心のポテトサラダ

2006/02/27
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日曜日夜、がんばってる方のお母さんにスポットを当てた番組があります。

小さな時から抜群の運動神経を持っていたようで、何でもすぐ出来ちゃったようですが、興味を示したスケートを、やらせてみたらドンドンうまくなってしまった。
それをサポートするために、パートをし、衣装を手作りし・・・という自然な子供との付き合い。
こうでなくっちゃと思ってしまいました。

モーグルの上村さんにも荒川さんにも、こういう家族の自然なサポートの背景があり、こういうところを以前から知っていたので応援していました。
今回のオリンピックで、荒川さんの両親の露出が多くなりましたが、演技当日のお母さんが、「ここにいる皆さんの中で、私が一番大きな拍手をしなくっちゃ、それくらいしかして上げられないし・・・」と言った言葉にじ~んときてしまいました。

親なんてそうなんだよね。
あそこがどうとか、ここをもう少しこうしなくっちゃとか言うんじゃなくって、大きな拍手して、「すごいね~」って言ってればいいと思う。


でも親子で同じ競技をしていると、ここの線が引き難い。
どうしても、子供の欠点が見えちゃうから、言ってしまう。
すると、純粋に応援してる親子関係から離れてしまう。
ここが難しく、多くの親子が仲違いして競技から離れていくのを見てきた。

うちの場合も、赤ちゃんの時からヨットに乗せていた長男が、ジュニアヨットへの誘いを断ったのは、私とそういう関係になることを避けたのだろう。
小3だったけど、何となくそんな感じが伝わってきたので、1度だけしか誘わなかった。
親父にいつまでも頭が上がらないのは、男としてやなんだよね。
気持ちわかる。

すぐに、ヨットやるって言ってきた次男にしても、最初のヨット教室には、私は行かなかったし、練習にもあまり参加せず、大学のコーチをしていた。
親にやらされてるでは、彼も精がないだろうし、自分で始めたという最初が男のプライドとしてとても大事だと思った。

やがて人材難もあり、親として他の親御さんに負担をかけるのも気が引けて、ジュニアコーチに復帰したが、ジュニアの最後にポツリともらされたことがある。

悪いなあ、と思った。
だから、大学生になって、親を呼んでくれた時は、嬉しかった。

荒川さんのお母さんは、私の理想としている、映画「ジョーイ」の親父さんと一緒。
多分お父さんも同じような方だろう。
子供を不甲斐ない成績の時怒ったって、子供には何の益もない。

「1番だって、7番だって、9番だって、みんながんばったの。
その子の上に何人かいただけ。
だからそのがんばりに拍手です」。

いやあ、私と全く同じ感じ方です。
人には持って生まれたタレントというものがあり、どうにもならない部分もあります。
結果を重視したら、高校野球で数千の負けの中にたった1つ勝ちがあるように、みんな敗者になっちゃう。
結果じゃなくって、それに向かっての努力に目を向けると、みんな勝者です。
結果は本人やコーチが自分の今の位置をみる指標で目標であればいいもの。
チャレンジこそ、素敵なものです。
これは、スポーツに対してだけじゃなくって、みんな一緒じゃないかなあ。
親はコーチじゃなくって、特別な存在だと思う。
どんな状況になっても、子供側でないと。

この日曜日は朝から大雨で、午前中船に行って整備するのを諦めました。
午後からは、中学の恩師を囲んでやってる勉強会です。
中学のときは社会の先生だったけど、その後校長になり、今は系列の中高校長です。
スポーツマンでもあり、昔から大人気で、特にお母さんに。
私の家内も、長男受験の時母校の学校説明会に参加して、いちころにやられて帰ってきた。

今回のテーマは、「校歌を考える」です。
この校歌は、山田耕作/北原白秋の赤とんぼコンビの作です。
山田さんが母校の出身だから、北原白秋を引っ張り込んだのでしょう。
とてもテンポがよく、変に校歌校歌していない素敵な作品です。
今で言えば、ユーミンが作った校歌みたいなものでしょう。

校歌の出来たいきさつの説明、これは学校の大学承認にさかのぼる時代背景もからみ、興味深いものでした。
続いて参加者全員の想いの発表がありました。
各人それぞれの話を聞きながら、いろいろ考えてしまいました。
当然中学の時は、このような話合いがあるわけもなく、第一表現し伝える言葉を持っていないので、実にしらけたものにしかならないでしょう。

私も当然発表したわけで、親にやらされていた小学校時代の屈折から、「ポプラは羽ばたく」の軽妙なテンポと明るい歌詞に出会って、頭に浮かんだ情景の事などを話しました。
あのポプラは、サッカーグラウンド脇の通学路から見上げたポプラ並木で、その上に広がる青い空です。
中学で学んだ、
「みんな神様の子供である。神様は世の中に必要な人しか生を与えない。
自分の心に浮かんだ「・・・したい」「・・・になりたい」こそ神様のあなたへのメッセージで、たとえそれがいかに厳しそうなものでも、それに素直に従って行動すれば、あなたの一番輝ける場所に導かれる」
を話しました。

私の上にいた親がはずれ、私の上にはポプラ並木の向こうに青い空が広がっている。
子供の単純な「・・・したい」という思いや言葉に、親の不用意なマイナス言葉でその希望をしぼませてはいけない、という子供との接し方の延長に、昔で言う元服15才の時の手紙があり、それを書いて渡した。
と話しました。

会が終わって、その手紙に先生が興味を示してくださり、なんかこそばいような気持ちになりました。
「その手紙、何処かに残ってる?残ってたら俺のところに送ってくれないかなあ」
「ええ、PCに保存しています。いいですよ、送りますわ」

その日の晩、先ほどの荒川さんのお母さんの番組・・・なんかそういう日だったんだなあ・・・





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Last updated  2006/02/27 08:12:41 PM
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