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「真の父母と成約時代」

韓鶴子世界平和女性連合総裁のアメリカにおける講演
1993年6月28日
コネチカット州ブリッジポート大学にて


 ご来賓の皆様。紳士、淑女の皆様。ご参席いただきまして、ありがとうございます。多くの皆様が、平和世界の建設に向けて努力されていることに対して、本当に感動を覚えます。

 この重大な時に、神様は私の夫である文鮮明師に「新しい啓示を述べ伝えるように」と指示されました。それで私の夫は、アメリカの十二か都市を回って、希望のメッセージを伝えてきました。今、私はここで同じメッセージをお伝えしたいと思います。タイトルは「真の父母と成約時代」です。

  神の創造理想

 神様の創造理想は、人類始祖アダムとエバが神様の真の愛を中心として完成し、真の愛、真の生命、真の血統の善なる家庭を成すことでした。このような家庭は、家族の一人一人が神様の前に一つになった心情基盤の上に成されるものです。神様が最初の息子娘であるアダムとエバを創られた時、自分よりもよくなることを願いました。これまでの考え方からすれば、不合理だと思うかもしれません。
 しかし、考えてみてください。親がその子供の顔を見る時、無限の愛と希望を望みます。自分が夢見てきたことを、彼らが達成することを願うのです。同様に、神様も子供に対し無限に与えたいのです。神様の願いは、一〇〇パーセント与えたいだけではありません。ご自身の持てる一〇〇〇倍のものを与えたいと思っておられるのです。神様の愛の性質は、完全に与え、そして与えたことを忘れてしまうのです。いくら与えたかを計算して、それで十分だと判断するような人間とは違い、神様にとって十分ということはありません。
 神様の創造の目的は、愛の対象を持つことでした。父母と子女、夫と妻、そして存在世界のすべてのものが皆ペアとしてつくられたのも、為に生きる真の愛を実現するためでした。親が子のために、子が親のために生きるのです。夫が妻のために、妻が夫のために生きるのです。被造世界のすべてのものが他のために生きているのです。もし、真の愛の理想がアダム家庭において実現していたならば、そこから天国が始まったのです。それが歴史を通して、氏族、民族、国家、世界に拡大されるはずでした。これが、真の愛の世界となり、地上天国となったのです。それだけではなく、天上世界にも天国が連結されるようになっていたのです。

  人類歴史の間違った出発

 このような本然の理想が成されていたならば、メシヤとか救援摂理という言葉は必要ありませんでした。そうなれば、アダム家庭は一家庭でありながら、未来に成すべき世界の中心であり、国家の中心民族となっていたのです。そして、未来におけるすべての家庭の青写真となったのです。また、神様の理想世界実現のためのモデルとなったのです。ところが、人間始祖の堕落により、救援摂理が必要になりました。救援摂理歴史は、旧約から新約時代、そして、今日の成約時代へと延長され、このように複雑な過程を経るようになったのです。
 神様が、アダムとエバを通して実現しようとされた真の家庭と天国理想は、彼らが神様の側を離れることによって、壊れてしまいました。堕落によって、この現実世界は、神様の理想から離れてしまいました。今日の世界は偽りの世界であり、自己中心の愛に満ちています。それは、アダムとエバがサタンとの偽りの愛を中心として、偽りの父母になったからです。偽りの生命と偽りの血統を受け継いだ偽りの家庭をつくることによって、善よりも悪を繁殖させました。これが偽りの氏族、偽りの国家、偽りの世界へと拡大してきたのです。
 したがって、神様の救援摂理の究極の目的は、アダムとエバを神様の真の愛を中心として、再び真の父母として探し立て、真の家庭を復帰することです。そこから真の氏族、真の国家、真の世界を立てていくのです。言い換えれば、神様の真の愛と、真の生命と、真の血統が出発することのできる種をつくらなければならないのです。

   和解のための公式

 親愛なる皆様。悪と腐敗に満ちた世界が、どうして愛と善の神様から始まったのか考えてみたことがありますか? 聖書を注意深く読んでみると、人間の堕落がアダム家庭全体を失ったことにかかわっていると気づくでしょう。第一に、アダムとエバが堕落することによって、父母の位置が失われました。第二に、カインがアベルを殺すことによって、子女の位置が失われました。こうして、神様の理想家庭と世界の青写真は失われてしまいました。
 それゆえ、本然の家庭を復帰するため神様は、カインとアベルの位置を転換し、真の母と真の父の位置を復帰しなければなりませんでした。真の父母を復帰するためのカイン・アベルの一体化は、復帰歴史を通じて一貫した公式として存在してきました。ユダヤ教、キリスト教の歴史の中で、堕落人間をカインとアベルに分立させることが繰り返されました。
 堕落によって生まれた憎悪をなくすために、神様はまず堕落人間を、サタン側を象徴するカイン圏と、神側を象徴するアベル圏として分けられました。神様はアベルを先に打たせて、犠牲にする方法をとられました。その結果、アベルはカインから長子権を取り戻した立場に立つことができるのです。それで、世界を救うために天の側に立てられた宗教は、いつもサタンによる最も厳しい迫害を受けてきたのです。反対される道を経ながらも罪悪世界を救うために、犠牲的な努力を重ねてきました。また、善なる人はいつも打たれ、犠牲となる立場に立たされてきました。
 私たちが住むこの堕落した社会においては、カインとアベルの戦いのような、善と悪の戦いはどこでも見られます。このような戦いは、個人の心と体の戦いから始まります。アベルを象徴する心は、カインを象徴する体を克服する戦いをしています。このような、個人においての戦いが、家庭、国家、世界に拡大しています。その結果、人類は常に善なるアベルと、悪なるカインの二つに分けられ、あらゆる段階で戦ってきたのです。
 しかしながら、神様の意図はどちらか一方が勝利し、一方が滅びることではなく、両方が復帰されることです。例を挙げれば、イエス様の十字架を中心として、右側の強盗はアベルを象徴し、左側の強盗はカインを象徴しています。全世界的に、最後に右翼と左翼が戦うところが、韓国と北朝鮮です。また中東においては、キリスト教とイスラム教の戦いがあります。したがって、これら分かれたものをどのように統一し、真の母と真の父を復帰するための基台とするかということが、神様の救援摂理歴史に残された重要な問題でありました。
 紳士、淑女の皆様。もし、家庭に神様の愛の理想がなかったならば、家族同士が戦うことになるでしょう。絶対的中心であられる神様の愛のない家庭は、最終的には崩壊します。さらに、そのような家庭が集まった国家もまた滅びるでしょう。自己中心の不倫の愛が、最初の家庭に侵入したために、自己中心性と貪欲さが、個人から家庭、社会、国家、世界に至るまで、人類歴史を支配してきました。
 それゆえ、神様の復帰摂理は個人から始まるのです。サタンは、そのことをよく知っているので、同じように個人に焦点を合わせるのです。最近において、生活様式が個人主義に支配されているのも偶然ではありません。人々は、次第に孤立し、国や社会はもちろん、自分の家庭にさえ責任を持とうと思わなくなっています。離婚の増加は、夫も、妻も、結婚に対して責任を感じないことへの表れです。両親もまた、子供に対して責任を持ちません。個人においても、人間としての尊厳を失い、自分自身にさえ責任が持てなくなっています。
 アメリカでは六〇年代の若者の運動から、そのような傾向が現れてきました。理想を求める若者は、物質を否定し、愛と平和を追い求めましたが、その過程においてモラルや責任までも捨て去りました。結局、彼らは真の愛を得ることができず、自殺と麻薬と、フリーセックスに流れていったのです。

  「真の愛」対フリーセックス

 神様にとっての一番の痛みは、フリーセックスなのです。フリーセックスの世界は、神様のみ意とは完全にかけ離れているのです。愛は情緒的なものが刺激されて出てくるものですが、フリーセックスは、全く情緒的な面が欠落した状態です。一体どれだけの人が、不貞や離婚の悲惨さに直面していることでしょうか? 一夜限りの情事に、神様が関与できるでしょうか? 親に性的いたずらを受けた子供の悪夢は、いかなるものでしょうか? 子供を破壊するフリーセックスに価値があるのでしょうか? 生徒にコンドームを配り、安全なセックスの幻想をいだかせ、結婚前のセックスも当然だとする風潮に警戒しなければなりません。ホモセクシャル、フリーセックス、麻薬、そしてアルコール中毒のあるところは、真の愛の世界とかけ離れています。
 この世では、サタンはいつも「酒を飲め! タバコを吸え! 麻薬を吸え! フリーセックスをしろ!」と言います。しかし、神様のみ旨を成す人々の生活様式は、一八〇度違っているのです。歴史を通じて、自己犠牲の霊的道を歩もうとする人は、常に、そういうサタン世界の反対と迫害を受けてきました。
 世界中の迫害にもかかわらず、統一教会が発展してきたのは神様の愛と祝福によるものにほかなりません。戦争に血塗られた韓国から起こった統一教会が、わずか三十八年で世界基準の宗教にまで発展した事実は、神様の変わらぬ導きを証しするものです。私たちの教えを妨害したり、悪い`を流したりして、統一教会に反対し続ける人々がおります。サタンは常に神様が最も大切にするものを打つのです。しかし、神様のみ旨に反対する者には、決して繁栄はありません。神側にいて不当な迫害を受ける人が、最後に祝福を受けるということは常に変わらぬ事実です。神様は、常に打たれて奪ってくる作戦を取られるのです。

  真の愛の復帰

 紳士、淑女の皆様。聖書にもあるように、まずエバが神様に背き、サタンと関係を持ちました。堕落により、エバだけでなく、アダムとその息子たちであるカインとアベルも、利己主義と偽りの愛に基づいたサタンの血統を受け継ぐようになりました。サタンによって汚された、人類始祖の後孫である私たちは、すべて、サタンの血統を受け継いでいます。
 それゆえ、イエス様はヨハネによる福音書八章四四節の中で、「あなた方は自分の父すなわち、悪魔から出た者であって」と言われたのです。旧約聖書には「目には目を歯には歯を」という、復帰の公式を述べています。原理では「蕩減を払う」ことによる復帰について触れています。エバの過ちを蕩減するためには、エバが自分自身の責任を取らなければなりません。エバは堕落行為を元返しし、それぞれの段階において、霊的に肉的に償わなければなりませんでした。
 神様のみ意は、エバが次男アベルに協助して、神様のみ旨と一つにさせることでした。創世記に記されているように、アベルの供え物は神様によって受け入れられました。しかし、それだけがアベルに願われたことではありませんでした。カインを愛することにより、アベルが神様の選民であると気づかせ、一体化すべきだったのです。
 もし、カインがアベルと一体化していたならば、堕落によって起こった二番目の問題は解決されていたはずです。そして神様は、アダムとエバの問題について諭すことができたのです。エバは、人類最初の母として立つはずでした。彼女はカインとアベルを一体化させて、真の父母の基台をつくるべきでした。しかしエバは、生涯においてこの使命を果たせなかったので、歴史は堕落したエバの蕩減を払う別の女性を待たなければなりませんでした。

  リベカの模範的事例

 聖書の中の偉大なヒロインの一人に、イサクの妻リベカがいます。ヤコブとエサウの母としてイサク家庭におけるリベカは、アダム家庭におけるエバと同じ立場にいました。しかしエバと違って、リベカは神様の摂理を理解し、アベルの位置にある次男ヤコブを協助し、長男エサウが受けるべき長子権を奪いました。祝福が弟に渡ったことを知って、カインがアベルを殺したように、エサウはヤコブを殺そうとしました。
 しかし、リベカの協助によって、二人の兄弟は最終的に闘争ではなく、温かい抱擁により和解しました。この和解は、神様にとって重要な勝利となりました。
 しかしながら、これは象徴的な血統転換を意味するものであり、完全な勝利ではありませんでした。実体的な血統の転換は、胎中から成されなければならないのです。そこで、タマルの理解しがたい物語が意味を持つのです。リベカと同様、堕落したエバの立場に立っていたタマルを理解することによって、なぜイエス様がユダの氏族であるタマルの血統から誕生されたかが分かるのです。
 皆様方は、タマルのふたごの誕生について、聖書を読まれていることと思います。タマルは義理の父であるユダによって、ふたごのペレヅとゼラをはらみました。聖書によれば、このふたごは胎中において長子の立場を争いました。出産の時、先にゼラの手が出たので、助産婦が赤い紐を手首に結びました。するとゼラの手は子宮の中に隠れ、弟のペレヅが長子として誕生したのです。
 こうして、カインとアベルの立場が誕生以前において元返されたのです。このことによって、イスラエルはメシヤを迎える選民となったのです。人倫道徳から見るならば、リベカとタマルの物語は疑問を持たざるを得ない内容です。なぜ、神様が彼女らを祝福したのか? 神学界の根本問題として残っているのです。しかし、いまイエス様の誕生のために、サタンの血統を神側に転換する必要があったことが分かりました。清められた血統から、イスラエル民族が成長していきます。イスラエルという言葉は、勝利を意味します。彼らの勝利は、血統を清めたということです。

  命懸けのマリヤの路程

 ユダ支派の血統が子々孫々を通じ、氏族、民族、国家時代まで発展してきたのです。それで二〇〇〇年後、イスラエルからマリヤが現れてくるのです。マリヤは氏族的次元、国家的次元で、カインとアベルを一つにして、長子権を蕩減復帰しなければならない立場です。マリヤは神様の召命を受け、そして、他人から見れば舅をだまし、婚約中にヨセフをだまして、イエス様を懐妊したのです。当時は、夫もいないのに子供をはらめば、石で打ち殺される環境でした。そのような中でも、アダムの立場にいるヨセフは、勇敢にもこれを保護したのです。マリヤの信仰、そしてリベカ、タマルの働きにより、マリヤがイエス様を懐妊しても、サタンは「自分の所有である」とは主張できませんでした。
 イエス様は、神様の直系の血統を持つ真の息子の立場で生まれました。イエス様は血統を清めた後、最初の神様の息子としてお生まれになりました。それゆえ、イエス様は聖者中の聖者であり、真の愛の血統の先祖になるのです。イエス様の誕生は、国家的な旧約時代の終結と、世界的な新約時代の出発を意味します。マリヤは堕落したエバを復帰する立場で、アベルの立場であるイエス様と、カインの立場である洗礼ヨハネが一つになるようにしなければなりませんでした。この一体化は、イスラエルの人々が、イエス様をメシヤとして受け入れるための重要な意味を持っていたのです。
 ヨハネは年長者でした。彼には多くの人々が従い、広く尊敬されていました。イエス様が弟子たちに説明したことによれば、ヨハネの使命とは預言者エリヤが再臨して「主の道を直くする」という旧約時代の予言を成就することでした。しかしヨハネは、神様の摂理における自身の使命を果たしたでしょうか? ルカによる福音書には「ヨハネはエリヤの霊と力をもって」と書かれています。
 しかしヨハネは、自分がエリヤであることを否定しただけでなく、ヨルダン川でイエス様に洗礼を施した時、明確な啓示を受けたにもかかわらず、イエス様をメシヤとして信じられなかったのです。ヨハネは宗教者として尊敬されていましたが、イエス様は貧しい大工の子としか見られなかったのです。ですから、ヨハネの助けなくして、ユダヤの人々がイエス様に信じ従うことは不可能でした。イエス様はただ一人で、ご自身を証す困難な道を行かざるを得なかったのです。
 洗礼ヨハネは、イエス様を協助し、イスラエルの宗教指導者の位置に立てるべきでした。もし、彼が使命を全うしていたならば、アベルの立場のユダヤ教と、カインの立場であるイスラエルの国は、イエス様を中心として一つになっていたことでしょう。これが、子羊の婚姻の土台となったことでしょう。イエス様は人類の真の父として、その新婦は人類の真の母として立っていたのです。四十歳以前に、アジアとローマを教化して、七年以内にイエス様の教えは世界中に広がっていたはずでした。そして、イエス様とその花嫁は、個人天国、家庭天国、氏族天国、国家天国を成就していたことでしょう。

  成就されなかった夢

 しかしながら、この栄光の路程は実現されませんでした。宗教者自身がイエス様の言葉を受け入れず、彼を十字架に追いやったのです。イスラエルの不信仰に遭って、イエス様は、ご自分の命を捧げて人類の霊的な救いを成す決意をされました。
 しかしながら、イエス様は霊的救いだけでなく、肉的、地上的な救いをもたらすため再臨しなければならないのです。イエス様によって、私たちの心が神側に近づいたとしても、肉体はいまだ悪なる誘惑に遭っています。聖パウロでさえ、肉体の欲望と霊の欲望の矛盾を嘆いたのです。多くのキリスト教の説教者も、この矛盾で悩んできました。この成約時代の開幕にあたって、霊肉両面の救済を成就することが重大な課題となっています。
 イエス様の十字架の死によって、左翼と右翼の闘争が生まれました。これは、アダムの堕落によって、カインとアベルが分かれたのと同じです。このようにして、イスラム教が生まれ、キリスト教が生まれてきたので、すべてが闘争しています。イエス様が十字架上で亡くなられたことによって分かれたものを、再び来られる時には統一しなければなりません。

  緊急なる一体化

 再臨のキリストを迎えるために、神様はカイン・アベルの分立摂理を世界的に拡大させる必要がありました。これが、第二次世界大戦当時の摂理でした。連合国側のイギリス、アメリカ、フランスはキリスト教を代表し、アベルの立場に立っていました。同盟国であるドイツ、日本、イタリアは軍国主義の影響下にあり、カインの立場に立っていました。この大戦は、カインとアベルの戦いが世界的なレベルまで拡大したことを示しています。
 連合国の勝利の直後、キリスト教を中心として世界平和への大きな前進が見られました。イギリスが世界的なエバの立場を代表し、アメリカとフランスが各々アベルとカインを代表して、これらの連合国は、再臨のメシヤを迎えるべき立場に立っていたのです。これらの準備にもかかわらず、神様の摂理は成されませんでした。
 み言を携えた神様の代身は、まず多くの迫害と誤解を受ける中に来られました。それは二〇〇〇年前のイエス様の立場と同様でした。その当時、イスラエルは天から下ってくる再臨のエリヤを待ち望んでいたように、キリスト教徒たちも「再臨のキリストは、イエス様自身が雲に乗って来る」と期待していました。黙示録によれば、イエス様は使徒ヨハネに「主は新しい名前をもって来る」と証しされています。これは、エリヤがそうであったように、イエス様もまた異なった人物として来られることを暗示しています。第二次世界大戦後の重大な時に、神様は私の夫に、韓国のキリスト教徒へ新しい真理のみ言を述べ伝えるように指示しました。
 しかしながら、韓国のキリスト教指導者たちは、新しいみ言を携えたみすぼらしい青年であった夫を受け入れることができませんでした。新約時代は、旧約時代の延長であるため、ユダヤ人がイエス様を信じられなかったように、彼らは再臨主がもはや地上に生まれるとは思っていませんでした。もしも、私の夫とキリスト教が一つになっていたならば、地上天国、天上天国は自動的にできていたのです。新約時代が終わる一九四五年から一九五二年までの七年間で、世界は一つになっていました。

  迫害の道

 しかし、夫と一体化するどころか、これらの宗教指導者たちは、夫に多くの人々が従ってくるのを見て嫉妬しました。彼らは耳を傾けることもせず、盲目的に反対しました。そればかりか、根拠のない悪い噂まで流したのです。夫の教えとは正反対の淫乱や、金銭欲の噂を流し、夫の人格を傷つけようとしました。神様がキリスト教を拡大し、アメリカのようなキリスト教国家を育ててきたのも、すべては再臨主を迎えるためでした。知る知らないにかかわらず、それらの韓国の牧師たちは、全キリスト教を代表していたのです。
 第二次世界大戦後、アメリカと全世界のキリスト教が、夫と一体化できなかったため、彼らの権威と道徳は低下し始めたのです。第二次世界大戦後、合衆国とキリスト教はカインとアベルが一体化した勝利的基盤の上に立っていました。再臨主を迎える時が満ちていました。しかし、その機会は実らず、全世界が夫に反対するようになりました。こうして荒野に追い出されたのです。どん底まで落ちて再び、はい上がってきたのです。
 かくして、冷戦が始まりました。世界は再び、第二次世界大戦中のように、世界的なカイン圏とアベル圏の二つに分かれました。左の強盗がイエス様を否定したように、神を否定する共産主義はカイン型世界を象徴しています。神の存在を認めるキリスト教民主主義は、右側の強盗、つまりアベル型世界を象徴しています。再臨のメシヤが、敵対する二つを一つにしなければなりませんでした。それゆえ、私たちは統一教会を興し、自由世界を代表する右翼と、共産主義を代表する左翼との闘争に終止符を打とうとしてきました。
 また、キリスト教とユダヤ教間に平和をもたらすため、回教国の兄弟姉妹と共に働いてきました。冷戦の期間中、私の夫は、失われた再臨主のための基台を再建するため、個人的な塀を崩し、家庭、氏族、民族、国家、世界、そして天宙的な塀を崩してきました。私の夫は一代で四〇〇〇年、あるいは四〇〇年を生きることはできないので、四〇年の間に蕩減しなければならなかったのです。
 この期間に、イエス様を迎えるまでの四〇〇〇年の歴史と、創世以後、再臨主を迎えるまでの六〇〇〇年の歴史を再蕩減しました。蕩減が払われたことにより、カイン・アベルが一つになり、冷戦は終結しました。これは、世界一六〇か国が一堂に会した一九八八年のソウル・オリンピックの時に達成されました。
 数十年間、私の夫は完全なまでに誤解されてきました。北朝鮮においては三年間、強制収容所に拘禁されました。神様のみ旨を成す中で、合計六度、不当な投獄をされました。さらにメディアは、夫が自己の利益のために、青年たちを洗脳しているという偽りの評判をつくりあげたのです。「この世で、レバレンド・ムーンが最も迫害された宗教指導者である」と言えば、異議を唱える人がいるでしょうか? 私の夫が、いかに苦労してきたかを考えると、胸が張り裂けるようです。しかし夫は、いつも私を慰め、み旨ゆえに迫害される者への神様の深いあわれみを再認識させられました。

  神の祝福がアメリカに

 私の夫と私は、旧約、新約時代を含む過去の失敗を修復するために、蕩減復帰の道を歩んできました。韓国は旧約時代に例えることができ、キリスト教文化圏を中心にしたアメリカは、新約時代に例えることができます。最初の二十年間は、まずイスラエル国家と、ユダヤ教と、同じ立場にある韓国と、統一教会を中心として旧約時代の蕩減の道を歩まなければなりませんでした。そうして一九六〇年に真の父母の聖婚式が、国家的次元で成立するようになったのです。
 一九七一年に、私の夫と私はアメリカにやって来ました。それからの二十年間は、アメリカで新約時代を完結し、成約時代を始めるための再蕩減の道を行かなければなりませんでした。なぜなら、神様を中心とした真の愛、真の生命、真の血統の原点である真の父母の家庭が、定着しなければならないからです。
 アメリカが摂理に必要な理由は、ユダヤ教とイスラエル国家、そしてキリスト教がアメリカと直結しているからです。アメリカは、私の夫の活動に反対してきましたが、私たちはアメリカが摂理的な責任に気づくようにと祈り続けました。私たちの心からの願いは、アメリカが再び過ちを繰り返さないことです。神様のみ旨に一致できなければ、さらなる蕩減は不可欠となり、この偉大な国のために用意された神様の祝福は奪われてしまうでしょう。統一運動の助けがなければ、既に衰えていたことでしょう。ローマは、世界がローマのためだけに存在すると思ったのです。ローマはメシヤと一体となって、世界に貢献するために神様が復興させた国であることに気づかなかったのです。今日のアメリカも同じなのです。
 神様がアメリカを祝福されたのは、アメリカ自身のためではなく、世界のためであることに気づかなければなりません。ピルグリム・ファーザーズは、富のためにアメリカに来たのではありません。神様に仕えるために来たのです。アメリカが、神様から祝福されたその目的を忘れるならば、その祝福は消え去り滅びていくでしょう。私の夫と私は、何としても、それを防ぎたいのです。このアメリカを救わなければなりません。
 過去二十年間、私たちは神様のメッセージを、アメリカの人々に伝えようと努力してきました。アメリカの指導者、著名なクリスチャン、その他、世界の指導者たちは、未来を発展させるだけの力ある理念をほとんど持っていません。それゆえ、彼らが人々に授けられる見識、希望、指導はわずかです。このような、混沌とした世界において、人類は真実なる方向と、目的を求めているにもかかわらず、アメリカは、そして教会は確かな解答を持っていないのです。神様は、夫と私に摂理歴史の法則を理解する力を授けてくださいました。したがって私たちは、人類が行くべき方向を知り、神様と共に世界をその方向へ導いていくことができるのです。

  統一教会がなし得ること

 神様が、私の夫に啓示された真実は、『原理講論』に示されています。人類歴史と聖書の話を、摂理的な観点から見ることにより、数千年間隠されていた問題を、原理は正しく解き明かしています。原理を誠実に学んだ人々は、それが現在私たちの社会が直面する問題に唯一解答を与える、神様からの贈り物であることを悟っています。
 かつて共産世界であった、旧ソ連の指導者や何千人という若者たちが、私たちの教義を学ぶことにより、新しい人生を見いだしているのです。共産主義の圧力から解放された彼らは、国家を導くべき崇高な真理に飢え渇いています。私たちのメンバーが、神主義や頭翼思想を講義している教室は学生で溢れています。原理が若い世代に希望と新しい生命を与えているという証は、数え切れないほどあります。
 昨年、韓国において私たちは三万双の国際合同結婚式を行いました。彼らは人生を、お互いのために、神様のために、そして世界のために捧げた者たちです。親でさえ、自分の息子、娘を願いどおりにさせられない世の中であり、愛や結婚という本質的な問題については、なおさらですが、私の夫と私は、一三一か国の若者たちを一堂に集め、最も慈しむべき愛という名の夢を、歴史的方法によって実現したのです。
 これは、正に現代世界の奇跡中の奇跡です。将来、人々がこのような家庭の貴さと、価値を知れば、数えきれないほど多くの人々が、そのような結婚を望むことでしょう。彼らを通して、神様はサタンが破壊した家庭を復帰することができるのです。神様を中心として復帰された家庭は、理想国家と理想世界建設のための基盤となるのです。

  重大な女性の役割

 親愛なる皆様。イエス様が救世主の到来について教えられた時、新郎の到来を待ち望む、新婦の例え話をされました。黙示録によれば、キリスト教は新婦の立場です。キリスト教を代表するアメリカも、また新婦国家と見ることができます。したがってアメリカは、新郎を再び探すことのできる世界的統一基盤をつくらなければなりません。女性が男性と対等な位置に立てる時代は、本然の男女、すなわちアダムとエバの位置が復帰されたことを意味しています。復帰歴史上の分岐点において、真の母としての女性が、世界的に真の父を迎えるための準備をしなければならないのです。
 キリスト教が最初に新郎と出会うことに失敗し、神様の摂理は一九九二年まで四十年間、延長されざるを得ませんでした。その間、韓国、イギリス、アメリカ、フランス、日本、ドイツ、イタリアの七か国が再び一つになることを、夫と私は祈祷し努力してきました。一九九二年四月に、私の夫と私が「世界平和女性連合」を設立したのも、このためでした。
 昨年、私は真の母として、この七か国をはじめ、ロシアやオセアニア諸国まで巡回しました。そして、これらの国々の女性を集合させ、「世界平和女性連合」の支部をつくりました。そうすることによって、第二次世界大戦以後の世界的なカイン国家と、アベル国家が一つになって真の母に侍り、再臨主に出会わねばならなかった基盤を、再び準備したのです。この基盤の上に、私の夫と私は今最初の真の父母として、世界的基盤の上に立つことができるのです。真の父母として、私たちは成約時代の到来を告げるのです。この歴史的転換時代に、個人的にはもちろんのこと、世界的にも心が体を神様の方に向くように導かなければなりません。このために、私は世界平和のための二つの組織を創設しました。
 すなわち「世界平和宗教連合」は、心の時代を代表した機構として、神様の愛を中心としてすべての宗教が一つになることを目指す内的使命を遂行します。そして「世界平和女性連合」は、体の世界を代表した機構として、政治、経済、言論、学術、科学の各界の指導者たちが、健全な国家社会をつくる外的使命を担当するのです。

  家庭的基台の完成

 縦的に見れば、アダムとエバは四とおりの愛、つまり子女の愛、兄弟姉妹の愛、夫婦の愛、父母の愛を育むことによって、神様との直接の関係を持つようになっていました。したがって、アダムとエバは本来、神様の真の愛を中心として、心情的に完成した子女、完成した兄弟姉妹、完成した夫婦、そして完成した父母になり、四大心情圏を通過しなければなりませんでした。こうして完成した家庭をつくることができるのです。
 完成したアダムとエバは、この家庭において、すべての基準になるのです。アダムとエバの子女たちは、その父母を目標として成長し、父母の立場で兄弟姉妹に対するようになります。やがて結婚して、父母に似た夫婦になります。そして結局は、その父母と同じ立場に立った時に父母の家庭と同じ、もう一つの完成した家庭をつくっていくようになるのです。
 父母と子女が、兄弟と姉妹が、そして夫と妻が一つになり、壊そうとしても壊れることのない、真の一つの心情圏を完成した理想家庭を成すことで、初めて永遠の天国の基地が準備されるのです。神様を中心として、同じ先祖であるアダムとエバを基盤とした、すべての家庭は平等な価値を持つようになるのです。

メシヤの理想の延長

 紳士、淑女の皆様。今や成約時代を迎え、全世界の救いを成し遂げるためすべての家庭が、メシヤとしての使命を担う時が来ました。家庭を復帰した次には、地域、氏族、国家に出て行かなければなりません。このような家庭を「氏族的メシヤ」と言います。成約時代においては、母の役割が最も重要です。子供と夫を一つにし、その家庭を真の父母につなげなければなりません。
 既に私たちは、何千という氏族的メシヤを全世界に送り出しています。間もなく本然の家庭理想が、世界中に成就することでしょう。このように、完成した家庭において、祖父母が神様を代身した王と女王の立場に立ちます。そして、父母が現代の全人類の王と女王の立場を代身し、子女たちが未来の後孫の王子と王女を代身します。この三世代が一つになることにより、過去の先祖と、現在の人類と、未来の後孫が一つに連結されるのです。
 紳士、淑女の皆様。皆様に、「最初の真の家庭完成」を発表できますことは、偉大な恵みであります。私の夫と私、そして十三人の子女と、二十人の孫は、神様と人類に絶対的な献身をいたしております。
 三世代が一つになることにより、家庭レベルにおいて、聖書でいう「生命の木」の中心根と、中心幹と、中心芽を造成しました。私たちの心からの願いは、皆様が私たちの理想国家、理想世界の実現のための歩みに参加され、象徴的に接ぎ木されることです。これが正に成約時代の始まりを証しするものです。世界が成約時代を迎え、私たちは神様と共に暮らすのです。そのために、私たちは心と体、父母と子女、夫と妻を一つにしなければなりません。そうして、神様の愛を中心とした理想家庭を築くことができるのです。そのような家庭により、腐敗した社会は消え去ることでしょう。神の子である確信を持つことで、酒や麻薬による誘惑の奴隷から解放されるのです。
 さらに、夫婦間の愛の清さを知れば、不倫や乱交を拒絶する強い意志を持てることでしょう。最終的に、世界から戦争や人種差別、そして、飢饉をなくすため働くのです。その基台の上に、真なる幸福、自由、平和の世界が開けてくるのです。神様は正に生きておられます。人間に対する本然の理想は、絶対かつ不変です。私たちの宿命は、この理想を完成し、神様の心情を解放することです。
 親愛なる皆様。「世界平和女性連合」は、そのために結成されました。実現に向けて共に働きましょう8全世界のクリスチャンと、すべての宗教人、そしてすべての人類が、同じ心でこの内容を理解して、共に摂理のみ旨に従って、皆様が神様の祝福の席に着かれることを、お願いいたします。神様の祝福が、皆様と皆様の家庭にありますように。ありがとうございました。




一休さんのような機知(トンチ)ではありません。

奇知=人とは異なる知恵
すなわち神様の知恵

世界平和を願う 奇知の外の凡人 が徒然なるがままに書く日記です。
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Last updated  2022.04.30 04:19:50
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