私訳・源氏物語

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May 14, 2010
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カテゴリ: 源氏物語

僧都も、

「ああ、何の宿世があってこの厭わしい日本の末法の世に、
あのような清きお姿で生まれ給うたか。そう思うと、まことに悲しい」

 と、涙をぬぐい給うのでした。

 小さな姫君は、幼心地にも源氏の君を『すばらしいお人だ』とご覧になって、

「源氏の君は、父宮よりもご立派でいらっしゃるの」

 と仰せになります。

「では、源氏の君の御子におなりなさいませ」

と、女房が申し上げますと、素直に頷いて
『それはきっと、たいそうすばらしいことに違いない』と、お思いになるのです。

 お人形遊びにも、お絵描きなさるにも『源氏の君』を作り出して、
うつくしい着物を着せ大切にしていらっしゃるのです。






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最終更新日  March 7, 2017 06:28:56 PM
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