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エッセイストで、映画評論家でもある友人の武部好伸氏が、素敵な新刊を著しました。その名も「ウイスキー アンド シネマ 琥珀色の名脇役たち」(淡交社 定価1500円+税)。 武部氏は新聞社の学芸・文化分野の記者をつとめた後、途中退社し、フリー・ジャーナリストとして独自に「ケルト文化」「映画」「お酒(とくにアイリッシュ)」という三大テーマをライフワークにして、新聞や雑誌にたびたび寄稿しながら、数多くの著作も世に問うてきました。 年間に200本以上の映画を観るという武部氏は、今も新聞等で映画評も書いているので、この本は映画への愛と造詣がいっぱいに詰まった本です。加えて三大テーマのうち、「2つが合体した」本なので、映画とお酒のうんちくが同時に楽しめる、お得感がいっぱいの本です。 本のなかでは、全部で47本の映画とそこに登場する様々なお酒とが紹介されています(お酒が登場する映画は多いけれど、その酒をネタに1本の文章を書ける映画はそう多くないでしょう。この47本は、ある意味、著者の執念が集めたとも言えます)。 「007シリーズ」「アンタッチャブル」「ハスラー」「男はつらいよ」といった有名どころの映画も登場しますが、どちらかと言えば、「名前はそこそこ知られているけれど…」というクラスの映画(とそこに登場するお酒)が大半を占めています。 映画解説の本は、得てして堅苦しい文章で、マニアックな内容に陥りがちですが、この本は一般向けに書かれ、その酒がなぜその映画で登場しているのか、その理由や時代的背景、貴重なエピソードなどが綴られています(1本につき4頁程度にまとめられているので、とても読みやすい長さにもなっています)。 個人的にもよく見ている「007シリーズ」では、有名なボンド・マティーニのことではなく、歴代のボンドが映画の中でたしなんでいるモルト・ウイスキーについて紹介してくれているのが嬉しいところです。 先般、「サッチャー:鉄の女の涙」を観た際には、僕も、メリル・ストリープの演技よりも、彼女の周辺にちらちら映るウイスキーのボトルの銘柄ばかりが気になりました。本の中では、サッチャーが好きだった「フェイマス・グラウス」と「グレン・ファークラス」、それに「タンカレー・ジン」のことが紹介されています。タンカレー・ジンの存在に気づかなかった僕は、武部氏の観察眼に敬服するばかりです(ただ、映画のどこかのシーンで、「マッカラン」のボトルも見たような気がするのは気のせい? ぜひもう一度観てみようっと)。 他にも、「冷たい月を抱く女」「大停電の夜に」「波止場」「カポーティ」「恋する惑星」「評決」「サタデーナイト・フィーバー」「天使の分け前」など、古今東西の多彩な映画と、その中に登場する酒が紹介されています。まだ見たことのない映画は、DVDを借りてきて実際にその酒が登場するシーンを確かめたくなります。 本のあとがきで著者が述べているように、この本を読んでから(映画を)観たら、「映画が2倍にも3倍にもおもしろく感じられる」ことは間違いありません。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2014/02/19
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