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って、いきなり自画自賛モードですが、なんのこっちゃというと、微妙に回りくどい話でありまして。今日仕事に行くついでに、コーヒーでも買おうと思ってコンビニに寄ったです。そしたら、本のコーナーに、よしながふみの「愛がなくても喰ってゆけます。」つうマンガがあるのを見つけてしまい、ついふらふらと買ってしまった(お前は職場に何をしに行ったんじゃ)。だいたい、「西洋骨董洋菓子店」からして美味しそうで美味しそうで(←に関する過去日記)、早速読んでみたら、これがまた面白い上に美味しそうなんですよー。いやー、発売は大分前みたいなんだけど、増刷になるわけだ。で、ようやく本題なんですけど、この中に出てくるフレンチレストラン、始めの方を読んだだけで、あれ、もしかして、あそこみたいな感じだなぁ?と、誕生日に行こうと思ってて行き損なったレストラン(←に関する過去日記)のことをイメージしてましたら、ずばりその通りだった。すごいぞ、えらいぞ、おちゃのこさいの!と、一人訳分からないことをつぶやいて終わってみたり。
2006/02/05
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最近、連れに教えてもらったマンガを気に入って読んでるのですけども、きくち正太作の「おせん」。いやぁ、これ、日本食がむっちゃ食べたくなるマンガでして。いや、マジで美味しそうなんですよぉ、この中に出てくるお茶漬けとか、ふろふき大根とか、カキのすり流し汁 とか、もぉ。夜中に読むといかんです。お腹がむっちゃ減りますです。あー日本食っていいなぁ。うっとり。思わず、出刃包丁くらい、常備すべきじゃないか、と、すぐその気になる私なのですが、よく考えたら、うちの狭い台所でそんなものを買ってどうすんじゃ。例によって、10巻まで をとな買いしてしまいました。とりあえず、実家じゃなくて、こっちに置いてあるから、親には怒られないと思うもーんっ。
2006/01/10
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国外にいると、日本語の活字に飢えるのはよく分かります。しかも、妹のとこは、アメリカより日本が遠い(精神的な距離でも)欧州でありまして、しかも緯度が高めなので、冬はかなり沈鬱らしいです。で、ときどき日本のマンガが無性に読みたくなるらしい。結構、おちゃのこ(妹's夫)氏がよく日本に出張するので、それなりに日本のマンガを買い込んでいくらしく、「野だめカンタービレ」とか、「鋼の錬金術師」とか、私より、旬のマンガに詳しかったりするくらいなのですが、却ってちょっと前のマンガだったりすると、なかなか手に入れにくかったりらしい(成田の本屋などでは売っていないから)。で、今回、おちゃのこ(妹's夫)氏が、また日本に来るらしいので、まぁ、いろいろとかわいそかったりするし、マンガを持たしてやろうかな、と思って、何がいいか訊いたですよ、「あんちゃらかんちゃらの新作はどうか?」って、そしたら、「それより、ひかわきょうこの「彼方から」がどうなったかもわかんないもん」とか言ってまして「だって、それもうとっくに完結したじゃん」「そんなの知らないもーん」あれ? あのこ、完結前にあっち行ったんだったかしらん? まぁいいけど。いや、実は、私、日本に帰ってきてから、ひかわきょうこの「彼方から」がどうやって完結してたか思い出せなくて、全巻を、往年の小錦3人分の山の中から掘り出して持ってきてたところだったのです。うーむ・・・なぜにこうタイミングが合うかな。しかも、妹が他に読みたがっていたのが、よしながふみの「西洋骨董洋菓子店」で、これも、妙に読みたくて、丁度こないだ掘り出したところ。でも、自分のを送っちゃうと、こんだ、いつ帰ってくるか分からないので、改めて本屋で買って送りましたけど、うーみゅ・・・。しかし、これだけの本をいきなり持って帰れと持たされる おちゃのこ(妹's夫)氏は、ちょっと気の毒な話ではあります・・・。
2006/01/05
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積ん読ばかりしているので、こういうことがあるんですよ。もう8年くらい前に買ってそのままにしていた本、ようやっと読みました。わははは。それでもよむところが偉いぞ、えっへん。何でローズマリー・サトクリフの名前を知ったのか思い出せないんですけども、多分、アーサー王の話をおっかけている途中で、ケルト系の話を読むなら、ローズマリー・サトクリフのケルト三部作は必須、特に、「ともしびをかかげて」がいいってあって、ずっと探していたのですけども、その当時、既に絶版か、品切れ再版未定になっていたのですね。で、ところが、なんか、新版が出ているのを見つけて(しかも6冊セットで箱入りというマニア心をくすぐる装丁でありまして)、もう喜んで買っちゃって、買ったまま本棚に飾っていたという(本として役に立ってないっちゅーねん)。今回実家の本棚を整理したときに、思い立って持ってきて、読んでみたらこれがホント面白いっす。でも、基本的に子ども向けだから、ルビが振ってあったりして、職場旅行のときに読んでたら、同僚に、「何読んでるんですか? それルビが振ってありますよ」と言われちゃったい。でも、ルビが振ってあったって面白い物は面白いんだい。だいたい「指輪物語」のすぐ前の話である「ホビットの冒険」だって、岩波少年文庫だかですぜ。まぁハードカバーなので重いのが玉に瑕ですけど。しかし、これ読んで、あしべゆうほの「クリスタル☆ドラゴン」に出てきたイケニ族、族長ボーディッカが率いたローマ軍に対する反乱(だったと思うけど、微妙に忘れた)の話が出てきたり、やっぱり、「クリスタル☆ドラゴン」で使われていた「蒼天我らの上に落ち来たりとも、荒波我らを飲み込もうとも」(前半部分は、わりと確かだけど、後半部分の最初の2文字にあまり自信なし)という誓いの言葉が、このサトクリフの作品の中にも出てきたりするのを見ると、へー・・・ほー・・・・という気になって、二度楽しめたりするのです。いやぁ、年はとるもんだ(ちょっと違う)
2005/12/13
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今日、飲み会の時間まで布団の中でいい子にしてまして(別に寝坊じゃないですおー、風邪ひいてるもんだから ←って飲み会に行く時点で、全然言い訳になりません。昨日も飲み過ぎてるっちゅーねん)、行く間際に、そう言えば、以前からよく読んでいる 茅田砂胡の新作が出たというのが、昨日、電子書籍系の本屋さんから、メルマガで届いたのを思い出して、「あ、だったら電車の中で読むのに買ってこ」と思ったです。そしたら、もう結構品切れ状態なのね。アメリカにいるときは、いわゆる紙ベースの本がなかなか手に入らないのが分かっていたから、同日発売の電子書籍版を待ちかまえいて、発売と同時にDLして読んでたのに、まぁ、いつでも手に入るかも、ってなものになったらこんなもんなのかなぁ、と、人間のげんきんさぶり(というか、「人間の」ではなくて、「自分の」というべきかも)に、改めて感動してみたり。ちなみに、飲み会では、今日はお酒飲まないようにしよう、と思っていたのに、いきなり、「新酒のにごり」という貼り紙にそそられてお酒を頼んでしまい、またぐるぐるになってしまいました。ホントに、学習能力がない、と言われてもやむを得ないか、と・・・。でも、新酒のにごり があったら、とりあえず頼むよねえ??? きんき鍋なんだし、はたはた(生)の焼き物があるんだしさー。でも、白子がもう品切れだった・・・残念。
2005/11/26
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いやぁ、近所のTSUTAYAが本コーナーを拡充したので、仕事帰りでも気になった本をのぞけるというのが大変便利。そして見つけたんです。ひかわきょうこの新作「お伽もよう綾にしき」(しかし、発売されて間もないと思われるのに、この書評欄のコメントの数は、やっぱり待ってる人が多いということを示しているのではないかと思われ)。いや、「彼方から」の後、新作を発表してないんじゃないか、という気がしていたので、もう新作書かれないんじゃないかしら、と心配しておりまして(だから、君にはもっと他に心配することがあるだろうというのに)、アメリカで「彼方から」の英語版を見つけたとき(←過去日記)に、思わず、出版社にお手紙を書いた方がいいのかしらん、と真剣に考えたくらいでして(いや、だから心の中で応援しているだけじゃ伝わらないから、きちんと形にする必要があるよなぁ、と。特に今のようなマンガ不況の現状では)。いや、とにかく、そんな手紙を書かなくても新作が出ることが分かって嬉しいです。相変わらず、いい味出してました。続きが楽しみです。
2005/11/04
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アメリカから送り返した本を泣き泣き整理しているのですけども、最近、おちゃのこ(母)が読める本が少ないと嘆くので、私が読んだ中で、母親にも読めそうな本を取り分けて渡しておきました。その中にあったのが、何を今更の「言いまつがい」(←を読んだ自分の日記)。いやいや、予想以上の反応でして、今日実家に帰ってきたら(って、だって、まだ引っ越しが完全におわってないんだも)、この「言いまつがい」が食卓の上にデンと置いてありまして、なんのこっちゃらと思ったら、「これ、夜読んでて、声出して大笑いしてたら、何がおこったかっつって、おちゃのこ(父)が起きて来ちゃって。で、面白かったから知り合いの何とかさんに貸したら、知り合いの何とかさんが夜中に読んでて大笑いしちゃって、その夫氏が何事かと思って起きて来ちゃったんだって」なそうです。地域限定で夜中に起こされる夫氏が増えてるみたいです。電車の中で吹いちゃうよりまだいいか。しかし、こんなに受けるのだったら、ほぼ日刊イトイ新聞を おちゃのこ(母)のパコでブックマークしていってあげようかと思ったり。以前、小野不由美の「十二国記」を貸した後、次はいつ出るんだ、とあんまりうるさいので、その情報サイトをブックマークしていったら結構よく見てるっぽいっす。なんだか誰かを見ているようだ(苦笑)
2005/10/29
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ホントにそんな暇は全くないんですが、しかし、引っ越し前までには何とか実家の本も片付けねばならず・・・。仕方がないので、本日も、両親宅の自室の本棚整理です。もう、エントロピーは日々増大していく一方なので、本の整理はホントしんどいっ!それはともかく、いやぁ、もう本棚から出てくる出てくる同じ本。もう、タニス・リーの「幻獣の書」ハード・カバー版なんて、4冊出てきたぞ。いや、確かに、表紙は、深い臙脂に、ビアズレーの線画が銀で印刷されてて、むっちゃかっくいいことはかっくいいんで、1冊くらいは保存用に買ったかもしれないけど、何で4冊??? まぁ、当時、妹は、京都に離れて暮らしていたので、妹が自分で買った可能性もありますけど、妹は、私と違って保存用を買うほど阿呆ではないのですが。それにしても、人間の趣味ってものは変わらないというか何というか。いや、つい買ってしまうジャンルの本というのは確かにあるんです。あるんですけど、集めただけで読んでなかったりして、もう・・・。一番多かったジャンルは、夏目漱石関係。岩波の夏目漱石文庫の全集はともかく、夏目鏡子(妻氏)の「漱石の思い出」やら、内田百間(あ、「けん」の字が出ないんですね。ホントは中が「月」なんだけどなぁ)の「漱石先生雑記帳」やら、出久根達郎の「漱石を売る」やら・・・。あとは、アーサー王伝説関係とホームズ関係が多くって、まぁ、アーサー王伝説が気になってたのは、「赤毛のアン」に、アンが、アーサー王伝説に出てくるエレーン姫(だったと思う)ごっこをしておぼれかけてギルバートに助けられるというシーンがあったのと、ハヤカワFT文庫から出ていたマリオン・ジマー・ブラッドリーの「アヴァロンの霧」シリーズというアーサー王伝説を下敷きにしたファンタジーを読んで元が知りたくなったのと、RPGなどでよく出てくるエクスカリバーという剣について知りたかったのと、あしべゆうほの「クリスタル☆ドラゴン」のせいで、ケルトというかブリテン関係に興味があったからだと思うんですけど。でもって更に笑ったのは、それぞれがクロスオーバーしちゃってまして、江藤淳の「漱石とアーサー王伝説」という本と、島田荘司の「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」というホームズと漱石がロンドンで出会っていたらという仮定の小説(これ、ワトソンと漱石が交互に書いていくという形になっていて、漱石などは文体がよく似ている上に、たとえば、ホームズが電話を使うタイミングの矛盾などのシャーロキアン的に話題の論点などを知ってると、もうむっちゃ面白いのです。個人的に大好きな本)とかがごろごろ。いやいや、それにしても、過去の自分の趣味には、本当に笑ってしまいます。本はとっておくものだなぁ(←とさりげなく本を処分しないことを正当化する試み)。
2005/10/16
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人が持って歩いているのを見て、つい本屋に入って買ってしまいました。どうも昔から「神保町」特集の雑誌には弱いんですけども、まぁ、神保町は、本という点でも、食べ物という点でも、好きな場所ですし。という訳で、わくわくして読んでたんですが、初っぱなからやられました。聖ニコライ堂と武道館の屋根は、ニンニクを模したものであるとして、その理由までまことしやかに書かれていたので、つい、うっかり信じてしまったぜ(あほ)。それにしても、神保町は、結構ぐるぐるしたつもりだったのに、知らないお店(特に食べ物屋)があるものだなぁと感心しきり。主に食い気的事情から、住処は三軒茶屋に定める予定ですけども、そう言えば、以前、三軒茶屋に部屋を借りることになる前は、神保町に定期で寄れるよう、水天宮前辺りに部屋を探したいなぁと思っていたのを思い出し、今回、その夢を実現させてもよかったなぁと思ったり(だから、おまーは優柔不断だというねん)。さて、次は、dancyuをゲットせねば(って、だから、その前にしなければならないことが山のようにあるはずじゃないのか??? 引っ越しとか引っ越しとか引っ越しとか)
2005/10/03
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妹のところに、モンキー・パトロールなるマンガがそろってまして、妹が、「お姉は主役の3人を混ぜたらそっくりだ」なんつーったものですから、つい読んじゃったんですよ。そろってた分全部。ヨーロッパまで来てなーにをやってるかって感じですが。そしたらこれが結構面白い。それにしたって、主人公(?)の三人を混ぜたって、妹には私が一体どう見えてるんだか考えてこんでしまうのでしけども、外見はかわいいけど感性がすっかりいわゆる「オヤジ」のために男性が尻込みしてしまうのとか、部屋は超汚いけどフェロモン過剰で常に異性に世話をしてもらってるのとか、それなりにキャリアはあるんだけど悲観主義体質で貧乏くじばっかひいてるのとか、どれも、ちょっとおいおいってなのばっかな人達ばっかなんでしが。それにしても、現在6巻まで既刊のところ、6巻は人に貸しているとか言って、妹宅になく、5巻がむっちゃ気になる終わり方をしているんですけどっ。困るじゃんか、そーゆーのはっ。なんだか日本に戻ったら真っ先にすることが目に見えるような気がしてきました・・・・おーい。
2005/09/15
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7月25日発売となっている本の電子書籍版を試しにDLしてみたら落とせてしまったので、つい読んでしまったりして。常に実行できたことがないながらも、一応考えていた「今日すること」の予定が大幅に狂ってしまいました。予定が狂ったついでに、この前、日本から送られてきた本の中にあったよしながふみの「フラワー・オブ・ライフ」2巻を性懲りもなく読み返していたら、続きが気になってしまった。連載物だと思われるので、どなたかネットに展開を書いてらっしゃらないかなぁ、と思って、「フラワー・オブ・ライフ」をキーワードに検索してみたら、何とびっくり、夏目房之介のブログに行き当たったのであった(でも、今気がついたけど、びっくりも何も、このウィキペディアで、このブログに対してリンク貼ってあるのね)。夏目房之介、大昔にNHK教育でやってた「土曜倶楽部」でわりとどーでもいいことを「へー」という蘊蓄と共に解説するという極めて私好みの「講座」というコーナーを担当していて、それが気に入ったので、私は、一時期、彼の著作ばかり集めていたのです。最初見たときは、漫画家についてのコントだったのかなぁ、原稿を落として、「夏目房之介の『講座』は急病につきお休み」という紙がぺらっと立てられて終わり、とかいうなんか唖然とした展開で、後で漱石の孫と知ってびっくりしてしまったのだった。同じ人の著作を急に横断的に集めてしまうと、その人が常に主張することの内容、というか、傾向というのが見えてしまう(ような気がする)ことがあります。特に、批評やエッセイの類は、その傾向が強いのですけども、同じ著者の別の本を読んでいて、「あぁ、これ前にも言ってたなぁ」って思っちゃうことあるのですよね。自分で日記書いてて、人間の考え方やパターンなんて変わらないもの、当たり前だよなぁと思ってはいるのですけども(要するに、自分で日記を書いていて、あ、このパターンは前にもあった、と気づいてしまう、ということですけど)、人間なんて我が儘だから、どうしても常に意外性を求めてしまうというのか何というのか。まぁ、そういう訳である程度まで読んだところで、神保町までなかなか行けなくなった、というのもあって(わりとマニアックな本屋じゃないと新刊出ても平積みになってないので気づきにくい)、ここのところ、夏目房之介、全然読んでなかったんです。なので、久々にブログ読んでいて面白かったなあ。いろんな人の書いてるものに、むちゃむちゃ手軽に接することができる、いい時代だなぁ、とちょっと思ったり(そして、予定はますます狂ったまま1日が終わってしまうのである)。
2005/07/23
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うーん、最初、「りょう」の字を漢字で入れてたんですけど、「機種依存文字」だって、はねられちゃった。この作家さん、「僚」の「にんべん」のない「つくり」の方の字を使ってらっしゃるんで、出ないんだよなぁ。おかげで、オンライン書店の検索に苦労します。「原りょう」って書いてあったり、「原リョウ」になってたり、楽天ブックスさんだと「原□」になってた(「はらぐち」ではなく、表示がされないため、四角になっていたと思われる)。いや、なんで、この人の作品を読むことになったかというと、ハードボイルドつながり(←チャンドラーについての過去日記)なんですけども。妹から「チャンドラーが好きなら、原りょうを読みなさい」と指令が来てですね、まぁ、私は素直なので、指令にしたがって、密林でぷちぷちぷちっと文庫版で出ているもの、及びエッセイ集をまとめて買ったです。ご本人が、チャンドラーが好きである(「好き」って言葉じゃなかった気がする。ニュアンス変えちゃってるなぁ、ごめんなさい)とおっしゃってるだけあって、チャンドラー風のひねった言葉遣いがそこここで楽しめてよかったっす。そもそも、第一期シリーズの完結作という「さらば長き眠り」というタイトルからして、チャンドラーの「大いなる眠り」と「さらば愛しき女よ」と「長いお別れ」を彷彿とさせますもんね。ちなみに、ご本人がエッセイ集で、ハードボイルドとは、窮地に立ったときにどんな受け答えをするかで決まる、みたいなことを書かれていて、その例として、「大いなる眠り」の冒頭で、マーロウが少女から「背が高いのね」と言われて「僕のせいじゃない」と答える、ってのがあげられてるんですけど。これ、原文みたら、「I didn't mean to be.」(「なろうと思ったわけじゃない」くらいの意味?)だった。これを「僕のせいじゃない」と訳すのなら、その方がかっくいいかも、と思ったり(「大いなる眠り」は清水俊二氏ではなく双葉十三郎氏の翻訳ですけども)。ちなみに、妹は、チャンドラーのフィリップ・マーロウより、原りょうの探偵沢崎の方が好みだっていうんで、「沢崎の方が泥臭いから?ちょっと刑事コロンボに似てる?」って訊いたら「冗談じゃない」と怒られまちた。どこかのサイトさんで、探偵沢崎は、チャンドラーのフィリップ・マーロウとダシール・ハメットの探偵サム・スペード(「マルタの鷹」なんかに出てくる)を足して2で割ったみたいな感じと書かれてるのを見かけたんですけど、それも分かるような分からないような・・・。私の極めて単純な分類だと、マーロウは女に手を出して女に優しい。サム・スペードは女に手を出して女に冷たい、探偵沢崎は女に手を出さない、なんだけどなぁ(あー、ファンに怒られそうな分類方法だ。いや、でも、私もいちおファンなんですけど)。それにしても、妹のお薦めっつうのは、6年で一作とかのペースの飯嶋和一(←の過去日記)といい、9年ぶりの新作とか言われている原りょうといい、寡作な作家ばっかりだ。それはいいんですけど、いろんな理由で私は密林さんの通販を利用することが多いんですけども(楽天ブックスも利用させてもらってますが)、そのお薦め本のリスト、気にしてた作家さんの新刊が出てたりして役に立つので、たまーにくるくるっとしてみます。で、今回原りょうを一気買いしたら、その影響で、やたらレイモンド・チャンドラーの作品がお薦めに出てきまして、やっぱり原りょう好きとチャンドラー好きってかぶってるんだなぁと思いながら、「持ってます」にチェックを入れつつ、リストを更新したら、今度は、Chandlerの英語版の方がお薦めに現れまして、なーんだ、チャンドラーが好きで原文に手を出してみるのは私だけじゃなかったんだと密かに笑いながら、再び、「持ってます」にぷちぷちっとして、さらにリストを更新したです。そしたら、まぁ、賢明な方は気づくと思うんですけど、お薦めのリストが、英語版(輸入版)のハードボイルド系の本で埋め尽くされてしまった・・・・・・。何がかなしゅうて、アメリカにいるのに、日本密林で、英語版のChandlerとかDashiell HammettとかRoss Macdonaldを薦められなきゃなんないんじゃ・・・(ロス・マクドナルドは全く読んでませんが)。というわけで、現在、お薦めリストが全く役に立ってない状態になってまして、ちょっとばかりふこーな気分です。
2005/07/20
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先月末に引っ越しをすることが分かっていたので、日本から本がなかなか送ってもらえませんで、しかも、その後も、ばらばらばらと本が届くものだから、父親から「もう今回で送るの最後にしたいんだけど、一体いつまで待てばいいのさ」と言われてしまい、しょうがないから、Death Noteの7巻の発売を待って送ってもらったです(でも、その後、西村しのぶの「一緒に遭難したいひと」の2巻が出たりしているので、ホントは新たに送って欲しいんだけど、多分無理だろうなあ。聖千秋の「そーだそーだぁ!」5巻も発売に気がつかなくて送ってもらいそこなってるんだけど、くっすん)。とにかく、そういうわけで今回ずーっと待ってて届いた箱の中身の一部がタイトルです。どういう趣味で選んでるんだか、われながらちょっと分かりませんが、まぁいいや。森達也著の「放送禁止歌」は、確か、ブラウザ立上げ時のホームにしている新聞サイトの広告だかなんだかで見かけてちょっと興味を持ってぷちっとしたんだと思うんですけど、だって、放送禁止歌のドキュメントで、放送禁止歌を放送するって矛盾してるし、どんなんだろう、と思って。そしたら、この本むちゃむちゃ面白かった。2000年に単行本が出てるから、もう読んでらっしゃる方もいるんだろうと思いますけど、私は、知らなかったです。「放送禁止」という扱いがこんなに実態のないものだったとは・・・。日本の差別の問題もなぁ・・・。アメリカでSeparate, but Equalポリシーが法の下の平等に反して違憲かどうか、という訴訟が1960年代の後半くらいまで続けられていたというのを知ったときもかなりショックだったですけど、でも、日本もひどいもんだよなぁ、としみじみ。何にせよ、知らないということは怖いことだと思いましたです。吾妻ひでおの「失踪日記」はどうしたんだったか・・・。前から噂は聞いてたんですけど、行き詰まった吾妻ひでおが、家人その他に無断で「住所不定・無職」の取材旅行に出かけちゃったときの体験を描いた話だというのは(しかし、これ売れてるんですねぇ、2005年3月発売で、6月時点でもう7刷り)。この話をここまで距離を持ってネタにできるってのはすごいなーと(この辺り、確か、妹がもっとうまい表現を使ってたと思って、妹からのメール検索かけて探したんだけど出てこないっす。その代わり、すごいメールを発掘してしまった。大昔、短期間だけ寮に住んでたことあったんですけど、その寮宛に、差出人不明でななこSOS for Windowsとかいうゲームかなんかが届いたことあって、友人に、「あーたこんなの送らなかった? 住所知ってる友人で吾妻ひでおなんか読んでるの他にあんまり思い当たらないんだけど」と質問してるメール。しかも、その友人からは、「私じゃないけど、同じ条件なら、同じグループ内の誰々もあてはまるぞ」と返事が来てて、結局判明したのは、同じグループ内の更に別の友人だった。自分の交友関係に改めて疑問を覚えた一瞬。いやー昔のメールなんて取っておくものじゃないねぇというのか、取っておくべきだねぇ、というのか)。あ、そうそう、「失踪日記」何とカバー裏にもぎっちりインタビューが載っていて、書評を改めて検索かけなったら気づかないままのとこでした。こうの史代著の「夕凪の街 桜の国」は行きつけのサイトさんで、号泣してその日が使いものにならなかった、と感想を書かれていて、ついぷちっとしてみたんですけど・・・・。8月6日の話とは知っていたので、覚悟はしてたんですけど、やはり、読み終わった後、しばらく鬱になって使いものにならなかったっす。号泣して使いものにならないほどには感性が鋭くなかったので、「しばらく」ですんだのが幸いですけども。やっぱり・・・「号泣」と書かれてる本はできるだけ避けようとちょっと思ったりしましたです。でも、まだ大物が未読で残ってるからしばらく楽しめそうなんですけど(って、だから、2ヶ月英語漬けになるって言ってた奴は一体どこの誰なんだ?
2005/07/18
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いつ頃ハードボイルドという言葉を覚えたのかまーったく思い出せないほど、記憶の彼方ですが、「ハードボイルド」というカテゴリがミステリの中にあるということを、遙か大昔のガキん子の頃に知りました(って、本格ミステリファンの方からは、ハードボイルドはミステリじゃない、という主張もあるらしいですが)。そして、私が、チャンドラーを知ったきっかけがもう大変だったの何のって。当時、コバルト文庫が、氷室冴子、新井素子などの少女小説を出し始めた走りで、流行に乗って結構、その手の本を買ってたわけですが(氷室冴子は今でも読みますけど、今ご本人が全然書いてらっしゃらないみたいだからなぁ。母親共々未完の作品を待ってるんですけど)。で、シリーズものが好きだった私は、久美沙織(確か、ゲームのMOTHERや、ドラゴンクエストのノベライズなどをされてたと思うんですけど)の「丘の家のミッキー」(ひぇええ、装丁変えて再版されてるんだ)というシリーズ物を読んでたんですけど(うーむ、あまりに少女趣味なのでいくらガキん子の頃とはいえ、かなり恥ずかしいぞ)、どうも、大昔っから作家買いの癖があるみたいで(もともと文庫などの巻末の宣伝見て、買いに行くこと多かったしなぁ。多分、「丘の家のミッキー」も氷室冴子の本の巻末の宣伝見て手を出したんだよな、確か)、同著者が同じくコバルトから出していた「半熟せりか」のシリーズ(←これが、電子書籍で出てるってんでびっくりしたのが昨日の日記なんですよ。あはは)に手を出したりなんかして。で、その半熟せりかってのは、当然ハードボイルドにひっかけてる訳ですが、まぁ、その中に、「『ギムレットには早すぎる』ばりの気障な台詞をばんばん吐いて事件を解決するハードボイルドな探偵にあこがれる」なんて文があって、もうこれが気になって気になって(もともと気障な台詞ってのに弱いし)。で、確か、この半熟せりかのシリーズの中には、チャンドラーとは出てこなかったと思うんですけど、愛猫の名前がマーロウだったです。どっかにフィリップ・マーロウって名前も出てきたかもしれない。でも手がかりはそんだけ。今なら、インターネットがあるから、ちゃらっと、「フィリップ・マーロウ」とか「ギムレットには早すぎる」なんかで検索したら、もうすぐに元ネタが何かたどり着きますけど、私がガキん子の頃にはそんな便利な物がなかったから、レイモンド・チャンドラーにたどり着くまでむっちゃ苦労しましたです。多分、数年かかったと思うなぁ。大分、世の中になじむようになってから、ミステリだとハヤカワ文庫があやしいという見当をつけて、本屋に当時よく置いてあった、目録の説明文を片っ端読んで、おそらく、レイモンド・チャンドラーだろうという予測の元に、チャンドラーを読み始めて「長いお別れ」で「ギムレットには早すぎる」に出会ったときには、もう小躍りしちゃいましたよ(そして、今度は、その中の本当のギムレットの作り方として出ていた「ローズのライム」というのが何かを探すのに苦労したのであった。全くもって同じことの繰り返し)。でも、チャンドラー、「ギムレットには早すぎる」どころじゃなくて、気障な台詞満載で、「いつもフランス人は、うまいことを言う。さよならを言うことはわずかの間死ぬことだ」(多少、記憶が曖昧なので、微妙に違ってるかもしれないですけど)(確か、「長いお別れ」)とか、あの有名な「タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」(これくらいは「引用」で許されると思うんだけど)も、同チャンドラーのマーロウシリーズの「プレイバック」の一節だと知って感動しちゃいましたですよ。(清水俊二氏の翻訳がまたいいんですけど、でも、彼の翻訳では、この台詞は、こうなってないんですよね。「しっかりしていなかったら・・・」と訳していて、思わず本の該当部分の横に、「タフでなければ・・・」と鉛筆書きしてしまった(わはは、若いってホント色んなことするよね ← ちょっと照れてる)。なんで、「タフでなければ・・・」の方が一般的に有名なんだろう、誰の訳なんだろうと調べてみたら、生島治郎という人だ、と書いてるサイトを見つけました。一般に出回っている本の台詞と違うのに、これほど広まっている台詞も珍しいような気もしますけど、それだけ、しっくり来る言い回しだったってことなんだろうと思います。それにしても、最初に出会った翻訳がどんなだったかって重要だなぁ、と思ったことがありまして。近頃、レイモンド・チャンドラーの未完成作品に、ロバート・パーカーという人が加筆して完成させた「プードル・スプリングス物語」というのがあると知って、喜んで買ってみたんですけど・・・・。まぁ、なんか途中から、フィリップ・マーロウ性格がちゃうよ(って、まぁ、途中から違う人が書いてるからしょうがないですけど)ってのは別として、第一人称に「俺」を使うフィリップ・マーロウは、私のイメージとちょっとちゃうよーと(日本語において、第一人称に何を使うかって重要だなぁ、としみじみ)。最初のイメージが、第一人称「私」で刷り込まれちゃったから、もう他の第一人称だとイメージ違っちゃうんですよね。というわけで、フィリップ・マーロウ、かっくいいっす。
2005/07/10
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物欲がわりと強いので(財布に大穴があいてるわけだよ)、本やDVDなど欲しい物をつい買ってしまいます。特に、本は、以前にも書きましたけど、絶版がこわいので、ましてやです。アメリカに来てからは、日本語の本、そう簡単には手に入らないので、電子書籍にもお世話になるようになりましたけど(だって、電子書籍で読めば、タイムラグなく、発売日に読めるし、おやっさから、文句を言われるつつ送ってもらう手間をかけさせずともすむ)、でも、基本的には、紙ベースの本の方が好きなんですよね。表紙の紙質とか、装丁の凝り方とかたまに気づくと嬉しいし(表紙カバーとると内表紙に意外なものがあったりするのを見つけたりしたときもまた楽しい。ところで、表紙カバーの内側の装丁って、「内表紙」でいいんですよね? 急に言葉の使い方があってるか心配になっちゃって。辞書調べても載ってないし)。ところがですね、こないだ、ちょっと気が向いて、私が大昔(ホントに大昔)に読んだ本を調べてみたですよ。「もう当然絶版ろうだけど、作家の人のHPや、読者の方が感想とかアップされてたらめっけものだし」と思って。そしたら何とですね、当然紙ベース版はなかったんですけど、電子書籍で発売されていて、今でも読めるようになってたものだから、すげーや、と感動しまして。絶版だ、絶版だと嘆いていた本、電子書籍や、オンデマンドが一般的になれば、本当にいつでも手にはいるようになるのかもしれない。いくら紙ベースの本の方が好きでも、絶版になっちゃったら意味ないし、本は、装丁も好きですけど、本文があってこそだから、その中身にアクセスできるのであれば、他のことが切り捨てられるのもしょうがないと目をつむれるかもしれないなぁ、と。それに、古本買うときに感じる「これじゃ作家さんにお布施が払えないなぁ」という心地悪さも、電子書籍版を買うのなら感じないですむし。それに、紙ベース版も、もしかして、たとえば、Kinko'sのようなコピー屋さんで、「オンデマンド本装丁承ります」なんてやってくれるようになるかもしれないし(と勝手なことを言ってみる)。それに、聞きかじりですが、本って一端製本として製品にしちゃうと、在庫が「資産」として残っちゃってその製本費用が「費用」として計上できない(したがって、税金を余分に払わないといけない)ので、企業会計的にも、売れない本を抱えておくくらいなら、廃棄処分にして「損金」計上した方が得なので、それもあって、どんどん処分しちゃうんだ、なんて話を大昔に聞きました(でも、「費用」として落とせるのは利益があってこそ意味があるだろうから、あんまり景気よくない今では、それほど意味ないかも、と思いますけど)。電子書籍なら、廃棄してもあまり意味なさそうだから、そういう意味でもいいかなぁ、なんて。ただ、電子書籍、絶版という概念をなくしてしまったから、アメリカなんだと出版契約の文言を伝統的な文言から変更しなければいけなかったなんて話を聞きました。たとえば、作家の方からすれば、独占出版契約だったりすると、出版社が絶版状態(Out of Print)にするのなら、契約を解約できるようにして、自分の本を他の出版社から出版できる可能性を残しておきたい。出版社からすれば、売れる可能性があるなら、自分の手許に残しておきたい。だから、オンデマンド版や電子書籍化する(こうすれば、絶版にはならない)。ので、Out of PrintのPrintには、オンデマンドや電子書籍を含まない、と注書きをつけるとかつけないとか、そんな話でした。正直な読者の立場からすると、どこからでも出てくれたら嬉しいけど、という感じではありますけど。以前、ネットをふらふらしてて、見つけた「復刊ドットコム」というサイト、絶版になってしまった本に対するリクエストを募って、復刊を交渉するというすごいことをしてるんですけど、たまに見ると、意外な本が絶版になってたりしてびっくりします。電子書籍版で復刊されたものも結構あるみたいだし。それにしても、再販売決定情報にあった「キノコ・キノコ」全5巻にはびっくりだ(って、だから、だれがこんなネタを分かるというのだ。しかも年がマジでばれるって)。でも、これ、8400円はちと高すぎると思うっすよ。
2005/07/09
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昨日、「イブの息子たち」の話なんか久々にしたものだから、ちょっとこれについて書く気になっちゃいまして、もともと私のネタは大変マニアックな傾向があるんですけども、本日は、それに輪をかけてオッタキーなものになるのではないか、というかなり確実な予測がされております。なんで「イブの息子たち」にはまったかというとですねえ、ヤマトタケルがかっくいかったんだっ! 古事記読んだら、普通、ヒーローは、スサノオノミコトか、倭建(ヤマトタケル)(個人的には、「日本武尊」の字の方が好きなんだけど、こっちの字は、日本書紀らしいので)ですよね。でも、スサノオノミコトはなんだかんだ言って幸せだったから、勢い、悲劇のヤマトタケルの方に肩入れをしておりまして、何となく特別だったんですね(って、まぁ、子供用の古事記だったし)。で、友達に借りた「イブの息子たち」2巻を読んだら、ヤマトタケルがむっちゃかっくよく描かれてコロっと。まぁ、それ以来、「エロイカより愛をこめて」など、青池保子の作品を今に至るまで読み続けている(←ことに関する過去日記)のですから、まぁ、私も相当物持ちがいいというか、ではありますが。「イブの息子たち」、設定がとんでもないマンガでして(あのハチャメチャさは、あの時代ならでは、というものがある)、「ドジな天使が、イブの肋骨から誤って男性を創ってしまった。その結果、その子孫である「イブの息子たち」は、同族にしか恋愛感情を抱くことができない」という話だったから、今でいうボーイズなんちゃらの走りだったんですけど、当時、私は、変なとこが素直で天然でしたから、その設定になーんも疑問を抱いてなくって、「じゃーしょうがないよねぇ」と思ってまして(後で友人に貸したら、「ぎゃー何これー、ホ○じゃん」って言われて、「えっ? これって、そう見えるのか?」と、素でびっくりした覚えが)。そんなことよりも、月が出ると白鳥からチュチュを着た人間に戻って嫌がらせをする「永遠のバレリーノ、苦悩する魂」ニジンスキーやら、「しく・しから、しく・しかり、し、しき・しかる、しけれ、しかれ」(助動詞「まほし」の活用形)などと国語辞書を開いて唱えつつ、変な帽子をかぶって頭をがりがりかく袴姿の金田一耕助やら、どっかで聞いたような人達が、どたばたしてるのが面白くてですねぇ、知らない登場人物が出てくると百科事典などで一生懸命調べたもんでした。諸葛孔明は、「イブの息子たち」を読んでた当時は知らなかったから、それで三国志を読む気になったようなものですし(ホント今もやってること全然変わってないわけですが)、「無名の端役」として、毒を使って陰謀をたくらむ登場人物が、どうも知る人ぞ知る歴史上の人物らしいんだけど、誰だか分からない・・・とずっと気にしておりましたら、それがチェーザレ・ボルジアだと分かったときなんかも、そのまま本屋に行って塩野七生の「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」を買ってきましたけど。まぁ、昔から、そーゆー「だからどうした」ってことに夢中になる性格なので。でも、一番感動したのはですね、また、例によって、別の方面をマニアックにおっかけてきたら、そっちとつながっちゃったときですね。このマンガで、ヤマトタケルが「タルカス」というガメラのちょっとかっくいいのみたいなので敵を撃破するシーンがあるんですけども、私は、そこをヤマタノオロチみたいなのを、作者の人が適宜アレンジしたものだとずっと思ってたのです。で、The Alfeeのファンになったあと、雑誌で、高見沢俊彦特集(あー、もう、恥ずかしいなー。いくら日記で恥さらしてるからって、ここまで恥をさらさなくてもいいのになぁ>自分)、本人が100枚のCDを選んでリストにしているコーナーがあって、その100枚の中に、エマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」を発見したときの驚きと言ったら(って、100枚丹念に見た私も相当暇ですが)。多分、最初に、イブの息子たちを読んだときから、10年は余裕で過ぎてました(でも、ELPだって、プログレ・ロックではむっちゃ有名だったんだから、その間、全く知らなかった私も相当なもんだとは思いますが。しかも、このマンガの主人公が、ELPをもじったものだったのは、ファンの間ではつとに有名だったらしいですし)。私の中では全然無関係に見えていた事柄が、こうやって、線につながる瞬間って、わー偶然ってすごいなあ、と感動するんですけども。いや、だから、後ろばっかり振り返ってないで、前見て、やるべきことをやれと言うのに。うぇーん、だから、今日も逃避なんですよー。許してたも(って、誰に言ってるんだか)。
2005/06/19
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私の年齢になると、友人・知人連は、自分達が親である自分の子どものことを話すことが多いのですけども、私の場合は、自分が子ども時代の話と、自分の親の話でしか、共通の話ができず、周回遅れだなぁ、と我ながら笑ってしまうのですけども。まぁ、それは、子ども時代の記憶のよさでカバーする(子ども時代は、記憶力よかったんですよ、今や影も形もないけども)。って、何の話かというと、先日、友人と話をしてたときに、子ども時代に伝記を読んでおくといいぞ、という話になって。なんでそんな話になったかというと、Smithsonianにアメリカ歴史博物館というのがあるんですけども、こないだそこへ行ったですよ(なんせ、入場料無料だし)。量もすごいんですけど、T型フォードとか、グラハム・ベルの電話機とか、マッキントッシュの第1号とか、もう、喜んで踊っちゃうぞ、ってな展示がいっぱいなんですよ。で、Electricityのコーナーがありまして、エジソンの電灯の展示があったっす。と言ったら、双方同時に、「日本の竹!!」と。ガキん子の頃、やたらめったら伝記ばっかり読んでまして、エジソンの伝記はその中でもかなり好きだったんですけど、エジソンの電灯、フィラメントに日本の竹を使ったって書いてあったすよ。それを、話をしてた友人も私も覚えていたってことなんですけども。で、実際に、展示は「フィラメント:日本の竹」ってなってました(るんっ)。というわけで、ガキんこの頃、電気(じゃない「伝記」だ)を読んでおくと、将来博物館に行ったときに、小躍りするほど楽しめる効用がある、という。丁度、友人のお子さんが本が面白くなり出した時期で、まだ伝記は読んだことがないという話だったので、「じゃぁ、是非エジソンの伝記を読ませなさい」と楽天ブックスから注文して、むりやり送っちゃったんですけども。って、人の興味はそれぞれだからそれが合うかどうかは分かりませんが、少なくとも、エジソンの電灯と来て、「日本の竹」と合唱する経験もまた一興ではあり。ただ、私は、エジソンの伝記の中で、「エジソンは大変、口下手だったので、妻氏とのデートの最中、話に詰まってしまい、ポケットからコインを出して、机を叩いてモールス符号で会話した」、というエピソードが大変好きでして、デートでモールス符号で会話をするのはちょっと夢でした(って、おまーは・・・)。それで、アマチュア無線の電信級(って今やそんなものはない)にチャレンジしようと思ったくらいだったんですけども(ちなみに、聞きとりができず挫折して、電話級(も今やない)しかとれなかったっす。現在、英語のhearingに難があるのと全く同根の問題である)、友人はそのエピソードは知らなかった。残念。ちなみに、このエピソードで最近しみじみ思うんですけど、モールス符号って、トと呼ばれる短音と、ツーと呼ばれる長音で構成されてるんですが、モールス通信用の電鍵って、ツーの間は、ずーっと電気の通電状態を保って、音が発信できるようになってるんですよね。これに比べると、コインで机叩いた場合、長音は表現できないです。全部トになっちゃう。にもかかわらず、それで会話できたんだから、エジソンも妻氏も、すっごいモールス符号の達人だったんだなぁ・・・って。って、子ども時代に読む伝記の効用なんですけど・・・ダメ?
2005/06/12
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って、どうせ何かと言えば本を買ってるんですけども。でも、訃報を見てしんみりしてしまったんです(って、大分世間より遅れてますけど)。子どもの頃、私にとってのヒーローだったんですから。ガキんこのころ、相撲を見るのが大好きで、背中を見て、「あ、これは誰々だ」と当てて、親が呆れてました。ソップ型とか小兵と言われる力士が好きで、特に、彼が好きだったんですよ。「身体を壊したため太れない」という話を聞いて余計に。今回本を買ったのは、ホントは、それとは直接関係はないはずだったんですけども。妹に薦められて読んだ飯嶋和一の「始祖鳥記」(←についての過去日記)がとても私的にヒットだったので、著者買いの傾向がある私は、同著書の他の作品も買おうとしたんですが、その頃、他の作品の文庫版は品切れで、ハードカバーしかなかったんですよね。で、あんまりハードカバー好きじゃないものだから、まぁ、そのうちに文庫も出るだろうと思いまして、とりあえず、文庫版で出てた「汝ふたたび故郷へ帰れず」を、時代小説じゃないけどいいか、と思いつつ買ったです。これを丁度読み終わったとこだったんですよ、そのとき。この、「汝ふたたび故郷へ帰れず」も読後感がとてもいい話だったんですけども、このちょっと不安を抱かせるタイトルと、ボクシングについての小説であるところ、まだMillion Dollar Babyショックが印象に強く残っているものだから、もう最後までどきどきしちゃいましたが。でも、これも結構私の趣味に合ったものだから、そのまま勢いづいて、他の作品も文庫化されてないかなぁ、と例によってオンライン書店にふらふらと出かけていく私。そしたらなんとっ、伝説的力士についての「雷電本紀」文庫版が、近日中発売で、予約開始になってるじゃないですかっ(今はもう発売になってるみたいですけど)。ホントに単なる偶然なんですけど、ときどきタイミングって不思議だな、と思います。ホントにファンだったので。
2005/06/07
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Graphic Novelを原作とする映画を見て、もし細かいところが分からなかったら原作のコミックを買うというのが自分的にセオリーになってしまっているため(やなセオリーだなぁ)、こないだのSin City、結局3エピソード分、原作のコミックを買って来ました。ちなみに、ホントは、この映画の主役はミッキー・ロークなんだと思いますけども、映画でのミッキー・ロークってば元の顔が分からないほどのメークの上、微妙にかっくいいとはいえないなぁ、というのがあって前回触れてなかったんです。が、原作読んだら、「かっくいくない」のが魅力になってることが分かりましたです。あー、やっぱり映画のストーリーが分かってないなー、です。Constantineの原作Hellblazerのときは、やっぱりアメコミの絵柄は性に合わねーなー、と思ってたんですけど、Sin Cityはそうでもなかったです。もともと、原作のコミックを描いているFrank Millerが映画の監督もしてるくらいだから、コミックの描き方が映画的なんですよね。でもって、他のアメコミと違ってどぎついカラーじゃなくて、モノクロだし。そのうえ、絵柄がなんだか切り絵みたいに見えるんです。なんでだろーと思ってよくよくたら、画面が白と黒のみだけで構成されているからでした。白と黒のみというのは、ホントに白と黒という意味で、日本のマンガと違って、いわゆるスクリーントーンなどの効果を使用していないから、灰色もないんですよ。だから、画面が切り絵か木版画みたいな感じに見える。ちょっと不思議な絵柄でした。人から教えてもらった映画評論家の方のブログで、Sin Cityの映画について詳しく取り上げられていたので、これを読んでたら、著者のFrank Millerという人は、「子連れ狼」に惚れ込んで、日本風に白・黒で作品を描いたってなってましたから、まぁ、私が切り絵を連想したのもあながちおかしくもなかったんだなぁ、と思ったりなんかしますけども。私の、あまりアテにならない記憶によれば、子連れ狼って、日本のマンガの中でも翻訳されたのはかなり早くって、そのときは、左開きの本に対応させるために絵を反転して使っていたので、侍が右腰に刀を差してたなんて話を聞いたように思うんですけど、とにかく、それくらい昔からアメリカで紹介されている日本のマンガだから、わりと馴染みがあるものなんじゃないかなぁ、と。ちなみに、今出てる"Lone Wolf and Cub"だと、左開きでもさすがに絵は反転して使ってないみたいですね(って、アメリカ密林って、コミックの中身ある程度見られるんですね・・・つうわけで、1巻をある程度見ていったら、なんと、Frank Millerの推薦文が現れた・・・。ひええ、意外なところで意外な風に世界ってつながっちゃうんだなぁ。というか、この流れだったら、つながってもおかしくないのか)。なんか、こっちで微妙にオタクっぽいネタを追いかけていくと、なんとなく日本の話につながっちゃうことが多いような気がしてきたりなんかしちゃったりするんですが、これって気のせい・・・だよね? と思って、試しに、英辞郎で、otakuって調べてみたら、出て来ちゃったぞ・・・ということは?
2005/06/04
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ここのところ本ネタが続いているのは、例によって親父様の文句と共に、箱いっぱいの本が届いたからで、日本語の本が沢山読めるささやかなしゃーわせを日々噛みしめているわけですが。で、その本の中に、糸井重里監修の新潮文庫「言いまつがい」が入ってまして、いやー笑かしてもらいました。もともとこの本は、こちらのサイト様でとりあげているのを拝見して、こりゃおもしろそーだ、と思ってそのままぷちっとさせていただいたのですが、いやいや、期待に違わぬおかしさでした。そもそも、帯からして、「壁の上塗り」やら「理路騒然」やら、いや、気持ちは分かるけどね、という、言いまつがい が。この本のに載っている言いまつがいのいくつかは、微妙に身に覚えがあるやうなないやうな(笑)。それにしても、言いまつがいってのは、世界共通らしくて、こっちでいろいろと笑かしてくれる言いまつがいの実体験を教えてもらいました。Thank you.に対してYou're welcome.って答えるって習いますよね。もうちょっとくだけた感じで、No problem.(全然なんてことないよ くらいの意?)もよく使うみたいですが、職場で一緒の人は、うっかり両方を混同して、"You're problem."(発音はyour problem)「あんたの問題でしょ」 喧嘩売ってます。あと、マクドナルドで、「napkinをください」と言おうとして、「kidnap(誘拐の意)をください」と言ってしまった知人もおりまして、いや、何で間違えたのかは分かる気がするけどね、警察呼ばれなくてよかったよね。って人のことばっかり言ってておまーはどうなんだって、generousとtolerantをごっちゃにしていたのは、既述のとおりですが、この二つは意味も似通ってるから、まぁ分からんでもない。もう、意味不明に何度も何度も何度も繰り返して間違えるのが、"tiny"(ちいこい)と"neat"(きちんとした 几帳面な)でして、もう、フロイト先生に解釈をお願いしたいくらい、何度も何度も双方向に間違えます。私は、明らかに、tinyであるけども、明らかに、neatではないからだ、という気がしないでもないんですけども。しかしですね、やはり、真打ちたる おちゃのこ(妹)には勝てませんでした。おちゃのこ(妹)が、国立公園のことをナチュラルパークと言いまつがったメールをよこしたので、「国立公園は、ナチュラルパークではなく、ナショナルパークというのだよ。君はちと間違ってるぞ」というメールを送ったら、下記の返事が。*******例によってメール転載*******その間違え方の気持ちはわかるがってそんなことはわかってはいけなくて、この症状は重症で、頭の中で単語がみんなつながっちゃってて、似た違う単語が出てくる症状でずっと困っているのだ。同じ音だなぁ、と思うといつの間にか誤字を沢山していて受験のときに悩んだものだが、結局同じ悩みなのだ。なんであれ、概念輪郭がすべてにおいてはっきりせんのだ。そもそも物事のとらえかたがそうなんだよな。ぼーっとしてんだよな。つれーよ。詰め物がとれたから歯医者に行った。鋳鉄して「詰める」は(「歯に詰め物をする」も)「プロンベ」スキューバダイビングなどで「潜る」は「プロンジェ」来た理由はなんですか?「海に潜ってたものが出てきました。」まームー大陸発見ですか?考古学者さんですか?ここは歯医者で、研究所ではありません、とは言われませんでしたが、わかるわけありません。でもよーしたもので、「虫歯かもしれません」、って続けたら察してくれたので、あちらがえらいです。治療は無事に済みました。*******以上転載部分おわり*******そういやー、おちゃのこ(母)は、自分が言いまつがって、それを子どもに指摘されると、「言い間違いは聞き手の粗相」ともっともらしく言いまして、聞き手にはそれくらいの理解力が要求されるんだっつって、いつのまにかこっちが悪いことにされてましたですよ。そんときは、なんか騙された気がしてたけど(いや、「気のせい」じゃないと思うぞ)、こーゆーことなのねー。というわけで、「言いまつがい」笑えます(って、話が途中で横道にそれるのは、おちゃのこ日記の仕様なので、直りません)。
2005/05/06
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なんでこういう本をアメリカで読むかな、と相変わらずしょっぱなから自己つっこみ。こっちに来るときに、実は、岩波文庫「青」の「葉隠」(上・中・下)の3冊セットを持ってきてまして、なんで、そんなものをわざわざ持ってきたかというと、勿論買ったままほったらかしてて読んでなかったからなんですが。じゃぁ、なんでそんなものをわざわざ買ったかというと、未完になっちゃってる隆慶一郎の「死ぬことと見つけたり」が面白くてですね、で、タイトルは、「葉隠」の有名な一節「武士道とは死ぬことと見つけたり」からだとか何とかいうのをどっかで読んでたところ、多分、「葉隠」を本屋で見つけたので衝動買いしたとか、どうせそんなことだったと思うんですけど、私のことだから(買ったまま大分長い間ほったらかしていたので、いつ、どんな風に買ったのか忘れてしまった)。この本、3巻延々と文語体でですね、いや、不思議なもんで、英語に比べたら、もうぜーんぜんすらすら読めるんですけど(中学のときとか、古文好きだったけど、それなりに苦労してたような気がするのになー。いやー、外国語ってのもやってみるもんですねー)、なんか頭に残らないんです(って、それは読めてないっていうんじゃないのか?)。で、書評かなんかを探してサーチしてたら、どうも、普通は、三島由紀夫の「葉隠入門」から入るらしいということを知りまして・・・。だいたい、物知らずだから、三島由紀夫がそういう本を書いてるの、今回初めて知りましたよ。というか、よく考えたら、三島由紀夫って読んだことない・・・。あ、「文章読本」を読んだ・・・そういえば。中身覚えてるの1カ所だけだけど。確か、三島由紀夫が森鴎外の「寒山拾得」(だったと思ったけど、自信なし)かなんかを手本にして簡潔な文章が望ましくすばらしいと述べた後、自ら悪い手本を示そうとして、装飾過多の文章はよくないと言って、同じシーンを装飾過多に書くんですけど、あまりに、独自性が強過ぎて、却って美文として成立しちゃっていて、これはこれで名文じゃんか、という(笑)。←というのが、丸谷才一の「文章読本」に出ていて、それで興味持って読んだんだった。で、結局そこしか覚えてないあたり・・・(って何だか、本のつながりが入れ子構造になって、アラビアンナイトみたいになっちゃいましたが。)あ、ちなみに、この丸谷才一の「文章読本」おもしれーです。私は、思わず読みながら吹いちゃいました。丸谷才一は旧仮名遣いにこだわっているので、読み慣れないとちと読みづらいかもしれないですけど。私は結構旧仮名遣い好きなんで。「文章読本」なんて、無味乾燥なものかと思ったら、そーじゃないのね、という本でしたが。って、大幅に脱線している場合じゃなくて、いや、で、オリジナルの「葉隠」は、えんえん論語みたいに、山本常朝という人の語った言葉が続くもんですから、ちと、つらくなってですね、だったら、三島由紀夫のでさらっと読んじゃおっと思ったら、何と、この本、後半半分は、結局、原文の抜粋だったです。・・・結局、元を読めってことかい。しまったな、「葉隠」の(上)持ち歩いて読んでいたら、映画館に忘れちゃったことあって、そのときは、運良く見つかったからよかったんですけど、(上)をなくすと後の(中)(下)をどうしたらよいのか始末に困る、ということに気がついたものだから、持ち歩くのやめたのはいいんですけど、どっかしまいこんじゃって、(上)だけ見あたらない・・・。これは、もう暫く読まなくてもいいよってことかしら(というより英語を勉強しなさいという趣旨ととらえるべきかと思います)←結局こういう結論に落ち着くであろうことは最初から分かっているのになー。
2005/05/04
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どうも、疲れがとれない気がするので、今日は唯一英語もない日だし、さっさと帰って調べ物してさっさと寝ようと思ったのはいいのですが、大家さんがまたルーターの電源を切ったまま外出しちゃったらしくって、ネットがつながらず、調べ物ができんかったです(みぃ)。しょうがないので、買ってきたら著名シリーズの第1エピソードしか入ってないという鬼畜なつくりの「Constantine:Hellblazer Collection」に載っていて、最も映画Constantineの筋に近いと思われる「Dangerous Habit」なるシリーズを買いに行くことにして、本屋に出かけたです(Hellblazerの本を買った本屋にあるのは知ってたんだけれども、家から車で行かなくちゃいけなくて、なかなか機会がなかったため、今まで職場の近くの本屋で見てみたんだけど、そこには置いてなかったのだ)。そしたら、そのシリーズだけ売り切れてた。いやー考えることは皆同じだね。しょうがないので、前にも言ってたとおり「エロイカより愛をこめて」の英語版ないのかなーと思いながら、「MANGA」コーナーを見つつうろうろしてたら、ひかわきょうこ の 「彼方から」の英語版1巻が出てるのを見つけちって、思わず、買っちまったです。何やってるんだかな。家帰れば日本語のがあるってのに。で、この話に、「天上鬼」や「目覚め」という人を指す言葉が出てくるんですけども、どう英語になってるのかな、と思ったら、"Sky Demon"と"The Awakening"になってて、まぁ、後者はともかく、前者は、"sky"はちょっとちゃうやろ、とか思いつつ、読んでたら、ちらほらとある適切とは言えない訳に気づいてしまいまして。たとえば「目覚め」というのは、「天上鬼」というモンスターを目覚めさせるものとして恐れられているのですけども、その目覚めが現れた、という部分で、元の日本語だと、「『目覚め』が、目覚めさせる者が現れた」となっているところ、英語だと、「"The Awakening who will awaken us"(「私達を目覚めさせる者」)になっちゃってまして、モーニングコールじゃないんだからさー。まぁawakenは目的語が必要な動詞だから、日本語のように、何を目覚めさせるか、ということを曖昧にしたままというわけにはいかなかったのでしょうけども、ある程度お話を読み進めてたら、そういう英文にはしてないよな~という箇所なのですよね、物語のキーだし。なので、翻訳するときって、一旦最後まで読んでから手を付けるのではなく、読みつつ訳すという作業をしてるのだろーなーとちょっと思いまして、そんでもって、翻訳って、訳す先の言語を得意としている人が翻訳するのが普通ですけど、もしかしたら、訳す元の文の言語を得意としている人が翻訳した方が誤りがないんじゃないかなーとか(でも、それだと英訳の場合、英語がたどたどしくなっちゃって、こっちじゃ売れないんだろーなー)、私達が日本語で読んでる翻訳物も、こういう適当ではない訳はよくあるんだろーなー、とか。それにしても、やっぱり、やめときゃよかったっす。この作品はむっちゃ好きな作品なんですけども、1巻の終わりがね、もう、無茶無茶気になるところで終わっちゃっててねー、あーもう気になるじゃないかっっ!! いや勿論、どうなるか知ってるんですよ、知ってるんですけど、細かいこと忘れてるんだいっ、年だからっ!(←人間開き直ると何を口走るか分からないといういい見本である)。このままだと、英語版の2巻が出たときに買っちゃいそうで危険です(って、ホントは1巻だって、買うつもりじゃなくて、ぱらぱらと立ち読みするくらいのつもりだったんだけど、途中、空腹に耐えきれなくなったものだから)。んでもって、一番驚いたこと。これ、VIZ GRAPHIC NOVELというところから出版されてるんですが、表紙に "shojo" って書いてあるんですよ。確かに、日本国外で「友情・努力・勝利」(だっけ?ジャンプのテーマって)の少年マンガだけではなく、いわゆる少女マンガの人気が高いなんてのは聞いたことがあったのですが、"MANGA"と同じく、"shojo" もそのまま使っちゃう気なのですかね・・・、でも、内表紙に、"shojo" の解説が辞書風に出てまして、そのうちの最初の説明が "Manga appealing to both female and male readers."(女性・男性の読者いずれにも支持されるマンガ)ってなってて(これ、書いても大丈夫だよな・・・。ホントに日本の著作権法は、厳しいんで神経つかいます・・・)、いや、少女マンガって、一般的には、女性読者が読むもので、「女性・男性読者のいずれにも」っつーのはちとちゃうんじゃないか・・・と。いや、確かに、私、「彼方から」を男性の友人に薦めて、見事にはまらせましたけども、でも、買いに行くのがやだつって、ぐずってましたですよ・・・。だから、少女マンガの定義をこう変えちゃえばいいのか・・・って、そしたら、女性のファンが多いジャンプのマンガはどうすんだろ? この例で行くと「Death Note」も、"shojo" に分類されちゃいそうですが、それもなんだかちと違うと思いまし。
2005/04/29
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このタイトルで何のことか分かった方は、おそらく私と同年代の方かと(のっけから、何を言ってるやら)。今日職場でお昼に、EU憲法についての非公式な勉強会みたいなのがありまして(それにしても、なぜ、私の文章は、「一種の」とか「のようなもの」とか「みたいの」という曖昧な表現が多いんだ~。あ、そういえば、清水義範に「バールのようなもの」っていう小説がありましたね・・・ってこれも品切?うーみゅ)、やっぱりヨーロッパってアメリカ合衆国になろうとしてるんだなーとしみじみ思ったりして(と何事もなかったかのように元に戻る)。各国(州)がそれぞれ主権を持ち、憲法を持ち、通貨が同じという点が既に共通しているところ、もし、EU憲法が採択されたら合衆国の連邦憲法のようなものを持つことになるわけで、あとは、外交権を、合衆国で連邦政府のみが独占しているように、EUが独占すれば、構造的には合衆国と同じですよね・・・あ、言語の問題があるか。アジア系の言語に比べれば言語体系は類似してると思うのですが、それでも、大変みたいです。Webベースで何か作ろうとしても11カ国語用意しないといけないとかって(って、今、EUのHPで用意されてる言語数えたら20あった)。日本語と英語くらいでぶーぶー言ってる場合じゃないですね。って、私の英語の愚痴が言いたいのではなくー、その勉強会のときに、久々にNATOなんて言葉を聞いちゃったものだから、あーそういえばーと青池保子の「エロイカより愛をこめて」が頭から離れなくなってしまいまして(29巻なのは、少佐が表紙だからだ・笑)。私達(と勝手に、複数形にして、一人じゃないであろうことをさりげなく主張してみる試み)の年代のマンガ好きは、もうNATOといえば、鉄のクラウスことクラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐だったし、もうそのおかげで、この長ったらしい名前やら、North Atlantic Treaty OrganizationたらいうNATOの正式名称を覚えるやらで、好きの一念は何でも可能にしますわな。とくに若い頃は。さらに、丁度、こないだ親から送ってもらった「『エロイカより愛をこめて』の創り方」を読んだとこでして(って、例によってテーマのところうろついてたら、なんか今年の3月くらいにNHK-BSで、特集があったんだそうで・・・・くぅ見たかったよー。おっ5月5日に再放送があるそうだ。おやっさに頼んだら録画しておいてくれるだろうか・・・)、頭が少佐一色になるには十分な下地はできていたのです。このエッセイに、ドイツ連邦軍の雑誌でこの作品が紹介されたって書いてあって、ホントすごいなーと。アメリカの本屋で、翻訳の英語版見つけて喜んでるどころの話じゃないっすね(笑)。って、そう言えば、こっちで「エロイカ」は見てないような気がするな・・・。今度よく探してみよう。それにしても、途中、中断があるにしろ、四半世紀を越えて、連載が続いているってとんでもないことですね。上記エッセイの中で、ちらと業界不況でいつまでマンガが書き続けていられるか分からない、というようなことが書いてありましたけど、応援してますから、いや、マジで(と、ちょっと真面目になってみたり)。だって、このマンガのおかげで、女スパイ「マタハリ」も知ったし、レオパルト戦車も覚えたし、ベリーダンスという言葉まで知ったんですから(どこが少女マンガなんだか)。どうでもいーですが、私、最新刊での少佐お手製の ブタの鼻パイ ことパルミエが食べたいです・・・(って結局最後は食べる話になってしまった)。
2005/04/27
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こっちいると、雑誌の入手に一番苦労します。しかも、それがとても人には言えないような代物だったりすれば(って、一体どんなものを買っているんだって感じですが。そんなことを書けたら、困ってないんだよー)。なぜならば、雑誌って流通の関係か知らないですけど、通販してくれてるところ、殆どないのですよ~。楽天さんや、アマゾンでも扱ってないです。とても人に買ってとは頼めないし(いよいよあやしい)。実は、今まで、一カ所だけお目当ての雑誌を通販で扱っているとろこがあって、今まではそれほど困ってなかったのですが、先号あたりから品切れが異常に早くなってきて、そこでも入手がむつかしくなっちゃって。先号は、ネット上に商品が出た日には、もう「品切れ」になってまして、余所をさんざんぐるぐるしてようやっと見つけてどうにか入手したのです。今回は、前回の轍を踏んではならじ、と、発売されたという情報を入手するや、いつもの書店や、前回入手したところをぐるぐるしていたのですが、なかなか登場せず、「今までの経験だと更新は発売日翌日の日本時間午後5時くらいかなぁ。そうすると、こっちで午前4時かぁ。どうしよー」とか思いながら、結局、それまで待ってしまった、もうアホとしか言いようのない私。しかも、今回も、出てたときには既に品切れだった・・・うえーん。前回入手したところも、出版社が変わったせいか、扱いがなく。ガーン。どうしよお。いやー、もうぐるぐるして、結局、シロネコヤエス(斬新なネーミングだ)の、メールオーダーという、わざわざ店頭在庫を調べてくれるシステムで見つけましたけどねー。とても八重洲ブックセンターに置いてあるようなジャンルじゃないんだけどな。しかも、ウェブ上の注文じゃないから、クレジットカードでの支払いがちと面倒なのですよね。メールは暗号化されてなくて情報漏れの虞があるから、メールでクレジットカード番号のやりとり普通はしないです。書店からのメールにも、クレジットカードでお支払いの場合は、電話かファクスで教えてくださいってなってまして、電話・・・今国際電話かけるためのプリペイドカード切らしちゃってて。家電ないから、ファクスもダメですね。こういうとき、旧Niftyserve会員は便利で、いわゆるパソコン通信の方からだと、日本国内の番号にファクス送れるのですよ。金額も、国際ファクスよりはずっと安いです。というわけで、今回は、Nifyserveからファクス送りましたけど。Niftyserveもさすがに、パソコン通信サービスをうち切るのだそうです。まぁ、時代はインターネットだから、今更パソコン通信でもないと言えば、その通り(私の理解では、パソコン通信とは、たとえば、Niftyserveならそこのホストコンピュータにログインしないと通信ができないネットワークであるところが、インターネットと違う、と思ってます。だから、昔は、Niftyserveの会員は、メールをNiftyserveの会員にしか送れなかったんですよね。勿論、今は、インターネットへの接続も行ってますから、旧Niftyserve会員であっても、どこの人にもメール送れますけども)。まぁ、これ自体、時の流れを感じて複雑ですが、ファクスのサービスがなくなっちゃうのは、上記のような状況の中で切実で。雑誌の発売のたびにこんな苦労をするのかと思うと、ちと頭が痛いです。発売日自体が一定しないようなマイナーな雑誌だから、定期購読なんていう大人の技も使えないしなー。でもさ、そんなあちこちで品切れになるってことは、もうちっと出してもいいと思うんですけどっ!(と最後は、他者に対する文句で終わるごーまんな私。だって、そのおかげで寝坊して、税金の申告書出し損なった・・・・15日が締切なのにどうすんだ・・・って、君の優先順位の選択には常に重大な問題があると思います)。
2005/04/09
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本やマンガなど、昔は、手当たり次第楽しめたものですが、最近、とみに我が儘になって、好みの本を自力で探すのが難しくなっちゃいまして・・・。その意味で、人様のサイト等で紹介されている本などには、興味をそそられます。で、つい、買っちゃうのですけども。昨日も、ネットをぐるぐるしておりましたら、本居宣長の「玉勝間」の一節を引用していらっしゃる方がいて、「大変読みやすく面白い」って書いてありました。歴史(ともしかして国語の文学史?)では習いましたけど、情けなくも、今まで読んでみようと思ったこともなく、そーかー、と思って、さっそく探しに行ったんですが、「絶版」だって! 岩波なのに、岩波文庫なのに!(←若干偏見がはいっている模様)こういう風に、欲しいと思って探したら、絶版という憂き目によく合うものだから、つい、「次にも出会えるとは限らない」という気になって、どんどん本を買っちゃうんですよー(と、自分が本を買ってしまう言い訳をしてみたりする)。もうねー、私の感覚だと、絶版サイクルもどんどん早くなってるような気がするし(って、「玉勝間」みたいな古典つかまえて絶版サイクルとか言ってる場合じゃないけどさ)。いや、最初に、すっごく読みたいけど、「入手不可」という憂き目に合ったのは、Tanith Lee(ホント、ウィキペディアって、いろんな語の説明があるなー)のファンタジー小説、「平たい地球」シリーズで(がーん、既に絶版なのか)、小説自体も麗しい(という形容もなんだかなんだけどな)のですけども、浅羽莢子氏をはじめとする翻訳の日本語も流麗で(その証拠に、英語版で何度かトライしたけど、何度読んでも途中で挫折してるし←自分の英語力のなさを翻訳がすばらしい根拠にするのはどうか、と思います)、一冊貸してもらった後に、自分で欲しくなって、このシリーズを探し回ったですよ。当時、ハヤカワSF文庫で出ていたのですけども、もう、神保町やら池袋やら、主立った新刊、古書店に入ると必ずこのシリーズを探す、という努力を続けていたら、何とか全巻そろってですね、わーい、と喜んでたら、その後すぐに、早川書房がファンタジー系の小説をSFから独立させたFT文庫を発刊させて(って、そんな話すると年がばれるぞー)、そこから全部新装版で発行されたという(いや、いいんだけどさ、昔からこの手の妙な間の悪さには慣れっこなんで。でも、それも絶版なのね)。でも、全部探すのすっごく苦労したんだけどなー、今はもうそんな気力も時間もないですね(って、今はネットというのものがあるから、そんな苦労をする必要もないですけど)。ちなみに、玉勝間も、古本(という言い方もなんだかだけど)の出品なら見つかりまして(ホント便利になったものだ)。どっちみち、本居宣長の著作権なんて今や存在しないから、古本で買えばいいんですけども(ちなみに、1冊8900円とかいう素晴らしいお値段の本なら古本でなくてもあったけども、それはちょっとばかり・・・うーみゅ)。でも、「絶版」って言葉のインパクトがありすぎるって。というわけで、つい、「あー、あのときに買っておけば」という後悔に襲われないよう、つん読になることはある程度承知の上でも、本買っちゃうんですよね・・・(まぁ、そうやって本をためこまれる親達こそいい迷惑かもしれませんが)。でも、あれですかね、電子書籍がもっと普及して、オンデマンドが一般的になれば、「絶版」ということ自体、意味がなくなるのでしょうけども。でも、個人的には、やっぱり、本は紙ベースが好きだなー。だって、こないだ、電子書籍で、本読んでて、作者の後書きみたら、「裏表紙が素敵です」みたいなこと書いてあったのに、裏表紙なかったんですよっ(って、そういう問題なんかい)。
2005/03/27
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カーラ教授の「笑う大天使」実写映画化ぁああ???!!! って、もう、これって、既に周知の事実ですか? 微妙なニュースが入ってこないから分からないんですけども。いや、たまに気になるテーマをぷちっとして、皆様どんなことを書かれているのだろう、と眺めるのが好きなんですけども、今日たまたま「泣いた漫画は?」というテーマを拝見してましたら、「笑う大天使」がちらほら、と・・・しかも、「映画化!」と書いてあるではないですか? もう、おちゃのこさいの、びっくりです。あの、「もぎゅもぎゅ」という美味しい物を食べるときの擬態語に代表される独特の異空間川原ワールドをどう実写で表現するんでしょうか? というか、そもそも、なんで今頃なんだろう?(発表昭和62年だって。いつの話だよ(って、昭和62年ですね、いや、だからそういうことが言いたいのではなくぅ・・)。思わず日記にもおじゃまさせていただいた上、更に、情報を求めて、例によってネットに乗り出す私であります。まず、ヒットしたのは、主役の女優さんについてのサンスポの記事でしたが・・・。えーっと・・・・「お嬢様系?アクション映画で、いわば"和製チャーリーズ・エンジェル"」・・・・・・・・・・・・そ、それはちょっと、ど、どうかな?か、解釈は、人それぞれだからね、と気を取り直して、更に検索を続ける私(だから、もっとほかにすることがあるんじゃないのか)。そしたら、ロケ地長崎ハウステンボスでの撮影日誌、しかもカーラ教授本人のインタビューというのを見つけましただ。昔、COMICATE(という白泉社のPR冊子)で、ゴジラの着ぐるみを着てインタビューに出ていたカーラ教授と若干違う気もしますが(ゴジラの着ぐるみ着てるのと同じじゃ困るって)、問題は、そういうことではなく。じゃぁ、何が問題なのか、と言われると、別に、何が問題というわけでもないんですが、とにかく、私はびっくりしたぞ、と、それだけのことなんです、はい。ちなみに、公開の頃には、ありがたい(?)ことに(という言い方もどうなんだ)、まだ日本にはいないか、と思いますです。
2005/03/15
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最近、真剣にアメリカで何やってるんだろうと自問自答してしまうわけですが。だって、なんで、ここで日本の小説を、しかも時代小説を3冊一気読みなんてしてるんだろうって。いや、「飯嶋和一を読め」っつう妹からのメールが来たですよ。妹と私は、本や映画等の好みが微妙にずれているのですが、微妙にずれてるが故に、奴からのリファレンスは大変役に立つんです(でも、妹は、私の読んでるようなのは、読まないと思うけど、私の好みの方が、阿呆度がストレートなので・笑)。で、検索してみたら、発売のとき、新聞の書評欄で見かけた「始祖鳥記」がヒット。書評欄で見たときは、タイトルしか見なかったので、素直に、化石か進化論の話だと思っていたうつけ者の私ですが。それはさておき、素直な私は、すかさずぷちっとして、買った本を父親にこっちに送ってもらいまして。で、読んだらねー、むちゃむちゃ面白いんですよ、これが(だから、君の感想はなぜ、こうワンパターンなのかね)。妹が、この人の本は新刊で買わないと申し訳ないと思う、と言ってきたのも分かるなぁ、という骨太なお話で。結構厚かったのに一気に読んでしまった・・・。出てくる男の人がみんな、若いのからじいちゃん(失礼)まで、また、かっくいいんです。船と凧と塩が好きな人なら(って、どういう組み合わせなんだ、それは)、余計楽しめるんじゃないかなー。同じ人の作品を横断的に読む傾向のある私は、別の作品も、ぷちっとするべく探したのですけれども、今文庫版が品切れなのね。単行本なら在庫あるみたいなんですけども、単行本、価格もさることながら、読みにくいから文庫の方が好きなんですよねぇ。保存には、(紙質などの関係から)単行本の方に分があるって聞きましたけども。どうするかなぁ(って、その前に、いい加減に本を買うのやめないと、母親が切れると思います)。で、後の2冊は、司馬遼太郎著の「風神の門」(上・下)です。これを元にしたドラマについて、こちらで熱く語っていらっしゃるのを拝見しまして(ピンポイントリンクの許可ありがとうございます)、くうー、何で見てなかったんだろう、と悔しがっておりましたところ、先月末に出かけた品揃えが豊富とは言えない日系本屋さんに、この「風神の門」(上・下)はしっかりあったのですね。こういうのは縁ですから、早速買って来ていたのですが。ちょっと色々でたがが外れちゃってますからねー、「始祖鳥記」終わってそのまま、「風神の門」に突入したわけで。こっちもこっちで、ちょっといい意味でびっくりした、というか。私、あまり時代小説をよく読んでる方ではなく、その私の浅薄な感覚によると、真田十勇士って、もっと、こう悲劇のヒーローというか、薄幸の影が漂うというか(どこぞのお姫様じゃないんだから、その形容はやめなさいって)、まぁ、とにかく、そういう先入観があったわけで(ちょこっととだけ見たNHK人形劇の「真田十勇士」(って、それはかなーり自分の身が危険だと思うよ)なんかは、もそっと暗かったようなイメージだったのです)。(へぇぇ、今知ったけど、こっちの原作は、柴田錬三郎だったんだ)。そしたら、みんなとっても明るくて陽気で楽しそうなんですもん。元気出ますよね(いくら結末を知っていても)。やっぱり、こっちも一気に読んじゃいましたよ。上下巻。女の人がみな主人公に惚れ込んじゃうのと、わりと私の贔屓の女性が若干フェードアウト気味になっちゃったのがちょっと気にならなくもなかったですけど(って、どっちの立場で本読んでるんだか)。とにかく、読後感がさわやかでし。というわけで、アカデミー賞アメリカ映画の敵は、日本の時代小説でとるがよろしい、という、全然、一般化できないお話でした。 いじょ。
2005/03/14
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そろそろお正月でもないので、TOPを替えてみたら地味になってしまった。Seattle、ホントは綺麗な街なんですけどねぇ。ちなみに、真ん中に見える京都タワーみたいなのは、Space Needleとかいうタワーで、年明けにそのてっぺんからロケット花火みたいな花火が出るらしいんですが、私は見てないので話だけしか知りません(笑)。ところで、昨日の「されどわれらが日々」で、更に、はずいことを思い出してしまいました。いや、一種の就職時に、履歴書みたいなのを要求されて出したわけですが、その中に、「愛読書」って欄がありまして。こゆの困るなぁ、「スケバン刑事」とかは、いくらなんでも書いたらまずいし(当たり前だ)、夏目漱石とかもなんか一般的過ぎるし(受けをねらってどうする)、と、あれこれ逡巡した挙げ句、何を考えたんだか、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」と書いたわけです。同じSFでも、「夏への扉」あたりにしておけば可愛げがあるものを・・・。でもですね、さすがに一種の職場に出す文書に「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」ってのはどうなのさ、と思い直して(多少は考える頭があったようです)、「されどわれらが日々」だったら、「青春文学」ってくらいだし、まぁいいじゃろ、と思って書き直したんですね。ところで、この話、解説には書いてませんが、学生運動の時代を背景としたお話でありまして、そういう時代の空気が漂う小説で、その鬱屈とした雰囲気とかも好きだったのですけども。で、とにかく、それでちゃっちゃと提出した後、同期の友人と会ったら、「やだよねー、『愛読書』の欄なんかさー、思想調査みたいじゃんねー」と言われまして、へ? そゆもん? と当時から、若干あほのこだった私は暢気に思っておったわけです。その後、しばらくして、ちょっと配置換えみたいのがありまして、そこの指導担当みたいな人と話をしてるときに、その人が私のことを「女革命家みたいだ」と評したんですが。私は、今でもそうですけど、基本的に視点が自分の周りというミクロの世界にしか向いてないことは当時から自覚していたので、私のどこをどうひねったらそんな風に見えるのじゃろ??と頭をひねっていたわけで、ホントにあほな子なことに、この期に及んでまだ、愛読書とその評との結びつきに気づいてなかったやっぱりあほのこでございました(だって、学生運動がメインの話だなんて風には全然読んでなかったから、全然結びつかなかったんだい)。気になったことは、わりといつまでも忘れないタチだったりするので、その友人の発言と、指導担当の発言が、別々に頭に残っていたのですが、何かの拍子に、それがつながって、今頃になって、「あー、あれはそーゆーことだったのかぁ」と思ったりするわけですが。いや、ホント、Sensitiveな個人情報を書くときは、気をつけた方がいいですねぇ(とか言ってるわりには、こんなこと平気で書いてるあたり)。それにしても、愛読書の起源がそんな思想的背景なんつー立派なものはまーったく関係なくって、所詮「アル中」(お笑い三人組のファンはアルフィー中毒をこう略称しておりまし)のたまものだなんて、その指導担当もまーったく思いも寄らなかったことでしょうけども。まぁ、人間なんて、深いこと考えてるように見えたって、所詮そんなもんでしよ、ということでごじゃいまし。つうか、今思うと、やっぱり、「愛読書」なんて書かせるの、あんまりよくないよね(苦笑)。ま、防衛本能に乏しかった私がいけないとは思いますけど(でも、未だに防衛本能に長けているとはいいがたい辺り、人間なんてたいして成長しないようでごじゃいまする)。ちゃんちゃん。
2005/01/10
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何せ、今、ぶらりと本屋に行くってことがなかなかできないので、ときどき、アマゾンの「○○さんにおすすめの本があります」の一覧をチェックするのを楽しみにしています(楽天さんじゃなくてすんません)。「この本を買った人はほかにこんな本を買ってます」のデータを集積させて100冊ちょっとくらいのお薦めリストを表示させてくれるんですが、現状なかなか難しい新刊のチェックなどに便利なんですよねぇ。時々へぇ、これもう出てたんだ、とか(しかし、私の買うジャンルがデタラメなためもあり、結構大事なリストを落としてくれるので、こっちを載せておいてよーっということもないわけじゃない)。まぁ、そうでなくても、私は、わりと気に入った著者の作品は横断的に買ってしまうことが多いため、お薦め作品ってかなり、「既に持ってます」のことが多かったりするわけなんですけど。でも、これも一緒にチェックしておくと、また新たに反映されるので、それもまめにチェックしていたりします。そんな訳で、本日もまた、ぐるぐるリスト巡りをしておりましたら、何と、突然、柴田翔著「されどわれらが日々」がお薦めリストに乗ってまして・・・うっわーなんでこれが突然出てきたんだ、なっつかしーっ!と、どびっくり。この本、学生時代好きだったんですよー(なんか、このウェブの解説だけ読むと、とてもこの年じゃ面映ゆいようなこと書いてあるけどなぁ)。いろいろぐずぐず考えてる当時(今でもぐずぐず考えるけど)には、ホント気分的にぴったりで。で、何でこの本が突然お薦めされていたんだ?と思って、「オススメの理由」ってとこをぷちっとやったら・・・こ、これはちょっとかなーり、はずかしい。←思わずマジメに赤面するほど。いや、あの・・・つい先日、ウェブを徘徊していて、今年50のお笑い三人組の中でも一番「君年はいくつだ」と言いたくなる人が著書を出しているのを知りまして、ぷちっと注文したわけなんですが、「あなたがこの本を買っていたからです」と、「されどわれらが日々」のおすすめの理由に。で、思い出したっ、私がこの本を買ったわけっ。何かのプロフィールで書いてたんですよ、その一番大人げない人が、自分の「愛読書」として。いや、他にも同じことをした人がいっぱいいるってことなんでしょうけど・・・思わず首すくめちゃいますね。そいや、アメリカにレンタルビデオ屋が保有している個人データの利用を制限する連邦の法律があるんですけど、それ、分かるような気がするなぁ(しかし、なぜ、レンタルビデオ屋とかいうきわめて細分化された形の制限なのか、ってのがよく分かりませんが。連邦で制定できる法律が一定の分野に限られていることから、保有している個人情報を産業分野を問わず規制する法律ができないってことじゃないかなぁ・・と思いますが。書籍に関する情報についての規制はまだなかったような気がするなー)。レンタルビデオも、同じくらいその人の傾向出るような気がします。(でも、アメリカの一般のレンタルビデオ屋にはいわゆるアダルト物は置いてないですけど ← だから、なぜそーゆー話にしたがるかね)
2005/01/09
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何でか知らないけど、私の文章は長いです。我ながら、なぜ、単に、Happy New Yearは「よいお年を」の意味でも使える、というそれだけのことに、3000字も使ってしまうのか。何故、1回の文章が2000字を下回ることが殆どないのか。2000字つったら、400字詰め原稿用紙5枚ですよ。ガキんこの頃、夏休みの読書感想文の宿題が原稿用紙5枚で、字数埋めるのにひーひーしてたはずなのに、何がなじょしてこーなったんだ。いや、原因の一つである言い回しが冗長なのは昔からなんですけど、学生の頃、友人から「言文完全一致体」と言われてたしなぁ。しかし、国語でやるじゃないですか。簡潔な文体が望ましいつって。で、志賀潔(1/6追記分。わーわーわー何考えてるんだよ>自分。志賀潔は、細菌学者!。小説の神様は、志賀直哉! あう~)の文体とかが、必ずお手本で出てくんの。何か書こうとして考えて、まぁ、7個くらいアイディアを思いついたとして、そこから2つくらいをじっくり厳選すれば、短くても中身の濃い文章になると思うんだけど、だいたい私の場合、思いついたまま書き出した上に、大概途中で脱線してるもんね。時間使わないと短くても濃い文章って書けないよね、と思って、そいや、有名な作家が、「今日は時間がないので長い手紙になります」みたいな始まりの手紙を書いたってエピソードを思い出して、それって誰だっけ?ビクトル・ユーゴーだっけ?ちゃうなー、それは、編集者との「?」「!」つう世界で一番短い書簡の往復で有名なんだったよね、じゃぁ、誰だ?あーん気になるじゃないかぁ。とか思って、ごそごそとネットで検索する私。というわけで、「作家」「手紙」のキーワードで検索するという荒技に出たところ、まぁ、山のようなヒットが(当たり前だ)。まぁ、最終的にゲーテって分かったし、チャーチルも演説について似たような言葉を残してたってことが分かったからいーんですけど。そのヒットした中に、「名文に学ぶこころに響く手紙の書き方」っつうのがありまして、この紹介でふれられていた夏目漱石の「原稿料を本屋が延ばす如く君も家賃を延ばし給え」ってのに、つい、コロッとやられてしまいました(夏目漱石は既に亡くなってから50年経ってるから、著作権切れてて、こうやって書いちゃってもダイジョブなはず)。いや、もともと、なんだかよく分からないけど夏目漱石が好きで(でも、特定の和紙に書かれた肖像画については、漱石より福沢諭吉の方が好きだった←それ古いぞ)、岩波文庫から箱入りで出た「漱石全集」持ってるくらいなんです(「持ってる」ってのは、私、つん読も趣味なんで←おい。)で、つい・・・・買ってしまった(元の目的と全然ちゃうやんけ)。いや、とーっても面白かったからいーんですけど、あーた英語勉強してるんじゃなかったっけ? あ、でも、英語でも似たようなことやったもーん。以前、英語の言葉遣いってどうやって表現すんだ?と考えたときに、やっぱり、ネットで、「英語」「言葉遣い」って入れて検索したですよ。そしたら、「お嬢さまの英会話」ってのがヒットして、なんか面白そうだから、つい買っちゃったもーん(全然自慢になりません)。こうやって、私の寝床は、いつまで経っても殺人現場(←単なる過去日記なんで)なんです。でも、一番災難なのは、定期的に突然届く訳分からない本の山を、アメリカまで自分の小遣いで送らせられているうちのおやっさんだと思いましです。#あーしまった、また、これ、3000字ペースだ(元の目的が全く達成させられていません)
2005/01/05
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全く色気がないったら。せめて服とか靴を買ったらどうなんだという気がしますが。職場の福利厚生なんだか得意先なんだかよく分かりませんが、職場の人に対して特定の店で使えるディスカウントチケットが配布されたんです。で、デパートの特別割引とか、本屋の20%割引とかがあったんですけど・・・。もう何使ったか、みえみえですよね。だって、20%引きって結構嬉しいんだも。まぁ、こっちの本は、日本と違って再販価格制が取られていないので(って言う割には、だいたいの場合、裏表紙に印刷される値段で売られているのはあんまり日本とかわりませんが)、うまく大安売りのときとかに出会えば、お得な値段で本が手に入るわけですが、まぁ、うまく欲しい本に安売りのとき会えるとは限らないし。というわけで、何を買おうっかなぁーと本屋をぐるぐるして、つい、旅行ガイドの前で足を止めてしまいました。というのは、以前から、Lonely Planetという旅行ガイドがいい、と聞いていたんで(英語版「地球の歩き方」っていうのかな。「地球の歩き方」が日本版Lonely Planetという方が正確かも(って最近、Lonely Planetの翻訳版が日本で出てるらしいですが。まぁ、いずれにせよ、一説に、Lonely Planetの方が当てになるという話もあるので)。ただちょっと高いかなーと思って躊躇していたんで。なんだかここのとこ、意味不明にラテンアメリカづいてる私は、Central America on a shoestringというのを見つけまして、「あ、これ、各国の1冊に入っていて便利かも」と思ったのはいーんですが、はて、on a shoestringってなんじゃろ? 情けない話、受験時代から、単語力を全然鍛えてなくて(おかげで未だに苦労してるんですが)、分からない単語があっても前後の文脈から推論するという横着なやり方ばっかりしてました。推論は、6,7語に1語分からない単語があるくらいなら何とかなりますけど、3、4語に1語とか、その1語がキーワードの場合には役に立たないんですよね~。とは思ったんですけど、つい、shoestringってまぁ、靴ひもって意味だろうから・・・靴履いててくてく歩く? あ~バックパッカー御用達ってことかぁ、と、例によって勝手に推測したんですが、例のpotluck事件があるのに、同じ失敗を繰り返したら、学習能力が全くないわけで、ハツカネズミにも劣ってしまいます(ハツカネズミだって、餌与えたら迷路を覚えるっつーねん)。なので、きちんと持参の電子辞書を引いてみました。そしたら、「低予算」って書いてあり、まぁ、予測はだいたい合ってたわけですが、よく見たら、きちんと"Big trips on small budgets"って表紙に書いてあんじゃんか。まーいいですけど、多分、on a shoestringなんて出る熟にも出てくるくらい基本のような気がする(のに知らなかったところ、これで覚えた)からさ。それはともかく、20%引きで気が大きくなっていた私は、ついでに、South America on a shoestringにまで手を出してしまい(そんなに買ってどないすんねん)、他の本をちょこちょこ買ったら結果として結構な金額に。なんだなー、本屋で使ったのは、全然on a shoestringじゃないってのもとっても矛盾してると思うんだがなー。しかも旅行ガイドなんか持ってるだけじゃ意味ないじゃん。
2004/12/22
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17巻一気読みしてしまった。しかも、オンラインで。目がチカチカしゆ。いや、時々自分のことあほーだとは思ってましたけど、つくづくあほーです。で、何で今更「悪魔の花嫁」なんですか? リアルタイムで読んでたなんて、年がばれるから、とても言えない・・・。しかも完結してないし(ぐしぐし)。それは、著者名で検索したら、あしべゆうほって最初の方だったんで・・・えーとそのぉ。で、ほら、年取ると、安心できるのがいーから、つい。中身が分かるのがいーときがあるし。昔の作品のリメイクが流行るのと同じ理由。今見ても、綺麗だなー、あしべゆうほの絵。そいや、私、自分が、いつ頃「ファンタジー」という言葉を知ったのかどうしても思い出せないんだけど、時期的前後を考えると、「クリスタル☆ドラゴン」が、初めて読んだファンタジー作品のような気がする。クリスタル☆ドラゴンの連載開始から読んでるけど(だから、年が・・・←くどいぞ)、その当時、中山星香は、まだ本格的なファンタジーを描いてなかったと思うし、早川文庫なんか知らなかったし(そもそも、FTがSFから独立したのは、もう大分後になってからだったしなー)。と色々考えていっても、いつ、「ファンタジー」という分類を知ったのか思い出せないのが悔しいです。レギオンという銀髪長髪の美形がすっごい好きだったんだ(今でも好きだけど)。何とか無事完結してくれますように。そういえば、こっちの本屋で、「ダークサイド・ブルース」の英語版を見かけた。普通にジュブナイルのコーナーに置いてあったけど、いーのかな? そいや、「ダークサイド・ブルース」も、途中で終わってるっぽい匂いがするなー。続き読みたいです。というわけで、とっても、私はあほーだという懺悔なお話でした。しかも、情けないその後のお話つき。Yahooコミック、1巻購入する毎に、確認のメールが来るんです。私、すっかり忘れてて、メール受信して未読メールの数がすごい数で、なんじゃっ?と思ったら、「悪魔の花嫁」1巻、2巻~17巻までの確認メールでした。なんだか、とっても てんてんてん な気分でした とさ。
2004/11/30
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茅田砂胡新作発売だしっ。昨日、受け取った本まだ全部よんでないしっ。今日も楽しみがいっぱいですっ。茅田砂胡の新作、電子書籍でも出るので、本日発売のものがすぐに読めるんです。これはうれしいっ。値段も日本で買うのと変わらないし(でも、結局、紙媒体の本も買ってしまっているのは、ないしょです。特に親には)。昨日届いた箱いっぱいのマンガや本、あんなに騒いでいながら、途中で寝ちゃったので読み切れてないし。もともと、ベッドで本読むの好きだったんですけど、もともと無精なもんだから、読みかけの本や読み終わった本をそのままぽんっと放り投げて寝てしまうので、私のベッドは、人の形に本が積み上がってます(特に頭の周り)。そこだけ見ると、殺人現場みたいです。現場検証で、白いチョークで人の形書く必要ないなーこれなら、とよく思います(つーかその前に片付けろ)。って、パッキングしなきゃなんだった・・・あうー。なんでも、アラスカのホテル、部屋に電話がないって書いてありました。マジですか? もしかして、その間、ネットつなげないってことかなー。日記なかったら、ネットにつなげなかったってことで。3日も4日もネットにつながない生活なんてしたことないんで、心配なんですけど(それより天気を心配した方がいーんじゃないかなー)というわけで、さっさとパッキングすませて、犯罪現場のような寝床で本読も(おい)。でも、明日朝5時半起きなんだけどなー。ダイジョブかなー。でも、読むんだいっ。
2004/11/24
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昨日から、私は、なぜ、日本の漫画を日本語で読まないと面白いと思えないんだろう、とつらつら考えていたのだが、私は、どうやら、漫画を読む際にはキャラクターに萌えられるか否かが重要だからだ、という結論にたどりついた。 昔、中山星香(漫画家:「妖精国の騎士」を連載中)がコミックスのあとがきで、ストーリー志向とキャラクター嗜好の話を書いていて、そのときは、「ふーん。そういうもんかぁ。」という程度に思っていたんだが(って、うすうす、キャラクター嗜好かもとはそのときも思ってたんだけどさ。でも、半分くらいはストーリー志向だと思ってたんだいっ)、もう素直に認めます。いい年してキャラ萌えです(そういう特殊用語を使うなって)。 で、何に萌えるかっつーと、一人称が「私」の男性とか、銀縁眼鏡の一見インテリ風なのに一人称が「俺」とか・・・そーゆー分かりやすい記号が鍵だったんである。一人称に何を使うかで萌えが決まるんじゃ、そりゃ、「私」も「僕」も「俺」も「あちき」も全部「I」の英語じゃぁ、いまいち琴線がぷるぷるしないでしょうともさ。 それにしたって、記号萌えって、なんかお手軽で我ながらやんなっちゃうなー。いやいや、実際の生活の方がよっぽど複雑怪奇だからして、そんなのくらい、お手軽でもいいよ、うん、いいことにしよー(ってわりには、最近、漫画とか小説の好みがうるさくなって、なかなか気に入ったのをみつけにくくなってるじゃんかよー ぐしぐし)。
2004/10/26
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これだけネットが普及してると、アメリカにいたって英語なんざー読みゃしません。パソコン向かってたら、日本語ばかすか入ってくるんですから・・・。 こちらに来たばかりの頃、さすがにこれじゃいかんと思って、日本の漫画を英訳したものを買ってきました・・・が駄目だった。英語をエンターテインメントとして楽しめない頭脳構造らしいです・・・ぐしぐし。 しかし、1年半ほど経ったことだし、ここでくじけちゃいかんと再度挑戦。この前は、きっと作品もいまいち趣味じゃなかったに違いない、と勝手に決めつけて、本屋でじっくり漁ったところ、ちらほらと耳にしたことがある最遊記(峰倉かずや著)が絵柄も趣味だし、よさそうと決定(それにしても、どういう基準で翻訳する作品を決めてるんだか、私にはすごく不思議なラインナップだったりするのです。私も相当コミック読んでる方だからそれなりに詳しいと思うんだけどなー)。 今回は読めました。すらすらと面白くて3巻まで。3巻まで読み進んだところでいきつけの本屋に4巻がなかったので、つい、ネットで検索してしまったのです。どんな話なのかなーと。で、三蔵さんが「I will kill you!」とか言ってる台詞が「てめぇぶっ殺す」とかだったりすることを知ってしまったわけで・・・えーん、ニュアンスわかってなかったじゃんのっ(それにしても物騒な例だなーもぉ。でも、それが面白いんだから、しゃーなーじゃんかよー)。 そのまま紀伊国屋に行って、日本語版コミック9巻大人買いです。まるっきりアホの子です。しかも、Reloadも3巻まとめてです。幸いなことに、ちょうど、9月に発売になったReload4巻が入荷してきました。でも、こっちで買うと日本の価格の約2倍くらいするんですよーくすんくすん。しかも英語版の分まで買い直してるし、あうあう。 確かに、子どもの頃から、大人買いの癖はあって(子どもの頃にしてたら、それは、大人買いじゃなくて、ただ、金遣いが荒いって言うんじゃないか??)、「スケバン刑事」の12巻(だっだと思うんだけどなー、神恭一郎が雪山で遭難して、自己催眠かけてサキに発砲する巻)だかだけ読んでそのまま、その当時出ていた分全巻そろえてしまいました(だから、年がばれるから。しかも、その微妙な例はなんなんだ)。 あーでも、面白かった~。やっぱり日本の漫画は日本語で読まないとあかんですね。大人買いした漫画を一気読みするほど幸せな時間はない、としみじみ実感。好きな漫画家の作品は大概網羅的に読んでしまっているし、新たに開拓するのは年取ったせいか、しんどいので、ここのとこ、10巻以上一気読みなんて経験はなかなか味わえてなかったっす。だから、余計ですな。久々にじたばたしちゃいました。誰のファンかなぁ?太郎、次郎、三郎さんにしておこう(ばき)。 とはいえ・・・なぜ、アメリカにいるときにはまるかな?よっぽど業が深いみたいです。でも、いいんだもん、読んでるときはしあわせだから。 日本が台風やら地震やらで大変なことになってるときに、こんな能天気なことばっかり言っていてちょっと申し訳ないです(と、真人間になる一瞬)。
2004/10/25
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