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Stage4の大腸がん患者さんに対する標準治療として化学療法のFOLFOX、FOLFIRIがあり、多くの患者さんが外来や入院で実施されていると思います。以前の日記・日記でも少し書いたようにエルプラット(成分:オキサリプラチン)を使用するFOLFOXは手足や口周辺のしびれ、咽頭の違和感と言った、末梢神経障害が必ずと言っていいほど出現し、治療を続けるほど その症状は強くなります。この末梢神経障害のため、治療を切り替えざるを得ないかたもいらっしゃいます。この末梢神経障害の予防に、Ca・Mgの投与(エルプラット前後に点滴)が有効であったといった小規模な臨床試験はいくつかありました。それを裏付けるための大規模臨床試験も海外で実施中でした。これをうけて、日本でも多くの施設で Ca・Mgの予防投与を行っていると聞きます。ある勉強会で、静岡がんセンター(だったかな?)はFOLFOXを行う全例にCa・Mgの投与を行っていると聞いたことがあります。しかし、先日 大阪で行われた がん専門薬剤師研修事業の『集中教育講座』に参加した知人から、「講演の中でCaとMgの投与は良くないみたい なことを言ってたよ」と聞きました。ヤクルトのMRに確認してみると、エルプラットに対するCa・Mg予防投与の有用性を試験していた大規模臨床試験のひとつが中止になったそうです。この発表は7月30日にJCO(JOURNAL OF CLINICAL ONCOLOGY)のホームページにUpされたようです。 http://jco.ascopubs.org/cgi/reprint/JCO.2007.13.5251v1.pdfこのPDFには具体的なデータは載っていないのですが、Ca・Mgの投与郡でFOLFOXの効果減弱がみられたらしいため、この臨床試験を中止したようです。この報告をうけて、某がんセンターは Ca・Mgの投与をやめたとききました。この報告が米国で 具体的なデータが無いまま至急連絡のような形でWebにUpされたのには訳があり、日本と違い、米国ではStage2のハイリスク患者 や Stage3の患者に対しFOLFOXを手術後の再発予防で使用しています。 (日本では、基本的にFOLFOXはStage4の患者さんが適応となります)再発予防は「治癒」を目的とした治療のため、しっかりと化学療法を行って、手術での取り残しや微小転移をたたいて 再発や転移しないようにする必要があります。そのため、Ca・Mg予防投与によってFOLFOXの効果が減弱することは再発・転移など患者さんの予後に悪影響をおよぼす可能性があるため、臨床試験は中止され、実際に行われている施設に対して至急に伝える必要がありこのような報告になったんじゃないかと思います。報告の最後にも「Ca・Mgの投与は術後補助化学療法では避けるべき」と書かれています。では、日本ではどうでしょうか?この報告の具体的なデータが出ていないため、・Ca・Mg予防投与がFOLFOXの効果をどの程度下げたのか?・Ca・Mg予防投与の末梢神経障害予防効果はどうだったのか?などが分からないため、なんともいえませんが今までの報告でCa・Mg予防投与が末梢神経障害の予防効果があることはある程度 支持できると思います。また、日本でFOLFOXの投与は Stage4の患者さんを対象としているため「治癒」ではなく「延命」が主な目的になります。そのためには、有効な治療をいかに長く続けるかが重要だと思います。Ca・Mgを投与することで、長く化学療法を続けることが出来れば予防投与をした方がが良いようにも思いますが、奏効率が落ちることで、FOLFOXが効かなくなるのが早まり結果的に投与期間が短縮するのかもしれません。具体的なデータしだいと言ったところでしょうか…今、進められる方法としては OPTIMOX-1試験で行われた「STOP and GO」といわれる方法ぐらいでしょうか。これは FOLFOX7を6クール後に sLV5FU2(FOLFOX6のエルプラットなし)を行い再度 FOLFOX7を行うという方法で、日本ではFOLFOX7という方法が承認されていないためそのまま適応は出来ませんが、考え的にはFOLFOXをやって、末梢神経障害がひどくなってきたらエルプラットなしでしばらくやってまたFOLFOXを再開するといった感じです。OPTIMOX-1では エルプラットなしの期間が12クールと決まっていましたが2007年のASCOで報告されたOPTIMOX-2では 維持療法郡として腫瘍がベースライン時の大きさまで増大するまで継続 となっていました。FOLFIRIを行っていない患者さんでは、いったんFOLFIRIへ切り替えてからFOLFOXに戻すといった考え方もできると思いますので実際の臨床では患者さんの状態に応じて いろんな選択が出来ると思います。まさに医師の采配にかかっているのでは といった感じです
2007年08月30日
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朝、職場の机を見たら こんな付箋が貼ってあった…当直の人が言うには、昨日、Tomが当直明けで帰った後に 内科のDrがきてTomがいなかった腹いせ(?)に書いていったそーだちなみにTomの似顔絵だそうですこんな顔の薬剤師がいたら たぶんTomだと思います(笑)
2007年08月23日
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最近、すごく暑いですよね~なんでも、40℃以上を記録したところもあるそうですねその暑さで、親戚の養鶏場では一日でニワトリが1000羽近く死んでしまったそうですあれだけ羽毛に覆われていたら そりゃ暑いですねあつい あつい と書いていますが自分は、お盆休みなく、冷房の効いている病院ではたいているので日中の暑さは あまりわかりません(^^;)先日、本を買いました「薬剤師・看護師のための がん化学療法セーフティマニュアル」内容は、主な副作用などがとてもわかりやすくまとめてあり、読みやすかったです。ボリュームも150ページほどで ザッと目を通すことができると思います。施設に1冊あっても損ではないと思います。執筆や編集に 九州大学病院薬剤部の先生が多く担当されているのでがん化学療法ワークシート改訂の焼き直しみたいなところもありますが、この2冊のどちらかを買うとするならば薬剤師・看護師のためのがん化学療法セーフティマニュアルの方がコンパクトで良いと思います。
2007年08月20日
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大腸がんの化学療法といえばFOLFOX・FOLFIRIですよねトポテシンを使うFOLFIRIは、閉塞性の黄疸患者さんには使用できなかったり脱毛の頻度が高い、重篤な下痢の副作用(人によって)があるなど意外と使いにくいところもあるんですが、蓄積性の副作用はないためPDになるまで使い続けることができます。一方、エルプラットを使うFOLFOXは、初回治療に使用するとFOLFIRIより肝転移巣の切除可能となる割合が高く、その分、生存期間の延長が期待できます。しかし、蓄積性の末梢神経障害(指先や足、口やのどの痺れや違和感)があり、それがネックとなって治療を変更せざる負えないこともあります。先日、ヤクルトさんの勉強会で エルプラットの投与時間を長くすることで末梢神経障害を軽減できるという話を聞きました。つまり、通常2時間かけて行うエルプラットの点滴を4時間に延長したほうが末梢神経障害は減るそうです。痺れが強くなってきた患者さんがいるので、Drに相談してみようかなぁと思いました。
2007年08月13日
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<大腸がん>生活習慣上の予防策を大規模調査 厚労省8月1日15時3分配信 毎日新聞 大腸がんと生活習慣の関係が、国立がんセンターや群馬大などでつくる厚生労働省研究班の大規模調査で明らかになった。男性はビタミンB6摂取、女性は1日3杯以上のコーヒーで発症の危険性が下がり、適度な日光浴は男女とも直腸がん予防につながる可能性があるという。 研究班は9府県の40~69歳の男女約9万6000人を調査。コーヒーを1日3杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べ、大腸がんになる危険性が約3割低かった。粘膜を越えて進行する結腸がん(結腸浸潤がん)に限ると、3杯以上の女性は飲まない女性より56%も低い。男性では、関連は見られなかった。 一方、男性では、魚やナッツに含まれるビタミンB6が効果を示した。同様の男女約8万人を調査。1日当たりのB6摂取量で男性を4グループに分け、大腸がんとの関係を比べた。その結果、最も摂取量が少ないグループは、他のグループより危険性が30~40%高かった。週に日本酒約7合(エタノール換算で150グラム)以上飲む男性でも、B6摂取は効果があった。女性ではB6との関連は見られなかった。 また、男女約4万人を対象に、体内のビタミンDの貯蔵量別に4グループに分け、直腸がんとの関係を調べたところ、最も少ないグループは最も多いグループに比べ、男性で約4.6倍、女性で約2.7倍も直腸がんになりやすかった。ビタミンDは紫外線によって多く合成されるため、適度な日光浴が、直腸がん予防につながる可能性があるとみられる。【大場あい、永山悦子】 最終更新:8月1日15時46分^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^意外ですね~
2007年08月01日
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