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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」面白く拝見しています。昨日、先週と、後白河法皇演じる西田敏行さんが、源頼朝演じる大泉洋さんの夢枕に立ち、源氏の挙兵を促すーというシーンがありました。このころの夢は何かのお告げだと信じられていたというナレーションがありました。このころの夢のエピソードとして私が知っているのは、北条政子さんが、妹の阿波局の夢を買う話である。ある日、変な夢を見たーと阿波局が姉の政子に告げる、何と日月を拳につかむ夢だそうだ。教養のある政子さんはピーンとくる、これはとんでもない吉夢だと。しかしそのようなことはおくびにも出さず、妹に「よくない夢だから買ってあげましょう」と小袖を1枚渡したそうです。さすが権謀術数の北条家の血ですね。何がびっくりしたかって夢が売買できるなんてしかし、売った方も買った方もその後、波乱万丈な運命にさらされるのですね。なお、この話は物語の話で、史実ではないそうです。もう少し時代を先に進めると、やはり避けては通れない戦いが承久の乱ですね。この時、敗残兵を匿ったのが、京都栂尾高山寺の住職である明恵上人です。この方、マルチな才能をお持ちの方なようで、色々な業績がおありになるようですが、特筆すべきは自分の見た夢を40年にわたって記録したそうだ、日記といえば三日坊主の私は驚愕するばかりであります。昔心理学者の河合隼雄さんの著作を拝読したのを思い出しました。「明恵 夢を生きる」だと思います。源平合戦、鎌倉幕府、執権政治と目まぐるしい時代にご自分の見た夢は参考になったのでしょうか?思えば19世紀末のフロイトやユングのさきがけのような方ですね。承久の乱の後に明恵上人は北条泰時と親しくなるそうですので、今回の主役は北条義時ですので、時代的にはリンクしないかもしれませんね。最近は睡眠が浅くなったせいなのか、あまり夢を見なくなりましたが、できれば穏やかでリラックスできる夢をみたいものです。
2022.01.31
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昨日、NHKのBSで、「ショパンコンクール・世界最高峰のステージ」という番組を見た。いい加減、飽きないの?という感じでしょうが、実は昨日の番組は最高に面白かった。今までは、人にスポットライトをあてたドキュメンタリータッチでしたが、今回はコンテスタントのパフォーマンス・音楽性を追求した中々グレードの高いプログラムでした。司会は東京藝大の楽理科出身でショパンを研究していたという林田理沙アナと中学時代に九州のピアノコンクールで入賞し、奈良放送で「ピアノ弾かせてもらえませんか」というコーナーを担当している吉田真人アナのお二方。ゲストとして今コンクールで審査員を務めていた海老影子さん、作家の平野啓一郎さん、月刊「ショパン」編集者の高坂はる香さんと内容の濃いお話があった。今回は本当に俊英ぞろいというのはどうも本当だったようだ。冒頭の動画の優勝したブルースリウさんはある意味お手本のような傑出したテクニックと豊かな音楽性を有していた、なんだかんだ言ってもやはり土台の基礎訓練って大事なのだなーと改めて思った次第です。ファイナリストとして17歳が3人残った、いい意味で恐ろしい限りです。特にロシアのエヴァ・ゲヴォルギャンなる女性の方、17歳とは思えない老成した風貌と揺るぎない才能をこれでもかと見せつけてくれました。先日フィギュアスケートで、氷上でコマの様にくるくる回る15歳だか16歳を見て度肝を抜かれましたが、ロシアの10代ー凄すぎ!!次回はグランプリを17歳トリオ狙ってくるのだろうな。日本でも新しい才能が芽生えている、国内最高峰といわれる日本音楽コンクール優勝とピティナ特級の2冠を制した亀井聖矢君、モスクワ音楽院に12歳で留学し、世界デビューを果たしている奥井紫麻さんと頼もしい10代が控えている。審査員でありリウさんのお師匠さんであるダン・タイ・ソンさんが、演奏は常に進化していますと言っていた。平野啓一郎さんが、ショパンの生演奏なんて聴いたことのある人なんていないのに、演奏技術は日々上達ってーと言われていました。ホントですね。たぶん優れた音楽作品はもう小宇宙という気がしますね、永遠に進化を繰り返していく生命体のような気がします。次回2025年大会までもう3年となりました。懲りもせずあの感動に再び巡り合いたいです。
2022.01.24
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土曜日、共通一次試験の初日、とんでもない事件が起こった。17歳の少年が会場で3人の方にナイフで切りつけた。こんなこと、昭和のころの芸術祭参加ドラマとかの話かと思う、現実に起こるとは!!小中と優秀だった少年は愛知県下の名門校に入る、で、勉強を重ねるが思ったように成績が伸びないーが犯行の動機だそうだが、本当のことはどうなのか、これって井の中の蛙、大海を知るって昔から定番なのじゃないか。受験勉強は確かにしんどい、名門校出身の友人に聞いた話だが、晩秋のころ、渡り廊下にトイレットペーパーがダーッとばらまかれ、警備の方が淡々と「もうそういう時期ですね」と片付けていたところに居合わせたことがあるそうだ。季節の風物詩か?かくも多大なストレスを与えるものなのかな?音楽学校出身の私は残念ながらわからない。しかし、今回は大変だ、ナイフで傷つけられた人が3人いて、とりあえず大丈夫だった人もトラウマ級の精神的苦痛を味わったと思う。本人も、警察官の人が駆け付けたら、壁を背に座り込んでいたらしい、冷静になったらとんでもないことをしでかしたという思いだったのか。ヘルマンヘッセの小説に「車輪の下」というのがある。地方の優秀な学生が当時のエリートコースであった神学校に進学するが、周りは優秀な人ばかり、そして成績は下がり、いつのまにか幼いころ好きだった遊びにさえ興味がなくなり、退学し、社会人として勤め始めるが、飲めない酒を飲まされ、最期は泥酔し、川で水死ーという身もふたもないストーリーだったと思う。奇しくも同じ高校出身で、昨年の秋一躍人気者になったのが名古屋大医学生にしてショパンコンクール2次予選出場になった沢田蒼梧さんがいる。なぜ両方するのかーという記者さんの質問に「自分にとっては両方必要なのだ」と答えたそうだ。確かに集中力というのは限界がある、二つの世界を抜群のバランス感覚でモノにしているとはに滅多にできることではないが、一つの指針にはなるのではないか。受験勉強は成長過程において様々な力を与えてくれると思うが(劣等生でしたのであくまで想像です)感性というのはどうも別カテゴリーのような気がする。受験時代の若者は様々な重圧に耐え、さながら車輪の下にいるようなものだとヘッセは言う。*疲れきってしまわないようにすることだね。そうでないと車輪のしたじきになるからね* (ヘッセ:「車輪の下」より)
2022.01.17
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新年あけましておめでとうございます。いやー、今年はいきなり積雪10センチ、オミクロン株感染倍増といきなりカウンターパンチですね。もうどうなるうことやらところで話を強引に音楽の方に持っていきます。今年のメモリアル作曲家といえばスクリャービン、生誕150年だそうです。普通に作曲家は変わり者が多いというのは定番ですが、このスクリャービンも変わり者ベストテンにはランクインしそうな方である。彼は音というか調性に色彩感覚を取り入れた。ハ調 赤ト調 オレンジがかったバラ色ニ調 黄色イ調 緑ホ調 青ロ調 淡い青、空色嬰へ調 スミレ色に近い青変ニ調 スミレ色変イ調 紫がかったスミレ色変ホ調 メタリックな光沢を持った金属的な色変ロ調 黒ずんだ赤このような記載を見た。スミレ色だのバラ色がよくイメージできない私は?????です。でも、音に色彩があるなんて素敵ですね。雪の次の日の空はとてもきれいな空色でした。その辺を思い出してスクリャービンの前奏曲ロ長調が冒頭の動画です。新年早々ネガティブにならず、感染注意を心掛けながら美しい音楽に触れあっていきたいですね。今年もよろしくお願いします。
2022.01.10
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