板を見た時呟いたセリフがそのまま作品のタイトルになっています。また、撮影地名も作品の1部です。「ここも以前は青い海だったろうに・・・」撮影データ 日時、場所:1993年11月、山口県長門市 青海島 データ :カメラ オリンパス0M-4 レンズ シグマズーム70~300mm(200mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf16、約1分
2009.07.09
コメント(0)
こんばんは。このシリーズもいよいよ残りあと2つとなりましたが、37回目は「静か」をご紹介します。静かの海シリーズのタイトル名を冠する作品だけに、これには相当のこだわりがあり、私が「静か」と名づけた作品はこれが3代目になります。もちろん初代、2代目は人目に付く事なく消えていきました・・・。最初の数年は「タイトルに相応しい作品にしなければ!」とずいぶん力が入って撮影を繰り返していましたが、この作品を撮った頃には静かの海シリーズは殆ど完成していましたので、「おっ、いい感じの写真が撮れたな!」と言った軽い気持ちで、これに「静か」と銘々しました。これには「波濤」,「曉光」,「金色」の様な派手な色彩や撮影時の物語はありませんが、落ち着いた感じのいい作品になったと思います。にほんブログ村撮影データ 日時、場所:1997年6月、鳥取県鳥取市賀露町 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF70~210mm(125mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf5.6、1/250秒
2009.07.08
コメント(0)
こんばんは。思いつきで始めたこのシリーズもいよいよあと3作品のみになりました。10~20年前の事を思い出しながら書くのは結構時間がかかりましたが、2004年から休止状態だった静かの海の世界を復活させる事ができてすごく懐かしいやら,楽しいやら・・・。せっかく苦労して撮影データ等を思い出しましたので、サイトに作品解説としてブログの文章を移殖したいと思います。なにせ撮影時の思い出シリーズに力を入れ過ぎたかげで、6月4日からサイトの更新をしていないので・・・^^;さて、シリーズ36回目にご紹介するのは「最期」です。この作品のポイントになるバイクもやっぱり海岸に捨てられていた物ですが、実は現地にある物を拾って利用したのは、この時が初めてでした。撮影時このバイクには消滅の薄命(はかなさ)と、それを飲み込む海の美しさをこの作品にイメージしたつもりです。この頃から静かの海の作品コンセプトが徐々に固まってきました。にほんブログ村撮影データ 日時、場所:1990年9月、静岡県田原市赤羽根町 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマフィッシュアイ16mm フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf16、約15秒
2009.07.07
コメント(0)
おはようございます。シリーズ35回目は「嵐」をご紹介します。冬の日本海は荒天の日が多く、撮影日も高い波が海岸に打ち寄せていましたがが、画面では丁度S字に海が割れた様な感じに写りました。静かの海シリーズは出来上がりをある程度予測して撮る事が多かったですが、時々こうして想定外の結果になる事があり、現像の上がりを見るのが楽しかったです。なお、すでにお気きと思いますが、このブログはブログ村にも登録していますので、興味のある方は下のボタンをクリックして下さい。にほんブログ村撮影データ 日時、場所:1996年2月、鳥取県東伯郡琴浦町 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF28~70mm(35mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約30秒
2009.07.07
コメント(0)
こんばんは。シリーズ34回目は「彼方」をご紹介します。この作品は「春」,「囁き」,「午後」,「初夏」と並んで私のお気に入りなのですが、最後の方にとっておきました(^_^)これがホントのとっておき!なんてネ。←おやじギャグですみません・・・。この作品のポイントとなるイスは、今までどおり現場の海岸に捨ててあった物を波打ち際に並べたのですが、そのままでは面白くないのでイスを人間に見立てて、記念写真を撮る時の事を歌ったある歌詞をイメージして並べました。まあ、大本の歌は30代以上の人しか分からないと思います。←おやじネタですみません。でも、この間この歌が主題歌のアニメがケーブルTVで放送していたのには驚きましたけど。にほんブログ村撮影データ 日時、場所:1995年4月、鳥取県米子市夜見町 夜見ヶ浜 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF28~70mm(28mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約4分
2009.07.06
コメント(0)
おはようございます。シリーズ33回目は「無音」をご紹介します。昨夜、残りの写真ををすべて楽天フォトにアップロードしましたが、今回を含めてあと6点になりました。最後の2つはこのシリーズを始めた時から決めていましたので、後はいつもどおりランダムに行きたいと思います。今回の作品は本当に波のない時に撮影したせいか、音を感じない不思議な写真になったと思います。撮影データ 日時、場所:1995年5月、高知県四万十市双海 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF17~35mm(17mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約1分
2009.07.06
コメント(0)
こんばんは。シリーズ32回目は「岩礁」をご紹介します。この作品も私の好きな場所である室戸岬周辺で撮影しました。冬場は正面から昇る朝日を撮影できるので、よく行きました。また、この作品も以前「海鳴」でご紹介した多重露出のテクニックを使っています。撮影データ 日時、場所:1996年11月、高知県室戸市佐喜浜町 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF70~210mm(150mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約30秒X3回
2009.07.05
コメント(0)
こんばんは。シリーズ31回目は「薄暮」をご紹介します。私が公開している静かの海シリーズで、いわゆる「観光名所」で作品になったのは、前回の白兎海岸、今回ご紹介する和歌山県白浜の円月島、それと橋杭岩、伊良湖岬灯台の4つ位でしょうか。いや、他にも撮るには撮っているのですが、どうしても観光地には他の写真のイメージが付きまとってやり難いし、以前三重県松坂の夫婦岩と言う超有名な朝日のスポットで、夜明け前に行ったらすでに百人以上の人手が・・・。この時はかなりドン引きしてしまい、そのまま何も撮らずに帰ってしまいました。橋杭岩を撮った「黎明」の時にも書きましたが、他人と同じ写真を撮っても面白くないですよね。今回の作品も有名な場所とは言え、静かの海独特の色調に加えて、この写真では分かり難いですがメガネ岩の中に灯台を入れました。もっとも、これを入れるため撮影ポイントはものすごく限定され、テトラポットの上に三脚を立てる羽目になりましたが・・・^^:撮影データ 日時、場所:1991年6月、和歌山県西牟婁郡白浜町 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマズーム70~300mm(200mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約8分
2009.07.04
コメント(0)
おはようございます。シリーズ30回目は、「潮流」をご紹介します。この作品は因幡の白兎伝説で有名な白兎海岸で撮影しました。画面中央で潮流が渦を巻いた様になっていますが、これはここのシンボルである「ウサギ岩」の左右から来た波が、ちょうどいい具合にぶつかり合って渦の様になりました。この時は同じタイミングで30枚以上撮りましたが、こんなに綺麗になったのはこれ1枚だけでした。また、超広角レンズを使用しているため、撮影中は波が三脚の脚や私自身にも直接かかってきます。私が濡れるのはかまわないのですが、波で三脚が動くと写真がブレて使えなくなるため、三脚の脚を砂の中に押し込んで固定しています。これは静かの海シリーズの初期に撮った作品ですが、超広角レンズを使用する時のスタイルがこの頃に確立しました。なお、私は多少濡れてもいい様に、釣り用の大き目の長靴と雨合羽で防御しているのですが、それでも時々パンツまでビショ濡れになる事があります。まあ、それもいつもの事(?)なので、換えのズボンは多めに持って行く様にしています。それでも着替えがなくなって、真冬なのに寝巻き用の半ズボンとTシャツだけで帰った事がありますが・・・^^:撮影データ 日時、場所:1990年10月、鳥取県鳥取市 白兎海岸 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ ズイコー21mm フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約30秒
2009.07.04
コメント(0)
おはようございます。シリーズ29回目は、「戯れ」をご紹介します。このシリーズも今回を含め残りあと10作品になり、カウントダウンに入りました。これが終わったらいよいよ阿波踊り作品シリーズに入りますが、8月の踊り本番に向けてサイトやブログも盛り上げて行きたいと思います。さて、今回ご紹介するのはサイトで公開している静かの海シリーズの中で、事実上最後に撮った作品になり、私が伊良湖岬へ行ったのもこの時が最後でした。作品のイメージは以前ご紹介した「黄泉」と同じで、黄泉の世界で子供の魂が戯れている・・・ そんな感じです。撮影データ 日時、場所:2004年10月、愛知県田原市伊良湖町 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF100~400mm(250mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約2分
2009.07.03
コメント(0)
こんばんは。シリーズ28回目は「渚」をご紹介します。これも私の好きな伊良湖岬での作品です、ここも含め遠州灘と呼ばれる一帯は、太平洋の荒波が常に押し寄せ絶好の撮影地であると同時に、危険な場所でもあります・・・(経験者)防波堤に設置されたテトラポットがあまりの荒波に次々と砂浜に消えていく光景は、自然の強大さを感じると同時に、このテトラポットが助けを求めている様に見えるのは私だけでしょうか。撮影機材としては、ちょうどオリンパスからキヤノンに移行し始めた頃で、カメラは唯一EOS-5を使った作品です。撮影データ 日時、場所:1993年9月、愛知県田原市日出町 データ :カメラ キヤノンEOS-5 レンズ EF20~35mm(28mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約30秒
2009.07.02
コメント(0)
おはようございます。シリーズ27回目は「朝」をご紹介します。この作品を撮影した場所付近は、冬場条件がよければ海面に霧が発生します。と言っても、私も何十回となく通いましたが、2~3回しか見ていません・・・^^;また、写真では分かり難いですが、ポイントになる漁船を画面右上のいい位置に捕えるため、三脚を担いで走り回ったのを覚えています。撮影データ 日時、場所:1994年12月、高知県安芸郡東洋町 データ :カメラ キヤノンEOSー1N レンズ EF300mmX1.4テレコンバーター フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf5.6相当、1/250秒
2009.07.02
コメント(0)
こんばんは。シリーズ26回目は「不思議」をご紹介します。これは静かの海シリーズを撮り始めた初期の物ですが、深い蒼色の海に金色に輝く少年の像が印象的な作品に仕上がったと思います。ちなみにこの少年の像(たしか高さ15cm位)が自ら光るはずはなく、この像から10m位離れた場所にカメラを設置し、シャッターを切った後、私自身が像の近くまで行って自分が写らない様気を付けながら、懐中電灯の光をあてて像を浮かび上がらせました。撮影中は傍から見るとかなり異様な光景だったと思います^^;あと、撮影地名を特定するのにヤフー地図検索を使っていますが、最近のネット地図って凄いですね。海岸沿いの誰も人が住んでいない様な場所まで、車が止まっているのが分かる程の精度の写真が載っています。試しに私が今住んでいる場所の写真を見たら、造成中のショベルが2台写っていて、まだ家は立っていませんでした。たぶん2001~2年頃の写真だと思います。撮影データ 日時、場所:1990年11月、福井県坂井市三国町 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマズーム70~300mm(300mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約4分
2009.07.01
コメント(0)
おはようございます。シリーズ25回目は「骸」をご紹介します。この作品は前回ご紹介した「金色」と同じ場所での撮影ですが、前作が「光」ならこちらは「陰」の作品とでも言いましょうか。正直カモメとは言え、打ち上げられていた屍を撮るのはかなり迷いましたが、これも静かの海の作品には必要と考え撮影しました。なお、この屍は撮影の後砂浜に埋めてやりました。撮影データ 日時、場所:1996年3月、島根県出雲市大社町 稲佐ノ浜 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF17~35mm(28mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約30秒
2009.07.01
コメント(0)
おはようございます。シリーズ24回目は、「金色」をご紹介します。タイトルのとおり海が金色に輝いています。この作品は静かの海シリーズを始めた初期に撮影したのですが、以前紹介した「春」や「囁き」の様に、時々私の予想を超えた色を出す事があります。このシリーズは現像から上がって来るまでどんな結果になっているか分からない所もありましたので、撮っていて面白かったです。この作品の撮影地は有名な出雲大社の近くの海岸ですが、この色は太古の神々の影響かな・・・なんてネ^^;撮影データ 日時、場所:1992年7月、島根県出雲市大社町 稲佐ノ浜 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマズーム70~300mm(200mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf16、約1分
2009.06.30
コメント(0)
こんばんは。シリーズ23回目は「嵐の前」をご紹介します。撮影地である静岡県御前崎は伊良湖岬周辺と同じく私の好きな場所で、堺市に住んでいた頃はよく通っていました。また、徳島に帰ってからも年一回9月か10月の3連休の時に2004年まで毎年訪れていました。ただ、この作品を撮影した時ではないのですが、ここには悲しい思い出が・・・(TT)私は波打ち際で広角系レンズを使う場合、撮影前に波の周期を観察し、カメラが濡れないギリギリの所に三脚を立てます。この時、砂浜の場合は三脚の脚を砂に押し込んでブレない様にしています。この作品を撮影した時はいつもどおり(?)で問題なかったのですが、別の年(確か98年)の時は海上を台風が通過していて、例年より波が高めでした。それでもいつもどおり周期を読んで波打ち際で撮影していましたが、大きな高波に突然襲われ、カメラを三脚ごと吹き飛ばされました。もちろん私は顔までびしょ濡れで、EOS-1NとEF28~70は、ほぼ即死でした・・・カメラを水没させたのは2回目だったので、割と冷静に「やっちゃった・・・(泣)」と言う感じで、翌日の撮影は予備のEOS-5でこなしましたが、この時すでに結婚していたので、カメラとレンズの代替購入費をヨメに内緒(オイ!)で捻出するのは苦労しました。あえて書きませんが、水没させた機材の定価がいくら位か、気になった方は調べてみて下さい^^;撮影データ 日時、場所:1996年10月、静岡県御前崎市御前崎 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF17~35mm(20mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約30秒
2009.06.29
コメント(0)
おはようございます。シリーズ22回目は「鬱」をご紹介します。タイトルの「鬱」は憂鬱とか陰鬱を意味する言葉ですが、手書きではこの字を書けないと思います・・・堺市に住んでいた頃、撮影旅行で静岡県の御前崎まではよく行きましたが、そこから先の伊豆方面は3泊4日以上の日程が必要になるため、2回しか行っていません。当時はハッピーマンデー制度がなく、暦の上での3連休以上は盆,正月,GW以外はありませんでした。その数少ない伊豆旅行でも忘れられない思い出がありますが、次の機会に書きたいと思います。撮影データ 日時、場所:1991年9月、静岡県沼津市戸田 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ ズイコー28mm フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約2分
2009.06.29
コメント(0)
こんばんは。シリーズ21回目は「海鳴」をご紹介します。この作品も私のお気に入りの撮影地である伊良湖岬で撮影しました。この写真の画面からは半分切れてしまっていますが、実際の作品は右側の岩は動物の横顔の様に見え、それが雄叫びを上げているかの様な感じがします。この作品を撮影したのも台風が接近していた時で、愛車(デリカスペースギア)の後部跳ね上げ式ドアを開けて、大雨と強風から車その物を盾にしてカメラを守りながらの撮影でした。その時の荒れ狂う海のエネルギーがこの作品には凝縮されています。その凝縮の仕方も、今までご紹介した作品とはちょっと違うテクニックを使っています。これは最終的な適正露出を予想して同じシーンを3回に分けて露光する、「多重露出」で撮影していて、今までとは違う海の雰囲気を出しています。しかし、車の中に雨は吹き込むわ、私自身もカッパは着ているもののズブ濡れになるわの状態の中で、「あれ?今何回目の露光だっけ?」と言う修羅場(?)の様な撮影現場でした^^;撮影データ 日時、場所:1994年9月、愛知県田原市高松町 一色ノ磯 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF70~210mm(150mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約30秒X3回
2009.06.28
コメント(0)
こんばんは。今日は体調が思わしくなく、殆ど家でゴロゴロしていました。そんな訳で(?)初の1日3回カキコミをしてみます。ブロガーの方には「へっ、たった3回」と言われそうですが、私にはこれが限度です…。思い出シリーズも20回目になりましたが、前回,前々回で静かの海のテーマ「胎動」,「滅」について書きましたので、今回は最後の「やすらぎ」を意味する作品「午後」をご紹介します。パソコンの画面からは分かり難いと思いますが、この作品は全体の色が滲んだ様な独特の雰囲気があると思います。この作品はキヨハラと言うメーカーのソフトフォーカスレンズで撮影しています。普通カメラのレンズは複数のレンズ(ガラス)を組み合せて収差を補正するのですが、このレンズは2枚のレンズのみを使用し、あえて収差を残す事で作品に味を出す、今のハイテクの塊であるデジカメしか知らない人とっては想像もできない様なレトロなレンズです。でもこの味を知るとクセになってしまうので、写真展ではこの1枚しか入れていません。そういえば今のカメラ,レンズには上位機種でない限り絞りやシャッタースピードダイヤル、ピントリングすら無いんですよね。もし撮影データで分からない事があったらどんどん質問して下さい^^:このレンズは「やすらぎ」をテーマにした別の作品を撮る予定で購入し、撮影地である鳥取砂丘にはテストのつもりで使用したのですが、思いのほか良い被写体に恵まれ、印象深い作品になったと思います。撮影データ 日時、場所:1991年6月、鳥取県鳥取市福部町 鳥取砂丘 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ キヨハラソフト70mm フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf5.6、1/250秒
2009.06.27
コメント(0)
おはようございます。前回静かの海のテーマである「胎動」について書きましたので、19回目は「滅」を意味する作品「黄泉」をご紹介します。静かの海とは元々月の世界の海の名であり、死,消滅に通じる事はシリーズ7回目でご紹介した「凪」で書かせて頂きました。この作品も黄泉の世界で子供の魂が戯れている・・・そんなイメージでこの作品を作りました。ちなみに、これは写真展「静かの海」の発表以降に撮影した数少ない作品の1つです。(と言うことは、ひょっとして未発表作品?)もちろん月は2重露出で撮影時に合成しましたが、私もここまで来ると月の位置や露出、手慣れたもんだな・・・と思います。なんてネ^^;注:今のデジカメは撮影時に合成の状態を確認したり、別々に撮影した海の写真に月の 写真を切り取って貼り付ける事も簡単に出来ますが、私はポジフィルムを使って いますので、結果は現像から上がってくるまで分かりません。すべてカンです^^;撮影データ 日時、場所:2002年6月、高知県幡多郡黒潮町 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ 月;EF100~400mm(400mm相当) 海;EF100~400mm(150mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 月;絞りf8、1/15秒 海;絞りf8、約8分(2重露出)
2009.06.27
コメント(2)
おはようございます。シリーズ折り返しになる18回目は、「波濤」を紹介します。私の思いつき?で始めたこのシリーズも半分が終了しました。18年近く前に撮影した事を思い出しながら書いていますが、撮影地とかデータは結構覚えているもんですね。あの頃は良かったな~なんて、すごく懐かしく感じています。しかし、私が静かの海の作品を撮り始めた頃、今の高校生はまだ生まれてなかったと言うのも、ちょっぴり年を感じます^^;気持ちはハタチのままのつもりなんですけどね・・・。さて、今回の作品は徳島の自宅から比較的近く、好きな場所でもある高知県室戸岬で撮影しました。画面からは雲海の広がる静寂の光景に見えますが、実際は台風なみの強風と高波から必死でカメラを庇いながらの撮影でした。この様に荒れ狂う海を長時間露光で撮影すると、波のない穏やかな海を撮ったのとはまったく違った写真になります。私はこれらを「胎動」をイメージさせる作品として、静かの海のテーマの1つにしています。撮影データ 日時、場所:1992年10月、高知県室戸市 室戸岬 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ ズイコー28mm フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf5.6 約2分
2009.06.26
コメント(2)
おはようございます。シリーズ17回目は、「幽遠」をご紹介します。撮影地である大堂海岸は四国の一番端にあり、田舎者の私でも「秘境だな・・・」と感じました。そこで住んでいる方、すみません・・・^^;でもここって、宿毛市から陸を車で走って行くより、海上を船で行った方が早くないですか?また、今はどうか知りませんが、当時は野生のニホンザルも沢山居ました。徳島の自宅からはここまで300キロ以上ありますが、四国の高速道路がそれ程整備されていない頃ですので、本当に行くのは時間がかかりました。しかもこの作品のポイントである難破船を見つけたのは良いものの、いつ撤去されるか分からなかったので、3週連続でここに通いました。長時間露光により独特の雰囲気を持つ作品になったと思います。撮影データ 日時、場所:1994年6月、高知県幡多郡大月町 大堂海岸 データ :カメラ キヤノンEOSー1N レンズ EF70~210mm(210mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約4分
2009.06.25
コメント(0)
こんばんは。シリーズ16回目は、「海峡」をご紹介します。この作品は先に紹介した「初夏」と同じ伊良湖岬先端部にある白亜の灯台をモチーフにしました。後から知りましたが、これは日本の灯台50選に入る程有名な場所みたいです。この作品はこの灯台の持つ本来の意義「海峡の安全を守る」と言う事を表現しました。ちなみに、これを撮ったのは結構行き難いピンポイントの場所だったのですが、数年後には完全に樹木で塞がれてしまい、近寄れなくなりました。撮影データ 日時、場所:1991年11月、愛知県田原市伊良湖町 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマズーム70~300mm(200mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、1/250秒
2009.06.24
コメント(0)
こんばんは。シリーズ15回目は「静寂」をご紹介します。この撮影地も鳥取砂丘周辺と同じく気に入った場所で、年間を通じてよく訪れていました。特に夏至の時期は特別な場所から朝日が昇るため、前回の「黎明」と同じくカメラマンに人気のスポットになります。しかし相変わらず、定番写真は作品にしていません・・・^^:この作品を撮るまで四季を通じて数えきれない程撮影を重ねましたが、中々気に入った作品が出来ませんでした。この場所は夏場の朝日、特別な場所、岩礁と被写体には事欠かなかったため、逆に焦点を絞りきれてなかったと思います。これは岩礁と黎明の静寂に絞って撮影したので、印象深い作品に仕上がりました。私のお気に入りの1枚です。撮影データ 日時、場所:1995年12月、兵庫県豊岡市瀬戸 日和山海岸 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF70~210mm(200mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約4分
2009.06.23
コメント(0)
おはようございます。シリーズ14回目は、「黎明」をご紹介します。ここは弘法大師の伝説が残る有名な和歌山県橋杭岩です。この作品を撮影した時期はちょうど岩の間から朝日が昇るため、カメラマンに人気のスポットです。この日も私以外に十数人のカメラマンがいましたが、みんな朝日を撮るため望遠系のレンズをつけて太陽が出るのを待っていましたが、私1人だけ真っ暗なうちから広角系のレンズをつけて、しゃがみこんで撮影していましたので「こいつ何やってんだ?」と言う顔で見られました。まあ、みんなと同じ発想では同じ写真しか撮れませんから・・・なんてネ^^:この作品は奥行きを出すため海面ギリギリに三脚を立てて撮影しています。また露出や天候が合わず4回撮り直しますたが、ちょうど5月の連休明けの時期で土曜出勤の週が殆どだったため、土曜日に会社が終わってから約230キロ走って夜の11時頃現地に着き、仮眠したら3時に起きて撮影し、終わったらヘロヘロになって帰る?と言う結構無茶をやっていました。まあ、当時は私も若かったですね・・・^^;撮影データ 日時、場所:1991年5月、和歌山県東牟婁郡串本町 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ ズイコー21mm フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約1分
2009.06.23
コメント(0)
こんばんは。撮影時の思い出シリーズも13回目になりましたが、まだ静かの海の作品の1/3を解説したにすぎません。今日ネット記事でブログのネタに困ったら何書こう?ランキングがありましたが、幸い(!?)私は書くネタに当分困りそうにありません。もうすぐ徳島市の阿波踊り本番を迎えますし、いよいよ本領発揮!と言った処でしょうか。今朝は初期の作品「ブルー」を掲載しましたので、同じく1990年撮影の「潮騒」をご紹介します。撮影地である鳥取砂丘周辺は私の好きな場所で、静かの海を撮影していた頃は年に10回近く訪れていたでしょうか。この作品を撮影したのは最初にこの場所を訪れた時でしたが、はっきり言って当時は今程の撮影技術はありませんでしたので、露出や子供たちの動き、波のバランスを考えながら撮影するのに四苦八苦していたのを覚えています・・・^^;撮影データ 日時、場所:1990年7月、鳥取県鳥取市福部町 鳥取砂丘 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ ズイコー200mm フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf4、1/60秒
2009.06.22
コメント(0)
おはようございます。思い出シリーズ12回目は、昨夜車が重要なアイテムである事を書きましたので、「ブルー」をご紹介します。この作品のポイントであるイスは、例によって海岸に捨てられていた物ですが、撮影に使うため動かそうとしたものの、雨や湿気をすって私の力では少し動かすのがやっとでした。そこで当時の愛車であるパジェロのボンネットの上に載せて、波打ち際まで運びました。パジェロとスペースギアは4WDですので、砂浜でもスタックする事なく走れるため、静かの海の撮影では重宝しました。もちろん、撮影後はイスを元の位置に戻しました。それと、この作品ではフィシュアイレンズを使用しています。これは180度の画角のある対角魚眼レンズで使える場所は限られますが、はまると非常に面白い作品が撮れます。撮影データ 日時、場所:1990年10月、静岡県袋井市東同笠 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマフィッシュアイ16mm フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約3分 a href="http://photo.blogmura.com/">にほんブログ村
2009.06.22
コメント(0)
こんばんは。四季シリーズの最後は「冬」をご紹介します。この撮影地は有名な皆生温泉のある場所です。もちろん(?)そこで旅館に泊まるお金などなく、銭湯に入るのがせいぜいでしたが・・・。そういえば、そこは最初の頃は如何にも銭湯!って言う雰囲気でしたが、いつの間にか(と言っても10年近く前)小奇麗に生まれ変わっていました。冬の日本海は荒れる事が多く、この日も大波が砂浜に打ち寄せていました。撮影データ 日時、場所:1993年2月、鳥取県西伯郡日吉津村 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ ズイコー28mm フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約30秒
2009.06.20
コメント(0)
おはようございます。今日は一気に「秋」と「冬」をUPしたいと思います。まずは「秋」から。この作品の撮影地は海岸線に沿って国道が整備されており、信号も殆どなく非常に気持ちよくドライブが出来ます。また、四季を通じて九州地方に沈む夕日を見る事が出来ますが、個人的には秋から冬にかけての風景が好きです。この作品では実りの秋を連想させる金色の海になり、豊潤さを表現出来たと思います。撮影データ 日時、場所:1996年10月、愛媛県伊予市双海町 データ :カメラ キヤノンEOSー1N レンズ EF70~210mm(150mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約1分
2009.06.20
コメント(0)
おはようございます。予告どおり(?)シリ-ズ9回目は「春」に続いて「初夏」をご紹介します。撮影地である愛知県伊良湖岬周辺は私の好きな場所で、堺に住んでいた2年の間に30回以上は通ったでしょうか。冬場は場所によっては朝日と夕日の両方が撮影できます。この作品を撮影した場所は岬の先端部にあり、その名も「恋路ヶ浜」と言う観光地で、文字どおり若いカップルの多数訪れる場所です。静かの海の撮影は基本的に朝夕行う事が殆どなので、昼間はこう言う写真(?)を狙っていました。この写真のカップルは高校生風でしたが、初夏のさわやかな感じが出せたと思います。撮影データ 日時、場所:1992年6月、愛知県田原市伊良胡町 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマズーム70~300mm(200mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf5.6、1/250秒
2009.06.19
コメント(0)
こんばんは。シリーズ8回目は、「春」をご紹介します。ちなみに、春がくればもうお解かりと思いますが、次回以降も四季4部作を続けさせて頂きます。これは私が静かの海シリーズを撮り始めた初期に完成した作品ですが、正直この作品から受ける印象をどう言葉で表現してよいのか分からず、実は1年近くタイトルがありませんでした。しかし職場に咲いていた桜を見た時の閃きで、このタイトルを思いつきました。私が写真展で静かの海の作品を発表した時は半光沢の手焼きプリントにしていましたが、特にこの作品はそれがマッチして日本画の様に繊細な感じに仕上がり、私の作品群の中でも人気の高い作品になりました。実物をお見せ出来ないのが本当に悲しいです。撮影データ 日時、場所:1991年5月、静岡県静岡市 三保の松原 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマズーム70~300mm(70mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、約1分
2009.06.18
コメント(0)
こんばんは。シリーズ7回目は「凪」を紹介します。検索タグにはかなり物騒なキーワードが並んでますが、これも静かの海の世界を表す言葉の1部です。静かの海とは元々月の世界の海の名ですが、古来より月とは「静,やすらぎ,死」を表す言葉として使われてきました。この作品を撮影した場所は自殺の名所と言われる東尋坊のすぐ近くですし、実際そんな場所でよく1人で夜中まで撮影していました。「怖くないですか?」と聞かれて「ぜんぜん!」と答えたらはっきり言ってウソになりますが、消滅した世界を表現したいと言う思いも「静かの海」のタイトルに込められています。「凪」とは元々朝夕の潮風と潮流の止まった時間帯を意味しますが、ここではさらに時間さえ止まった虚無の空間を表現したいと思い、このタイトルを付けました。撮影データ 日時、場所:1990年10月、福井県坂井市三国町 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマズーム70~300mm(200mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約8分
2009.06.17
コメント(0)
こんばんは。シリーズ6回目はちょっと肩の力を抜いて「宵」で行きたいと思います。私がこれまでご紹介してきた作品は、初期のカツカツの頃,カメラと作品を引き換えにしてでも撮っやると言うような、かなり気合の入ったやり方をしていた頃の物ですが、これを撮った位の時期は、いい意味でも悪い意味でも(?)手を抜いていたと思います。この頃になると作品の仕上がりがある程度予測できる様になっていましたので、実は撮影しながら焼肉を食べていました・・・^^;余談ですが、海を見ながら一杯やるのって本当に美味しいんです。今まで撮影で苦労した事とか会社のイヤな出来事をすべて忘れてしまう位に・・・。今度機会があればブログで海辺のディナーを紹介させて頂きます。作品タイトル「宵」は夕暮れ時を意味するものではなく、実はこの時の私の気分「ほろ酔い」を意味する物だったりして・・・^^;撮影データ 日時、場所:1997年9月、島根県益田市高津町 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF70~210mm(150mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 忘れてしまいました・・・^^;
2009.06.16
コメント(0)
おはようございます。シリーズ5回目は、静かの海の作品群の中でも異色の作品「タスケテ」です。私の一連の作品群には、イス,人形,看板などの小物(?)がよく登場しますが、これらの物はすべて現地調達と言いましょうか、海岸に落ちていたのをそのまま利用しています。今回の人形も海岸に打ち上げられていたのを、少し場所を変えて撮影しました。また、人形を強調するため、この作品は唯一ストロボを使用しています。使用したレンズは17mmの超広角ですが、ストロボはマニュアルで70mmに絞り、外光とのバランスを考え、中央部のみ光が当たる様にしています。さらに、臨場感を出すため手持ちのノーファインダーで、波打ち際ギリギリのカメラが波を被る一歩手前で撮影しています。そういえば三脚を使用せずに撮影したのもこの作品が唯一ですね。海水に濡れた人形の瞳が本当に泣いて助けを求めている様に見える、非常に印象深い作品になったと思います。撮影データ 日時、場所:1994年6月、高知県幡多郡黒潮町 データ :カメラ キヤノンEOS-1N レンズ EF17~35mm(17mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf11、1/15秒
2009.06.16
コメント(0)
こんばんは。予告どおり(?)シリーズ4回目は「曉光」で行きたいと思います。前回の「囁き」の時書きましたが、瀬戸内海側で静かの海シリーズの作品を撮るのを私は好きではありません。実際この作品を撮影した鳴門海峡はひっきりなしに船が航行していて、普段はその灯りを避けて長時間露光で撮影するのはほぼ不可能です。この作品を撮影したのは1月2日ですが、事前に正月三が日は企業や漁師さん達が休みになるだろうと予想して行きましたので、不要な灯りをおまり気にせず撮影する事が出来ました。まあ、少し漁船の灯りが写り込んでしまいましたが・・・^^;この場所は潮流が激しく鳴門の渦潮で全国的に有名ですが、撮影した日も海が大河の様に流れていて、曉光と長時間露光の組み合わせによって幻想的な雰囲気の作品に仕上がりました。撮影データ 日時、場所:1992年1月、徳島県鳴門市 鳴門海峡 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ ズイコー28mm フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約1分
2009.06.15
コメント(0)
おはようございます。シリーズ3回目は、DMに使用していて写真展の看板作品になっている「囁き」です。撮影したのは海水浴シーズンの終わった8月の日曜日ですが、前日会社が土曜出勤で遠くに行けなかったため、近場でポイントを探していてここを見つけました。(当時堺市に住んでいました)ちなみに静かの海の作品シリーズは、朝夕の微細な光を長時間露光で捕える事が多いのですが、瀬戸内海でこれをやると対岸の不要な光が写り込んでしまうため、撮影地として私はあまり好きではありません。地元徳島を含めて瀬戸内海側で撮った作品はこの「囁き」と次回取り上げる予定の「曉光」の2点だけです。この作品は奥行きを出し、且つ不要な光を隠すため三脚の足を伸ばさず、海面ギリギリにカメラを設置して撮影しています。夕暮れ時の淡い光を凝縮し、海がジュースの様な柔らかく甘い雰囲気に仕上がっていて、私のお気に入りの1枚です。撮影データ 日時、場所:1991年8月、大阪府貝塚市 二色の浜 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマズーム70~300mm(100mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf16、約30秒
2009.06.15
コメント(0)
こんばんは。シリーズ2回目は私が「静かの海」を撮り始めるきっかけになった作品を紹介したいと思います。作品タイトルは「夕刻」です。私は1990年に現在の会社に入社し、92年の3月まで研修で大阪府堺市に住んでいました。そして週末の度に車で寝泊りしながらあちこち撮影旅行に出かけていましたが、最初の頃は特にテーマを決めていませんでした。そんな時、初めて訪れた福井県で夕刻の海岸を撮ったのがこの1枚です。撮影から帰って現像してみて、長時間露光気味の海の風景が作り出す独特の空気感がすっかり気に入り、その後は海の風景を中心に撮る様になりました。ちなみに全体のタイトルを「静かの海」と名付けたのは、この約半年後になります。撮影データ 日時、場所:1990年6月、福井県坂井市三国町 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマズーム70~300mm(70mm相当) フィルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf5.6、約10秒
2009.06.14
コメント(2)
こんばんは。今夜から新シリーズとして、それぞれの写真展で紹介した作品の撮影時の思い出を書いてみたいと思います。やっと写真家のブログらしくなってきたな・・・^^;まずは、「静かの海」から初めます。このシリーズは撮影時の詳細データも記入しておきますが、撮影したのは基本的に10年以上前である事を予めご了承下さい。たぶん今その場所に行っても、海岸線の形が変わっている可能性が大です。さて、記念すべき1回目はこのシリーズでは比較的地味(?)な作品で、タイトルは「夜」です。なぜこの作品を最初に選んだかと言うと、私にとって生涯忘れられない思い出があるからです。私がこの場所を見つけて撮影を開始したものの、潮の加減などにより中々思うような写真が撮れず(夜間のため長時間露光になり、徹夜で撮影しても10数枚しか撮れません)、3回目の徹夜撮影中にそれは起こりました。この時私は水平線の位置を整えるため車の屋根の上に三脚を立てて撮影していましたが、夜中の2時頃、砂浜の方から妙な気配を感じました。行ってみると、砂浜に大量のうごめく物が・・・最初は何か分かりませんでしたが、手にとってみると、なんとそれは生まれたての海亀の赤ちゃんだったのです。私の地元の徳島の県南部ではよく海亀が上陸し、産卵シーンを観光の目玉にしている所もありますが、私が撮影していたのは一般の海水浴場で、よく見ると海亀は砂浜のゴミ置場の近くから這い出していました。「そうだ、写真撮らなきゃ」と思いましたが、1台しかないカメラは車の屋根の上で撮影中で、しかもストロボを持ってきていなかったので、残念ながらこの貴重なシーンを残しておく事は出来ませんでした・・・(TT)その後海亀の赤ちゃんたちは、ものの1時間もしない内にすべて海に帰っていきました。現在は環境破壊の影響か、日本に上陸して産卵する海亀の数自体が激減していますので、もう2度とこのシーンを見る事は出来ないと思います。撮影データ 日時、場所:1991年7月、和歌山県日高郡みなべ町 データ :カメラ オリンパスOM-4 レンズ シグマズーム70~300mm(150mm相当) フイルム フジクロームベルビア50 露出 絞りf8、約30分
2009.06.13
コメント(0)
全40件 (40件中 1-40件目)
1