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先週末、仕事で四国・松山へ行く用事があり、再び、BAR巡りをしてまいりました。まずは、BAR巡りの前の腹ごしらえ。地元の友人に教えてもらった「さかな工房 丸万」=写真右=という魚料理のお店へ。 祇園町という市中心部の盛り場から少しはずれた、若干「場末感」が漂うエリアに店はあった。明治12年創業の老舗の魚屋さんの経営で、現在の大将は4代目という。店に入って驚かされるのは、カウンターの目の前が魚屋さんの陳列棚のようにディスプレーされていること=写真左下。 タイ、ノドグロ、サヨリ、ウオゼ(愛媛ではアマギと言うとか)、ウマヅラハギ、カンパチ、マナガツオ、ハタハタなど数えただけでも20種類近い魚が氷の上にてんこ盛り状態。ウチワエビ、イカ、サザエ、トコブシ、アサリなどの甲殻類、貝類も豊富だ。 この魚や貝類を見ながら、どれを食べたいかを選び、さらにどんな調理法が一番美味しいかを尋ね、それでメニューを決めていくという贅沢。で、我々が食べたのは、刺身の盛り合わせ、ウチワエビの刺身(これがイセエビみたいに身が甘くて美味!)、ハタハタの唐揚げ、キスの塩焼き、ウマヅラの煮付け、サザエの壺焼き、トコブシのバター焼き等々。 お値段も都会じゃ信じられないくらい良心的。市中心部から少し遠いのに、これだけ繁盛している理由もわかる。友人も「人にあまり教えたくない店」と言っていた。皆さんも松山へ行く機会があったらぜひお越しを(事前の予約は必須ですぞ)。 この夜の1軒目は、まずワインBAR。先の「丸万」からは中心部へ戻りながら歩いて5、6分ほど。「ワインセラー・ヤマモト」というお店。お店と言っても、看板も何も出ていない。入り口に見逃してしまいそうな立て看板が一つあるだけ。 入り口の店内側には酒の段ボール箱が山積みになっていて、店内の様子はまったく見えない。しかも薄暗い。「ほんまに営業してるの?」という感じなのだが、店に入ってすぐ左側の階段を下りると、別世界。確かにそこはワインBARでした=写真右下。 実はここ、かつては酒屋さんの倉庫だったとか。店内の壁には、ワインの収納・運搬用の木箱が天井まで所狭しを山積みにされていて、それがまたいい雰囲気を醸し出している。店は交通量の多い道路の側(そば)にあるが、店内は意外と静かで、喧噪はここまでは聞こえない。 僕らは店主おすすめのグラスワインを数杯頂きまがら、居心地の良い時間を過ごす。店内が少し寒いのは、ここがワインのセラー(保管庫)でもあるから。店主は「寒かったら、そのジャンバーを来てくださいね」と、僕らの背中側に立っている洋服掛けを示した。 ここではグラスでも(品数は限られているが)、ボトルでもワインを楽しめる。しっかりしたフードもあれこれある(店主のお母さんご自慢の手料理らしい)ので、お腹を空かせて行ってもOK。また松山に来たら、訪れてみたいBARだけど、わかりにくいので無事にたどり着けるかがちょっと心配だ(笑)。 さて、2軒目は、昨年11月に松山へ行った際、初めてお邪魔した「Bar・JuJu」を再訪=写真左下。人気店で金曜日とあって、ほぼ満員。店に向かいながら事前に電話でカウンターの席をおさえておいて良かった。 再会したマスターとご挨拶して、早速「予約席」へ。「JuJu」は、お酒の品揃えやフード・メニューがとても充実しているのが嬉しい。この「JuJu」で同行メンバーが1人増えたこともあって、サーモン・パイとトマトソース系のパスタ、バゲットを注文。 僕らは「丸万」でしっかり食べてきたはずだが、「JuJu」の美味しいそうな料理を前にすると抵抗もできず、一緒に分け合う。久しぶりの「JuJu」では、ホット・ラム(この夜松山はめちゃ寒かったので)数杯を飲んで、その後、モルトウイスキーを頂く。 「JuJu」はお酒やフードの充実度で言えば、大阪キタのBarのクルラホンに近い。クルラホンと違うのは、店の広さと店内のライティングか。「もう少し暗めの方が雰囲気も出てええと思うんだけど…」とFマスターに言ったら、苦笑しながら「あんまり暗くすると、フルーツや生ハムがうまく切れないんですよ」と。 確かに、カウンターの端には生ハム用のイベリコ豚の足が鎮座している。客の目の前で、フルーツ・カッティングなど細かい作業をする分、暗いライティングはしたくても出来ないのだろう。余計なこと言ってごめんなさい、マスター。 「JuJu」はこれからも何度でも来てみたいと思える店だ。訪れるたびに違う、新しい発見が期待できそうな店だ。この夜は店がめちゃ忙しかったので、Fマスターとあまりお話ができなかったのが残念だが、楽しい時間は過ごせた。帰り際、マスターは「またブログ見ときますからね」と言ってくれた。そう言われたら、やはりすぐ報告を書かねばならないと思って、こうして綴っている。 さて、1軒目の「丸万」でちょっと時間を使い過ぎてしまった分、もう日付変更線に近くなってしまった(いつも松山では必ず寄っていた「Bar露口」は午前零時閉店なので、今回はもう無理だなぁとあきらめる。「露口さんご夫妻、すみません! 次回は必ず寄りますから!」)。 今回の松山行では、最後にもう1軒、お邪魔してみたいBAがあった。「JuJu」からも歩いて数分のロケーション。しかし、店の前辺りまで来ても、それらしい看板が見当たらない。やむを得ず店へ電話する。 「四つ角の中華の店の前にいます」と言うと、数分後にマスターがどこからとなく現れた。なんと中華店の目の前の、角のビルの2階にあるという。でも表に看板は出ておらず、そのビルの2Fへ上がる階段の途中に小さなサインがあるだけ。ある方がネットで記した訪問記でも、「ものすごく見つけにくい」と書いてあったが、確かにその通り。 BAR店の名前は「独奏(「DOKUSOU」とも表記)」という=写真右。田代まさしがアフロの長髪をしているような独特の雰囲気のマスター。聞けば、この店を持って2年だが、その前に雇われで6年ほど働いたという。 店の名前は以前は「独創」だったが、オーナーとなった時に「独奏」に変えたという。「以前の店の名前で知ってる人も電話してくるから、電話で返事するとき、『はい、どくそうです』と言えば済むので便利でしょ」と面白い返答をしてくれるマスター。 マスターは基本的には寡黙で、一見、無愛想で厳しいそうに見える。しかし、ひとたび会話を始めると、話の“間”が抜群で、ボケるトークもまた巧みだ。だからカクテル一つ頼んでも、出来てくるまでが一筋縄ではいかない(笑)。 酒はフルーツ・カクテルとバーボン(それもオールド・ボトルもいっぱい)にこだわり、(真偽の程は確認しなかったが)生ビールやワインや焼酎は置かない、フードもほとんどないとか。その一方で瓶ビールやウイスキーの品揃えは、松山でも群を抜くという。ネットでは「少し独特の雰囲気を持ったマスターは、客側にも好きか嫌いにはっきり分かれるだろう」との表現もあったが、僕も確かにそう思う。そして、僕にとっては「好き」なタイプのマスターだ。 この夜、僕らは主にフルーツ・カクテルを中心に頼んだ。せっかくだからと、「バーボンをベースにしたカクテルを」と頼むと、ミント・ジュレップにイチゴのフレッシュ・ジュースを加えたオリジナルをつくってくれたが、これがまた絶品だった。「独奏」という店名は、このBARの素晴らしさを実によく表しているかもしれない。松山に来る楽しみがまた増えた。 【さかな工房 丸万】松山市祇園町3-21 089-921-7242 午後5時半~11時 不定休 【ワインセラー・ヤマモト】松山市河原町139 945-0303 営業時間&定休日? 【Bar JuJu】松山市一番町2-4-2 モナーク2F 932-4536 6時~2時 日休 【Bar 独奏】松山市二番町2-2-3 まるはビル2F 935-6800 6時~深夜 不定休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/03/28
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前回、推理小説の話を書いたので、ついでにもう1回、最近(ここ数ヶ月間)うらんかんろが読んだ推理小説について、ひとことコメントとともに、独断での評価を★の数(★5つで満点)で紹介いたします(必ずしも最近の作品じゃないのも含まれていますが、ご容赦を…)。※本の表紙画像は基本的にAmazon上のものを引用しています。Amazon.Japanに感謝します。 ・東野圭吾「宿命」 ★4つ半 ※1993年の作品。結末は、最後の方になるとなんとなく予想がつくけれど、テンポがよくて飽きさせません。 ・東野圭吾「名探偵の掟」 ★3つ ※短編集。この作品、実験的なつもりで書いたのでしょうね。でも、ちょっと無理があるものが多い。 ・東野圭吾「使命と魂のリミット」 ★4つ半 ※比較的最近の作品。最後まで息をもつかせぬ展開。推理ものとしてはちょっと物足らないけれど、家族がテーマとなった人情ものとしてはなかなか読ませる。 ・松本清張「ゼロの焦点」 ★4つ ※広末涼子主演で再映画化されたのを機会に約30年ぶりに再読。やはり清張の代表作だけはある読みごたえ。映画と見・読み比べるのも面白いよ。 ・松本清張「球形の荒野」 ★4つ半 ※これも再読。亡くなったはずの外交官の父は生きていた! 時代背景が少し理解しにくいかもしれないが、戦争を知らない世代にもぜひ読んでほしい国際的スケールで書かれた一作。 ・松本清張「山峡の章」 ★4つ ※結婚したばかりの夫が知らない場所で自分の妹と情死していた! 「ゼロの焦点」と若干コンセプトが似ている佳作。結末のつくりはやや粗いかな。 ・松本清張「霧の旗」 ★5つ ※弁護料をすぐに支払うカネがないというだけで依頼人を断れば弁護士はどういうしっぺ返しを食うかという、執念の復讐劇。主人公のたくましい女性に惹かれて、ぐいぐい引き込まれる。 ・松本清張「眼の壁」 ★3つ半 ※手形詐欺事件にはめられて自殺した上司のために、部下が繰り広げる復讐劇。昭和30年代の設定なので、個人情報の管理にうるさい今じゃあり得ないシーンもあって、笑ってしまうけど…。 ・宮部みゆき「名もなき毒」 ★4つ ※自分の会社にこんなクレーマーがいたら…。あり得そうだからなお怖い。こういう展開のものを書かせたら、宮部みゆきはうまいなぁ…。 ・佐々木譲「笑う警官」 ★4つ半 ※佐々木氏得意の警察小説。テンポがよくてぐいぐい引き込まれる。だがいかんせん、警察内部で、内輪で勝手に捜査チームをつくるなんてことは現実的にはあり得ない。そこが減点ポイント。 ・今野敏「隠蔽捜査」&「果断―隠蔽捜査2」どちらも★4つ半 ※友人に勧められて読んだけれど、寝不足になるくらい面白い。プライドの固まりのような、嫌味な主人公は好きになれないが、読み始めたら止まらない。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/03/23
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少しご無沙汰しておりました。久々の日記更新です(BAR巡りや酒の話ではありませんが…)。1月31日の日記で、東野圭吾の推理小説のうち、「加賀恭一郎シリーズ」にハマッているという話を書きました。 刑事・加賀恭一郎が登場する(初出の「卒業」だけは学生時代の加賀恭一郎ですが)作品は、全部で8つあります。前回の日記では、そのうち5作品を読んだところでしたが、その後残りの3作品(「どちらかが彼女を殺した」「眠りの森」「卒業」)を読み終え、無事、全作品を読破しました。 で、せっかくなので、8作品についてあくまで独断での評価ですが、面白かった順にランキングにしてみたいと思います(※本の表紙画像は基本的にAmazon上のものを引用しています。Amazon.Japanに感謝します)。 1位はダントツで、最新作の「新参者」です。完成度の高さ、面白さのどちらをとっても文句なしでしょう。2位は、読者によっては、評価は分かれるところですが、僕は「赤い指」(2009年)を選びました。最後の意外な結末がやはり素晴らしいと思いました。 3位は、「嘘をもうひとつだけ」(2003年)。短編集ですが、それぞれの出来は水準以上でそれぞれに味わいもあります。そして4位は「眠りの森」でしょうか。恋に落ちる恭一郎もいいし、最後まで犯人が読めないところもいいです。 さて、では残るは「私が彼を殺した」(2002年)「悪意」(2001年)「どちらかが彼を殺した」(1999年)「卒業」(1989年)の4つですが、この4作品ははっきり言って、とても(5位~8位の)順位がつけづらいのです。 「私が…」と「どちらかが…」は似たコンセプトの作品ですが、普通に読み終えても犯人が分からないという、少し凝りすぎた実験的作品です。 「悪意」は物語のかなり早い段階で明示されるのですが、犯行の動機などを描く結末までの部分がはっきり言って、長たらしくてくどい。「卒業」はお茶会の場での殺人のマニアック過ぎる種明かしに力を入れすぎて、物語本来の面白さを殺してしまっているという印象です。 まぁ、あえて順位をつければ(異論はあるかもしれませんが)5位「どちらかが彼女を殺した」、6位「悪意」、7位「卒業」、8位「私が彼女を殺した」でしょうか。まぁ、「お時間があればどうぞ」という感じの作品群です。 「新参者」はおそらく東野さんの全作品の中でもベスト3に入ると思います。早く文庫になればいいと思いますし、続編が早く出ればいいなぁと願っているところです。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/03/22
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寒かったり、暖かかったり、天候の変わりやすい昨今ですが、春は確実に一歩一歩近づいています。このところの陽気に誘われて、うらんかんろ宅のサクラはもう、ほぼ満開となりました。 サクラは数ある花の中でも、美しさにおいてはやはり「女王」だと思います。満開のサクラを眺めていると、心が癒されます。 我が家のサクラはもともと、「暖地桜桃」という早咲きの品種なんですが、例年にも増して、花が開くのが早いようです。地球温暖化の影響かもしれませんね。 それと以前にも書きましたが、この暖地桜桃というサクラは珍しい品種です。自家交配(受粉)でサクランボがいっぱい成ります。 サクランボは普通は異種交配でないと結実しないと言われています。有名な高級品種の「佐藤錦」でも異種交配です。 しかし、この「暖地桜桃」は1本だけで毎年サクランボがいっぱい出来ます。花と実の両方が楽しめる優れものです。 サクラの苗木を買いたいという人には、僕はいつもこの「暖地桜桃」という品種をおすすめしています。皆さんもぜひ1本いかがですか。 さて、花は代わって、これは我が家のユズの木です。昨年実の付きがさっぱりだった主な原因が剪定不足だったことが分かりました。 で、思い切って、高さも半分くらい(約1.5m)に切り詰め、中の方の枝も風通しよくなるように、ばっさばっさと切りました。 剪定後のユズはなんだか涼しそうです。追い肥もたっぷりあげました。これで秋にはきっとたくさん実を付けてくれるでしょう。 最後の写真は、我が家のバラたちです(剪定後なので少しさびしい姿ですが)。早いもので、栽培を始めて今年で5年目に入ります。 2月初めの剪定から1カ月が過ぎて、どの枝にも芽がだいぶ出てきました。とくに赤い花をつける「テキーラ」の育ちがいいようです。 他の品種は「ブルー・ムーン」(花の色は薄紫)、「金閣」(同・黄色)、「アイスバーグ」(同・白)、「芳純」(同・ピンク)、「アプリコット・ネクター」(同・ベージュ)です。ことしはたくさん花を付けてくれるかなぁ…。みんな無事に育ってほしいなぁ。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/03/07
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中国路のBAR巡りにも、ひと区切りをつける時期が来た。最後に1軒訪ねておきたいBARがあった。そのBARは山口県の岩国市にある。広島への出張の際、1泊するつもりで岩国まで往復することにした。 岩国と言えば、あの「錦帯橋(きんたいきょう)」で有名。だが、今回訪れるのは夜だから、観光地巡りはハナから諦めている。岩国は広島から快速電車で西へ45分ほどの距離だ。しかし、広島より西方面へ行く電車は朝夕のラッシュ時以外は、1時間に2本くらいしか運行されておらず、とても不便だ。 地域の活性化には、JRや私鉄など運輸会社がもっと協力すべきでないかと、僕はかねがね思う。地元と協力して知恵をしぼれば、運営上の赤字解消にもきっと良いアイデアも出てくるはずだ。移動手段がなければ人の行き来も少なくなり、経済効果も生まれない。その辺りをもっと考えるべきではないか。 それはさておき、目的のBARはJR岩国駅から北西へ5、6分歩いたところ、岩国市の盛り場のど真ん中にあった(周辺は客引きが多いが、僕はただひたすら無視して歩いた)。その名はBar・Prelude(プレリュード)=写真左。この店を訪れたかったのには訳がある。 このPreludeのマスターSさんは実は半年ほど前、僕が大阪でよく出没するBar・Cに客として来てくれて、店のカウンターにあった僕の本「今宵も、BARへ…」を手にとって見て、早速買い求めてくれた。 Bar・Cのマスターは「興味津々でじっくり読んでおられましたよ」と僕に話した。僕はまだ顔も知らないSさんに、そしてSさんが営むというBARにぜひ出会ってみたいと思うようになった。 いかがわしいキャバクラなどが建ち並ぶ盛り場一角に、突然のように現れたおしゃれな酒場が、「Prelude」だった。重厚そうな木のドアを開けて、店にお邪魔する。いつものように、「こんばんは。ひとりですが、いいですか?」「席はどこに(座ればいいですか)?」と初訪店の際のマナーは守る。 マスターに「ジン・リッキー」を頼み、出来上がるまでの間、店内を観察する。店には10席ほどの長いカウンターが一つだけと至ってシンプル。しかし、内装設計・デザインの方のセンスがいいのか、木を生かした、おしゃれで心地よい空間。都会のBARにも決して負けない(写真右=落ち着いた雰囲気に包まれたPrelude店内とSマスター)。 で、出来上がったジン・リッキーを前にして、自己紹介。「うらんかんろこと、**と申します」。もちろん、マスターはすぐ僕と気づく。実は、Bar・Cのマスターから住所を聞いていたので、1週間ほど前に拙著の改訂版をお送りした。そして添えておいた手紙で「近い内にそちらにお邪魔できることを願っています」と書いた。 マスターのSさんは、驚きを隠さず、「こ、こんなに早くお会いできるとは思いませんでした。遠いところを本当にどうも有難うございます」と応えてくれた。客は、オープン直後なので僕1人。マスターが大阪でBAR巡りをされた時の話や、最近のBAR業界全般の話、そしてもちろん、僕の本を巡っての反響や裏話などを話した。 Sさんは今年34歳。地元の老舗BARで修業された後、1年ほど前に、このPreludeをオープンされたが、「まだ1年?!」と聞いて驚くほど店には風格が漂い、Sさんの接客も申し分ない。地方都市にこういうしっかりしたオーセンティックBARがあることは、僕のような“酒呑み旅人”にとっては、本当に幸せなことだ。 2杯目には、マスターおすすめのモルトウイスキー「Robert Burns」=写真左=をいただく。中味はアランのシングル・モルトだが、少しピーティだけれども、まろやかなボディを感じさせる味わい。広島へ戻る電車の時間もあるので、さらに急いで3杯目もお願いしたが、恥ずかしながら、それは何を飲んだのかが思い出せない(それだけ会話が楽しかったということだ)。 ちなみに岩国と言えば、在日米軍の岩国基地があることでも有名。だから時々基地外での事件(不祥事)も伝え聞く。「米兵も(客で)来ますか?」とマスターに尋ねると、「彼らは女の子のいる店が目当てなので、うちの店はドアを開けて『あっ違うな』と思ったら、去っていきますよ」とのこと。「岩国基地に配属される兵士は、刑務所に行くか軍隊に行くかの究極の選択でやって来た連中が多いらしいのです。幸い、うちは被害はないですが…」とも。だから事件も多いのだろう。岩国の人たちの苦労を思った。 約1時間半のPrelude滞在の素敵な時間は、あっという間に過ぎた。Sマスターとは、再会を誓ってお別れした(嬉しいことに別れ際に、「急ぎませんので本(拙著)を5、6冊ほど送ってください」頼まれた)。Sさん、心からの歓待に感謝です! また、必ずお邪魔しますから、その時までお元気で! 【Bar Prelude】山口県岩国市麻里布町3丁目11-20 電話0827-23-2100 午後8時~午前4時 日休 JR岩国駅から徒歩約5分こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/03/06
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広島への出張も終わりに近づき、うらんかんろの広島BAR巡りもいったんは休止ということになった。で、最後に訪れてみようと思ったのは、「黒水仙」という少し風変わりな名前のBAR。東京在住のBARに詳しい友人からも、「やはり黒水仙ははずせないよ」と言われたこともある。 店は広島市内の盛り場「流川」のど真ん中にある。店にお邪魔すると、カウンターの中にはなぜか上品そうな女性が1人。客はソファ席に3人連れが1組。とりあえず、僕はカウンターに座り、グレンリベットの水割りを頼む。 「どちらからのご紹介ですか?」と聞かれ、「いえ、大阪から出張で来て寄らせていただきました。有名なお店なので…」と言うと、「マスターはすぐ帰ってきますので…待っててくださいね」とその女性。 マスターは確かにすぐに帰ってきた。マスターの名前は上野誠一さん。今年75歳になられるが、元気そのもの。創業52年といい、おそらくは広島の現役最古参バーテンダー。先ほどの上品な女性は奥様だと分かった(写真左=マスターとの2ショット)。 「一度来てみたかったんですよ」と伝えると、上野さんは「それはそれは、ようこそ。数ある店から、うちなんぞを選んでもらって有難うございます、**さん」と早速僕を名前で呼んでくれる。 「大阪と言えば、**さんとか、**さんはご存じですか? 仲良くさせてもらってるんですよ」と上野さん。もちろん僕も知っているバーテンダーです。こうなれば話ははずんで、僕が主導権をとれます(笑)。 上野さんは耳が少し不自由で、イヤホン付きの補聴器を付けておられる。しかもiPodのようなタイプの補聴器で、両耳からイヤホンがぶら下がっている。「若者のウオークマンみたいで、いっときは仕事中に音楽聴くなんてけしからんなんて誤解されてねー。ワハハ」と愉快な伯父さんだ。 2杯目はボウモアをストレートで頂く。店内は洋館の応接間のような雰囲気。椅子も高級そうで座り心地はとてもいい。「何度も聞かれて飽きてるでしょうけど」と前置きして、店名のいわれを尋ねると、「私の大好きな、映画の題名からとりました。デボラ・カーっていう女優が出ている映画です」という。なるほど。 実は、事前にネットでこの黒水仙を訪れた人の感想をいくつか読んでいた。「常連度が高い、サロンのような店」「少々値段が高い」「本当に酒の味が分かる歳になるまでは行ってはいけない」等々(写真右=カウンターは高級感あふれる雰囲気です)。 しかし、結論から言えば、そんなに肩肘張るようなBARではない。お値段も大阪・北新地の普通のBAR程度のお値段で、僕は良心的だと思った(広島にしては少し高いのかもしれないが…)。そして、歳に関係なく自然体で楽しめばいい酒場だと思う。何よりも、今行かなければこういう伝説的な店にはこれから出会えませんぞ。 上野さん、心からのもてなし有難うございました。貴方は「広島のBARの宝」のような存在です。次回またお邪魔できる日まで、どうかお元気でー! 【Bar黒水仙】広島市中区流川町2-20 SS館5F 電話082-242-2000 午後7時~午前1時 日祝休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2010/03/01
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