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お正月のネットニュースで、「5万回斬られた男」、ハリウッド映画のラストサムライに出演したー 方の訃報が出ていた。名前は福本清三さん。京都の太秦撮影所で多くのスターの方に殺陣の指導をされていたそうで、有名人のお悔やみが寄せられていた。時代劇の方は詳しくはないが、この方の名前は記憶がある。もともと京都の放送局が作成した番組をBS12でオンエアしていた「極上の京都」という番組のナレーターをされていた。私、この番組の大ファンで、チェックしていたのは主に再放送だったのですが。ネットで調べて予約して見ていたものです。番組の内容は京都在住のその道のマエストロの方々が、ご自分のお仕事の話や息抜きに訪れる寺社やレストランを紹介していく内容なのですが、地元の方ならではの穴場的スポットがあったりして、手帳にメモしたものです。福本さんのナレーションは、大変失礼な言い方をすれば、ぶっきらぼうで原稿を読み上げてます的な色合いが強かったのですが、マエストロの方の厳しさが滲む真摯な姿勢に心から敬意を表している口調が何とも言えぬ暖かさを醸し出していてとても素敵でした。冬は寒いし、夏は酷暑という盆地ならではの気候はもとより、無粋な関東者には、あまりにも敷居の高そうな生活スタイルを考えますと、住むにはちょっとしり込みしてしまいそうですが、実は永遠の憧れなのですよ。出るのはため息ですね。京都を題材にしたBSと言えば、NHKの「京都人の密かな愉しみ」このご時世のせいなのか、新作は視ていないのですが、以前は常盤貴子さんが老舗の和菓子屋さんの若女将になっていたシリーズがあって、現在は若い役者さんたちがそれぞれ自分の選んだ道での厳しい修行の中で、京都の歳時記が織り込まれた素敵な番組なのですよね。この番組、若くない世代に結構人気があるのですよ。DVD出ています。京都に関する番組は、意外と地元の方より、ヨソ者が見ている気がします。特に若いときは辛気臭かった寺社や仏像や枯山水などに心惹かれるようになると、ただただ憧憬の眼差しで見てしまいますね。京都へ行きたいと思いつつも、コロナ前は外人観光客でごった返している様子をテレビで見て気後れしてしまい、ついつい近場の温泉の方へ眼が向いてしまいましたが、このコロナ禍の後はどうなるのでしょうね。
2021.01.25
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2021年、アニバーサリー作曲家として、没後100年のサン=サーンスがいる。多分学校の音楽の時間に「動物の謝肉祭」のCDをお聴きになった事がある方が多いと思います。時代としては近代に差し掛かる方ですが、音楽としては昔ながらを貫いた方です。2才でピアノを始め、3才で作曲と当時は神童扱いだったそう。作曲家として、教育者として、オルガン奏者として86才の生涯を音楽に捧げた。しかし、現在作曲家としてはそれなりの作品を残したが、専門家または音楽愛好家以外の方にはご存じない方の方が多いと思う。まさに同時代のフランスでは印象派という金字塔をうちたてたドビュッシーと完全にかぶっていたせいもあるかもしれない。作曲家というのは、ただでさえ面倒くさい人が多いため、歩み寄るのは難しかったようで、正統派サン=サーンスと革命家?ドビュッシーは不仲だったそうだ。ドビュッシーが楽壇にデビューするころフランス音楽界を牛耳っていたのはサン=サーンスで、教職の座などはできる限り阻止したそう、なんかもう映画「アマデウス」のようですね、男の嫉妬の方がタチ悪いというのかな?後世の人間としては、ポジションとしてはドビュッシーの方が抜きんでていますが、やはり正統派のサン=サーンスも捨てがたいのですよ。冒頭の「アレグロアパショナート」も非常に骨組みがしっかりした曲というか、勢いで弾き抜くのはちっとムズい、きちんとした基礎力が必然となる。この曲はパリ音楽院でのコンクール用に作曲された曲で、本人の力量をきちんと評価できる曲で、確かに時代的に面白味に欠けるのかもしれませんが、ゆるぎない技量を感じますね。現代においてはピアノの発表会のトリを飾る曲のような気がします。華やかさ、腕のみせどころ、中間部の抒情的な旋律…若いときには目新しさに飛びついた人も、年を重ねると温故知新的味わいを楽しむようになりますよね。
2021.01.18
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今年の干支は牛ですね。先日、ラジオで今年の干支にちなんだ曲を演奏しますーなんと言いながら「ドナドナ」を演奏されていまして、綺麗な曲ですが、新年早々悲しすぎる!特に今の世相がねえ。牛は意外にも聴力が発達しているそうです、そういえば牧場で放牧されている牛たちが牧童さんの吹く笛に反応してわらわらと集まってくる映像を見た事があります。どこかの研究機関で、牛にクラシック音楽を聴かせて育成していたら、乳牛が良質の牛乳を多く生産することができたそうです、本当か?そういえばモーツァルトの音楽を流しっぱなしの牛舎が日本でもあったような。ちなみにスローテンポの曲であれば、ポップスでもいいそうです。冒頭の動画では、生演奏に牛が気持ちよく聞きほれているような様子が生き生きと撮影されています、牛たちの夢見るような表情がとてもいいですね。最も曲がいいのか、楽器を持っている人が珍しいかわかりませんが、終わりの方の親子とおぼしきペアーが心和みますね。今は寒いし大変な時代ですが、屋外でぼーっとしたいなあ。
2021.01.11
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新年あけましておめでとうございます。大変な世の中ですが、お正月のお天気は関東地方は穏やかでそれほど寒くはありませんでした。しかし、新年早々緊急事態宣言検討ですって、まったくいつまでつづくのやら。年末に関しては、私たちができることは、石にかじりついても?風邪をひかないこと。従って、今年は大掃除と言うより大整理をいたしました。本や楽譜に関しましては春の自粛期間にだいぶ片付けましたが、引き出しの中や洋服の断捨離だああ。テレ朝の断捨離の番組はBSとは思えないほどの高視聴率だそうです。私もたまに見ることはありますが、断捨離の元祖であるやましたさんのトークは凄い、多分化粧品とかのセールスをやったら、ぶっちぎりの好成績なのじゃなかろうか?みんな捨てたがっているのよ、でもそれができないのよ、だから背中を押す人が必要なのよ。フランス人のドミニック・ローホーと言う女性がいる、ミニマリストのさきがけのような方だが、ちょうど数年前の引っ越しの時、読んだものだ。ドミニックさんは12平米のお部屋で暮らしている、日本間だと7.2畳で、そこにシャワールーム、トイレ、キッチンが含まれているそうだ。方丈記が四畳半だそうだから、フランス版鴨長明?なにしろ、究極のゴールは、もし火事になったら持って逃げる物だけで生活するというポリシーだそうですので、私にはとても無理です、でも頷けることも多々あるのよね。真似できないけれど。元旦は恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサート見ました、今年は無観客です、やはり見ていても勝手が違うのですから、楽団員の方も指揮者のムーティ―さんも戸惑われたののではないか。でも、世界中の観客の方のリモート拍手つきというイマドキらしい試みがあった。アンコールの「ラデッキー行進曲」もいつもは手拍子つきですが、それもなし。でも、ムーティ―さんも楽団員さんも常にほほえみを浮かべ、演奏におけるモティベーションはいつものウイーンフィルのレベルを保っていた、すごい、プロフェッショナルだ!ヨーロッパも感染がアジアよりも深刻だし、音楽家はいわば冬の時代だ。何の作品だか忘れたが、村上春樹さんの小説で、何が何だかわからないことに巻き込まれた時、大事なのは普通の事を丁寧にやることだ、アイロンがけとか掃除機かけるとかー拝読した時は、へー村上さんって家事やる人なんだあくらいの思いしかありませんでしたが、今この瞬間に多少理解できたかもしれません。この非常時にきちんとご自分の使命を果たすウィーンフィルは偉大だ。普段とは違う年末年始を皆様送られたと思いますが、もう少し、もう少し頑張りましょうね。今年もよろしくお願いします。
2021.01.04
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