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2010/12/23
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 遅くなりましたが、福岡BAR巡りの番外編です(番外編なので、BARは一切出てきませんが、ご容赦を)。

◆小 倉
s-IMG_7933.jpg 【北九州市立・松本清張記念館】 うらんかんろが大好きなミステリー作家の大御所・松本清張(1909~1992)の記念館です。前々からぜひ訪ねてみたいと思っていました。記念館は、清張が北九州・小倉出身だったこともあって、没後の1998年開館しました。

 何よりも凄いのは、館内の展示スペースに東京・高井戸にあった清張の自宅から、玄関や仕事部屋(亡くなった当時のまま)、応接間、書庫(これがまた凄い!蔵書量)などをほぼそのまま移築して再現していることです。

 清張は亡くなる直前までこの仕事部屋で原稿用紙に向かっていました。ガラス越しに部屋を覗いていると、まるで、今でも清張が執筆しているような錯覚にとらわれます。実際に家屋の中には入れませんが、これだけでも圧巻で、ミステリー・ファンなら必見の価値があります。s-IMG_7934.jpg

 見終わって、強い印象を受けたのは、小学校しか出ていない清張が、あれほどの幅広い、質の高い作品群を書けたのには、その血のにじむような努力の跡です。読書量や取材量の多さは言うに及ばず、展示されている創作ノートには書き込み(勉強)の跡がびっしり。

 「学歴はないけれど、専門家に負けてなるものか」という清張の気迫が伝わってきます。コンプレックスをバネに代え、人一倍の努力をすることで、専門の学者も一目置くようなあの地位を築いたのです。その姿勢にただただ感動するばかりでした。

s-IMG_7941.jpg 【小倉城】 慶長7年(1602)、戦国武将で、細川ガラシャの夫君として知られる細川忠興(1563~1646)によって築城されました。忠興は知略・戦略に長けた文化の素養にも優れた大名で、豊臣、徳川に仕えながら戦国武将にしては珍しく、83歳という長寿を全うしました。

 関ヶ原の合戦からしばらくして後の寛永9年(1632)、忠興は肥後・熊本へ移り、その後小倉城は代々、小笠原氏という大名が城主をつとめました。天守閣は、残念ながら江戸時代の天保年間に焼失し、現在の天守閣は昭和34年に再建されたものです。



s-IMG_7948.jpg 【旦過(たんが)市場】 小倉と言えば、旦過市場。大正時代の初めに誕生し、「北九州の台所」とも言われる全国的にも有名な市場で、観光スポットとしていつも賑わっています。

 市場には新鮮な魚や野菜、果物だけでなく、総菜屋や名物の明太子を売る店もたくさん軒を連ねています。博多名物・モツ鍋のモツなど鶏屋さんもたくさんありますし、時節柄、とれたてフグを売る店も。

 市場の中の通路はやや狭いのですが、見て歩いているだけでも楽しい場所です。美味しそうなお寿司屋さんもあって、ちょっとそそられましたが、初日のお昼はとんこつラーメンと決めていたので、ここは我慢。お土産には、明太高菜の漬け物を買って帰りました。再開発の話も出ているそうですが、昭和の風情を残した市場はぜひ今のまま残してほしいと思います。

◆博 多
s-IMG_7994.jpg 【正福】 友人に教えてもらった家庭料理で有名な、博多で人気の定食屋さんです。時間帯に関係なく、ほぼいつも行列ができているそうです。天神コアの地下1階にある本店のほか、同じ天神エリアのアクロス福岡というビルの地下2階にも支店があるそうです。

 とにかくネタが新鮮で旨い。さらにボリュームもたっぷり。定食は人気メニューで1000円前後(お値段は750円から1400円くらいの間)ですが、その値打ちは十分あります。選択肢もとても多い(定食メニューは約30種類も!)ので、僕はついつい2日連続でお邪魔してしまいました(幸いあまり待たずに入れました)。博多へ行かれたらぜひ一度味わってみてください。

s-IMG_7988.jpg 【太宰府天満宮】 言わずと知れた、菅原道真(845~903)を祀る神社で、延喜五年(905)の創建と伝わります。学問の神様として、また初詣スポットとしても有名です。西鉄の博多・天神駅から最寄り駅の太宰府駅まで急行で15分ほどという近さが嬉しいです。

 天満宮は駅から参道を歩いて10分弱のところにあります。うらんかんろが訪れた日も土曜で快晴とあって、かなりの人出でした。最近のアジアからの観光客の増加を反映してか、ここでも、中国語や韓国語があちこちで飛び交っていました(加えて、西洋人の参拝者も結構目立っていました)。

 ここの名物土産は、道真も味わったとかいう「梅ケ枝餅」(大宰府天満宮と言えば、全国屈指の梅の名所)。駅から天満宮へと続く参道の両側には、売ってる店がたくさんありました。うらんかんろも当然、お土産に5個入りセットを買って帰りました(帰宅後レンジでチンして食べましたが、結構美味しかった!)。

s-IMG_7986.jpg 【九州国立博物館】 「九州に国立博物館なんて、あったの?」と思われる方も多いでしょう。それもそのはず、比較的最近(2005年開館)にできた施設です。九州と言えば、関西に比べると神社・仏閣は少ないのですが、古墳も多く、掘れば何か出てくる土地柄なので、古代史の宝庫です。

 九州国立博物館は、大宰府天満宮のすぐそばにあり、石器・土器や青銅器、鉄器、曲玉など貴重な品々をたくさん所蔵(国宝も多数!)し、展示しています。また東アジアと交流が深かった強みも生かし、中国、朝鮮半島などの貴重な文化財も数多く持っています。



s-IMG_8026.jpg 【福岡市博物館・国宝金印】 国宝「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」の金印と言えば、学生時代の教科書にも出てきたのでご存じの方も多いと思います。所蔵するこの博物館では常設展示しているため、いつ行っても鑑賞することができます。

 実は今回の旅で僕は当初、この金印は九州国立博物館が所蔵し、展示しているものだと誤解していたのです。大宰府で肩透かしを食らったので、「せっかく博多まで来たのだから、やはり国宝・金印を見ずしては帰れない」と思い、最終日の午前中に急ぎ訪れました。

 初めて間近で見た本物の金印は一辺が2.34cmといい、「意外と小さいなぁ…」という印象。いつ頃造られたものかはまだ論争があるらしいですが、中国・漢の時代の印と似ていることから、紀元前のものだろうと言われています。20051116-kinin.jpg

 保存状態もよかったのでしょう。金色の輝きは2000年以上経っているとはとても思えない美しさです。ただ息を呑むばかりです。江戸時代に博多沖の志賀島というところで出土したということですが、今日まで大切に守られてきた幸運に感謝しなければと思いました。

 皆様もぜひ博多へ来られたらぜひ、国宝・金印をご自分の目で確かめてくださいませ(最寄りの地下鉄西新駅からは徒歩約20分もかかり、交通の便がややよくないのですが、入場料は大人200円とメチャ良心的でした)。


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Last updated  2010/12/26 12:09:41 PM
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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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