能登の手染め日記

Nov 9, 2010

草木染め、その表現の可能性（＾＾

テーマ： ☆手作り大好きさん☆(97309)

カテゴリ：染色

草木染めに模様をつけるには、絞りとローケツと型染めが行われ、稀に友禅も素描きもある。私も気が向くと素描きを行うときもある（^^ゞ

しかし、最近、特に注目しているのが絞りだ。今更という感じもあるだろうか？いや、今の時代、人の手仕事を見直すときだからこそ一針ずつ手縫いする手絞りが良いような気がする。

実は、友禅やローケツ染めは、ほぼ完成された技法である、と感じているのは私だけではない筈だ。その一方、絞りは原始的な技法でもあるが、それゆえに未開発な部分も多く工夫すればアートとして未知の表現の可能性を期待できる、と思えるのだ。

73歳のアマチュアの人が、これだけの絞りを行う。ならば、私たちはもっと探さなければイケナイだろう（^^

ウチの草木染め教室は、メンバーの工夫によって独自の進み方をしてきた。多色の重ね染めもラップによる色面分割も、どこかで誰かに習ったものではない。独自に進めてきた手絞りだ。

しかし絞りの世界には私たちの知らないことが多い。だから、もっと面白い絞りの方法や染め方があるかもしれない。そこには、もっと表現の可能性が秘められているかもしれない。

工房の草木染めは自然の色を何度も染め重ねて人間の手仕事の可能性を広めることだ。人智を越えた天然の世界があるはずだ・・・などと思うのは、私の中の天然さからかもしれないが（笑

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