Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2009/01/17
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カテゴリ: 今宵も、BARへ…
その3:店へ行く時&店に入ったら

◆服装について
 BAR(ここで言う「BAR」とはオーセンティックBARを指す)は日常を忘れて、静かな雰囲気で、美味しい酒と会話を楽しむ空間だ。言葉を換えれば、非日常を楽しむ「ハレ」の場所である。オーセンティックと言っても、高級ホテルのカクテル・パーティーではない。だから「ドレス・コード」がある訳ではない。

 しかしオーセンティックBARにデビューするということは、貴方はいっぱしの社会人、大人の仲間入りをするということだ。大人の世界には、TPOに合わせた大人のマナー、ルールというものがある。「ハレ」の場所を訪れるからには、TPOに合わせた、常識ある、センスある服装で行きたい。

 上はTシャツやタンクトップ1枚、下はジーンズや半パンツにサンダルなんて格好で行っても、日本では高級ホテルならいざ知らず、街場のBARで入店を断われることはまずないだろう。ただし、海外ならスタンダードクラスのホテルのBARでも、入店拒否に遭うこともあるので要注意! だが、たとえ入店が認められたとしても、貴方の品性はその時点で「NGの烙印」を押されている。

 別にスーツで行く必要はない。ネクタイ着用でなければならないこともない。しかし、ウイーク・デーなら、やはり「きちんとした服装」で飲みたい(なお土・日も開けているBARにウイーク・エンドに行く場合は、カジュアルな格好=許容範囲はあるが=でも構わない)。At the Bar

◆勝手に座らない
 BARのドアをいったん開ければ、そこは他人の家と同じ。自分の家のように勝手に振る舞うのは許されない。カウンターに幾つか空いている席があっても、勝手に座るのはBARのルール違反である。

 貴方が座った席は予約席かもしれない。後から遅れて来るお連れ客のために、店側がキープしている席かもしれない。マスターは常にその夜の客と席の配置のことを考えている。新たな客が来た場合も想定して、「常連なら、とりあえず端っこの席でも我慢してもらえる」「タバコをよく吸われる客ならば、同じく喫煙されてる客の隣に」「まったく初めてのお客さんはここに」などと、あれこれ考えている。

 斯様(かよう)に、店側にもいろいろと都合がある。たとえカウンターに誰一人なく、貴方がその夜の最初の客であったとしても、どんなに常連であったとしても、勝手に空いている椅子に座わるのはよくない。マスターやバーテンダーさんの指示があるまで待つのが、BARのルールであり、客のマナーだ。



◆最低限の挨拶はしよう
 普通の社会生活でも、会社でも、初対面の方には「はじめまして、よろしくお願いします」と挨拶するはずだ。初めてのBARでも同じこと。マスターもバーテンダーも初対面の人だ。店に入ったらまず、「こんばんは」ときちんと挨拶しよう。それが大人のマナーだ。

 客に慣れている店の人たちだって、初めての客を前にして、少しは緊張している。「こんばんは」とか「初めてですが、いいですか?」などとちょっと一言話せば、空気は一気に和らぐ。相手との距離もぐっと縮まる。相手も貴方のことを「紳士」として認めてくれる。何事も最初が肝心。気持ちよい挨拶でその夜が始まれば、その後のマスターやバーテンダーとの会話もきっと弾むはずだ。

◆万一、このBARは馴染めないと思ったら
 ドアを開けた時の雰囲気で、「ちょっとこの店は合わない、馴染めない、イメージがまったく違う」と思うこともある。うらんかんろにも、そういう時がある。そういう時の選択肢は2つだ。我慢して取りあえずそのBARで飲んでみるか、退くか、である。居てみると意外と良かったなんてこともあるが、いつもそうなるという保証はない。

 貴方が明らかに、「(そのBARを)私の好みじゃないなぁ」と思った時には、無理をすることはない。静かにドアを閉じて、礼儀正しくその店を後にすればいい。ただし、立ち去る際には「すみません、(店を)間違えたようです」と言うくらいのエチケットは忘れないでいたい。

 言わずもがなだが、もう席に座ってしまってからの「やっぱりやめます」は、いくら何でも不細工なマナーで、御法度だ。決断は早めに。席についてしまったら、とにかく1杯は飲むべし。どんなに貴方に合わない店でも、殺されることはない(笑)。

【その4へ続く】

【おことわり】 写真と本文内容は直接関係ありません。

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Last updated  2010/08/21 07:01:29 PM
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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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