能登の手染め日記

能登の手染め日記

Sep 2, 2021
XML
カテゴリ: 染色
草木染めの色は自然のものだから魅力があるとか、染まった色がまったりして不思議とか、厄除けになるとか霊的だとか、ときには神様が宿っているような話にもなる。それは未知ゆえに、信仰にも近い物語になって崇められたりすることもある。たぶん、自然のことだから神がかりにすると楽なのだろう(^^)

草木染めの全てが今の科学で説明できるとは思わないけれど。色彩の光の科学と繊維組織の物理と色素のイオン反応という化学が、日常では説明しにくい世界であるために、作者の思いこみと想像で情緒的なお話になる。・・・工芸や芸術では、そういう物語が販売にも繋がるようだ(^^;

耐光堅牢度の話は、面倒なので少し嫌われる方の話

抽出80℃以上で60分+媒染30分∔常温から加熱80℃以上60分の工程
㏗7程度の上水道水を使い、染めと媒染を交互に4回から5回を行う

タマネギの絹(左)と木綿(右)は、アルミ、銅、鉄媒染すべてが耐光3級を越えた


インドアカネの絹の染めと木綿の染めも3種類の媒染すべてが耐光3級を越えた


ラックダイも全て3級以上、薄くしか染まらない木綿も5回の工程を行った

木綿は染まらないという先入観を捨てて、調べてみると分かった(^^

工房で使う主な天然染料の7種類(前述)の耐光堅牢度試験を本気で行った結果、絹にも木綿にも、ほとんどの色が3級から3級以上の結果が出た。(※3級以上というのは4級未満かもしれないし、ちょうど4級、もしくは4級以上という意味で、その内容は更に調べないと分からない)

タマネギの染め色は長持ちするという人と、色あせしやすいという両方のが聞かれる。染め方次第なので、全ての耐光堅牢度を保証するものではないが、3級は実用にする最低限の条件だと思う。

20年前に私が染めたアカネもタマネギの色も短時間(20~30分)の染め色を調べて、3級未満だったので残念に思っていた。本当は凄く良い色なのに、そこまで丁寧に染めないで調べた私、手抜きをしていただけの話だった(^^;

そうだ、20年前の私も、自然の掌の中で草木の恵みをいただくとか、染めは水のアートだとか、水の中に魔物がいるとか・・・無知なるがゆえの言葉を使っていた。自然という言葉に頼り、50年にもなる染色の仕事をしていながら、草木染めの色の問題に対して正面から向き合っていなかった、という反省がある。

そうだった・・・草木染めは染色の古典、とも私は言った。・・・いや、それはそうなのだけど、ファイルを紐解いて「古典を現在に生きている人の言葉に翻訳せよ!」と言われているような気がした・・・この気分も錯覚だけど(笑)

この先は耐光堅牢度4級を目指す!そのために私は次々と染め方を変えることになる。20年後、そのころ私は生きていないだろうけど、これから染める色たちから新たに語る言葉が出れば良いかなと思う(^^

ウルシチップが手に入らない場合・・・ウルシチップの作成と販売も行っています。先ず試し染めをしてみたい方はチップ200g送料込み1,100円で販売しています。ご希望の方はshigunaru16@gmail.comまで。染め方のプリントも同封します。チップ200gで繊維200g以上染めることが出来ます。

能登の手の日々
カテゴリー
●全て

●日々

●街中ギャラリー

●染色

●能登、そして、この町

●絵・美術について

●CG

●食べもの

能登の手の作品集
(写真・CG)

リンク
●ようこそNotoNote

オリジナルのデザイン・あつらえの着物。染色・草木染めの専門ページです。


お気に入り
ブログ・その他
Water-Colour
ひろろdecさん
紅の水絵日記
M-Crimsonさん
MoMo太郎日記
MoMo太郎009さん
Kleine Erfrischung
kamoppieさん
考え事ほか
vissel-篤胤さん
地元力向上委員会
hanami73さん
今日の空
つるまる5さん
Que sera sera
五右衛門0563さん
染工房えむ
koubou-mさん
バンブーおじさん奮闘記
幸達さん
てんてん日記
もえぎさん

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 能登情報へ にほんブログ村 美術ブログ 織物・染織へ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Sep 4, 2021 09:36:32 AM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: